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◆心の病気には、栄養療法が一番最初に試す価値がある
身体の健康レベルの悪化同様に心の健康が蝕まれています。
動物実験では、栄養バランスの崩れた餌(人間でいえば私達が普通に食べている欧米化した食事)
を与え続けていくと、身体の不調、病気になりやすくなり、
さらに続けると精神的に不調がでてきて、さらに続けると妊娠しなくなるそうです。
心の問題に関して専門家(精神科医、心理学者)のいうことには信憑性がないと、
市民の人権擁護の会が各地でパネル展示を開催しています。
展示会を見てきましたが、精神医療現場での様々な問題点をパネルで指摘していて、
想像をはるかに超えた薬漬けで、医療とは思えませんでした。
この時、「食事で治す心の病」の著者であり、薬漬け精神医療にとって変わるビタミン・栄養療法を
20年前から提唱されている大沢博・岩手大学名誉教授と親しく懇談させていただきました。
心の病気は私の得意分野の栄養療法で、完治のお手伝いをさせていただいていましたので、
さらに確信を深めました。
心の病気には、栄養療法が一番最初に試す価値があることがご理解いただけると思います。
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第三文明 03年4月号 著者インタビュー記事です。
大沢博氏
1928年、群馬県生まれ。東京文理科大学卒。岩手大学教授を経て現在、同大学名誉教授。
著書に『食原性低血糖症』、『子どもも大人もなぜキレる』、『その食事では悪くなる』など。
◆第三文明 03年4月号 著者インタビュー
「食事で治す心の病」の著者、大沢博さんに聞く
▼バナナで暴力がおさまった
-心の病を訴える人が増えているようですね。
大沢 1年以上前の『第三文明』の私の記事がコピーでどんどん出回っていますね。
それを呼んだという人からの相談の依頼は、相変わらず殺到しています。たくさんの相談をうけて
感じたことは、女性も含めて20代後半から30代前半までのひきこもり、暴力、虐待、精神疾患が
ものすごいということです。
かなり共通して食生活も崩れが見られます。
とくに目立つのは缶コーヒーとチョコレートの大量摂取です。
「23歳になる息子が、発作的に暴れだした。どうしたらよいか」という女性からの電話が夜中に
ありました。
私は、とっさに「バナナはありますか?」と聞きました。
1時間後に、また母親から電話があり、バナナを食べさせたら落ち着いたそうです。
息子の食生活を聞いたところ、毎日、砂糖入り缶コーヒーを10本以上も飲み、コーラも大好きでした。
-砂糖の大量摂取は脳に大変な影響を与えるそうですね。
大沢 こうした砂糖入りの清涼飲料水を大量に飲めば、インスリンの過剰分泌によって逆に低血糖に
なっても不思議ではありません。
低血糖は、脳に必要なブドウ糖が不足する症状で、脳が大変な影響を受け、暴力的になります。
夜中に「わたし、もう死にます」と電話で訴えてきた人がいました。
手首を何回も切った27歳の女性です。
その日の飲み物を聞いてみたら、缶コーヒー7本、オレンジジュース4本でした。
この人も診察を受けたら、低血糖症でした。
医師に非常にいい指導をしてもらって、明るくなってきました。
小さい子を虐待して冷蔵庫に入れてしまった27歳の母親からも相談を受けました。
栄養のことを教えるとよくなりました。
▼栄養に注目する新しい医学
-精神科医も薬漬けの処方をするだけで、ビタミンを含む栄養療法を軽視していますね。
大沢 たしかに多くの精神科医は、栄養療法をなかなか理解しようとしないんだけれども、
先日、大阪大学教授の人から、正式に講師として依頼がありました。
精神科医とカウンセラーがメンバーの研究会で講演をしてほしいと。
最近、沖縄のほうで新しい精神科のクリニックを開いた精神科医の方は、
看板に「ビタミン外来」を掲げました。
私にビタミンB3も試してみたいといっていました。
ですから、徐々に精神科医の間でも、食事崩壊と精神疾患の関係に気づき始め、
ビタミンが精神疾患に効くことに関心をもち始めているのではないかと思います。
Health
Letter
01年4月25日号 大沢博氏
◆多動児にはリタリンか、栄養か?
