20日に行なわれたEPA・DHAオメガ3のグローバル業界団体「GOED」(Global Organization for EPA and DHA Omega-3s)のセミナーでは、小児科医でチャイルドケアに関する40冊以上の著書があるウィリアム・シアーズ博士が講演し、妊娠中にEPA・DHAを摂取することにより「産後のうつ状態を減らす」「未熟児を減らす」、「妊娠中毒症を減らす」、「妊娠性糖尿病を減らす」など、さまざまな効果を発表していた。胎児期と生後1年は、人間の脳が最も成長する時期として、妊婦のオメガ3推奨量を1日1,000mgとした。
GOED(Global Organization for EPA and DHA Omega-3s)セミナーで医師や関係者を驚かせたように、オメガ3(DHA・EPA)サプリメントの妊婦に対する安全性評価は、日本と海外で大きく異なっている。 海外で行政機関などが採用しているサプリメントに関する成分のデータベース「ナチュラルメディシン・データベース(NMDB)」の日本語版には、DHAの安全性評価に「妊娠中および母乳授乳期にDHAを適量摂取する事は安全でしょう。一般にDHAは妊娠中にも摂取されており、妊婦用のサプリメントにも成分として含まれています。また通常、母乳にも含まれていますし、乳児用の粉ミルクにも配合されています」と記述されている。