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やっと繋がりましたね。無理やりだけど。シーズン残り3分の1のまとめにかかった感じです。リズから取り出された発信機は、時間通りに服薬しているかをチェックする機能もあり、医療用機器の可能性がある。レッドはハービーに分析を頼む。パナベイカー上院議員が密かにレッドを訪ね、行方不明になっていた息子の妻シーラが、キャンプ場に現れ、痩せ細り瀕死の状態だという。何ものかに拷問を受けたようで、犯人の手かがりがないため、パナベイカーは闇の世界のレッドに助けを求めたという。シーラは広大な森の中を何日も歩き回ったようだ。レスラーとデンベが病院を訪問主治医から状況を聞く。心臓に異常が見つかり、なぜか体に他人の名前を自ら彫り込んだようだ。クリスタル・フラワーズとマリア・ホームズは、シーラと共に「タイニー・ファイター基金」の取材を受けている。「タイニー・ファイター基金」は、難病の子供と家族を支援する団体で、パナベイカー自身も多額の寄付をしたという。責任者に話を聞くと、対象となる難病の子供の情報は、数百人のボランティアからアクセスでき、クリスタルの息子、マリアの息子、シーラの娘がそれぞれ登録された1週間後に、母親たちが失踪していることがわかる。今週はサラ・サットンという少女が登録されているという。FBIが入院したばかりのサラの病室に向かうと、母親のメアリーが看護師に襲われ誘拐されそうになったところだった。サラは発作を起こして緊急入院していたが、女はメアリーとサラの抵抗で誘拐に失敗し逃げていた。現場には特殊な注射銃が落ちており、クーパーはレッドに出どころを尋ねる。連絡が取れないハービーの自宅を訪れたレッドは、赤ん坊の世話でパニックになっているハービーを手助けし、発信機について意見を聞く。一般には使われていない最新技術で、試験運用されたという情報があったという。問い合わせのあった注射銃については、ウェストバージニア州の僻地に中古の医療物資などと共に配送されていることがわかる。レスラーとデンベが廃病院に侵入すると、ベッドに拘束された女性たちがいた。誘拐されたシーラの仲間たちで、ナイフをもった看護師が襲いかかってきたため逮捕する。看護師のビンストックは弁護士を要求して何もしゃべろうとしない。被害者はいずれも重病の子供を熱心に世話をしている母親たちで、その母親たちは子供と同じような症状を示していた。わざとその症状にさせられていると見られるが、理由はわからない。パナベイカーはレッドにピンストックの口を割らせるよう頼む。吐かせ屋のブリムリーの力を借りて、シーラが長年自分の娘に悪い薬を飲ませて病気の状態にしていることがわかる。つまりシーラは代理ミュンヒハウゼン症候群なのか。パナベイカーはそういえば、気になる行動があったという。昏睡状態だったシーラが目覚めるという知らせが入り、パナベイカーは対応を求められる。メアリー・サットンもサラに危害を加える恐れがあるとして、デンベとレスラーが向かうが、親子は病院から消えたという。メアリーの夫は子供思いの妻が娘をわざと病気にしていたなど、信じられないという。デンベはサットン親子が「タイニー・ファイター基金」のインタビューを受けた録画を持ち帰る。アラムは廃病院で押収した大量の医療記録を調べ、代理ミュンヒハウゼン症候群を証明できるだろうという。ビンストックはチェルシー・メイソンという少女の訪問介護をしていたが、少女が死亡して仕事を辞めた。その少女の姉イーヴァ・メイソンは医療過誤で病院から多額の和解金を手に入れている。イーヴァは母親が妹を殺したことを恨んで、同じような母親を狙ったのか。イーヴァは「基金」のボランティアで、対象となる親子を探し、保険の調査員をしているビンストックが医療記録を手に入れる。イーヴァは再びメアリー・サットンを襲うだろう。メアリーは今はデラウェア州にいると見られ、インタビュー映像の中にデラウェア州のホテルに行きたいという言葉があった。FBIが現地に急行するが、すでにイーヴァはサットン親子を追い詰めていた。銃を取り出し、サラを救い出すというイーヴァに、サラは母親のバッグの中にあった銃を取り出した。母親が自分を傷つけるはずがないというサラだったが、現場に到着したFBIが説得を続け、サラがイーヴァを撃ったことで事態収集となる。パナベイカーは息子に真実を伝え、シーラの逮捕に踏み切る。レッドはボストンの精神科医ジャンセンに面会する。リズから取り出された発信機を見て、ジャンセンは、去年服薬の時間を守るのが難しい患者のために開発されたプロトタイプだという。しかし、プライバシーの問題があり計画は実現しなかった。ところがある男性が現れ、妻に精神疾患があり、薬をちゃんとのまなかったために人を殺める事件を起こしたという。その男性は自身で服薬を監視する装置を作ったのでジャンセン医師に試してほしいと言ったという。名前はアンドリュー・ケスラーだった。レスラーに内緒でチームは薬を断って2ヶ月を祝う節目のお祝いを開く。クリミナル・マインド風のブラックリスターでしたが、そこにパナベイカーを絡めたのは興味深かったです。まあ、彼女もそもそもレッドに免責を与えているのだから、闇の世界と無関係だったとは思いませんが、自らレッドに頼みに行ったというのは大きな借りを作りましたね。レッドのトレーラーカーはよろず相談所という感じか。それにしても、何でFBIの正規の捜査班に任さないのでしょうか。シーラが逮捕されることは、自分のスキャンダルになるから、予防線を張っていたということかな。母親が逮捕されたことを、どう理解させるのか、孫とどう信頼関係を築くのか。子どもたちは被害者ですから、きちんと見守ってほしいです。今回の見所は何と言っても赤ちゃんをあやすレッドでしょうね。どなたのお子さんなのか知りませんが、手慣れた様子でここは萌シーンかな。さすがにおむつは替えなかったですが。レスラーを励ますチームの和やかさは、普段の撮影現場なのでしょうね。「俺は俺の道を行くから放っておいてください」というレスラーが、リズ以外に心を開いて涙目になるのは、character developmentとして良しとしましょう。(かなり贔屓目です)さて、ついにクーパーを脅す謎の人物とレッドが追うリズを死に至らしめた人物の接点が見つかった。クーパーを陥れようとする存在は、リズを殺すのに助けとなったデバイスの発明者を逃がせという。どちらが本当の狙いなのでしょうね、レッドにダメージを与えること、クーパーをはめること。まあ、普通に考えたらレッドが本来のターゲットかな。クーパーとの協力関係にくさびを入れたいということもあるでしょう。どういう展開になるのか、楽しみにしています。
August 31, 2022
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今週も世の中の親の立場で最近の若者を考えるという、どこが海軍?という回でしたが、結構現実世界を切り取っていて、身近なテーマに感じ、本当にどうしたら良いのだろうと思いました。でも、ラストのキルブライドの言葉にずっこけた感じ。それにしても、人手不足がひどいな。ラウンドトゥリーは別のドラマに出ているのでしょうか。超人気のインフルエンサー、ジア・ミシェルが突然投稿を辞め、連絡が取れなくなった。母親がレバノン大使のため、仕事の背景と関係ないかどうか調べるよう、NCISに依頼が来た。最後の投稿では、キックスケーターに乗りながらしゃべっていたが、突然画面が切れて、事故にあったのかもしれない。近隣の病院に行った形跡もないという。ラウンドトゥリーが不在のため、キルブライドは再度アーリヤ・デレオン捜査官の応援を要請する。ジアは多数のブランドと契約していて、リアリティショーとも契約した。収入は莫大だという。ビバリーヒルズのジアの自宅には戻っておらず、撮影のためにスポーツカーを準備したという男によると、先週運転手のアラン・ブリストルと出ていったのを見たという。ジアの膨大な投稿をチェックしていると、ライブでジアが誘拐され、1000万ドル集めないと「彼ら」に殺されると訴えた。ジアは本当の事を言っているように見え、さっそく寄付が始まるが、ジアの居場所を特定することはできない。運転手のアランによると、かつてはボディガードをしており、熱烈なファンが些細なことでジアを殺すと騒くなど、脅されることは多々あるという。昨夜はジア本人から運転手の仕事をキャンセルされたというが、今のボディガードもジア本人から来なくて良いと言われたらしい。ジアには対立するインフルエンサー、エンジェル・ソアーズがいて、スポンサー契約を奪われたと訴えている。とにかくフォロワーのために自分の犬に火をつけようかという女だ、誰が怪しいとはいえないと答える。ジア救出の寄付はどんどん集まっているが、実際に取引が始まらないと相手を追跡することはできないという。ところが、信じられないことに、ジアを殺すところを配信しろというキャンペーンが始まり、急激に寄付額を増やし、救出側と同程度の金額が集まっているという。特にインセルと言われる、もてない男性たちがジアを嫌悪しており、彼らの間でキャンペーンが広がっている。首謀者はジアの過激なアンチである「スプリーン・キング・ダディ・J」こと、ジャクソン・キングだ。キルブライドはジアのタイムラインに登場する人物やパパラッチにも話を聞くようにいう。