ももちゃんへ
あなたが家へ来た日のことをはっきりと覚えています。
あなたはとってもおどおどしていて、不安そうな顔をしていました。
生まれてたった数週間で最愛のお母さんとお姉ちゃん（妹やったんかな？）と離れ離れになって、それから数ヶ月暮らした慣れた家を出てあなたは私の家へ来てくれました。
優しそうな店員さんにかわいくトリミングしてもらって、首にリボンを巻いて出てきたあなた。
飾り気のないあどけない顔がすごく印象に残っています。
初めて抱っこしたときは本当に小さくてやわらかであったかくて、「この子も生きてるんだ」って実感しました。
小柄なあなたなのにとっても重く感じたのは命の重さだったのでしょうか。
初めて一緒に散歩に行った日のことも、よく覚えています。
何度地面に下ろしても、あなたは自分から動こうとはしませんでした。
少し成長して重たくなったあなたを抱っこして家の近くを歩くのは結構疲れました。
あなたは日に日に、少しずつ、外の世界に慣れて、今ではお友だちもたくさんできましたね。
あれから今日でちょうど一年。
私とあなたはよくケンカをしました。
私が泣くと、静かに涙をなめてくれました。
あなたは私の支えです。
これからも仲良くしてね、どうか長生きして、家族を繋ぎとめる存在で居てください。
お姫様 へ
© Rakuten Group, Inc.