▼ブレギン博士の米下院での証言
米国の精神医学心理学研究国際センター所長、ピーター・ブレギン博士は、
2000年9月に米国下院の教育・労働委員会の監視研究小委員会で次のように証言した。
全国で親が教師達から、自分の子供に薬を飲ませるよう圧力をかけられている。
学校が、行動をコントロールするための刺激剤をよく使う、特定の医師を勧めることもある。
薬はリタリンなどである。
リタリンは90年から95年の間に、生産が6倍になった、WHOの機関、INCB(国際麻薬取締局)し
「米国では、6歳から14歳までの男子全体の10%ないし12%が、ADD(注意欠陥障害)と診断されて、
メチルフェニデイト(リタリン)で治療されている」と概嘆した。
リタリンなどの刺激薬は、医師や専門家が思っている以上に、はるかに危険である。
これらは、脳の化学作用に長期的な、時には永久的な変化を起こす。
子供の成長期には、脳を含む体のあらゆる器官を脅かす。
この脅威に神経伝達システムの崩壊が加わる。
心臓血管系に危険であるし、うつなど精神的影響もある。
刺激薬は頻繁に使われると禁制薬の入門薬となる。
本委員会にとって重要なのは、教室の子供たちの行動を静めるため、薬の使用を正当化する目的で、
ADD/ADHD(注意欠陥多動障害)という診断が、なされるようになっていることを理解することである。
ADHDは日本でも、“学級崩壊”の一因ではないか、ということで関心が増大している。
榊原洋一著『「多動性障害」児』(講談社)には「いまやリタリン使用量の急増という現象は、
震源地アメリカを離れて、ヨーロッパや日本にまで押し寄せてきている」とある。
▼日本でもリタリンは論じられている
『実践障害児教育』という雑誌では、すでにリタリンが論じられている。
ある学者は「リタリンは中枢刺激剤、つまり覚醒剤の一種である。
リタリンは、覚醒剤取締法の対象にはなっていないが、薬理学的には共通した働きを持っている。
醒剤類似の薬物を子供に服用させるのは、慎重でなければならない」と述べている。
一方では「リタリン投与直後から、短期間に目覚しい発達を遂げる児童を多数経験し、
本邦においても、リタリンが正当な評価を受けるべきであることを指摘したい」という小児科医もいる。
リタリンなどの刺激薬投与以外に、ADHD児を助ける道はないものだろうか。
『「多動性障害」児』では、食餌原因説という見出しのもとに、砂糖や食品添加物の多い食餌から、
それらの少ない食餌に切り替えたところ多動傾向が減少したという報告に言及し、
それは「多動性障害」の原因の説明というより、食餌内容が人に与えるさまざまな影響の一部を
見ているのではないか、というのが現在の医学界の大方の見方であるとしている。
栄養療法は砂糖と添加物の除去だけではない。
ビタミンやミネラルのサプリメントの利用という道もある。
ファイファー著『精神疾患と栄養』(大沢訳、ブレーン出版)にはADDの章があり、
脳の脂肪欠乏、ビタミン、脳の汚染、アレルギーリンクの4点が論じられている。
ブンディらは、必須脂肪酸の欠乏が原因ではないかと、
ガンマリノレン酸の豊富な月見草油の効果をテストした。
顕著な効果がみられたケースがあった。
パードゥー大学の研究者は、ADHD児の血液には、対照群と比べて、脂肪酸代謝の変化と、
必須物質の値が低いことを見出した。
ビタミンについては、B3とB6の欠乏とADDの結びつきの可能性が研究された。
ホッファー博士によると臨床研究では、ビタミンC3gとB3を1.5g以上与えたが、
33人の子供のうち、反応しなかったのは1人だけだったという。
反栄養素である鉛や銅の過剰がADDを誘発する可能性も、論じられている。
アルミニウムと多動のリンクを見出した研究もある。
アレルギー関係では、添加物のタートラジンが問題にされている。
ファインゴールドの化学的添加物除去の効果も論じられている。