ファティマはセレブを狙うパパラッチに接触する。彼らからは迷惑がられるようだが、逆にジアの方から呼ばれることもあるという。ファティマはパパラッチから昨日撮影した写真を手に入れる。カレンとサムはジャクソンの自宅を捜索する。そこにジャクソンが戻ってきて身柄を確保するが、ジャクソンはヘイトの書き込みをしているものの、ジアの誘拐とは無関係のようだ。ただ、インセル集団で「最後の紳士」という名前の人物が他のセレブ女性も誘拐すると吹聴しており、ジャクソンとかなりやり取りがあった。なかなか口を割らないジャクソンだったが、闇サイトでドラッグを買ったことをDEAに報告するというと、その人物の本名がカーティス・ジェンキンスだと明かす。オンラインでしゃべったことがそんな問題になるとは思わなかったというジャクソンに、サムはSNSの釣りの餌にされた女性たちはそう思わないだろうという。ジェンキンスはパパラッチの撮影した写真にも写り込んでおり、ジアをつけ回していたようだ。ジェンキンスの実家に向かうと、母親は息子を腫れ物に触るように扱っていた。ゲストハウスで暮らしており、母親宛の手紙があった。そこにはジアを誘拐して殺害するという犯行声明と、別れの言葉があり、母親はジェンキンスの父親が死んでからはネットの世界にのめり込み、友達もいなかったという。父親との思い出のビーチハウスの別荘があるというので、サムとカレンが向かう。ジェンキンスを止めるため、電源を落とし、電波を妨害して侵入すると、ジェンキンスは銃を自分に向けた。サムは亡くなった父親は君に正しい選択を願ったはずだと説得し、ジェンキンスは投降する。ジアは保護されたが、相当ショックを受けていた。この後、またSNSに投降するのかどうか。ケンジーとディークスは被害者と加害者の母親たちの心情を思いやる。どんなに手をかけても娘を守ることはできないだろうし、息子の育て方についてもよく考えなければならないだろう。キルブライドは大使から直々に礼を言われたとサムとカレンに告げる。サムはいつもの駐車スペースをキルブライドに譲ることにする。"Tomorrow is another day"というと、私は「風と共に去りぬ」しか思い浮かばないのですが、「明日は明日の風が吹く」だと、なんだか寅さんみたいな気楽な感じがします。まあ、スカーレットは超前向きな人だから、切り替えも早いのは確かですが、「明日は明日の日が昇るのだ」という訳が好きですね。「タラ!故郷に帰ろう。そして彼を取り戻す方法を考えるのよ。明日は明日の…」作者のマーガレット・ミッチェルは続編の執筆をしなかったのですが、遺族が続編を作ってしまったんですよね。スカーレットがレットを取り戻すのをみんな夢見たでしょうが、実際にそうなるとやらないほうが良かったのかもと思ったりします。脱線しましたが、キルブライドは今日は一日で事件を解決したが、明日はそういうわけではないだろうという意味で言ったのでしょう。これまでサムがヘルキャットを停めていた場所がキルブライドに奪われてしまい、しかたなくキツツキの巣の下に車を停めたらひどい目にあった、シャンプーが必要だ、カレンが「?」という顔をすると、車のシャンプーだ、という流れはとても面白かったです。サムはさすがに上下関係には素直に従う。ファティマは本当に心配になるほど生真面目に仕事をしますね。現場にも出るのも、無理していなければ良いですが。アーリヤにはぜひまた出てきてもらいましょう。ところでみんな、気軽に飲もうとかアルコールを勧めますけど、彼女宗教上飲まないのでは。ジアのようなインフルエンサーは人気が出れば出るほど、アンチも多くなるのでしょうね。それが今回の犯人とその仲間は、自分たちがもてないのは彼女のせいだ、という理屈が自ら負け犬を認めているようなもので、ヘイトスピーチだけでなく、暴力に打って出るのは非常に問題です。そう思い込むのもネットがあるからこその危険ですね。娘をどうやって守れるだろうというディークスに、ケンジーは息子の育て方に思いを寄せるべきというのは、そのとおりだと思いました。わがまま三昧なジェンキンスの母親を責めることはできませんが、誰かに相談できれば良かったですね。ケンジーたちがエンジェル・ソアーズに「私が失踪したら、連邦捜査官が来るのか?」と返されたのは痛いところを突かれた感じ。大使の娘だからこそ、捜査が迅速だったのは事実でしょう。
August 31, 2022
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teaserの出来事が結構衝撃的だったのですが、何だか無理やり本編に合わせてそれで良いの?という終わり方だったですね。子供への虐待が問題になっているからか、子どもたちずいぶんしっかり学校で学んでいるなと思いました。8歳のティノが子守の叔父の目が届かない間にいなくなった。ティノの母親は死亡しており、父親のセビーが仕事に行っている間、カルロスがみていたが、カルロスは恋人のマヤの家に行っていたという。ゲーム好きなティノがノートPCを持って出ていることから、通信先をたどると集合住宅にいることがわかった。一軒一軒聞き込みをしていく中、住人の入れ替わりが激しいという部屋にティノが縛られているのが見つかった。ティノはレイプされており、怯えて口も重い。犯行現場となった部屋を違法に貸している不動産業者から、犯人の居場所がわかった。セオドア・マートゥは偽名で登録しており、ゲームでティノと知り合ったようだ。マートゥの自宅に踏み込むと、マートゥは何者かに刺されて瀕死の状態だった。ティノは写真でマートゥを確認し、DNAを検査中だが、SVUよりも先に犯人に達することができたのはなぜか。恨みのこもった犯行にみえ、ティノの家族がやった可能性もある。ティノの父親、カルロスともアリバイがあると主張する。しかし、防犯カメラの映像にマートゥの自宅を訪れるカルロスの姿があり、拘束して尋問する。カルロスはアリバイを偽装したことを認め、ティノが被害にあったことで責任を感じていたという。マートゥの住所はティノがこっそりマートゥの家でレシートを盗んでいたからで、マートゥは「あれはティノが望んだこと、彼も楽しんでいた」などと言ったという。カルロスは怒りにまかせてマートゥを襲ったが、カリシは裁判となってマスコミの餌食になることを懸念する。罪状認否でカルロスの弁護士は無罪を主張、自警団のエルビスらもカルロスは英雄だと言い、保釈金を集めるという。一方、命をとりとめたマートゥは取引を破棄して無罪を主張する。裁判となるとティノが証言しなければならないが、マスコミもカルロスの逮捕は不当だ、などの動きが目立った。カリシはマートゥ側に20年の取引を申し出るが、マートゥの弁護士も強気で、案の定、ティノの父親がこれ以上息子を苦しめたくないと、証言させないという。オリビアはマートゥと向き合ったカルロスが、自白を聞いていることを重視し、カルロスに証言させることにする。マートゥがティノを撮影したという携帯は、カルロスが盗み出していた。カリシは暴行罪で5年の刑をオファーするが、カルロスの恋人マヤが息子を連れてSVUに現れる。アンドレはカルロスにこれまでにない反応を見せ、保釈された後に体を触られたという。SVUでは慎重にアンドレに何があったのかを尋ねる。今回初めてカルロスは風呂上がりのアンドレを良くない触り方をした。アンドレはもうカルロスを許してあげてほしいと言う。取り急ぎカルロスの身柄を拘束して話をきこうとしていた矢先、カルロスが不安定になって屋上から飛び降りそうだという連絡が入る。オリビアらが現場でカルロスを説得し、事情を聞く。カルロスは9歳の時に父親の死をきっかけに教師から性的被害を受けていた。それは中学生まで続き、すっかり性格が変わってしまったという。その教師がつい最近焼死したのを知り、そこにティノの事件が起こってカルロスは20年間封印していた思いが爆発したという。カルロスは自分を責め、投降したため、カリシは性犯罪としては軽い罪で取引する。しかし、性犯罪者登録はするという。オリビアは虐待の連鎖の深刻さに思いを寄せる。ノアは遊びに行った家でハドソンからいじめのようなことを受けた。オリビアにはあまり喋りたがらなかったが、ハドソンはいじめっ子で嫌われており、友達のコーリーをゲイだといじめたと明かす。ノアは僕はバイだといって、コーリーのために立ち上がった。別に誰かと付き合っているとそういうことではなくて、仲間はずれにするのはフェアじゃないと思ったのだという。オリビアはノアを誇りに思うという。ティノくん、ノアくんに似てかわいいですね。そんな子供に対して、許せない犯罪で、犯人が捕まってもヘラヘラしているのが非常に腹立たしかった。彼こそ性犯罪者登録されていなかったのでしょうか。被害者の身内がSVUよりも先に犯人を突き止めていたのは情けないですね。自警団のエルビスが動いたのかと思いました。虐待の連鎖とはいえ、アンドレに心の傷を残したことは大きく、それに対して情状酌量の面がかなり大きかったなと思いました。マートゥを終身刑に追いやることができたことも影響しているのでしょうが。カルロスは性犯罪者登録されたら、刑務所でひどい目にあうんじゃないかとちょっと心配ですが、そこは頑張ってほしい。最後のノアがバイ宣言ですが、いくらオリビアの子供だからと言っても、物わかりが良すぎるんじゃないかという印象です。檻に入れて首輪をつけて犬の真似をさせるということは、大人が「そんなことをしてはだめ」と、止めなきゃいけないと思いますが、まあ子供の世界の隅々まで目が届くわけでもないし、子供なりに対処する力を持っているということなのかな。でも、自分の子があんなことをさせられていたら、「あの子とは遊んじゃいけません」と言いそうですけど。
