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ヒトヅマ☆娼婦13


「詩埜のアナル、きれいな色だね。入れたことないの?」
水島さんが、あたしの膝の裏を両手で掴んで押し上げ
お尻の穴を覗き込む。

指を入れられる!!
「いやっ!」
あたしは大きな声を出した。
脚をばたつかせて抵抗する。
水島さんは容赦なく
あたしの上に覆いかぶさって
羽交い絞めにして
器用に片手であたしのお尻の穴を探り当てる。

「おねがい、やめて!」
「詩埜のスペック調べてんの。」
わけわかんない!
「やだ、やだよぉぉぉ・・・」
思わず、涙が溢れる。
水島さんが、一瞬たじろいだ。
「うえっ、えっ、えーん・・えんー」
堰を切ったように、あたしの涙と嗚咽は激しくなる。止まらない。
子供のように泣きじゃくる。

水島さんのからだが、離れてゆく。
あたしはまだ泣いていた。
「いいよ、もう。今日はこれで終わりだ」
水島さんが立ち上がって、静かに呟いた。


車は夕暮れの街を走る。
夕焼けで、空が真っ赤。
あたしはただ、その茜色の空を見ていた。

無理かもしんない。

あたしはそう思っていた。
泣きじゃくるあたしを見て、
水島さんもきっと、そう思ったに違いない。

ずっと黙っていた水島さんが口を利いた。
「食事でも一緒にと言いたいところだけど、今日は時間がないんだ。
これから仕事なんだよ。ごめん。」
あたしは答えなかった。
「からだを見せてくれてありがとう。気に入ったよ。」
え?
水島さんは、まっすぐに前を向いたまま言った。
「ただ、髪の色はもう少し暗めのほうがいい。
化粧の仕方も野暮ったいな。
ちゃんと勉強したほうがいいよ。
それから歩き方がなっていない。姿勢の問題だね。
僕と会う時に着る服は僕が買う。いいね?」
水島さんは一気にまくし立てた。

「僕の好みの、詩埜になってもらうから」





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