子犬のインターネット通販『わんStepドットコム』店長のブログ
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前にも書きましたが、私は最近よく近くのドッグラン『B-WOOD』というところに行っています。今月から大型犬用の小さなプールも出来たため、ウィルの水浴びを兼ねて。先日、行った時のこと、ドッグランと隣接しているところに、ある介護施設がある。そこのお年寄りが昼間の散歩で介護士に付き添われてドッグランのフェンスの外に数人こられて犬が走るのを目を細めて見ていました。私は以前、150床の某老健施設の立ち上げから経営の仕事に従事していたことがあり、そこでアニマルセラピーとして今のラブラドールのウィルを迎え入れたのです。その時のことをなんとなく懐かしく思ってお年寄り達に近寄っていきました。挨拶して話しかけると皆さん元気よく返事もできるし、黙って微笑んでいる方もいます。施設なのでほとんどが車椅子でしたが、そこから身を乗り出してウィルに触れようとする方もいらっしゃいました。お年寄りにとって、動物・・・とりわけ犬というのは、セラピーという言葉通り、心の癒しという部分ではとてもいいものであるということは言うまでもありません。人は皆、そういうお年寄りを介護という立場でケアしますが、犬はお年寄りであっても健常者と同様に尻尾を振って心を許し擦り寄ってくる。認知症の方にとっても、犬との触れ合いはいいといわれています。物を忘れる・・・引きこもってしまう・・・言葉や会話がなくなる。これは脳に刺激がなくなってしまうことから認知が進む要因ともいえるのです。動物との触れ合いによって、目で見たもの、動くもの、そして何よりも自分に愛嬌を振りまいて近寄ってくれる犬は、お年寄りにとっては、このうえない五感の刺激になり、心も同時に癒されるのです。その日はウィルの芸を見せてあげたり、触れさせてあげたりして、とても喜んでもらいました。日を置いて再度行ってみると、今度は二階の窓からのぞいて手を振ってくれる。こういうのってとても嬉しいものです。最近、お年寄り夫婦だけで過ごされているご家庭も多くなってきました。犬を飼いたいけれども、自分達が年寄りだから・・・といってあきらめる方も少なくないですね。しかし元気でいるうちはどんどんこうしたペットとのセラピー要素を求められていいと思うのです。歳をとったから世話ができないわけでもなく、犬を飼い始めて散歩がいい運動とリハビリになっている方もたくさんいるのです。年寄りだからという肉体的な問題ではなく、心の癒しという意味での精神的な生きがいにしていただけるといいと思います。認知症でも、病気の後遺症でも、病気とは身体の病とは書きません。歳の病とも書きません。気の病と書くから病気なのです。気力が体力に勝っているうちは病気はそう易々とは近寄ってきません。歳をとったという弱気の気持ちから身体まで弱くなってしまうこともあります。犬という愛くるしいペットとともに、心が少しでも生き生きして、介護予防の一環としてお年寄りとペットのありかたを大切にしていくことが大切なのだと思います。
2007.06.27
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