忘れな草のおボケな日記

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忘れな草0713

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2008年10月29日
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カテゴリ: 主婦・雑談
ちょうど1年前のこと



以前から頭痛がしていた長女ちゃん



その頭痛は日を追うごとに酷くなっていた



それでも休むことなく仕事に行っていた



職業柄肩こりがひどくそれから来る頭痛もあったのだ



しかし、頭痛に加え吐き気もしだした長女ちゃんは



仕事を早退していつも通っていた整骨院に行った



マッサージをしてもらうと軽くなるはずの痛みが



取れないうえ吐き気もすると整骨院の先生に言うと







翌日紹介された整形外科に行ってレントゲンを撮ってもらったが



頚椎には異常はなく、痛み止めをもらって帰った



その痛み止めを飲んでも頭痛はとれず、ますます痛みはひどく



嘔吐は回数が増えるばかり



食べたものは全部戻してしまっていた



激しくなる痛みに長い夜はなかなか明けない



眠れないまま朝を迎え、仕事を休んでもう一度整形外科へ行った



その整形外科の先生が詳しく検査をした方がよいとの事で



救急病院への紹介状を書いてくれ、違う痛み止めをくれた



早退をした日はお給料日だったが



臨時職員の長女ちゃんは現金支給







頭痛が続く中、そのお給料を受け取るために職場へ行った



そして、銀行で家賃分を入金した



頭痛と嘔吐は激しくなるばかり



食べることも飲むこともできず一人ベッドで苦しんでいた



翌朝、病院の診察時間の8時半を待てず7時過ぎに







まだ、誰もいない病院の待合室のソファーで横になり



激しいい痛みに耐えながら診察が始まるのを待っていた



その1時間は長女ちゃんにとってどの位の長さに感じたのだろう



診察が始まって、整形外科の先生は



長女ちゃんのその痛がる姿を見て



整形外科の痛みではないとすぐに判断したらしい



「救急で脳外科へ」との声が聞こえたと



あとから長女ちゃんは言っていた



もう、その時にはどうしようもない痛みで



転げまわるほどになっていた



大声で泣きわめき苦しむ長女ちゃんを



看護師さんたちはどうしようもなかったと言っていた



そして検査の結果、脳腫瘍であることが分かった



私が仕事に出かける直前



家の電話に担当の先生から電話がかかって来たのだ



「お嬢さんが脳腫瘍でこちらの病院に入院されました。すぐに来て下さい」



たぶん、そんな風な事をおっしゃっていた



「病室はお若いお嬢さんだから、個室の方がいいと思うのですが・・・」



電話を置いた私は、いったい何が起きたのか何が起きているのか



わけも分からないまま、今聞いた事を主人に伝えた



すぐに帰って来た主人と入院となるならと何日か分の着替えを持って



小倉に向かった



そして、それが現実に起きていることだと知ったのだった



主治医の先生は、「今年のお正月にはまだ腫瘍はできてなかったでしょうね」と



そして「急激に大きくなってしまったようです」と



この1年、早かった



すごく長くて早かった



終わりのない毎日が続くと思っていた



長女ちゃんがいなくなるなど、考えもしなかったし



そんな事を思う暇もなかった



先生から余命を告げられても



そんな事を考える気持もなかった



1年前に戻ることができるのなら



去年の長男くんの結婚式の日に戻りたい



そして、まったく違う人生を送りたい



姑の死やいやな思いばかりをしたあの家での出来事や



舅とのいざこざなどはじめから何もなくて



私たち家族だけの生活のある人生を送りたい



そこには長男くんに可愛いお嫁さんが来て



さらに可愛いタイガー&ドラゴンが生まれてきて



長女ちゃんには病気のかけらもなくて



長女ちゃんは相変わらず保育士を続けていて



彼氏とも幸せな時間を過ごして



ひょっとしたら今年ぐらいは長女ちゃんも結婚をしていて



来年あたりには長女ちゃんが産んだ赤ちゃんを抱いたりして



そんな人生を送りたい



何もない人生なんて面白くないけど



こんな人生ならやり直すことができるようになればいいのに



1年は365日あるのに



長女ちゃんの人生はあの日から291日で止まってしまった



だれだって、単なる頭痛がこんなことになるなんて思ってない



長女ちゃんのあの痛みを私が受けることができたならと



今でも思う



長女ちゃんのいない夜は



やっぱりとても長い



薬を飲まないと朝が来ない



夜が果てしなく続いてしまう



薬を飲んで、何も考えずに眠らなければ朝がこない



心が壊れる前に明日が来るように



私にはまだ薬が必要だ







 ↓ ↓ ↓
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Last updated  2008年10月30日 02時28分20秒
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