まだ、比較的早い時間帯の最上階のバーラウンジ。 バーテンダーはグラスをピカピカに磨き上げ、ウェイターは蝶ネクタイのチェックに余念がない。 陽が沈み、あたりの景色が群青色に染まり、イルミネーションがひときわ美しく見える時間帯。 まだ、お客はまばらだけど、その日のファーストステージが始まった。 外は雨らしい・・・窓枠についた雨雫で景色が滲んで見える。 MANHATTAN IN THE RAIN
今、歌手はジョビンのRETRATO EM BRANCO E PRETOを唄いだした。 いい唄だ。 もう一杯ギムレットをお替りしよう。
NORMA WINSTONE/MANHATTAN IN THE RAIN(ENOCD) NORMA WINSTONE(VO)STEVE GRAY(P,SYNTH) CHRIS LAURENCE(B)TONY COE(TS,CL) 1997年3月録音 その頃はフランス盤のCDはべらぼうに高かった。 LPコーナーの通販で買ったはずだが、確か3000円以上したはず。 しかし、値段以上の満足感を味わったCDも少なくない。 当時IDAから出ていたものは、バルネ・ウィランをはじめとして、結構力作が多くてこのエディー・ヘンダ-ソンも当たりの一枚。 トランペットのワンホーン物で、バックのミュージシャンもよいし、ウェイン・ショーターの曲を2曲吹いているのが、購買動機となった。 70年代にハンコックのグループで活躍後、自身のアルバムもフュージョン路線のやや中途半端な作品が多く、一時忘れ去られた存在だったエディーは、スティープルチェイスにリーダー作を発表しはじめ、メインストリーム路線にカムバックした頃だった。 録音は1990年3月7,8日 先ごろ亡くなったデビッド・ベイカーが手がけている。
さすがベテランらしい味を発揮していて、硬軟使い分けた柔軟なプレイに終始。曲の芯どころを捕らえた経験と風格からかもし出されるジャズ度に聞き惚れるばかり。 バラードでは、甘すぎないセンチメンタリズムを、アップテンポではスリルを。 メンバーはEDDIE HENDERSON(TP,FLH) LAURENT DE WILDE(P)IRA COLEMAN(B)LEWIS NASH(DS) EVERYTIME WE SAY GOODBYE,OLD DEVIL MOON,GOODBYE,EL GAUCHO,FLEURETTE AFRICAINE,ARMAGGEDON,FOR ALL WE KNOW,YOU`VE CHANGED 全部で8曲収録されている。
マンハッタンの秋の景観をとらえたジャケット写真も悪くない。 昨日グルーヴィン本店でカーリー・サイモン「TORCH」を買う。\1200だった。深津純子「CATCH THE RAIBOW」こちらは、\790。
内容は特別変わった事をやっているのではない、普通のジャズ。 老練のマルコ・ディ・マルコのメロディアスなピアノがリードするオーソドックスなメインストリームジャズ。 メンバーは MARCO DI MARCO(P)ADAM KOLKER(TS,SS)HARVIE SWARTZ(B) RON VINCENT(DS)MEMO ACEVEDO(PER) 1998年11月9,10日 NY SYSTEM TWO RECORDING STUDIOSで録音 ジャケットの後に写っているのはツインタワーだろうか? マンハッタンの紅葉する木々の前で佇むマルコ。 ここにマルコ・ディ・マルコのオータム・イン・ニューヨークが完成した。 SUMMER NIGHT,COME RAIN OR COME SHINE,JUST FRIENDSなどのスタンダードとTURNAROUND,SOLAR,VERY EARLYなどジャズオリジナルをバランスよく配合し自身のオリジナルを数曲加えるといった構成。 マルコのオリジナル作が聴き物。 4曲とも良曲だが、個人的には一曲目の「QUANDO」が一押し! ラテンフレイバーのきいたサンバタッチの名曲。 3曲目の「MR.BILL」もサウダ-ジ感覚溢れる美しいメロディー。 4曲目は題名通り詩的なバラード作。