August 28, 2022
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『ヤングアダルト』何だか変な邦題だなと思っていたら、原題の「Brat Pack」は80年代のハリウッドの青春映画に出演した役者たちにつけられたあだ名だそうで、日本ではヤングアダルトスターと呼ばれたこともあった、ということらしい。全体的にまったりとして、これから親になる人達への参考になれば、という雰囲気なのはティーガン役の子がショーン・マーレイの実子だという事を知ると、なるほどと思います。ノーフォーク基地の住宅地区で不法侵入事件が発生、この3ヶ月で頻発しているという。パーカーとナイトが通報のあった家に突入すると、地下室で若者たちがパーティを開いていた。基地の住宅では、玄関の鍵を20分ごとに変更するQRコードで管理していて、犯人はシステムにハッキングして偽のQRコードを手に入れていた可能性がある。パーティの参加者ノアは、パーティの前に別の家に侵入し騒ぎを起こしており、好きな女の子ティーガンからQRコードを手に入れたという。ティーガンの母親は乗船勤務しており、身柄の引取は叔父となっている。ティーガンによると、ノアはボーイフレンドではなく、本命はジェイデンだという。母親の仕事で何度も転校を繰り返すティーガンは、プログラミングが得意でマクギーは親近感を示す。ティーガンはハッキングを認めたが、QRコードは誰にも渡していないという。しかし、昨夜のパーティ騒ぎの後に、別の基地でも不法侵入事件が発生した。パーカーとナイトがタン大尉の自宅を訪問しようと向かうが、2人の眼の前で家の中で爆発が起こった。タン大尉は家の中で死亡していて、捜索の結果爆弾が仕掛けられていることがわかる。タン大尉は水上艦戦闘士官(SWO)で、彼を狙った犯行だったのか。趣味が発明らしいタンが基地内で同好会に参加していることがわかり、そこで聞き込みを行う。タンは既成の防犯システムを改良したロボットを自宅に置いていたというが、見つからない。マクギーはティーガンにタンとの関係を尋ねるが、ティーガンは知らないと答える。防御的なティーガンの心を開くため、マクギーは自分の娘の話をしてさらに踏み込む。ティーガンは孤独でマクギーとは共通点が多々あった。ノーフォークでは基地の子が使うSNS「ブラット・パック」を利用して、友達ができたという。タンの仕事柄、金庫に機密書類を保管していた可能性があるが、現場から金庫が持ち去られていることがわかる。タンのロボットが出品されていることがわかり、GPSを追跡して取引の場を抑える。一人は18歳の若者で、武器商人ではないというが、先に事情を聞いたノアの異父兄弟だという。タン大尉については直接知らず、ティーガンのパーティの招待状でその家で開かれるパーティに参加する予定だったという。タンは第2艦隊司令部に勤務し、ティーガンの母親メリッサ・フィールズの同僚だった。フィールズ兵曹長は爆弾処理技術者でUSSウィルミントンに乗船勤務している。タン大尉は派遣についても担当しており、次の任務地はラトビアだ。ティーガンは転校したくないのでタンを殺したのか。マクギーはティーガンを連行する前に直接話しを聞くという。パーマーの検死で、タンを殺害した爆弾が100年以上前の古い金属片を使っていたことがわかる。冶金に詳しいハワイ・パールハーバー支局のマリクに意見を求める。タンの死因となったのは、第一次世界大戦で使われた古い爆弾の破片で、ティーガンの母親はその専門家でもある。パーカーはティーガンがすぐにティーガンの身柄を連行するように命じる。しかし、マクギーらが自宅に向かうとティーガンは部屋から抜け出した後だった。ティーガンの母親フィールズ兵曹長に事情を報告すると、ティーガンの交際相手については、ジェイデンとは別れているという。パーティに参加しようとして、ドタキャンされたらしい。疑問を持ったNCISはジェイデンが偽物で実際には存在しない人物だとつかむ。ジェイデンのプロフ写真は合成で、ジェイデンとティーガンのやりとりをチェックすると、彼がティーガンにハッキングと不法侵入を薦めていたことがわかる。フィールズ兵曹長に関する質問もあった。行方がわからくなっているティーガンの携帯に何者かと待ち合わせの情報があがった。NCISはティーガンの居場所を突き止め現地に向かう。マクギーは何とかティーガンの心を開こうと、ジェイデンは偽物だと説明する。初めは信じようとしないティーガンだったが、マクギーの言葉を信じNCISに投降する。問題は姿を表す予定の「ジェイデン」の外見がわからないことで、ティーガンはジェイデンの携帯に裏口を仕込んでいたことを認める。ティーガンはジェイデンの携帯を鳴らすことができるという。ジェイデンことサミュエルズはひき逃げ事件を起こし、タンの証言で有罪となっている。サミュエルズは刑務所でタンに復讐すると息巻いていたという。知り合ったティーガンからQRコードを手に入れ、彼女に爆破事件の罪を着せようとしたのだった。マクギーはティーガンの協力で犯人を逮捕できあと感謝する。ティーガンは帰国した母親と再会し、マクギーに対して聞き上手だという。ふっくらしたお顔のティーガン孃は、終始固定したキャラクターを演じることで無事乗り切りましたね。これが初めての俳優としてのお仕事だったようで、マクギーとのやり取りが多いのも納得です。基地の住宅がゆとりのある立派なものだという印象でしたね。日本にもアメリカ軍の基地がありますが、きっと身内から不満を持たれないように十分な福利厚生を準備しているのでしょう。ちなみに、私事ですが親戚の家が空き巣に入られたという事があって、その後いろいろセキュリティの装置を設置したということを思い出しました。玄関から堂々と入るにはQRコードが必要でしたが、普通の家なら窓ガラスをパンと割って簡単に侵入できます。海軍の関係者は留守が多くて無人のことが多いというのは、問題だ。さらに基地のどこでも侵入できるセキュリティの穴があるというのは困りますね。C言語とは懐かしいですが、秀でた才能のあるティーガンが、寂しさのあまりSNSで簡単に下心ある男に騙されてしまうことは、彼らの幼さ、未熟さを示しています。マクギーはひたすらティーガンを責めることなく、理解者を装っていましがが、タン大尉が死亡した原因はやはりティーガンにあると思います。未成年とはいえ、自分を責めることなく、甘い処分を受けるだけなのかなと思うと、ちょっと微妙ですね。マクギーの4歳の娘が毎日プリンセスドレスを来て保育園に行く状況を重ねていましたが、社会に対して年齢相応の責任を追及し、だめなものはだめとちゃんと知らしめてほしいです。
August 27, 2022
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なかなかひねりが効いて良かったのではないかな。レッドも元に戻りつつありますね。髪の毛も伸びてきたし。ウォーレン大使が不審な死を迎え、レッドはFBIに有力者を顧客に持つエスコートサービスのマダムに情報を得るように言う。大使は新しいエスコートサービスの「ジェヌイン・モデルズ」に乗り換えたらしい。マダムは「ジェニュイン」について、全く情報が入ってこないと言い、普通は新しい競争相手ができれば女の子が引き抜かれるのだが、そういうこともないという。他にもジェニュインに乗り換えた顧客として、マット・スペート下院議員の名前を出す。レッドはかつての仕事仲間、バーニーの葬儀に出かける。バーニーは表向きは骨董品屋を営み、実は盗品を売買する故買屋で、レッドは預けたルビーのネックレスをなくされ、取り戻すつもりだった。そこに、そもそも盗みを持ちかけた旧友のカサンドラが現れ、なくなったはずのネックレスがバーニーの妻マチルダが身につけているのを見つける。マチルダは夫が結婚記念日のプレゼントとしてネックレスをくれたというが、レッドはバーニーは相棒のピーターが盗んだと言っていたという。店の金庫から盗まれたものがピーターの秘密倉庫で見つかったため、レッドはピーターを脅してカナダに追いやった。正直者だったバーニーに一杯食わされたことになる。悲しみにくれる未亡人から記念のものを盗むのも気が引けたレッドは、今回は諦めるという。スペート議員もまた殺害されていた。超人的な力で首を絞められており、抵抗もできなかったようだ。遺体から犯人のものと見られる髪の毛が見つかったため鑑識に回す。アラムは大使と下院議員が共に殺される前日に骨董店に25万ドルを振り込んでいることをつかむ。これが、ジェニュインの隠れ蓑なのか。現場で採集された髪の毛はダーリーン・ウォズニアックという看護師のものとわかる。聴取でダーリーンは殺人事件については何も知らないと言い、1年ほど前にかつらの会社に髪の毛を買い取ってもらったことがあるという。クーパーの友人ルーがバーテンダー、エイベルの女友達の居場所を突き止めた。クーパーの無実を証明できるかもしれないと、2人はアトランタのバーに向かう。エヴリー・グラントはエイベルが殺された翌日にDCを出ていた。グラントによると、小銭稼ぎに麻薬の取引をしていたエイベルに、刑事が訪れ、客のドリンクに薬を入れろと脅したという。