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2008.01.26
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 記念大会のため例年より4校増えた36校の顔ぶれを見ると、伝統校が顔をそろえた印象が強い。春夏通算優勝10回で歴代トップの中京大中京、センバツ史上最多の36回出場を誇る平安などおなじみのチームに加え、下関商は29年ぶりの春となる。

 甲子園で優勝経験があるのは、これら3校を含め11校。4回目出場の沖縄尚学は99年の第71回大会を制した。出場3回目の新鋭ながら前回覇者の常葉菊川は、昨秋の明治神宮大会も制しての連続出場。史上3校目の春連覇を目指す。

 初出場校9校のうち春夏通じて初の甲子園となるのは4校。中でも長野日大は北信越大会を制している。同大会準優勝の丸子修学館(旧・丸子実)も31年ぶりの復活を果たし、長野県勢の2校出場は23年ぶり。

 春連続出場は聖光学院、千葉経大付、常葉菊川、北大津、今治西。前年より1校増えたとはいえ、わずか5校で、センバツへの道の険しさがうかがえる。

 ▽日本高校野球連盟・脇村春夫会長 記念大会で出場校が4校増え、伝統校、新鋭、強豪と多彩な学校が顔をそろえた。21世紀枠も3校になり、東海地区からは初めての選出になる。顔ぶれを見ると春の試合は面白くなりそうだ。

 ○…希望枠に選ばれた一関学院。06年のセンバツ初出場もこの枠だった。選考前、沼田尚志監督は「今年はダメでしょう」とあきらめ、守備力を示すデータの計算すらしていなかった。「信じられない。ただ驚いているだけ」と満面の笑みだった。06年の活躍を見て入部を決めた主将の佐々木は「もしかしたらと思っていた。監督に勝利をプレゼントしたい」と喜ぶ。

 しかし、岩手県勢の甲子園勝利は同校の02年夏が最後で、センバツでの勝利は84年以降ない。右肩のけがで東北大会に出られなかった主戦の菊地は「最高のピッチングで岩手の力を見せたい」と意気込む。

 〇…「丸子実業」の名で過去春夏通算10回の甲子園出場を果たした丸子修学館。センバツは31年ぶりで古豪復活を印象付けた。昨春、現在の校名に変更したばかり。竹内政晴監督は「出場が決まり、ほっとしている。本校が以前、甲子園を沸かせた『丸子実』だということを全国にアピールしたい」と笑顔を見せた。前回のセンバツ出場時の野球部員で、元ロッテの桃井進さん(48)は「甲子園では自分を信じてプレーしてほしい」とエールを送った。



 ○…24日の吹雪で銀世界となったグラウンドで、東北の部員たちが4年ぶりの出場決定に歓声を挙げた。ダルビッシュ(日本ハム)が主将を務めた04年、初戦のノーヒット・ノーラン勝利、サヨナラ逆転本塁打で敗れた準々決勝など記憶に残る熱戦を見せた。当時夢中でテレビ観戦したというエースの萩野は「甲子園はすご過ぎて、先輩たちが投げたマウンドに立つという実感はまだわかない」と興奮した様子だった。

 〇…創部49年で初の甲子園出場となる長野日大。05年1月に就任した中原英孝監督(62)は、松商学園(長野県松本市)を春夏計9回、甲子園へ導いた“名将”だ。グラウンドがサッカー部と共有だったり、土曜も午前中に授業があるなど、前任校にはなかった課題を克服。昨夏に約30試合の練習試合をこなすなど戦力を磨き、北信越大会を制した。「一日一日を大切に指導してきた。まさかこんなに早く出られるとは。選手たちが頑張ったおかげだ。監督としては10回目の甲子園だが、今回は特別な1回だ」と話した。

 ○…センバツで過去優勝3回、準優勝1回を誇る横浜。出場が決まったナインは「打倒・常葉菊川」に闘志を燃やした。昨秋の関東大会を制して出場した明治神宮大会の決勝で、常葉菊川に4-5と惜敗。主将の小川は「初戦で常葉と当たり、勝って勢いをつけて優勝したい」と雪辱を誓った。静岡県出身のエース土屋はOBの松坂大輔(レッドソックス)にあこがれて入学した。「わざわざ静岡から来ているのに(二度も)負けたくない」と力強く語った。

 ○…第一神港商(1929、30年)、PL学園(81、82年)に続く史上3校目の連覇を目指す常葉菊川。吉報を受け取った部員たちは「センバツ連覇を狙うぞ」と晴れやかな表情を見せた。森下知幸監督は「思い切りのいい野球をやりたい」と積極野球を宣言。エースの戸狩は「一番好きな甲子園のマウンドで早く投げたい」と話した。新チーム結成以来、公式戦11勝無敗の圧倒的な強さを誇るが、前田主将は「1戦1戦、目の前の相手を倒しにいく」と気を引き締めていた。

