ポケットの中にいつも少女

ポケットの中にいつも少女

2005.10.06
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カテゴリ: 小説
ソリッド・ラヴ
ソリッド・ラヴ


****あらすじ****
 女子社員の人気も仕事の実力もNo.1の新入社員・伊万里敦彦は、男でもつい目で追ってしまうようなイイ男。ごくフツーの新入社員である吾妻太陽は、出来過ぎな上に人当たりの悪い伊万里に、最初こそ反発したものの、次第にいい奴だとわかって友人付き合いを始める。そんな時、新人研修の打ち上げのゲームで、伊万里とディープキスをすることになってしまって…!?
****************

吾妻と伊万里、略してアヅマリ第1弾。
 はい、ツボツボ!
 んもう、キャラ良し、ストーリー良し、更に挿絵(高橋悠さんv)も良しで三拍子揃って言う事ありません!いや、色々言いますが(笑)
 吾妻くんは最近の受けツボドンピシャキャラです。ちょっと小柄で威勢がよくて、一見単純っぽいけれど実は結構深いことを考えており、あくまで常識人ながら、思いきりが良く前向きで、懐が広い。
 攻めの伊万里も比較的ツボ。仕事色事出来過ぎくんでも対人関係や情緒的にやや欠陥があり、吾妻のおおらかなとこになんだか癒されちゃってそうな感じがいいです。
 ストーリーは、恋愛に終始してはおらず、まわりの個性豊かな脇役達との小さな日常のエピソードや、セクハラを扱った事件などでとてもテンポ良く読めます。

 その間も吾妻と伊万里は、誤解と理解を繰り返しながら、自然にお互いの距離を縮めて行きます。心の距離をね。サービスシーンはかなり早い段階からあるので<サービスシーンてなんだ(爆)
 エッチも濃いですが、なにより最中の吾妻の一人漫才がもう最高です(爆笑)
 これはもう、続編希望するしかないです!

 密かに、王子様×キワ様希望です(笑)
 そういえば、 カニ が赤字じゃなかったのが淋しかった…
 表紙の伊万里が、しばらく某電柱コンダクターに見えたのは私だけではあるまい… 
(2000/11/15)

レイニー・シーズン
レイニー・シーズン


****あらすじ****
 付き合い始めて半年、順調だった吾妻と伊万里だったが、伊万里の過去の恋人・柳田が現れ、何かが狂い始めた。恋に仕事に、トラブル続きの吾妻は…!?
****************


 さーて、待ちに待ったアヅマリ2です!
 今回も、事件こそ起らないものの、仕事に恋に、充実した1冊でした。
 始まりは、吾妻の素朴な疑問…「どうして伊万里はおれのことが好きなんだろう?」という、恋する人なら誰もが持つ疑問からなんですが、王子様の友人で伊万里の過去の恋人・柳田や吾妻の困ったちゃんな後輩・時任ほか人的災害が重なって吾妻くん今回ぼろぼろです。
 …「 魚住くんシリーズ/光風社クリスタル文庫 」読んでても思うことなんですが、榎田さんの作品で何が怖いって、登場人物の自覚が及ばないところで、心がこわれていってしまうことなんですよね。

 いじめのエピソードはそのもっとも判り易いものでしたか。
 時任との対決シーンでの「―――――知ってたさ」という科白では、それら抑圧された吾妻の気持ちの深さを知らしめるようで、思わず時任と共にフリーズしてました。
 まあ、しかしそこで落ち込みきってしまえないのが蟹座のO型たる所以か_(^^;)ゞ

 全編通して不調な吾妻くんながら、語り口は相変わらず一人漫才(笑)冒頭の痴漢電車に始まるエッチシーンは、素直にラブラブ全開で爽やかながら、ちょっとSっ気のあるらしい伊万里のおかげで濃いものになってます('-'*)フフ
 些細な事にやきもちを妬きあっている2人の姿は、王子様でなくても「カーッ、恥ずかしいっ」て感じですが、お仕事シーンとのバランスも取れているため、イヤミがありません。

 キワ様以下脇役の活躍も相変わらず際立っており、特に今回、王子様大活躍でしたね。Hシーン以外に殆ど出てこなかった伊万里と対照的に、日常の吾妻に一番近い存在になりつつあります。
 このまま当て馬くんに成長するのか…いやいや、私はやはり王子様のお相手にはキワ様をプッシュさせていただきましょう(笑)

 今回の名言。
恋は盲目だけど、時が経てばだんだんと視力は回復してくもんだよ


 密かにキワ様×王子様応援団活動中(笑)興味のある方はあやまで。
(2001/07/02)

オール・スマイル
オール・スマイル


****あらすじ****
元気が魅力の吾妻と限りなく完全に近い男・伊万里がつき合いだして早3年目。だが、男同士で、同僚で、恋人で…対等なはずなのに自分に過保護にし過ぎる伊万里に、最近吾妻は、若干の不満を抱いていた。
そんな折、吾妻は伊万里が原因でトラブルに巻き込まれた。動揺した伊万里は、吾妻を守るために別れを切り出すが…!?
************

アヅマリシリーズ完結編。
吾妻くんボロボロ再び。しかも、今回は伊万里に係る人災!原因となった伊万里の過去や、吾妻との現在・未来を見定めた物語でした…ということで、シリーズ中最も恋愛に比重を置いた巻になっています。
このシリーズでは会社シーンも楽しみのひとつだった私にはちょっと残念でしたが、その分いまいち掴みにくかった伊万里という人物がよく掘り下げられています。また前作で垣間見た吾妻の弱さ、強さも更に描き出されて、一山越えたな、という感じで落ち着きました。

ネタバレですが、一番印象的だった、吾妻の台詞をひとつ。

おまえは、おれを守る。おれはおまえを守る。

巻頭から一貫して互いの係わり方を模索した二人ですが、彼らのたどり着いた結論が…互いに対等であれ、という心が、凝縮されていますよね。
また、この台詞には続きがあって、

「金八先生も言っていた。『人』という字は、(略)」
「吾妻、僕はそのドラマは知らない」


と続くんですが、とても重要にも思えるのに、さらりと日常に戻っていくこのシーンが大好きです。
自然体でしなやかな強さを持つ吾妻に、前を向いていこうと思わせられる。
更に、おなじみキャラや新キャラもそれぞれが一段落し、文句ナシの大団円、ラストシーンはまさに「オール・スマイル」です。

蛇足。
吾妻が作中で「かぼすチューハイ」を飲んでますが、かぼすって全国区になったの?とちょっと嬉しいかぼす産地住民。

残念ながらキワ様×王子様カップル成立ならず …ガックリ。
王子様こと王子沢主役の番外編、「 ワーク・デイズ 」も面白かったよ。でもやっぱり王子様には安易なホモになって欲しくなかった…(T.T)

ご存知の方も多いでしょうが、「 ソリッド 」は、もともとは web上で発表された小ネタ が元になってます。「 明日が世界の終わりでも 」の元ネタも同じ こちら のサイトに。
カニ がね、その元ネタでは赤字で表されていて、吾妻のこだわり具合が更に良くわかったのですが、流石に紙媒体になったら赤字印刷はできなかったみたいですね。


ワークデイズ





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最終更新日  2005.10.07 02:40:53
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