優待株投資については、mikimaruさんが楽天ブログを開始されてからかなり迷っていました。優待に対する企業の思惑と株主に与える心理的影響、株価への影響、保有に際し総合利回りと配当利回りの関係等々、考慮することはいくらでもあると思います。さらに、優待制度はそれを目的に個人の売買需要を発生させることから、それなりに株価に歪を与えます。優待株投資はそのあたりを十分に検討する必要があり、単なるバリュー投資と比較したら心理的なハードルは逆に高い気がします。歪が発生するということは、上手い人ならば利益の源泉にすることもできるかもしれませんが。
単純に考えれば、おまけが貰えるというのは非常に楽しいことで、私自身も優待が届くとちょっと嬉しいものです。「いやーまた今年もタダで親孝行ができる」レベルですけどね。
例えば5185フコク、100株でお米3kgです。一年前1200円~1400円だったわけですよ。ここ数ヶ月は800円前後で推移しています。もし3kgのお米に釣られて一年前100株買っていたら、4万円~6万円の損失で、お米にして何十キロかっていう話です。
また、高優待銘柄は配当落ちも通常の株より大幅なケースが散見されますし、優待改悪時にはそれのみを目当てに保有していた個人の大きな投げもあり得ます。
しかしながら株価が下落している今、優待株投資にはかなり有利な環境にあると感じています。単純に総合利回りで考えたら購入時の株価は低ければ低いほどいいわけですし、株価が十分に下落すれば 「配当+優待で大人一人分の一年間の食費を稼ぐポートフォリオ」
などを新卒サラリーマンの年収程度(300~400万円?)で組める可能性もあります。
ものすごく乱暴な言い方をすれば、優待は個人株主に長期保有させるために、企業がお中元・お歳暮を渡しているようなものですから、過度の優待は企業の実力推して知るべしです。それでも企業の内容がそこそこまともで、優待を含めた総合利回りが良ければ、それは優待という珍しい制度が導入されている国である日本の個人投資家ならではの特権フル活用できるチャンスでもあります。
いろいろ書きましたが、今から始めることなので私自身まだ想像の世界です。ちょっと興味から調べてみたところ、そんなに単純なものではないんだなと感じたものですから。簡単に飛びつくと、簡単に怪我をしそうです。保有する上でのリスクを勘案しつつ、ポートフォリオを組んでいきたいと思います。
初の試み2つ Dec 28, 2011
【6回目】配当から考える株式投資の優位性 Dec 27, 2011
【5回目】配当から考える株式投資の優位性 Dec 26, 2011
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