 ○…センバツ初出場で準優勝した86年以来の出場が決まった宇都宮南。昨夏の栃木大会決勝で敗退した。その悔しさをバネに、新チームは合言葉に「挑戦(リベンジ)」を掲げ、秋季県大会で優勝。関東大会では初戦の慶応戦に敗れたが、地力が評価され夢舞台をつかんだ。篠崎淳監督(43)は「ずば抜けた選手はいないが全員野球で挑む。甲子園で校歌を歌いたい」。須藤主将も「監督に校歌を歌わせたいです」と、チャレンジャー精神で臨む。

 ○…99年に準優勝の実績がある水戸商。7年ぶりのセンバツ切符をつかんだナインに歓声が響いた。胴上げで宙に舞った野澤哲郎監督は「これまでの教え子たちにも、目の前にいる教え子たちにも感謝している。妥協のない練習で、1勝でも多く勝ち進みたい」と声を弾ませた。練習中に朗報を聞いた浅野主将は「(選ばれるか)少し不安もあったのでうれしい。ペースを崩さず練習に励みたい」と話した。

 ○…慶応義塾の創立150年の節目に、慶応は左右のエースで頂点を目指す。切れのあるシンカーが武器の右腕・只野は「まだ甲子園の切符が手に入っただけ」と冷静に話した。対照的にプロレスラー、力道山(故人)の孫で左腕の田村は「観衆を沸かせるような投球をしたい」とキッパリ。昨春と昨夏は田村が、昨秋は只野が背番号1を背負った。センバツは未定で、エースナンバー争いは続くが、只野は「背番号にはこだわらない。テレビで何度も見た、あのマウンドに立ちたい」と意気込んでいた。

 ○…21世紀枠の安房と千葉県勢ダブル出場となった千葉経大付。昨秋の関東大会準々決勝で敗れ、ナインは一時出場をあきらめかけていただけに喜びもひとしお。2年連続出場が決まると、選手は帽子を空に向かって投げ、抱き合って喜んだ。松本吉啓監督は「はらはらした分だけ昨年よりうれしい」とほっとした様子。「どのチームも強いのは分かっているが、初戦は勝てる相手がいいね」とおどけてみせた。

 〇…昨夏の甲子園で優勝した佐賀北と引き分け再試合を演じた宇治山田商。春は初舞台で三重県勢のセンバツ出場も6年ぶりとあって、出場を知らされた選手たちの喜びもひとしおだった。エースの平生拓也(2年)は最高148キロの直球が持ち味で、今大会屈指の右腕と注目されている。4番打者として打線の中軸も担う平生は「チームの課題の打撃力不足を解消して、東海代表として恥ずかしくない試合をしたい」と意気込みを語った。

 〇…全国最多の甲子園120勝を誇る中京大中京は6年ぶりのセンバツ。大藤敏行監督は「本格派左腕・竹内大助と制球力抜群の細川貴紀の投手陣が安定。課題の得点能力も上がり、チームは勢いづいている」と期待する。昨夏は背番号1を付け、打撃を生かすため秋から野手に転向した井藤真吾(2年)は「秋季県大会から4番を任され、責任を感じている。甲子園では3本以上の本塁打を打ちたい。目標は10割打者」と闘志を燃やしていた。

 〇…初出場で創立100周年に花を添えた鹿児島工。県内では、鹿児島実、樟南(旧鹿児島商工)、鹿児島市立鹿児島商の3強時代が長く続いたこともあり、県立校としてのセンバツ出場は1925(大正14)年以来83年ぶりとなる。



 ○…創部26年目にして初のセンバツへの切符を手にした聖望学園。99年、03年と夏の甲子園には2度の出場経験がある。初戦での大勝で勢いに乗り、8強入りの快進撃を見せた03年夏の再現を目指す。6時限目の授業が終わった直後の午後3時20分、校内アナウンスで全校生徒に出場決定が伝えられると、校内は歓喜の渦に包まれた。関口主将は「鳥肌が立ちました。代表校の誇りを胸にプレーしてきます」と興奮気味に話した。

 〇…関東一は準優勝した87年以来となる久々の出場。約40人の部員は朗報を受け、米澤貴光監督や広瀬主将を胴上げして喜んだ。米澤監督は「21年ぶりで初出場のような気持ち。出場校の胸を借りるつもりでやっていきたい」。機動力を生かした「つなぐ野球」が持ち味。昨夏からレギュラーの広瀬主将らが打撃を引っ張る。同校が江戸川区内にあり、部員の多くが同区出身者であることから、広瀬主将は「『下町魂』を見せたい」と闘志を燃やした。






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最終更新日  2008.01.26 07:19:14
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