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牡丹灯篭 を見てきました
怪談として有名ですが 今回のお芝居は
好きになった人のことが忘れられず、自分が死んだことにも気がつかず
自分が幽霊だということにも気が付かず好きな人のもとに通う 健気な町人娘でした
このお芝居を見ていて ずっと あのことを想っていました
無性に会いたくなりました
一途な思い 切なさ、寂しさ、悲しさ が伝わってくるお芝居でした
糸釣り人形芝居をベースに 中村さんがセリフを言います 歌も歌います
通常の人形芝居と違うのは 人形師も、中村さんも舞台上にいることです
人形浄瑠璃、ミュージカル、映像エフェクト、生演奏
とにかくすべてが素晴らしく、それぞれが主張と調和を見せていました
特に人形の動きがすばらしく、だんだん糸の存在を忘れ、生きているようにも見えました
激中の中村さんの書き下ろし曲も素晴らしく、「もういいかい」は
一段と雰囲気を作っていました
新アレンジの「友達の歌」は 笙、オーシャンドラムの生楽器と、琴の音が
今までとは全く違う ジャポネスク「友達の歌」になっていました
中村さんの歩き方も 人間(町娘)でいる時と、幽霊でいる時の歩き方が
ぜんぜん違うのにも感心しました。滑るように、長れるように歩いていました
幽霊が歩く というのも変な言い方ですが、、、
この 不思議な世界、空気を十分に堪能しました
「友達の歌」の結ばれない恋が ここにもありました
人間と幽霊 怪談ではなく 乙女の一途な情念がありました
でも、ラストは幽霊ではあっても、その一途に自分を慕う心にうたれ、
一度は交わした 永遠の契 に応え、添い遂げることを選んだ男の心に感動した
このお芝居を見たあと、切なくなってしまい、無性に会いたい人のことを思いました