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「いきんで良いですか?」
「まだ準備中なので、のがしてください」
このやり取りが陣痛の波3回分くらい続いたと思う。
こんなに、こんなに痛いのに内診に加えて点滴。
点滴は、出産後大量出血の人もいるため、輸血出来るように血管を確保するためだそう。
一回目、針が刺されたけれど入らない。
「ふざけんな!下手くそ!!」とマジで思う。
内診した助産師さんより「子宮口プラス3、全開です」との声。
先生到着。
「こんなに叫んでいると、赤ちゃんに酸素が行かなくなって赤ちゃん苦しいよ」と諭される。
いきなり酸素マスクをつけられる。初めての酸素マスク。すごい呼吸が楽だ。
陣痛と一緒に力むと何かが弾けてドロドロと出てくる。
「12時○分、破水しました!」
助産師さんのリードにより、陣痛の波に合わせて息を吐く。
叫ぶと赤ちゃん降りてこられない。息を吐くと、ペースがわかる。
陣痛の波と同時に押し出そうとする力に任せて息を吐き、力めば良いことを感じる。
のぶちゃんの時は1~2回力んだらつるっと出てきたのに、今回はなかなか出てこないことに焦りを感じる。早く出てきてほしい。
「そうそう!うまいうまい」
という声かけに励まされる。それでも「ウーッ!とかアーッ!」とか悲鳴に近い声が出ていた。
主人はいたたまれず、分娩室の前を離れエレベーターホールへ出てしまったそう。
「はいっ!もう力まないで。手を×にして胸の上で組んで、ハーッハーッと息をして」
助産師さんも呼吸をリード。
何かがつるっと出てきた。最後の足まで出た感覚は忘れられない。
あれほど痛かった陣痛が、ピタッとおさまり
「フギャーフギャー」と泣き声が。
「おめでとうございます!」
分娩にかかった時間は4時間15分、無事に産まれました。