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オーチャードホール 15:00〜 3階正面 バーンスタイン:ウェストサイド物語 シンフォニック・ダンス ガーシュイン:ラプソディー・イン・ブルー <独奏アンコール> 小曽根真:オベレク プロコフィエフ:バレエ音楽「ロメオとジュリエット」op.64より ピアノ:小曽根真 東京フィルハーモニー交響楽団 指揮:チョン・ミュンフン 今月の東フィル定期は年内最終となります。というのも、今月から来月にかけて東フィルは欧州へ演奏遠征に行くので。率いるのはチョン・ミュンフン。今回の定期演奏会はいわばその前座というかリハーサルというか事前壮行会とでもいうのか、なんというか......な演奏会ということになります。実際には、このプログラムだけじゃなくてマキシム・ヴェンゲーロフを擁してチャイコフスキーをやったりもするのですがね。 しかし、チョン・ミュンフンはともかくとして、欧州遠征でこのプログラムとは.......とは思います。いや、得意なんだろうし、実際悪くないし、なんですけれどもね。でも、バーンスタインとガーシュインとプロコフィエフって、どうなんだろう.......行くのはハンガリー以外は西欧ですからね。一曲くらいドイツ・オーストリアかフランスを入れた方が良かったんじゃないかと。というのも、このプログラムには、構造を持った曲というのがないんですよね。考え方はいろいろでしょうが、やはりクラシック音楽というのは単に音や響きだけじゃなくて、構造というものも要素としてあるわけで。そういう楽曲がないのはどうなんだろうなぁと。たとえばプロコフィエフなら交響曲とかね。ウケはするのかも知れないけれど... まぁ、それはともかく、演奏。やはりこのプログラムだと、小曽根真のラプソディー・イン・ブルーが聞き物になるわけです。バーンスタインもプロコフィエフもいいんだけどね... で、ラプソディー・イン・ブルー。小曽根真の、となると、当然一筋縄ではいかないわけですが、しかし、なにしろ相手は言うてもチョン・ミュンフン。次期スカラ座音楽監督ですからね。小曽根真とやるのは初めてなんじゃないでしょうか。これがまぁ、なんというか、緊張感溢れるというか....ま、なにしろ3階から見てるから本当のところはわかんないんですけどね。 例によって小曽根は独自のフレーズとハーモニーで即興的に演奏する訳ですが、しかし、これがカデンツァ的な部分に入るまでは、妙にこう、硬いというか、緊張した感じで、割と大人し目。で、カデンツァに入ると、指揮台の端に座り込んでしまうチョン・ミュンフン。うん。気持ちは分かる。立って待ってるのかったるいもんね。いつ終わるか分からないし。とはいえ、指揮者が座り込んじゃうのは、やはりあまりないですよね。 果たしてチョン・ミュンフンは気に入らなかったのかどうなのか。少なくとも、ここまで言う事聞かない独奏者とやるというのは、チョン・ミュンフンとしては、あまりないんじゃないでしょうか。昔はともかく、ミラノのシェフに就任が決まってるほどですからね。バスティーユの音楽監督から30年、その間も決して韓国・アジアローカルの指揮者ではなかったわけで。一方の小曽根は、あくまで「クラシックの曲を弾くとはいえジャズミュージシャンとしてのアイデンティティは固持する」というスタイルですからね。もっとも、この日の小曽根の演奏は、いつもながらといえばいつもながらの、ジャズとはいえどもいわゆる「ジャズ」からは遠く離れた、ジャズの境界域のエッジを歩くような演奏。まぁ、いつものことではあるけれど、硬さを感じられたのも合わせてかなり独特なもの。 そういえば、最近の小曽根真は、ラプソディー・イン・ブルーを弾く際は、他にドラムスやベースなど、他のジャズミュージシャンとやったりすることも多かったと思うので、そういうものがない、オケとピアノ、というスタイルは久し振りだったかも知れません。まぁ、実際に欧州ではそういうフォーマットになるからなんだと思うんですけれどもね。 ともあれ、面白いには面白かった。小曽根真もチョン・ミュンフンも独特の緊張感であってました。これ、1週間以上経って今週またやるんだけど、どうなるんだろうな。 アンコールに自作の曲。これもまぁいつも通り。 前半最初はバーンスタインのウェストサイドのシンフォニックダンス。後半はプロコフィエフ。まぁ、悪くなかったと思いますよ。ただ、やっぱり、実際聞いてみても、これは欧州遠征のプログラムとしては、どうなんだろうなぁ。もうちょっと独墺伊仏の音楽を入れても良かったんじゃ......とは思います。