▼栄養療法は薬物療法より効果的
ファイファーは「ADDへの最適栄養アプローチは、これまで論じてきた諸因子の組み合わせを
含めている。
これを適用された子供たちの少なくても3分の2は改善された。
リタリンは3分の1にはよいが、3分の1は悪くしている」と述べた。
リムランドは、191人のADD児への栄養素アプローチの効果を研究したが、
オズモンドはこれを、薬について報告されている結果と比較した。
よくなった人数を悪くなった人数で割った相対的効果率は
リタリンが0.81、薬全部が1.00、ビタミンは18.14だった。
『ホッファー博士の子供たちのための自然な栄養ABC』には、
多動などの症状のある子供の治療ケースがたくさん載っている。
8歳の男児、Aのケースをあげる。読めない。多動ということで相談された。
名前を呼ばれると、頭の中で反復した。
ナイアシンアミド1gを1日3回、B6を250mg、それに砂糖なしの食事を開始した。
2ヵ月後、よくなった。
その後、皮膚病のトビヒになった時、落ち着かなくなり、学校での生活がうまくいかなくなった
。しかし、翌月には再びよくなった。
多動の度合いは低下した。
私の教え子である、障害児担当の教師にたずねると、
やはりリタリンを投与されている子供はいるという。
薬を使う前に栄養的アプローチを試みてみるべきだろう。
◆うつ病治療ガイドライン整備求める声・学会が初総会
うつ病と診断される患者が急増する中、日本うつ病学会は2004年7月2日、
都内で初総会を開催、「うつ病は心の風邪か?」と題するシンポジウムで
うつ病の現状について議論した。
「うつ病に対する偏見をなくす意味はあった」と評価する声の一方、
「風邪薬と同じように、安易に抗うつ薬を処方する医師もいる」として
治療ガイドラインの整備を求める声も上がった。
パネリストの1人は「一生に一度はうつ病にかかる人の割合は増えている」とした。
別のパネリストは「症状の軽い患者から重い患者まで同じように対応している」と話し、
「中には本当はうつ病でない人にも副作用のある薬を処方している医師もいるのではないか」と
疑問を投げかけた。
司会を担当した防衛医大の野村総一郎教授(精神科)は
「うつ病の治療を受けやすくする第1段階は超えた。
今後は治療法などを正しく伝える第2段階に入ったのでは」と指摘、
学会として治療法の普及に努める必要性を訴えた。
(出典:日経新聞)
◆睡眠剤と安定剤
☆睡眠時間が7時間程度とやや短めで少し不眠を覚えるくらいの人が最も長生き
☆睡眠剤や抗不安剤(安定剤)の害は、依存症だけでなく、
免疫細胞もいわば眠らせるため全身に悪影響を及ぼす
☆睡眠剤や安定剤を使用すると大きな病気を抱えたのとかわらないので、
生活の質(QOL)は低下し、寿命が短くなるそうです。
睡眠剤トリアゾラム(ハルシオンなど)は米国でのハルシオン事件以後、
他の国ではあまり使われなくなったのに、
世界の60%以上を日本が消費しているという医療のおかしさ加減が指摘されています。
日本でも数年前から使われ始めた新タイプの「抗うつ剤」、
いわゆるセロトニン再取り込み阻害剤(SSRI:日本での商品名はパキシルなど)による
薬害問題も指摘されています。
SSRIは本来「抗うつ剤」。
ところが「不安」からくる「パニック障害」にも有効とされて急速に使用範囲が拡大しました。
その一方で、依存や自殺が服用後短期間で起きていて患者や家族がそのことを訴えているのに、
医師によく理解されず危険性の認識が広がらないそうです。
医療が進歩しても、健康が大ブームでも、生活習慣病を患って一生治療しながら亡くなる傾向は悪くなる一方で、人間ドックの異常者は何と89%です。時流に逆らって天寿まで、健康・豊か・幸せを願うあなただけを精一杯支援いたします。 |
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