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今日の内容に入る前に、4月中の日記を2件アップしましたのでお知らせします。
では、本日の本題に・・・。
今日も工事中の新居に行ってきました。
私は庭の草刈りや片付け、夫は畑や竹やぶの手入れをしようと思っていたのですが
生憎の天気のため、ほとんど一日リフォーム工事中の家の中で過ごしました。
今回我が家のリフォームをしてくれたのは、樹の住まい舎の佐藤良則さん。
一人で家を一件建てることのできる技術を持ち、建築に新建材や合板、化学物質の入ったものは極力使わず、
なるべく地域の木材から作った天然無垢材を使って家を建ててくれる、頼りがいのある大工さんです。
他に協力してくれた大工さんが二人、左官屋さん、屋根職人さん、タイル職人さん、電気屋さん等々、
みんな佐藤さんの縁で一緒に仕事をしている方達で、いずれ劣らぬ技術の持ち主。
丁寧な仕事をしてくれています。
今日は玄関のテラコッタタイルを貼りに、タイル職人さんが来ていました。
テラコッタタイルの正方形に合わせて、こねたセメントを少しずつ四角の枠から埋めて行き
まるでケーキの台の上の生クリームのようにした上に、タイルを置いて貼っていくのです。
セメントを置いていく様子が、まるで砂浜で、砂のお城でも作っているようで、楽しいのです。
思わずそう言ってしまって、慌てて口を押さえました。
するとタイル職人さんが、笑って「僕は子どもの頃砂場遊びの達人でしたよ。
親が面倒見るのがとても楽だったと言ってました。砂場にさえ連れて行けば、
一日中だって集中して、砂で遊んでいる子どもだったから。」
砂場遊びの達人が、そのまま職業になってしまうなんて、何て幸福な仕事との出会いなんでしょう。
3年を掛けて、頂き物の廃材などを使いながら、板材を磨き色を塗り整形して作ったその家は、
北米風のカントリー調の家で、新築とは思えない風合いを出していました。
「自分の家だからやったけど、普通だったら人工(にんく)がかかりすぎて、絶対出来ない仕事だよ。」と笑っていました。
廃材の木材を使うと一言で言っても、釘を抜き、表面にヤスリをかけ、整形し、
その後ペイント材を調合して色を塗るまで、全て自分でやったのだそうです。
色はくすんだブルーですが、古びた感じを出すようないろんな色合いに作ってあり
家具も小物入れなどの小さなものも、全部一人で作っているのです。
作る過程そのものを、心から楽しんだことが伝わってくる、とても素敵な家でした。
佐藤さんもそうですが、ここに来ている職人さんたちは、みんなとても明るいのです。
仕事も人生の楽しみで、楽しむことに真剣だから、こんなに明るくて楽しそうなのかなと思います。
好きなことを仕事にして、精進を続け、精進することさえ究極の楽しみ。
それが職人さんなのでしょうか。
こんなにハッピーな職人さんに家を作ってもらって、私たち夫婦も、本当に幸せ者です。