2025年10月16日
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オーチャードホール 15:00〜 3階正面 ピツェッティ:夏の協奏曲 R.シュトラウス:アルプス交響曲 op.64 東京フィルハーモニー交響楽団 指揮:アンドレア・バッティストーニ なんかこう物凄く久しぶりな気はします。いや実際なんやかんやで、夏の旅行から帰ってきてから何も聞きに行ってなかったので。ほぼ1ヶ月ですね。旅行の前もさっぱりだったので、確かに久しぶり。少なくともエントリー上は東フィルは4月以来。いや確か7月のは半分聞いたはずなんだけどな。 とかいう話を途中まで書いて忘れてたんですよね......3週間経って次の定期演奏会になって気が付いて、今更慌てて続きを書いている次第... さて、バッティストーニです。とはいえ忙しさもあって聞くのは今回はこれ一回。今日は昼には公開リハーサルだったのだけど、結局それもパス。まぁ、いいんだけどね。 しかし、どうなのこのプログラム。いや、悪いとは言わないんですが、しかし、ピツェッティはバッティストーニの肝入りだろうからいいとして、アルプス交響曲ねぇ........どうせなら、オペラとまでは言わずとも、もうちょっとこう.......まぁ、バッティストーニだって、嫌なものを無理やりやらされてるわけではないだろうけれども...........うーん........ ピツェッティ。よく知らない人です。ただ、バッティストーニ、イタリアのよく知らない作曲家を取り上げることがあるのだけれど、まぁ、少なくともそこで演奏を聞く限りでは、なんでこんなの持ってきたの、なんて思うことはなくて、わざわざやるだけのことはあるかなと相応に思わせるくらいのものは選ばれていると思います。 この曲も悪くない。佳曲と言っていいと思います。夏の協奏曲、とありますが、独奏楽器のない合奏協奏曲のスタイル、と言っていいのでしょうか。夏、の方は......そうですねぇ。演奏会は9/14。まだ猛暑日だったりするような陽気でしたが、確かに夏を思わせる感じではありました。日本の夏。但し、今の夏ではなくて、30年くらい前ですかね、確かに暑いけれど、生命の危険を感じさせるような夏ではなくて、照っていても、午後にはちゃんと陽が翳って、夕立がサッと降って打ち水のようで、日暮れ時にはどことなく涼しい風が吹き抜ける、そんな感じの懐かしい夏。そういう感想は、ちょっとノスタルジックに過ぎますかね。 で、アルプス交響曲。 いや、いい演奏だったと思いますよ。後半には久しぶりにアンディが跳ねてるの見たし。面白いと言えば面白い。ただ.......そうねぇ.......リヒャルト・シュトラウスねぇ..........いっそサロメとかさ...........ま、いいんだけどね。 これは曲の話なのですがね。 アルプス交響曲、私、あんまり聞かないんですが、たまにこうやって聞くことになるのだけど、なんていうか、最後、「自然に敗退して下山する」ってことになってるんですが、私はヴォーン=ウィリアムズの南極交響曲を思い出すんですよね。というかあれと一緒じゃないの?という。あれは、スコット探検隊が遭難して全滅した話を、確か映画化した時の音楽を基に書いたんじゃなかったっけか。いずれにせよ、あちらは自然の暴力の前に敗退=遭難全滅するわけですが、あれなんですかねぇ。やっぱり、アルプス程度じゃ、風に吹かれたら敗退してくりゃいいんだよ、てな感じなんですかね。個人的には、ヴォーン=ウィリアムスの方が、自然というものをわかっているというか、アルプスなんてそんなもん、というか.......いや、アルプスだってちゃんと危ないんですよ?でも、曲を聞いてるとなぁ...... 何年か前に、第二次大戦前のドイツのアルピニストがアイガーに挑んで敗退して死ぬ話を描いた映画がありましたっけ。そのアルピニストの幼馴染の女性写真家が、国家プロジェクトとしてそれを映像に収めるスタッフとして関わって、結果見殺しにする形になって......てな話で。 ドイツってさ、高い山って、国内だとブロッケン山とかあの辺だけで、一番高いのはオーストリアとの国境沿いにあるツークシュピッツェだっけな、そうなっちゃうんですよね。あれはそれこそガルミッシュ=パルテンキルヒェンに近いのではあるけれど。あれなのかねぇ、ドイツ人って、山って分かってるようで実は分かってないのかなぁ。そんなこともないのだろうとは思うのだけれども。
2025年10月06日
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