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2025年03月29日
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カテゴリ: クラシック
鎌倉芸術館大ホール 16:00〜 (14日) / 東京オペラシティコンサートホール 19:00〜 (16日)
 1階左手 / 3階右手

 【12/14】
 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988 〜 アリア
 J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903
 ハイドン:ピアノ・ソナタ ト短調 Hob.XVI-44
 J.S.バッハ:「音楽の捧げもの」 BWV1079 〜 3声のリチェルカーレ
 J.S.バッハ:フランス組曲第5番 ト長調 BWV816
 モーツァルト:アイネ・クライネ・ジーグ ト長調 K.574
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第13番 変ホ長調 op.27-1
         ピアノ・ソナタ第24番 嬰へ長調 op.79「テレーゼ」
         ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 op.109
 <アンコール>
 シューベルト:ハンガリー風のメロディ D817
 ブラームス:インテルメッツォ 変ホ長調 op.117-1
 ベートーヴェン:6つのバガテル op.126 〜 第4曲 ロ短調
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第16(15)番 ハ長調 K.545 〜 第1楽章
 シューマン:「子供のためのアルバム」op.68 〜 楽しき農夫

 【12/16】
 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988 〜 アリア
 ハイドン:ピアノ・ソナタ ハ短調 Hob.XVI:20
 モーツァルト:ロンド イ短調 K.511
 ハイドン:アンダンテと変奏曲 ヘ短調 Hob.XVII:6
 ベートーヴェン:6つのバガテル op.126
 シューベルト:アレグレット ハ短調 D915
        ハンガリー風のメロディ D817
        ピアノ・ソナタ 第18番 ト長調 D894 「幻想」
 <アンコール>
 シューベルト:3つの小品 D946から 第1番 変ホ短調
        楽興の時 D780から 第3番 ヘ短調
        即興曲集 D899から 第3番 変ト長調
 J.S.バッハ:イタリア協奏曲 へ長調 BWV971 〜 第1楽章
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第16(15)番 ハ長調 K.545 〜 第1楽章
 ショパン:マズルカ ハ長調 op.24-2


 ピアノ:アンドラーシュ・シフ

 もう3ヶ月半前、去年の話ではありますが、書いておこうかなと。

 この間の協奏曲もですが、基本シフは今は来たら聞いておこうと思うピアニスト。ザルツブルクでも何度か聞いていますが、割とまめに日本に来てくれるので。今回は予定を見ると14日の土曜日と16日の月曜日ということで、行けるかどうかわからないけれど、と思いつつ買っておいたのでした。結果はどちらも万象繰り合わせて聞きに行った訳ですが、しかし、どちらも感覚的には3時間コース。実際にはそこまでではなかった気はしますが、まぁ大変。最近のシフは平気で長時間やるなぁ、という。

 選曲は見ての通り。土曜日はバッハと古典派のプログラム、月曜日はバッハとベートーヴェンの代わりにシューベルトが入ってきた、といったところ。どちらもゴールドベルク変奏曲のアリアから入って、あちらへこちらへと逍遥する、とでもいうような趣でしょうか。プログラムの最後が、土曜日はベートーヴェンの30番、月曜日はシューベルトのD.894のソナタ。これも相似形のいい終わり方かなと。
 正直結構忘れてはいますが、まずはともかく楽しかった。リサイタルを聞いたな、というか、音楽を聞いたな、という満足感のある演奏会でした、どちらも。こういう感じ方がやっぱりいい演奏会の印象かな、と思います。何がどうだとかいうこと以前に、まず、音楽を聞いたなという心持ちが残るのが第一。昨日書いたゲルハーエルのリサイタルも、何のどこがどうだ、ということよりも、音楽を聞いたな、という印象がまず残るんですよね。こういう演奏会はやっぱりいい経験として残るのだと思ってます。

 とはいえ記憶に残る曲はあるもので、やはり各々の最後曲目のソナタは良かった。あとは、モーツァルトの幻想曲。そしてブラームスのインテルメッツォ。この2曲は最近のシフの定番曲だと思いますが、これを聞くと「ああ、シフだなぁ」と思うというか。
 まとまった曲というところでは、土曜日のバッハのフランス組曲第5番、日曜日はベートーヴェンのバガテル、でしょうか。特にバガテルは作品番号的にはベートーヴェン後期というか晩年の作ですが、色々な相貌を見せる中に、予想外に穏やかだったりと意外性のある作品。だけれど、意外と聞く機会は少ないのですよね。こういうのシフは上手いなと思います。

 モーツァルトのK545の第1楽章とシューマンの楽しき農夫は最近シフが日本で「今日はおしまい」のジングルみたいに弾いている曲。
 少しこの演奏会で残念なのはお客で、なんというか、スノビッシュなお客が増えたなと思うんですよね。鎌倉で特にそうだったのだけれど(初台でも幾分そうなのですが)、モーツァルトのK545が始まると、ちょっと失笑のようなものが漏れるんですよね。「そうじゃない。知ってる曲だからだ」って言い張るのかも知れないけれど、あれは明らかに失笑風の笑いでしたね。
 モーツァルトのK545のソナタは、確かソナチネアルバムにも入っている、ピアノ学習の定番曲だったと思っていて、だから誰もが知っている、という部分はあるのだと思います。けれども、仮に「初学者向けの作品」であったとしても、それは作品が、演奏が、稚拙であるということにはならない。モーツァルトのピアノソナタの全曲録音を入れているピアニストなら勿論皆弾いているし、グルダはわざわざアルバムの中でこの曲を選び取って弾いていて、その演奏の装飾音は当時は議論を巻き起こしたものではあった。その程度には真面目に取り組まれてきた作品ではあります。
 確かに、シフくらいになれば、他にも弾くものはあるでしょう。今時は超絶技巧を誇るピアノ弾きは幾らでもいて、ユーチューバーの類ならもっと派手なものをガンガン弾き飛ばす輩は幾らでもいるでしょう。そこにソナチネ?何を今更?でも、よく演奏を聞けば、シフが注意深く繰り返しで装飾音を重ねてひい一えるのは分かる筈です。今時はそのくらい当たり前?でも、50年以上前、グルダが装飾音付きで録音した時は、そのようには見られていなかった。それから50年経ってシフはここでこれを弾く。それは、いわばモーツァルト演奏を積み重ねてきたピアニスト達の今の最前線の一人として、その積み重ねを継承した結果なのだと思います。

 ちょっとそんな風に思って、少し腹を立てながら帰って来たのをよく覚えてます。

 シフはあとどのくらいやってくれるのかなぁ。無理しないでねと思いつつ、聞きたい気持ちも勿論あるのだけれど、さてさて。









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最終更新日  2025年03月30日 01時25分20秒
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