Привет с России

【ロシアのトイレ事情】



おろしや国に行った事のある人だけが体験できるオリジナルで恐怖のトイレ。

都会ならアパートに水洗トイレが完備されている。
日本の物とは少々タイプが異なり、流す時に貯水タンクの上方にあるボタンを押すか、ピンを引き上げればよい。
このピンを引き上げるタイプは要注意。
元に戻す際に真っ直ぐピンを下ろさないと中で水が溜まらず、いつまでもいつまでも水が便器に流れ続けるのだ。

トイレの傍には鉄管が通っており、ここによく雑巾をかけている。
そこそこキレイなものもあるのでタオルと間違えて使わないよう、注意が必要だ。
ある友人は知らずにタオルだと思い込んで雑巾で手を拭いたり顔を拭いたりしていた。後で雑巾だったと知ってギャーと驚いていた。
本物のタオルはちゃんと上方の洗濯物を干すヒモに掛けてあるか、もしくはタオル掛けのようなものがあるのでそれで判別出来る。そちらを利用するべし。

また、家庭によってはトイレに鍵が付いていない所もあるので、間違えて開けられるというちょっとしたスリルも味わえる。ギョッ((+_+))


一方、 田舎のトイレはいわゆる"ボットン便所"で屋外に設置されている。
戸口に向かって座る洋式の"お釣りがくる"トイレなのだ。
屋外にあるから歩いていかなければならない。
冬はわざわざ毛皮のコート(Шуба)を着て、これまた毛皮の帽子(Шапка)を被り、ブーツを履いて重装備でトイレに向かう。
冬はトイレに行くだけで時間がかかるから夜中にもしトイレに行きたくなってしまった時は大変だ。


しかしロシアの田舎の家にはバーニャと呼ばれるサウナ小屋(Баня)があり、家によっては部屋続きになっている所もある。他にも家の中に洗面所らしき場所を設けている所もある。
だからそういう家ならばたとえ夜にもよおしてきた時でもそこへ行って用を足せばよいのだ。
…で、どうやって? 便器が無いのに…?


答えはカンタン。
「バケツがあるからそこに用足ししてね。朝になったら外へ捨てに行くから」

これが答えだ。


ちなみにボットン便所が満杯になったらどうするか-?
それも答えは簡単。昔の日本と同じなのだ。
つまり発酵させてから畑に肥しとして撒く。

紙はザラザラした質感のトイレットペーパーが売られているが、コレを買わない家では新聞や雑誌を程よい大きさに切ったものを使用している。日本の『オトシガミ』と一緒ですな。


これを嫌だと思うか思わないか、感じ方は人それぞれだが、 「汚いモノや臭いモノ、そういうものにいちいち驚いていてはここではやっていけません」 というアフリカ・コートジボワールで働くある友人の一人の様にあるがままを受け入れるのも、このロシアという国を長く楽しむ秘訣ではないだろうか。

Привет с России


Владивосток


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