しなければ逮捕するといわれ、エイベルは引き受けたが、その話を聞いたグラントは警察に相談するべきだと説得した。エイベルはその翌日に殺されたという。刑事はNYPDのバッジを見せていた。グラントと別れたばかりのクーパーの前にヒーバー刑事が現れ、殺人2件と証人を脅したのかという。ヒーバーはクーパーを第一容疑者と信じていた。レッドがDCに戻る前に再びバーニーの店を訪れると、先客にカサンドラがいた。2人ともマチルダからネックレスを奪い返すつもりで、取り分の相談をする。先にネックレスを盗んだのはカサンドラだったが、レッドはなくなったネックレスを一緒に探すと申し出て、マチルダに魂胆を知られてしまう。レッドとカサンドラはバーニーの真の姿を説明し、自分たちの素性を明かす。マチルダはバーニーには相棒はいなかったと言い、ショックを受けた未亡人のために今度こそネックレスは諦めるという。骨董品店にまた金が振り込まれ、今度は有名シェフのビリー・バートンだという。アラムとパクがバートンの家に向かうと、女がバートンの首を絞めているところだった。体当りして女をベッドから落とすが、驚くことに人間そっくりのロボットだった。人毛を使って高度なロボットコンパニオンを作っている会社のソーヤーは、人気ロボットのクリッシーを購入した2人が殺されたと知り通報したという。人を殺すようなプログラムではないというが、FBIはクリッシーの購入者リストを提出させる。アラムはクリッシーがハッキングされていることをつかみ、発信元を追跡する。初期の購入者ゴードン・グラハムという人物の住居は、慌てて家を出ていった様子だった。グラハムは立ち上げたベンチャー企業を売却してここでクリッシーと暮らしていたようだ。クリッシーには追跡用のユニットが内蔵されていて、FBIは逃走するグラハムを追う。グラハムにとって、クリッシーは信じられるコンパニオンで自分たちを引き裂くことはできないという。殺された有力者たちは自分の都合でクリッシーたちを傷つけ汚した。逮捕しようとするFBIの前で、グラハムは車ごと崖下に飛び降りる。グラハムは殺しをした2体をハッキングし、殺害後に自分のところに戻るようプログラムを変更していたようだ。彼は本当にクリッシーを愛していたのだろう。クーパーはグラントを家族と共に保護する。ルーはNYPDの刑事が関わっているようなら、手に余るので応援を呼ぶべきだというが、クーパーは自分たちでヒーバーよりも先に刑事を見つけるという。レッドはカナダからピーターを呼び戻し、バーニーに騙されていたことを謝罪する。しかし、確認したいこともあった。ピーターはマチルダこそ犯人だという。マチルダはだめ亭主が離婚を考えていたことを知り、殺害を計画し、毒殺したと認める。レッドはマチルダに商売から手を引くように迫り、二度と足を踏み入れるなと脅す。取り戻したネックレスはカサンドラに渡し、よりを戻したがっているカサンドラに、かつての自分ではない、今は大切な女性がいると告げる。これはもう、クリッシー役の女優さんの演技力が全てでしたね。ラボのロボットは本物?(笑)まあ、首から上が人間そっくりは可能でも(全身そっくりのお人形はあるでしょうが)、歩いたり全身を動かすのは現実にはまだ無理でしょうね。AIが学ぶのだから、言葉を発しても良かったのにと思いましたが、グラハムの思い込みが真に迫っていたので、それもありかな。一応、ロボットの三原則に則ってコンパニオンロボットを設計しているはずで、アラムがその辺に触れても良かったと思います。グラハムとクリッシーの道行はちょっと「ブレードランナー」を思い起こしましたね。ソーヤー役の人、「NCIS:ニューオーリンズ」で赤い服の男だったとは。カサンドラは過去のレッドの女性関係の中でも結構本命に近い人だったと思いますが、今はもうミエースしかいない、私は彼女のものだ、とまで言うのですから本当に彼は変わったのかな。厳密にいうと、リズの死でそれまでのレッドは死に、ミエースのおかげで生き延びたけれど、レッドがリズの死の原因を探ることでさらに変わってしまったということですね。一周回って元のレッドに戻ったんじゃないかなどと突っ込んだりして。クーパー自身よりも、なぜかルーの方が張り切って犯人探しをしているのが妙に気になるなあ。そこまでして何か得があるのでしょうか。クーパーにしても、真犯人らしい刑事を見つけて、アンダーグラウンドで結末をつけるつもりなのだろうか。ヒーバー刑事に、勝手に好きなことを言っていたまえ、というような態度を取るクーパーがふてぶてしいというか、なんというのか。
August 24, 2022
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後味が少し不安が残るような、スキッ、スカッという感じではなかったですね。今回はカレン不在、というのは初めてだそうで、これも働き方改革でしょうか。それにしても、人手不足はどの機関も同じなのですね。カリフォルニアとメキシコとの国境地帯で5人の射殺体が見つかり、その中にケンジーが潜入捜査中の海兵隊下士官ベニー・ゴメスのいとこが含まれていた。ケンジーからの定期連絡も遅れており、キルブライドはサムとディークスを現地に向かわせる。ゴメスはカルテルと組んでメキシコからの密入国を斡旋している容疑があり、ケンジーは渡し屋として潜入していた。カレンもラウンドトゥリーも不在のため、キルブライドはアーリヤ・デレオン捜査官を加える。アーリアの父親はサムとシールズの同僚だった。アーリヤとゴメスの家に向かったファティマは不安げだ。ゴメスはNCISの来訪に逃げようとして逮捕される。広大なジャカンバ自然保護地域をパトロールする国境警備局は、この地帯は密入国のルートであり、カルテルが活動する無法地帯だという。ディークスは死体が発見された場所で四輪バギーのタイヤ痕を見つけ、血痕がケンジーのものではないかという。ケンジーは密航者と共に攻撃され負傷したが、ローザという少女を助け身を隠す。ローザは母親が望んでいたLAに行くつもりだという。キルブライドは地元警察が来る前にゴメスからケンジーの居所を聞き出せというが、ゴメスは口を割らない。しかし、物置で音がしたため中を調べると、密航者らが潜んでいた。今後のことを恐れて何も言おうとしない人々にケンジーの情報を聞いたところ、数日前に国境を超える手伝いをしていたという証言を得た。彼らはアメリカ人を恐れるだけでなく、人を狩る兵士を恐れていたという。彼らに捕まると、送還されずに殺されるらしい。兵士というのが軍人なのかどうか不明だが、ゴメスの仲間に不正を図る当局の人間がいるのかもしれない。ケンジーが危険で、早くゴメスから情報を聞き出さなければならない。ケンジーが周辺を探っている間に、隠れていたローザが兵士らに捕まった。助けようとしたケンジーも捕らえられてしまう。ファティマとアーリヤがゴメスを厳しく追及し、軍人の身分を利用してメキシコから密輸入する仕事をいとこから誘われたことを聞き出す。ゴメスは海兵隊の基地で仲間を募り、順番に荷物を受け取って家に隠す。海兵隊なら国境警備局は荷物を調べないのだという。ケンジーのことはNCIS捜査官だとは知らなかったが、今どこにいるかはわからない。今朝荷物が届くはずだったが、届いておらず、何かトラブルが起こったようだ。ただ、謎の兵士は海兵隊ではなさそうだ。ヘリからケンジーの痕跡をさぐるディークスらは、焚き火の跡を見つけそこにケンジーのメッセージを発見する。「民兵組織11」と書かれてあり、サムは近辺の衛星画像を手に入れるようにいう。その頃民兵たちの本拠地に捕らえられたケンジーとローザは、ケンジーが連邦捜査官であることから対応を決めるまで拘束されていた。連邦捜査官がなぜ密入国に手を貸すのか、違法なことをするのは反逆罪ではないか。広大な土地で手がかりが得られないNCISだったが、ファティマが暗号化通信を調べて、アリゾナの民兵組織が解散後に再結集し、カリフォルニアに移ったことをつかむ。彼らは南部11州を意味する「イレブン」と名乗っており、リーダーのレベッカ・ゴードンが山小屋を購入していることがわかる。ケンジーはイレブンのメンバーが相談している間に逃げ出すが、怪我をしているため遠くへは進めず、レベッカらに追いつかれる。そこにサムとディークスが到着し、銃撃戦の上ケンジーとローザを救い出す。ローザは今後国内で親戚を探してもし見つからなければ、里親を探すことになるという。ファティマは人手不足で急遽現場に出たが、不安な気持ちが収まらない。自分には軍人の家族や立派な経歴もない。キルブライドは自分たちはスーパーヒーローではなく、みな同じ人間だという。今日のように異常な状況で選ばない任務をこなすことになっても、ファティマは本気を出した。それが我々を捜査官にする。ファティマは少し落ち着きを取り戻す。ファティマが辞めてアーリヤが加わるのかと思いましたが、そうではなさそうですね。でも、アーリヤはいい感じだと思いました。サムとは知り合いのようでしたが、前には出ていないですよね。デヴォン・ウォーカーの民兵組織というのも、LAであったのだかどうだか、覚えていません。南部11州という南部連合をイメージする民兵組織が、不法を移民を撃ち殺している。ケンジーは別に不法移民に手を貸しているわけではなく、ペンドルトン基地にカルテルと手を組んで密輸入をしている連中がいるらしいという事を捜査していたのですね。それには密入国も含まれるわけで、ゴメスは相当悪いことに手を出していることになります。あのゴメスの家にいた人たちは、アメリカ側のブローカーが引き取るのでしょうか。ところで、私が大好きなダニー・トレホさんが出ている「マチェーテ」という映画(大好きなドン・ジョンソンも出ている)で、テキサスが舞台なのですが、国境を越えようとするメキシコ人をまるで狩りをするようにバンバン撃つという場面があって、あながち嘘ではないのだろうなと思いました。カリフォルニアも広いですからね、国境を越えることもあるのかもしれません。まあ、それにしてもケンジーのタフなこと。頭でガラスを割って、歯で破片を取り去って、怪我をしているのに、さすがにマチェーテ並のスーパーヒーロー並ではないだろうか。たった2人のNCISに、訓練を重ねているだろうイレブンの面々が簡単に倒されるのもご愛嬌ということで。レベッカ役の女優さん、キレキレで良い感じでしたね。この人とアーリヤがこのエピソードの肝かな。ローザが里親制度にということだったので、ディークスとケンジーのもとに来るということを思い浮かべました。あと、2度もケスラーの言及がありましたので、こちらもそろそろ登場するのかな。
