フランス人彼氏から愛を学ぶ

フランス人彼氏から愛を学ぶ

超えてはいけない一線

超えてはいけない一線



関西でのお話です。



昨日は准夜勤でした。



帰ってくるのは深夜二時と遅いのに・・・



それでも待っていていてくれる、彼氏トウフ。



ほんと、いいかれだなぁ~って思います。



今日の夜は色々なことを語り合い、なんだかお互いが近くなる事が出来たと思います。



ソレと言うのも・・・



・・・



・・・



私はいつもいついも最近はトウフのことがうらやましかったのです。



それも、なきたいくらいに・・・



うらやましく、そしてねたましいものでありました。



ねたましい理由。



それはなんでもないことなのですが・・・



彼の親の事。



親の事がねたましい??



彼女が彼の親に嫉妬する?みたいに思いますか??



あはは。



普通はそうかもしれませんね。



息子を溺愛し、息子もそれに応じる・・・



彼氏であるトウフを親にとられたような気で嫉妬する。



もちろん、いつかするかもしれません。



でもね、それは違います。



私は彼のママに嫉妬しているんではなくて、いつでも親と仲良しのトウフに嫉妬しているんです。



・・・



・・・



何気なく話は始まりました。



ベッドに寝っころがって・・・



トウフに話しかけました。



「とうふー今日もママと話したの??」



「ええ??じゃないよー。今日は話してない。」



「そうなんやー、毎日話してるマザコンなのにー。今日もママあなたと話さないとさみしがってるって~。」



「ええ??じゃないよー!僕とママは学校の論文についてよくはなしてたんだよ。マザコンじゃないよー。」



「もーなにいってんの!そんな話題でも毎日話す事がいいんんじゃん。マザコンー」



なーんていいます。



こんな会話からも・・・



彼に対する嫉妬が・・・



・・・



そして、彼は言いました。



「もー、オリーブ・・・

 あなたは、家に連絡しないでしょう!
 それは、悪いよ!」



・・・



「どうして連絡しないの!?
 もう、何ヶ月も連絡しないでしょう!?
 それに、あなたは一度も家に帰らない。
 ちょっとおかしいよ。」



・・・



その言葉はナイフとなって私の心に刺さりました。



毎日家族に連絡するトウフ。



一方私はまったくしない。



それに、この6カ月間、私は家に帰りませんでした。



帰ろうと思えば、帰れる我が家。



関西から福岡なんて実は目と鼻の先です。



その瞬間、私は彼の家族と私の家族を比べて恥ずかしくなりました。



私は、すこし考え・・・



負け惜しみか、



「あはは。
 日本人は家族に対して外国人みたいに暑苦しく、接しないんだよ。
 そうクールなんだ。
 私はマザコンじゃないんだよー!」



・・・



ああ



なんてむなしい台詞か・・・



そう思いました。



彼は私に、日本人はつめたいんだなぁーという目を向けています。



そうじゃないんだ。



私はそう思いました。



私だって、トウフのママみたいにうざいと思うくらいお母さんから電話がかけてもらいたいの!!



・・・



でも、私の親はそんなことする人じゃない。



そう、私の親だって、私と同じ連絡しない冷たい日本人なんです。



そうやって、私は彼の目を見て・・・



ある秘密を話始めました。



・・・



・・・



実はね、私はママともあまりいい関係ではないけれど・・・



かといって、仲が悪いわけでもなく・・・



私は父と仲が悪いのだと・・・



私の父はですね。



私にだけ暴力を振るう人だったんです。



そして、私の父は体を鍛えているもんだから、殴られるとこれがまた痛いのなんのって!!



私が殴られている時、家族の誰も助けてくれないし・・・



いやいや・・・



確かに暴力をされるには、私にも悪い所はあるんです。



彼はね、私に家族の長として服従してほしいんです。



でも、私口が達者。



彼から放たれた言葉に、売り言葉に買い言葉・・・



そうですね。



高校生の時まで、暴力はされたことがありませんでした。



でも、高校生の時にって血気盛んなころじゃないですか~。



彼氏もできるし、友達もたくさんできる。



家にいて、私の話なんか聞いてくれない堅物のお父さん相手に無言でクラスよりももちろんそっちの方がいいにきまっています。



そんな私を見て、彼の私を見る目は遊び人。



あはは。



遊び人ですよ。



確かに、父はお母さんとしかつきあったことがなく、結婚したまじめで昔な感じの方ですから、私のことはそう見えたのでしょうが・・・



私からすると、そんな考え古臭いし。



そこはそれ若い時分ならではの考えかたがあります。



そう、高校生の時に、父といいあったんです。



口で・・・



私は父を言い負かせてしまいました。



それから、彼は、カッとなり私をなぐりつけました。



私はそれまで饒舌にしゃべっていたのに、父に殴られいいました。



「痛い!!痛いよ!!
 やめてよ!!

 ごめんなさい!!
 私が悪かったから!!
 なぐるのはやめて!!」



・・・



私は殴られ、けられ息もできないような状態になりながらそんな言葉をさけびました。



それは、ある意味屈辱感。



女である私を恨みました。



(だって、力の強い弟はされません。そんなこと。)



そして、そう思いながらも・・・



体は支配できても心まではコントロールされてたまるか!!という気持ちが芽生えていました。



そう。



それからです。



私の父は、私にからんできては私に喧嘩をうり・・・



最後には私に暴力をふるって終り。



そう、一回私を殴ってから彼は変わりました。



お父さんは私と超えてはいけない一線を越えてしまったわけです。



それからその線を越えてしまってからは、暴力はなんともなくなってしまう。



それまでは、私に暴力をすることをとどまっていたのに。



うふふ。



おかしいでしょう??



なんだかドメスティックバイオレンスの過程を自分の父で見ることができたのです。



他の人の悩みなら聞いてあげられる私も・・・



自分の父にはどうすることもできず・・・



私は家に帰るのがこわくなっていました。



そうして、高校時代から現在に至るまで・・・



家で生活するのはこわいのです。



したがって、関西にでてきてしまった今では・・・



福岡のあの家は・・・



私の家であって、そうじゃない・・・



そんな気がしてしょうがないのです。



いつか帰りたいとおもうけど・・・



もしかしたら、その時には・・・



父が脳梗塞かなにかで倒れた時かも。



ああ



そうそう。



昔悔し紛れにいいました。



「私はね!看護婦になるのよ。
 忘れないでお父さん・・・ 
 お父さんが倒れた時に介護するのは私なのよ・・・
 それをめいめい忘れない事ね!!」



父はその言葉を聞いて絶句していましたが・・・笑



でも、冗談でいったわけではないです。



その秘密。



人にはあまり言いたくない秘密をいってから・・・



私は少し彼の胸で泣きました。



私は家に帰るのがいやだった。



でも、もし私が結婚したらそんな家にはしたくない。



そう、私は彼氏に自分の父を探しているんです・・・



彼は私を抱きしめ、いいました。



「僕はね・・・
 あなたが家族に連絡しない理由をずっと探していた・・・

 やっと教えてくれたね。

 家族の問題はどこにでもあるでしょう?
 僕もお父さんとはいい関係じゃないし・・・
 もっと、親族にも問題があるよ。

 僕はあなたの話をきけてよかった。」



私は、なんだかその言葉を聞いて安心し・・・



本当にトウフとつきあってよかったなと思いました。



彼は私を受け止めてくれる・・・



幸せは自分たちで作るものですね。



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