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2014/10/31
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カテゴリ: 食・栄養
揚げ物摂取が前立腺ガンのリスクになる原因は、揚げ物は調理の過程で潜在的に

・終末糖化産物
・アクリルアミド
・ヘテロサイクリックアミンおよび多環芳香族炭化水素

などの発ガン性化合物を形成することのようで、これらは油の再使用、再加熱や揚げ時間の長さに伴って増加するそうです。
研究成果から揚げ物は週に1回未満にするのが良さそうで、煮たり蒸したり、別の調理法を工夫して味わいたいですね。


日本人は先進国の中で心臓病による死亡率が低く、このことが長寿の一因となり、これは和食による影響が大きいそうです。日本ではあまり調査・研究されていないので具体的メニューとしてマウス実験しかなく、 昭和50年代のものがよい そうです。
また、日本人の健康寿命を短縮している疾患は、心疾患、脳卒中、糖尿病、骨粗鬆症、膝関節症、認知症、ガンです。これは塩分の過剰摂取と慢性的なカルシウム不足や抗酸化物質の摂取不足が原因と言われ、和食のデメリットはうまくカバーしたいですね。

75年の食事一番ヘルシー河北130314.jpg

たった1回限りの人生をどう生きるか自分の食事に関わっているほど生きていく上で食べることは決定的に重要ですが、世界文化遺産登録された和食離れが進み、この遺産は相続拒否されて食生活はドンドン不健康化しています。
脂質摂取が過剰になり、食事がお菓子化しているおかしな国になり、さらに味付けも、食材も甘くなっているので、自業自得の結果としてさらに生活習慣病が増えるのは間違いないです。

アメリカからパン食を餌付けされた 食料植民地となっていることに気づいて伝統的日本食を見直す人が増えることを強く願いたいです。

さらに低GI食品を選び、野菜・海藻、主菜、ごはんの順によく噛んで食べて血糖値をゆるやかに上げることです。

日本人は米国に餌付けされた.jpg

2006年の厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、40~74歳の日本人の内、男性の約6割、女性の約4割が高血圧といわれていますので、公衆衛生の向上のために塩分を1日6g未満に控えるべきというガイドラインは適当だそうです。

食事中の食塩の75%以上が、レストラン、加工食品やファーストフードなどに由来していると言われています。

新鮮でバランスのよい食品を選び、自分で調理することが、減塩の一番の方法だそうです。新鮮な食品には、ナトリウムの含有量は低く、調理するときに食塩の摂取量が確認できます。しかも、新鮮な野菜や果物にはカリウムが豊富に含まれていて余分な塩分が排出されます。

・ヒトは食物から造られる以外の何者でもない(医聖・医学の祖 ヒポクラテス)
・汝の食物を医者とも医薬ともせよ。食物で治せない病気は医者にも治せない(医聖・医学の祖 ヒポクラテス)

栄養摂取量の推移

脂質エネルギー比率推移.jpg

野菜摂取量2.jpg

菓子と米消費額推移.jpg

そして、食事の外部化も進み、おふくろの味は袋の味に変わっています。

「家庭の味」遺産になる? 手作り減少

食外部化率推移産経130103.jpg

調理力と健康は強く相関していますので、 国民の健康状態が悪化の一途 の歯止めはかからないと危機感を強く感じます。

調理力と健康.jpg

食育の重要性を訴えている服部栄養専門学校理事長・校長の服部幸應さんは産経新聞の取材で以下のようにコメントしています。

・食育の重要性は1985年頃に気づいた。
・新入学生に1週間の食事日記を提出させたら悪さにビックリ。
・2年間で変えてやろうと、いろいろやって卒業時にまた調査したらわずか6%しか改善していない。
・栄養士や調理師を目指す学生でこれなのに、試験は出来る
・3~8歳の間が特に重要で、厳しくしつけることが肝心。



8歳までの食暦と躾が人生を決めてしまうわけですね。

国民健康・栄養調査2011.jpg

2011年国民健康・栄養調査結果の概要


食・栄養を改善して必須栄養素の種類と量を理想に近づけて抗酸化力を高めると体調は劇的によくなるので、喜ばれています。

**************************** 【以下転載】 ****************************

遺伝的に太りやすい人が揚げ物を食べるとさらに太りやすくなる

「揚げ物を食べ過ぎれば太る」ことは、当たり前かもしれませんが、遺伝的に太りやすい人が揚げ物を食べると、さらに太りやすいとする報告があります。

この報告では、ハーバード大学の研究者らは、米国の3つの大規模な疫学調査に参加している男女3万7000人以上のデータから、揚げ物の消費量と遺伝子的なリスクの相互作用を分析しています。