August 23, 2022
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これも500話記念の一連だったのかしら、懐かしい人が出てきたと思ったら、何だか新スピン・オフか?というようなにぎやかさ。でもハラハラして面白かったです。個人的にはドン・ジョンソンで大ウケでした。クリスマスイブの夜、ヘイトクライムと見られる投石や放火、差別的落書きなど事件が起こる。被害にあったのはシナゴーグやハラル料理店などで、人手不足からSVUも捜査に応援で協力することになった。憎悪犯罪特捜班の警部は何と新任のデクラン・マーフィーで、マクグラスは休日返上で捜査しろと命じる。3つの地区で9件の事件がおきており、シナゴーグ周辺では、黒人の少年が目撃されていた。路上では、シク教徒の男性が後ろから刺されていた。犯人の顔は見えなかったが、オハイオ州のバイクに乗って逃げたという。犯人はどうやら、イスラム教徒と間違ったのではないかという。マーフィーとロリンズが突然の再会にぎこちなくしていると、声をかけてきた男性がいた。犬の散歩で周辺をよく歩いているが、黒人の少年が目撃されたというのは本当か、などと関心を寄せる。ロリンズは犬好きなところを見せ、何かあれば連絡するようにいう。火炎瓶が投げ込まれた現場付近では白いバンが目撃されていた。近くのマーシーアヴェニュー駅では、ユダヤ系の2人が歩いていて暴行を受けた。犯人は未成年の黒人で、黄色のパーカーを着ていたという。シナゴーグ近くの防犯カメラには、石を投げつける黒人の3人組が映っており、その中のひとりは黄色のパーカーを着ているのが確認できた。マクグラスはこれを公開して情報提供を求めようというが、オリビアとデクランは、未成年のため公開せず聞き込みで特定すると突っぱねる。すると、教会の神父がそのうちの一人をミサの侍者をしているダーレンと特定する。しかしダーレンはたまたま一緒にいただけで、他の2人がやったことで、自分は何もしていないという。黄色のパーカーを着ていたジャリークは非行の記録があり、悪びれることなく投石とユダヤ系被害者への暴行を認める。もう一人のジュリアスは、特に憎悪ということもなく、単に石を投げただけだという。マクグラスは、まるで事件が解決したかのような態度だが、オリビアたちはシク教徒への暴行は犯人が特定されておらず、白いバンもオハイオナンバーのバイクも黒人少年たちとは無関係だという。放火や差別的な落書きについては、政治的な背景が感じられ計画的だ。その時、新たにモスクに爆弾が仕掛けられ爆発したというニュースが入る。手製の圧力鍋と使った爆弾で、介護施設にも仕掛けられているのが見つかった。こちらは不発だったというが、犯行が広がり激化しているように見られる。FBIとも情報を共有しての捜査となるが、今のところテロの情報はないという。マーフィーとロリンズが聞き込みを続けていると、また犬を連れた男が声をかけ、捜査の進展について質問する。名前を聞くとドン・ジョンソンと名乗ったため、ロリンズは人物に疑いを持つ。犬のタグに電話番号が書かれており、調べるとダルコ・パヴィクの携帯とわかる。携帯はイブの前日の夜8時に電源が切られたままになっており、モスクの防犯カメラには怪しい男が写っていたものの、ダルコだとは特定できなかった。突如、マスコミにシナゴーグに石を投げる少年たちの映像が流れ、オリビアらはダーレンを心配する。ダルコ・パヴィクはセルビアから母親とアメリカに渡ってきたが、母親はユダヤ系の男性と再婚し、ダルコが19歳の時に同居していた父親が火事で死亡した。ダルコはユダヤ系の建物の所有者に裁判を起こしたが負けてしまった。SNSで政治信条などでは特に目立つことはない。そのダルコが撃たれたことがわかり、現場からバイクに乗った男が走り去ったという。ロリンズが病院でダルコから話を聞くが、黒人少年の事を口に出すのでロリンズは本当のことを言ってほしいという。犬の心配をするダルコから、散歩させてあげると言って部屋の鍵を手にすると、SVUはダルコの部屋に入る。リードを探すという名目でクローゼットを調べると、そこに大量の圧力鍋爆弾があった。すぐに爆弾処理班を呼んで対応する。FBIがダルコの尋問を始めるが、めぼしい証言は得られない。室内にあったタブレットには、男性がヘイトスピーチをしている動画があるが、誰なのかは知らないという。また爆弾については、元同居人のものだというが要領を得ない。気にないるのは、回収した爆弾の材料の空き箱で、6個のうち、モスクと介護施設に仕掛けられたものの他に、後4つの爆弾が不明なこと。時限爆弾だとすると、24時間以内に回収しなければならない。今のところFBIが捜査の主導をとっているが、オリビアとマーフィーは自分たちならダルコの口を割らせることができると迫る。その熱意が勝り、ダルコの尋問を任されるが、ダルコも用心深く、オリビアは飼っている犬を引き合いに出してきっかけをさぐる。ダルコを撃った男は、ダルコがロリンズらと話しているところを見て脅してきたという。オリビアとマーフィーはダルコが便利に利用されている、助けたいと迫り、元同居人の名前がAJだと聞き出す。タブレットの動画の男は「北極星」という名前で、夜中にAJと部屋に現れ爆弾を置いていったという。使い捨て携帯を渡されたというので、購入した店で話をきくと、現金で5台購入していることがわかる。買ったのはヘルメットを被った男で、防犯カメラには携帯を他の2人に手渡す様子が映っていた。しかし、白いバンとバイクの情報は得られないままだ。ルス刑事は5台の使い捨て携帯を追跡し、ダルコが自分の携帯をオフにしたのと同時刻にオハイオ登録の携帯がオフになっているという。その携帯の持ち主はアントニオ・フアレス、つまりAJその人で、オハイオにいる妻に事情をきくと、NYCには元妻がいるという。元妻の自宅でアントニオを逮捕するが、しかけた爆弾の場所についてはオハイオの妻のツリーの下としかわからない。「北極星」についてわからないというが、唯一わかる連絡先が5台の携帯の一人で、呼び出させる。アントニオに呼び出されたのはアリゾナから来たトム・ノーランというビジネスマンで、妻とNYに来たという。自分は関係ないというが、タブレットの動画の中にバスローブ姿の女性が映っており、それはノーランの妻スーザンだった。やっと宿泊先のホテルがわかり、行き先がワシントン・スクウェアだと聞いたのでオリビアたちは現地に急ぐ。近くにはシナゴーグやイスラム教の施設もあり、人々を混乱に陥れて市民を対立させるのが計画なのだろう。オリビアらはスーザンとタブレットでヘイトを煽っていたロバート・ポール・バイヤーズに銃を向ける。男がひるまずに爆弾があると手を伸ばしたため、オリビアはためらわずに撃ち殺す。スーザンはこれで彼は殉教者になったという。マーフィはオリビアを気遣うが、これから10時間は事後対応に追われることになるだろう。2日間も不眠不休でみなさん、ご苦労さまでしたね。オリビアとロリンズの子供はロリンズの実家で預かっているということかな。まあ、クリスマスですしタイミングとしては良かったかな。オリビアは警察官としてやるべきことをしたのでしょうが、撃ってから手が震えだした。当分この影響がでそうですね。それにしてもこんな凶悪な緊急を要する事件で、何でこのメンバーとは思いましたが、ロリンズのお気に入りだったカルドゥーンも入っていて、有能なルス刑事や味のあるパーラト=ゴールドスタイン刑事などなかなか良いメンバーですね。もしかして「Hate Crimes」はグリーンライトを待っている状態なのかな。もしシリーズ化が認められたら、アマンダはややこしいことになりますけど。シングルマザーで育てていくので、とデクランを寄せ付けない態度に、今誰かと付き合っているのかな、と突っ込まれる。カリシとの交際は秘密なのがこういうところに影響してくる。(笑)もしスピン・オフが立ち上がったら、そちらでもこの話題をやるのでしょうね。カリシはデクランに負けないでほしいです。ところでドン・ジョンソンですが、たまたま2.3日前にスカパーで「ホットスポット」という映画を見つけて、ラッキー!と最後まで見てしまいました。「マイアミ・バイス」を終えた直後のこの頃のドン・ジョンソンが一番好き~とか、こーいうところが好き~とか一人で盛り上がっていたところでしたので、そりゃ、ロリンズ以上に反応しますって。(笑)
