健康の自由への脅威 サプリメントに関するEU指令は、今にも施行されようとしている。2012年12月4日以降、サプリメントに付ける強調表示は、極めて厳格で制限的な規則一式に基づいた欧州食品安全機関(EFSA)による承認を受けなければならない。これまでに提出された4,000の強調表示のうち、認められたのは約220に過ぎない。たとえば、この規制では、サプリメントのラベルに、コエンザイムQ10なら「エネルギー」、ケルセチンなら「抗酸化物質」、プロバイオティクスなら「プロバイオティクス」という用語を使うことを禁じている。同法では、こうした用語を、根拠がない健康効果の強調表示とみなしているためである。 このEU指令は、自分自身の健康には責任を持ちたいと望む消費者の希望に反するものである。世界的に施行するためのひな型が発動し、自己の健康の自由に対する攻撃を止めるものがなくなってしまうため、選択の自由を求めて戦っている他国の人々も注意すべきである。こうした陰湿な脅威に対処するため、Alliance for Natural Health International (ANHI)は、EU内における様々な原因による死亡リスクを数値化した図を編さんした[1]。
(Dr. Gert Schuitemakerは、薬剤師としての教育を受けた後、マーストリヒト大学で医学博士号を取得。オランダのオーソ研究所の設立者。同研究所は、医療従事者向けにオーソモレキュラー誌、一般向けにFit mit Voeding(「栄養による体調管理」)を発行している。同氏は、本を数冊出版しており、また、300を超える論文を発表している。)
詳細情報の入手先 Alliance for Natural Health International(ANHl)は、自然で持続可能な健康管理法を推進している非政府組織である。ANHlの運動は、ハーブ製品および必須栄養素の適量使用を含め、広範な健康管理分野にわたっている。http://www.anh-europe.org および http://www.anh-usa.org
参考文献 1.http://www.anh-europe.org/news/anh-exclusive-lightning-more-dangerous-than-herbs-or-vitamins. 2.http://www.codexalimentarius.org/. 3.Schwitters B. Health Claims Censored. The case against the European Health Claim Regulation(検閲を受けた健康強調表示: 健康強調表示関連の欧州規制に対する申し立て). De Facto Publications, 2012.