スキンケア
頭が痛いと頭の病気でしょうか？
ぎっくり腰だと腰の病気なのでしょうか？
そうとはいえないですよね。
それでも､アトピーというとスキンケアが一番だといわれてきました.
病院で出される薬は皮膚に塗るものばかり.
炎症を抑えるもの､乾燥を防ぐもの、痒みを抑えるもの・・・
皮膚は外からくるものからのみ炎症をおこしているのでしょうか？
皮膚は体表面を覆って保護しているだけでなく､体の中でも最大面積の排出器官です。
正常な排泄は、尿や便、汗などで行われるはずですが､胃腸の働きが悪くうまく機能していないと､老廃物は吸収され体内を巡り､排出器官である皮膚から排出しようとします。
炎症をおこして体がなにかを排出している状態.
これがアトピーなのではないでしょうか。
つまり、スキンケアというのは、本来のアトピーの治療とはいえないものだと思います。
炎症を抑えたり、痒みを抑えたり､皮膚を保護することは、
アトピーの根本的な解決方法ではありません。
ですが､患部は皮膚です。
出てくる炎症を抑えず､かつ皮膚をなるべく早く補修してあげること.
これが、アトピーのスキンケアだと思います。
湿疹が出て炎症が起こると､皮膚は赤くはれ､痒みが出ます。
かくと皮膚はどんどん固くなり､白い粉を吹いたり、うろこのようになったりして､
ぼろぼろ落ちます。
炎症がひどいと､腫れあがったところから滲出液が出て､それが固まり黄色いかさぶたができたり、薄い引きつれたような皮膚になったりします。
こうなってしまうと、細菌が発生しやすく､膿が出たり、感染症を引き起こす危険性があります。
皮膚上には本来常在菌があり、これがバリアとなって皮膚を正常な状態にしてくれています。
掻きこわしてしまった皮膚にはブドウ球菌などが増えてＰＨがあがっているので､この常在菌が増えることのできる弱酸性にしてあげる必要があります。
私は痒みが出て掻いてしまうことは､悪いことだとは思いません。
いらない皮膚を落とし､体が出したいと思っているものを出す手助けをしていることもあると思います。
適度に掻く.というのはけっこう難しいのですが､
掻いて気持ちいいと感じる程度､これ以上掻くとやばいかなという程度、
というのは掻いている本人は、なんとなくわかっている気もします。
本当は、掻く、という行為もアトピー改善に必要な行為ではないでしょうか？
ただ､掻きすぎてしまって必要以上に患部を広げたり､感染症にかかってしまうことは避けなければいけないと思います。
だから、掻いてしまったことはあまりくよくよしない.
それよりも、そのあと皮膚をリペアしてあげるためのスキンケアをする.
そのために、
・炎症や痒みを抑えるものを塗らない.
・皮膚を弱酸性に保つ.
・ワセリンや油脂類で皮膚呼吸を妨げない.
・感染症を防ぐため患部はなるべく清潔にする.
あとは、どんどん皮膚が落ちて新しい皮膚が出てくるその流れをとめないこと.
顔が変わるくらい真っ赤にはれたり､うろこのようなかさぶたに覆われたり､
正常な皮膚がなくて体温調節がうまくできなかったり､
滲出液が出て､掻く皮膚がなくても痒みがつづいたり、
皮膚が真っ黒になって、異臭のする体液が出たり､
ごわごわとした皮膚は気持ち悪く、膿を持っていたり、
掻いてしまった後､ひりひりとした痛みにおそわれたり、
かさぶたや皮膚が突っ張って､うまく首や間接をまわせなかったり、
皮膚上ではほんとうに大変なことがおこっているのですが､
アトピーは皮膚の病気ではないのです。
そのことについて、自分なりに納得した答えを見つけることが､
アトピーを根本的に完治させる一歩につながると思います。
© Rakuten Group, Inc.
