― R ’s  Bar ― 癒し系バーの威圧系バーテンダーのつぶやき・・・

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立原正明(1926~80)




立原正秋

立原正明(1926~80)。
自らの年譜さえ創作し、苛烈に生きた立原正明(1926~80)。
独自の美学で陶磁を目利きし、酒食も極めた。


   「限りなく酌めども未だ唇を潤さず」



   立原正秋なら、禁酒と聞いてその弊害を説くどころか、一言
   「笑止」
   と呟くかもしれない。
   何しろ、

   「私の酒はお茶と同じだから、日本酒に換算して四升か五升までなら常とは渝(かわ)らない。
   五升を越したら少し酔ってくる」
   とまで豪語した男。

   「一回の適量は?」と問われ、
   「限りなく酌めども未だ唇を潤さず」と答えた気障ぶりも、
   立原ならではのもので、ちょっと忘れがたい。

   生来の一流好み。東京の定宿は帝国ホテル、服は壱番館で仕立て、料理は吉兆。
   酒は「三千盛(みちざかり)」を飲んだ。



   「三千盛」・・・1771年創業の岐阜の蔵元・尾張屋の辛口の酒。特選1.8ℓ詰め ¥2100







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