見知らぬ人の温もり。





かつて東京に住んでいた頃
ダイスキだった人と別れた
次の日 I駅からマンションまで
凄まじい豪雨・・・
殆どの人は雨宿り
だけど
雨に打たれていたい
胸のうちはそんな感じだった・・・
雑踏・・・色とりどりの傘の並・・
ずぶ濡れなまま歩いていた僕の上に
突然 雨が・・やんだ・・!?

と・・・思ったら・・177cmある
僕より背の高い 紳士?スーツを
来た人が僕に傘をさしている・・
相合い傘?(笑)
僕は言葉無しに 頭を下げて『有り難う』と目で伝えた
7分間 無言のまま 同じ傘の中
歩いていた 名前も知らぬ彼・・

スーツが濡れてしまう・・
大丈夫ですからと言っても
ずっと 傘をさし掛けて来てくれた・・
気づかれぬ涙・・・昨日の痛み
今の温もり 混じった涙・・

有り難う もう2度と会うこともない
名前も知らない 僕に優しくしてくれた人・・・
今でもあの日を覚えている

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