August 21, 2022
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『償い』無理やりな感じもありましたが、それでも長く鬱々としていたトーレスのストーリーの締めくくりとしては良かったなと思いました。本当はもっと早くやりたかったのでしょうね。ギブス卒業の方を優先した結果かな。でも、パーカーではなく、ギブスの監視のもとだったら、違う印象になっただろうななどと思いました。トーレスはグレイス先生のセラピーを受け続けている。今も父親の存在やビショップとの別れなどが心に残り、酒がやめられない。グレイス先生は、答えを求めるトーレスに一緒に探していこうという。ヴァージニア州で、武器取引をめぐる殺人事件が起こり、3人が殺された。被害者はいずれも武器売買などの前科のある者で、海軍基地に運ばれるはずの重機関銃と2万ドルがそのまま残されていた。取引でのトラブルかと見えたが、その場に隠れていた4人目のトラヴィスが逮捕され、レイムンド・ディアスが戻ったという。トーレスは6年前に、メキシコのカルテルの大物武器売人ディアスがアメリカ軍の武器を盗んで売買しているのをATFと合同捜査で組織に5ヶ月間潜入していた。トーレスはカルロス・サラザールと名乗り、ディアスの従姉妹マリアに接近した。マリアと親しい関係となったトーレスは、毎週日曜にディアスの家に招かれ食事をしていたという。そこで証拠を集めてディアスの逮捕にいたり、ディアスはメキシコで終身刑になったはずだった。しかし、36時間前に脱獄したという。ディアスは姿を消したカルロスを探しているという。ケイシーはメキシコからアメリカ国内に入るにはテキサスのカマルゴ・ブリッジ検問所を車で通ったと考え、通行者の写真をトーレスに見せる。トーレスは運転手の男がディアスの部下、レニーだと指摘する。マリアはディアスに不利な証言をして、証人保護プログラムに入ったが、トーレスはその前提として、自分と合流して一緒に暮らすという約束をしていたと明かす。マクギーはマリアを利用して裏切ったのかという。マクギーとトーレスが乗った車が銃撃され、トーレスは犯人の車を追い詰める。襲ったのはレニーで、ディアスの命令でカルロスこと、トーレスを狙ったという。なぜトーレスの身分がバレたのか、ディアスは執念で調べ上げ、裏切り者たちを始末すると言っているという。当然、マリアの身に危険が及ぶが、ディアスの居場所はいまだ不明だ。トーレスはマリアの無事を確かめたいとヴァンスに訴え、保護監視している保安官補に情報を求める。保安官補のライトは教えられないというが、1週間前にマリアに留守電を残したのみと聞いて、トーレスはメリーランド州にいることを聞き出す。マリアの今の家に向かうと、マリアの姿はなく、壁には銃弾の痕、床には血痕が見つかった。マリアはすでにディアスに見つかったのか。パーカーは興奮するトーレスにすぐにセーフハウスで身を隠すように命じる。トーレスはホテルの部屋からグレイス先生に電話し、父親を反面教師にしてきたが、自分も大切な人を見捨ててしまったと話す。グレイス先生は償うべきだという。その時、トーレスの部屋にマリアが現れた。マスクをした男に侵入され、マリアはナイフで応戦し逃げたという。別のセーフハウスに移る前に保安官補からここを紹介されたと言い、2人は6年ぶりに言葉を交わす。マリアはアニタ・レイエスという名前と新しい人生を与えられる代わりに、画家だった人生を捨てた。もう、証人保護プログラムには戻らないという。ディアスは武器の売買の代わりに薬を買い出していた。新しいビジネスを始めるのかと思われたが、ディアスは白血病らしい。つまり、復讐のために脱獄したことになり、失うものはないのが怖い。トーレスはNCISにマリアを保護してもらい、自分はディアス逮捕に向かうと告げる。マリアは任務のために自分を利用したトーレスを批判する。アニタという名前では生きている価値もないというマリアに、トーレスは悪かったと謝罪する。他にも潜入捜査で利用した人物はいたが、マリアのことは大切に思っていた。マリアは6年たって、トーレスが変わったのではないかと問う。あなたも大切な人に捨てられたのか。トーレスは答えず、マリアを襲った男の特徴から、パブロ・シルヴァを突き止める。シルヴァの住むトレーラーハウスに向かったマクギーとパーカーは、保安官補のライトが拷問され殺されているのを発見する。シルヴァはライトからトーレスの隠れ場所を聞き出したのだろう。パーカーはすぐにトーレスに逃げろと連絡するが、すでに敵の手がホテルに伸びていた。トーレスはマリアに予備の銃を渡すと、部屋に入ってくる者を撃てといって、廊下に出る。ディアスはマシンガンを撃ちまくり、トーレスに迫ったが、トーレスは上手く背後に回りディアスに止めを差す。マリアは部屋に入ってきたシルヴァを倒していた。命を狙われる恐れがなくなり、マリアはもとの生活に戻るという。トーレスを許すかどうかはまた別の話だが、トーレスは困ったことがあればいつでも駆けつけると約束する。トーレスはグレイス先生に、心の重荷を少し軽くして、自分を立て直すつもりだという。酒は辞めなければならない、それは楽ではないことだ。まあ、マリアがあまりにも理解がありすぎるのが物足りないですが、きれいに終わって良かったということでしょうか。私だったら、マリアがもっと激しくなじって、双方感情的になって殴り合いになって、そしてベッドインという展開を予想しますが、その方がありきたりなのかな。ただまあ、マリアもディアスに対して正義を果たしたいと思っていたのでしょうから、トーレスの愛情を引き止めるためにいやいや証言したのではないのでしょう。殺し屋と真っ当にやりあって生き延びるなど、かなりタフな女性なのは確かでしたね。今後、トーレスが彼女とやり直すかどうかはわかりませんが、私はマリアに好感を持ちました。こういう展開だからか、トーレスは「ダイ・ハード」のようでしたね。彼、そんなキャラだったのか?保護下の対象者を守れない保安官補がだらしなかったり、パーカーもヴァンスもトーレスの無鉄砲さに屈したり、今後はないことを望みます。(笑)州警察の「フィル・コリンズ」さん、わざわざパーカーのリアクションを見るためのネーミングだったのか、意味不明です。
August 19, 2022
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犯罪者の世界にも株式投資の取引所があるという、ブラックジョークみたいなのがいかにも「ブラックリスト」らしい、と思いました。ゲストのクレイグ・ビアーコて、そうそう「ボストンリーガル」に出ていましたね。クーパーについては、完全に勘違いしていました。パーティの夜にクーパーの酒に薬を入れたと思われるバーテンダーが死んで、警察の動きも静かだ。クーパーは友人のルー・スローンに、4度目の事件の見直しを依頼する。レッドはナイトマーケットという、犯罪者のための株式市場の「理事長」を捕らえろという。犯罪組織も資金を集めて事業を拡大するために、株式を発行し上場してきた。その理事長はワンマンの証券取引委員会とでもいう存在、独断的で不正を働いた「企業」のトップに見せしめのために、指を切り落とすなどの罰を与え、写真を公開している。上場している会社の名前を暗号化して、ナイトマーケットの実態をつかむのは難しいが、アルバニアの犯罪組織「バンダ・コルデャ」が上場する会社が「BKRC」だということはわかる。カジノで資金洗浄をしており、すでに賭博局が捜査を開始している。それによって、表の合法カジノの株価は下がったが、ナイトマーケットでの株価は上がっている。何が評価されたのか。リズの墓を掘り起こしてほしいというレッドの要望に、クーパーは反対して墓地に警備を着けている。レスラーはリズの思い出を汚すようなことはしないでくれという。賭博局ではバンダ・コルチャのトップ、ドライトン・アバーシに注目し、内通者の情報を手に入れていた。しかし、アバーシにバレている可能性が高く、実際ツィオナは、アトランティックシティのカジノから姿を消している。恐らくもう、殺されているのだろう。FBIはツィオナの情報を共有し、実の姉から話を聞く。ツィオナはアバーシがフェリシアという女に乗り換えたことでやけになり、情報提供をしたという。フェリシアは5歳の娘と、カジノのスイートに囲われており、アラムがルームサービスを装って、盗・聴器を仕掛けることになった。ルーが死んだバーテンダーに親しい女性がいて、彼が死んだ翌日に姿を消しているという情報をつかむ。ルーはアグネスが母親について真実を知るべきだと言い、クーパーは墓の掘り起こしを決断する。賭博局の捜査でフェリシアに接近することになり、公園で待ち合わせるという。デンベとレスラーが監視していると、フェリシアの運転手は賭博局の捜査官に銃を向けた。デンベがアバーシの部下を撃ち殺し、フェリシアの身柄を確保するが、フェリシアはアバーシのもとにいる娘を取り戻したいという。フェリシアに娘を連れて迎えに来てほしいと電話させ、姿を表したアバーシをFBIが逮捕する。リズの遺体の検死で追跡装置が発見された。レスラーはクーパーの心変わりがレッドの差し金のせいかと激怒する。リズを殺した人物を知るべきだというクーパーに、レスラーはリズを殺したのはレッドだといい、出ていってしまう。