PR
キーワードサーチ
フリーページ
コメント新着
この本は サレジオ事件 で殺された被害者遺族のその後のノンフィクションだ。
かつて世間を騒がした酒鬼薔薇事件よりずっと前に、同じような事件があった。それがサレジオ事件。
同級生を殺害し、首を切断した。
この本を読んで、今更のごとく思い知らされたこと。
それは、事件は解決しても、遺族の心は解決しないということ。
母は事件後記憶喪失、廃人状態に。
妹は周りから好奇な目にさらされ怯える日々。
兄に代わって自分が死ねばよかったとリストカットを繰り返す。
家族がバラバラに、そして崩壊していく様子がなんとも悲しく、心に刺さってくる。
毎日テレビでニュースを見れば殺人事件や事故が取り上げられ、
人が死んでいく・・・
わたしの中に人の死というものが入っては出ていく。
ちょっと話題になった事件でも、
テレビで取り上げられなくなれば知らぬ間に忘れ去られ、
時がたって、取り上げられれば、
「あ~、そんな事件もあったね」
で片付けられてしまう。
でも、遺族や周りの関係者の中にはずっと事件が生き続けている。
その苦しみや悲しみがすごく伝わってきて、いたたまれなくなる。
加害者の少年は今、弁護士になっているそうだ。そのことが大きく取り上げられているらしい。
この本を読む限り、謝罪もしない、賠償金も払わない。冷酷人間のように書かれている。
実際にそうなのかもしれないし、何か他に理由があるのかもしれない。
ただひとつ言える事は、
人ひとりを殺しただけではない。ということ。
どれだけの人間の人生を狂わせたのか。
人ひとりの命の重みを改めて思い知らされた。
【噂】荻原 浩 2007.06.11
ミスチル 横浜アリーナ行ってきました(。… 2007.06.07 コメント(4)
小説【秘密】東野圭吾 2007.06.01