まず研究者らは、食事に関するアンケートで揚げ物の消費量を、週に1回未満、週に1~3回、週に4回以上の3つのカテゴリーに分類。調査開始時に身長・体重を測定し、体重については、その後長期に追跡調査を実施。アンケートには、身体活動および喫煙などのライフスタイルも含まれています。

また研究者らは、これまでに知られている、BMIと肥満に関連する32の遺伝的変異に基づいて、遺伝的リスクスコアを測定。この遺伝的リスクスコアはリスクのない人を0とし最大スコアを64とするもので、より高いスコアを持つ人はBMIが高めという結果が出ています。

最終的に研究者は、揚げ物の消費量と遺伝的リスクスコアには、一貫性のある相互作用があるという結論にたどり着きました。

BMI差で見てみると、遺伝的リスクスコアが最も高い参加者のうち、揚げ物を週に4回以上食べている人は、週に1度未満の参加者に比べ、女性は1.0、男性は0.7高く、同条件で遺伝的リスクスコアの最も低い参加者の場合は、女性は0.5、男性は0.4高いという結果がでたそうです。

この研究報告を見ると、太りやすい遺伝子を持っている人は、肥満の予防のため、揚げ物は控えめにするべきだと考えられます。

それでは、太りやすい遺伝子を持っていなければ、揚げ物を毎日食べてもいいのでしょうか?


スナック菓子も含めて揚げ物は“ある種”のがんのリスクになる

もちろん、違います。

遺伝的な要素が、どのくらい肥満に関与するのかは、この報告も含めて大議論となっていますが、なんといっても肥満の原因はライフスタイルです。ですから、バランスのいい食事と適度な運動は必須です。そして、もう一つ、揚げ物には大きな問題があります。

それは、揚げ物がある種のがんのリスクになることです。これまでに、中国人女性への大規模調査で、揚げた赤身肉と魚を大量摂取すると乳がんのリスクが増加することが報告されています。また、揚げ物の取り過ぎは、肺がん、膵臓がん、頭頸部がん、および食道がんとも関連性が指摘されています。

昨年、米シアトルにあるフレッド・ハッチンソンがん研究所の研究者らは、フライドポテトやフライドチキン、ドーナツなどの揚げ物食品の定期的な消費が、前立腺がんのリスク増加や悪性度の高さと関連しているかどうか、大規模調査を行い評価しました。

対象は、前立腺がんと診断された男性1549人と、健康な男性1492人(35~74歳)です。

参加者は、油脂で揚げた特定の食品に関する質問を含め、食物摂取に関する食生活のアンケートに答えています。さらに研究者らは、フライドポテト、フライドチキン、魚のフライ、ドーナツ、ポテトチップスのようなスナック菓子、という5つの揚げ物の摂取に焦点を絞りました。そしてこの5つのそれぞれの消費頻度を1カ月に1回未満、1カ月に1~3回、1週間に1回以上に分類しました。

結果はというと…。


揚げ物の摂取で前立腺がんのリスクが3割以上増し!

フライドポテト、フライドチキン、魚のフライ、ドーナツを少なくとも週に1度以上は食べた男性は、月に1回未満摂取した男性と比較して、前立腺がんのリスクが増大したのです。

具体的に見てみると、フライドポテト、フライドチキン、魚のフライ、ドーナツを少なくとも週に1度以上は食べた男性は、月に1回未満の男性と比較して、前立腺がんのリスクがそれぞれ37%、30%、32%、35%上昇しました。

さらに、これらの食品を多く消費することは、より悪性度の高い前立腺がんの発症リスクに関与すると分かりました。少なくとも週に1度以上食べた男性は、月に1回未満の男性と比較して、フライドポテト、フライドチキン、魚のフライ、ドーナツで、それぞれ41%、30%、41%、38%、リスクが増加したのです。


揚げ物は週に1回未満

揚げ物摂取が前立腺がんのリスクになる原因は、揚げ物は調理の過程で潜在的に

[1]終末糖化産物
[2]アクリルアミド
[3]ヘテロサイクリックアミンおよび多環芳香族炭化水素

などの発がん性化合物を形成することが考えられています。これらは油の再使用や再加熱とともに増加し、また揚げ時間の長さに伴って増加します。

こうした研究成果を見ていくと、私たち誰もが、揚げ物は週に1回未満にするのが良さそうです。同じ素材でも、煮たり蒸したり、別の調理法を工夫して、味わいたいですね。


大西睦子 医学博士
東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部附属病院血液・腫瘍内科にて、造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月より、ボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、ライフスタイルや食生活と病気の発生を疫学的に研究。2008年4月より、ハーバード大学にて、食事や遺伝子と病気に関する基礎研究に従事。著書に『カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側』(ダイヤモンド社)。

(出典:日経グッデイ)





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最終更新日  2014/10/31 07:49:53 AM
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