アラムはリズから取り出された追跡装置は非常に高度な技術のもので、誰が作ったのか特定できないという。理事長はアバーシ逮捕を受け、バンダ・コルチャを市場から削除するよう命じる。しかし、アバーシは理事長を恐れ何もしゃべらないだろう。レッドはあえてアバーシが全てを明かしたと、クーパーに偽の会見を開くようにいう。マーケットは噂に動かされる、理事長もあぶり出されるだろう。クーパーにまた謎の人物から連絡があり、アンドリュー・ケニソンという人物に新しい人生を与えて、去らせろと告げた。なぜその人物なのか理由はわからないが、ルーはとりあえず誘拐して拘束し、その間にバーテンダーの友人の情報を調べれば良いという。クーパーの記者会見でナイトマーケットでは不安になった投資家が売り始め、株価が大幅に下がった。理事長は取引を停止したが、その間になぜかCOCという会社だけが値上がりしている。これは「犯罪のコンシェルジュ」ことレッドの会社だった。クーパーは自社の株価を釣り上げるために嘘の発表をさせたのか、とレッドに詰め寄るが、レッドは否定する。レッドは理事長が開催する会議に参加し、大規模な買い入れをする代わりに、レッドの会社の筆頭株主を教えてくれと迫る。理事長はいくら金を積まれても、それはできず、実際自分もわからないのだという。レッドはその場を去り、クーパーに会議の場所を知らせる。FBIが突入し、その場にいた理事長と顧客たちを逮捕する。アンドリュー・ケニソンはMITの大学院生でクーパーは直接会い、身の危険があるので保護すると申し出る。理事長の聴取で、上場していた会社について話すよう求めるが、全く動じない。レッドは隠遁から復帰して金がないため、組織を法人化してナイトマーケットで資金を得たが、最近敵対的買収を受け、何者かに支配権を奪われてしまったという。それで株価を下げ売らせようとしたが、今回それも失敗した。一体、筆頭株主は何者なのか。リズに埋め込まれた追跡装置の出どころもわからず、両者に関連があるともいえない。クーパーはレッドに、自分は望まない暗い道に進みつつあると、悩みを打ち明ける。レッドは自分のように暗い道をあるき続ける人生を送るな、という。レスラーは薬に手を出すのを何とかこらえた。パクは辛い時には仲間が支えるという。それはリズも望むことだろう。クーパーはアグネスに、リズについて聞きたいことを何でも話すという。リズはスパイ同士だったカタリーナとレディントンの娘で、リズはアグネスを愛し、大勢がリズを愛した…んー、レイモンド・レディントンがリズの父親だというのは事実だが、レッドがレイモンドか、というのは異論があるところで、アグネスに「ピンキーはおじいちゃん」と言ってしまって良いのか。クーパーだって、真相は知らないんだし。冷戦を終わらせたといううさぎのぬいぐるみの話を聞いたルーの一言で教育方針をころっと変えるなんて、シャーリーンに相談しなくても大丈夫か。墓場でパク、アラム、デンベとレスラーが肩組してリズの棺を待っている姿は良かったですね。これでやっとリズの話題は終わりかなあ。レスラーも頑張って薬に手を出さなかったわけだし、もう区切りをつけてくださいよ。リズから取り出された追跡デバイスですが、何となくMITの大学院生が作ったとか思ってしまうのですけど。レッドの会社を乗っ取ろうとしている人物が、クーパーをはめようとしている人物と繋がっていても面白い。リズを殺した上、クーパーも葬る。それができるのは、相当な力のある、権力がある存在ということになると思うのですが。それが怪しげな占いをするミエースだったらおもしろいですね。賭博局というのは実際にあるのかな、と思いながら見ていましたが、合法的な賭博があるのだから、政府も放っては置かないでしょうね。
August 17, 2022
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このエピソードを見る直前に「ウォーキング・デッド」を見ていたので、冒頭シーンであれれ?と思いました。(笑)また退役軍人の話かなと思ったら、無理やり海軍での薬物問題とつなげた印象でした。海軍一等兵曹エイドリアン・ヴァルガスが自宅マンションのベランダから転落死した。ヴァルガスは先月心の病でUSSアリージャンスを下船しており、体内からLSDの成分が検出された。実はアリージャンスではヴァルガスの同僚がLSDの使用と売買で逮捕されており、ヴァルガスが機密情報にアクセスする部署で勤務していたことから、海軍情報局長官と海軍長官とキルブライドが直接捜査に関わることになった。キルブライドは慎重を期すように命じる。ジェイソン・レンフローはLSDの使用は認めているが、艦への持ち込みは否定し、また供給先については口をつぐんでいる。サムは水兵のLSD使用に懸念を示す。ディークスとラウンドトゥリーがヴァルガスの自宅を捜索し、高性能のゲーム用PCなどを押収する。ヴァルガスは室内で暴れ大声を出すなどしていたらしく、胃の中からはゼラチン状のものが検出された。サムとカレンは今は刑務所に入っているレンフローを尋問するが、薬物の売人ではないと過去の供述を繰り返す。しかし、微量のLSDの服用は集中力を高めると信じており、以前からアリージャンスではLSDが使われていたという。ヴァルガスについては、ドラッグをやる人物ではないと断言し、供給元はわからないのだという。ラウンドトゥリーはヴァルガスのPCを分析し、PTSDの治療法について調べていたことを見つける。机の上のパンフレットの中には、治療するクラブのような場所の会員証があった。そこに3階の住人が現れ、ヴァルガスを殺したのはアメリカ海軍だと主張する。グラントはヴァルガスと交際しており、1年前ヴァルガスが別の船で火事に遭い、その時の経験で不安障害やうつ病や不眠などに苦しめられていたという。アリージャンスでの職場環境もヴァルガスの悩みで、海軍はヴァルガスの苦しみに向き合ってこなかった。ヴァルガスは追い込まれて殺されたのだ。ヴァルガスはセラピーを受け、やっとPTSDの診断を受けたというが、グラントもヴァルガスはLSDをやらないという。ヴァルガスの父親が酒やドラッグの依存症だったからだ。アリージャンスでは5年前に水兵が8人LSDの使用で起訴されたが、その時も供給元がわからなかった。同僚3人にLSDを流した容疑を追及すると、レンフローは新入の時に謎のメモがあり、荷物を引き取るように指示があったという。その荷物の中にLSDの摂取量と今後の供給方法が書かれていて、レンフローは2週間に一度謎のメモに基づき、届いたLSDを乗組員に配っていたと認める。代金は皆がまくらの下に置いていくので、それを謎の供給者に渡す。アリージャンスは半年前からサンディエゴに停泊中で、日々大勢の民間人が出入りしていると共に、物資が運び込まれている。ファティマは疑わしい人物を絞り込むことにする。キルブライドは松葉杖を使っているファティマが、もう足が完治しているのに気づく。ディークスとラウンドトゥリーは、会員証を手がかりに怪しげな教会を訪問する。主宰者のマヒマヒは預言者を名乗り、癒やしを求めてヴァルガスが1ヶ月前に現れたと認めるが、治療にLSDは使わないという。ヴァルガスは500ドルを支払っており、それは魂の浄化のイベント参加費だという。マヒマヒことエメット・ウェスターハウスは詐欺師で、宗教がかったイベントで稼いでいたのだった。ヴァルガスのセラピスト、バーナード医師から話を聞く。ヴァルガスは2回セラピーを受けただけで、予約を入れようとはしなかった。50年にわたり、退役軍人を診ているバーナードからみても、ヴァルガスの苦しみは深く彼は癒やしを求めていたという。バーナードは抗うつ剤やCBDなどを薦めたが、ヴァルガスはそれを拒否した。しかし、ヴァルガスの体内から検出されたLSDは娯楽で使用する量の10倍だったことを指摘すると、バーナードは退役軍人にLSDを処方する診療所を紹介したと明かす。実際、効果があるらしい。ファティマはアリージャンスに出入りした500人以上の民間人の中から、5年前までアリージャンスの乗員だったランドール・デイヴィスを絞り込む。デイヴィスは情報部の部員で、今はプリンターの修理業者として頻繁に乗船している。彼がLSDの供給元なのか。デイヴィスの会社は中国からLSDの原料を輸入していることがわかり、倉庫でLSDを製造している可能性がある。NCISがデイヴィスを逮捕に向かい、派手な銃撃戦の後逮捕する。やはり倉庫は製造工場になっていて、デイヴィスの車からはLSDの錠剤などが見つかった。ヴァルガスはLSD入りのグミを食べたらしい。CBD入りのグミは高齢者らに人気だという。ヴァティマはバーナードのクリニックを死亡した当日に訪れたヴァルガスの映像を見つける。バーナードはNCISに嘘をついていた。予約を取らないヴァルガスを呼び出したバーナードは、本を渡し、CBDを拒否するヴァルガスにLSD入りのグミをそれとは知らせずに与えた。苦しみ怯える兵士たちを救いたかったというが、ヴァルガスは過剰摂取し、その結果錯乱して死亡したのだった。キルブライドは長年、PTSDに苦しむ水兵らを見てきた。足の傷が治ってもまだ現場には出られないというファティマに、好きなだけ時間をかけろという。カレンは密かにヘティの弟子を片っ端から調べていた。サムに気づかれ、国土安全保障省に務める女性が気になっているというが、サムはそんなことをして心の穴が埋まるのかという。カレンは弟子探しは辞めたというものの、リアという女性に接近する。ケンジーはメキシコ行きでお留守でした。てか、監督していたんですね。カレンはカティアの件とはまた別に、アフガニスタンにロシアのスパイを送り込んで、ヘティの状況を探らせていると思っていたら、今度は自分と同年齢の女性の弟子ですか。そんな弟子がすぐに見つかるくらいなら、今まで出てこなかったのが不思議です。カレンの執着癖というのは、すごいですね。ちょっとこわい。とりあえず、相棒のサムに嘘をつくのは後で困るのじゃないかな。LSDの問題は実際にそういう事が海軍で起こっているのかどうかわかりませんが、合法的に薬物が使用されている社会ならではの認識なのでしょうね。ヴァルガスは断固そういう薬物を使用することは拒否しているのですから、危険性を指摘する意見もあるのでしょう。少量のLSDは仕事の効率を上げるとかいうのは、いわゆる覚・醒剤ということですよね。ディークスがLSDと聞いて、「ヘアー」だとか言い出すのはオジサン世代の発想ですね。私も「アクエリアス」と聞いて、チャールズ・マンソンを思い浮かべました。(笑)しかし、それと退役軍人の自殺はちょっと違いますね。ファティマが任務で負傷し、現場に出るのに葛藤がある。以前なら、早く戻ることが良いことだとされて、皆無理をしてさらに自分を追い込むことになったのでしょうが、その経験も踏まえてキルブライドはファティマにじっくり時間を取るように命じた。時代の変化なのか、キルブライドの柔軟な面なのか。ラウンドトゥリーが父親代わりで妹の面倒を見てきた、というのは「FBI」の誰かさんと似ていますね。一体彼は何歳なんだ?それでも毎月ユニバーサル・スタジオに一緒に行くのだから、本当に仲が良いのですね。ファティマも仲良しになれたら、彼女の立ち直りにもプラスかもしれません。いずれ、妹が顔を出してストーリーに関わってくるのでしょうね。ディークスが裏庭にゼン・ガーデンを作りたいというのは、石庭のことかな。ヘティがいないので、日本趣味の担当はディークスになったのか。(笑)
August 16, 2022
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何でしょう、もういつものSVUじゃなくて、オリビアとステイプラーの物語になっていますね。ロリンズも新人刑事ヴェラスコも出て来ないし、ウィートリーメインにやるのだったら、organized crimeでやったら良いじゃないと突っ込みたくなりますが、まあバーバが出てくるならしかたないか。ちなみに、ウィートリーはSVUには初登場なのですね。両方見ていると、どちらを見ているのかわからなくなります。organized crimeを見ていない人にはもっとわからないだろうなあ。ステイプラーの妻キャシーを部下のベッカーに殺害させた契約殺人の罪で、SVUはウィートリーを起訴するが、ウィートリーは弁護人を交替するなど何度も裁判の延期を図る。今回もまた弁護士の交替が認められ、カリシは判事を買収したのではないかという。毒殺されそうになったアンジェラも、証言ができるようになるまで回復した。息子のリッチーも検察側の証人になるという。しかし、新たにウィートリーの弁護人になったのはバーバだった。オリビアはなぜ引き受けたのかとバーバを追及する。もし、検察がウィートリーのような金持ちをいつでも起訴できるなら冤罪が増える、ウィートリーに組織犯罪の容疑がかけられたが、ウィートリーが連邦検事局に様々な情報を提供することで起訴はならなかった、これは警察の圧力だ。バーバはオリビアがステイプラーを捜査に加えたことでオリビアのキャリアが終わると懸念を示す。オリビアとステイプラーの関係が疑われるだろう。ステイプラーが気に入らないのかというオリビアにバーバは彼のことは知らないという。裁判が始まり、バーバはオリビアを証人として尋問する。バーバはステイプラーが激しやすく、内部調査で何度も警告を受けていることを指摘し、捜査に加えるべきではなかったという。組織犯罪捜査班はウィートリーを監視してきたが、その中でキャシー・ステイプラー殺害との関連をつかんだ。やがてウィートリーの警備についていたベッカーを逮捕した後、金の流れや凶器に関する証拠も得られた。バーバは警察が証拠を仕込んだ疑いがあるとほのめかす。ウィートリーは休憩の合間にオリビアを呼び出し、オリビアが交通事故に遭ったことは自分とは関係なく、明日のアンジェラの証言をステイプラーの子どもたちに聞かせるべきではないという。オリビア本人にも大丈夫かと揺さぶりをかける。オリビアはステイプラーに、明日は裁判を欠席すべきなのかと問う。アンジェラとの間にあったことを弁護側が利用するというオリビアに、ステイプラーは君には関係ないと言い、逆に何でそんなことを聞くのかという。オリビアはステイプラーへの不信感を語る。いつも一方通行で、ステイプラーが去ってからオリビアに何があったのか一言も尋ねることもなく、ただいきなり深夜に訪ねてきてオリビアを怯えさせた。気持ちを伝える手紙も何のために?ステイプラーはどう始めたらよいのかわからなかったのだろうという。それはオリビアも同じだ。アンジェラは以前の自分に完全に戻れたわけでなく、バーバの尋問にたどたどしく答える。ウィートリーは息子のラフィクをステイプラーが殺したと言い、彼に死んでほしいかと尋ねた。アンジェラは彼に苦しんでほしいと言ったが、爆破事件を聞いて気分が悪くなったという。だが、ステイプラーと直接会い話をするうちにお互い大切な人を失った苦しみを共有でき、ステイプラーは息子を殺していないと思うようになった。バーバは恋愛関係になったかと追及し、キスをしたかどうか答えさせる。ベッカーはキャシーを殺せと命じたのはアンジェラだったと証言し、ステイプラーはアンジェラを逮捕した。ステイプラーに尋問させたのはアンジェラで、彼に真実を知ってもらいたかったという。バーバは、ステイプラーを好きになり、キャシー殺害の罪をウィートリーに着せようとしたのかとたたみかける。アンジェラは追い詰められ、ウィートリーはバーバの作戦にメロドラマだと激怒する。弁護側の証人としてリッチーが証言することになったが、カリシがリモートで尋問を始めると急にリッチーの様子がおかしくなり、調書でウィートリーがベッカーに命じた内容について、あれは嘘だったと言い出す。ウィートリーが密かに口を封じさせたのか。ステイプラーの証言では、バーバはステイプラーがPTSDの状態にあるのではと追及する。ステイプラーは質問されたこと以上のことをしゃべり、判事に警告されたにもかかわらず、ウィートリーへの疑念を並べ立てたため、法廷侮辱罪で拘束されてしまう。バーバは結審を求めるが、直前にトイレでステイプラーからアンジェラの気持ちは俺にあると煽られ、ウィートリーは自分も証言したいと主張する。オリビアはアンジェラを傍聴席に座らせる。ウィートリーはあくまで自分は無罪で、全てベッカーがたくらんだことだと証言する。カリシは、ウィートリーが自分の商売を邪魔して模倣品のドラッグを流したためにラフィクを殺したのではと追及する。ウィートリーの周辺では次々と人が死んでいく、ベッカーもウィートリーが殺したのだろう、キャシーを殺したのはアンジェラにラフィクを殺したことを知られないようにするためだったのではないか。カリシの挑発にウィートリーは、誰かを殺したいと思えば、そいつは死ぬのだと、カリシを脅してしまう。カリシはウィートリーを追い込んだように見えたが、陪審員は行き詰まっており、オリビアはバーバにお互いに仕事をしたという。バーバはオリビアがステイプラーに同情することは自分を見失うことになると、忠告する。オリビアはバーバに裏切られたと感じており、どう乗り越えたらよいのかわからないという。陪審員は評決に至らず、バーバは審理無効を要求し認められる。ウィートリーは再拘留となった。ステイプラーは末子のイーライの行方がわからなくなり探しに向かう。バーバは先日再登場したアマーロと同じく、ステイプラーなきあとのオリビアを支えた運命共同体だったけれど、前回登場時からそのスタンスが変わり、警察組織や制度を疑う弁護士になってしまい、ウィートリーのような胡散臭い被告の弁護を引き受けることになった。一旦SVUを離れたら、敵対するキャラにならざるを得ないのかもしれませんが、かすかに匂う「オリビア愛」ですね。(笑)オリビアは先日初体験の元彼とのゴタゴタがあって、ステイプラーの復帰以降は常に「2人の関係は?」と関心を持たれる、ウィートリーも鼻の下を伸ばして、みんなオリビアが大好き!オリビアは稀有な存在ですから、それで良いと思います。ウィートリーが裁判席に座ると、「ボビー!」と言いたくなりますね。お得意の「プランB」が出てくるかと思ったら、ステイプラー~オリビア~カリシの連携プレイに、まんまとはまりました。ウィートリーの弱点はアンジェラだと思うのですが、それなら何でアンジェラを殺そうとするかなあと思いました。自分以外を愛する元妻が許せない?ステイプラーがアンジェラに感じる気持ちは刹那的だったのかどうかわかりませんが、オリビアに対しても自分勝手だというのは良かったと思います。これが2人は「真実の愛」なんてことになると、それこそメロドラマですから。心配して携帯に追跡アプリまで入れた末っ子イーライの失踪がどういう展開になるのか、気になります。スパドラさんでしばらく待たなければなりませんね。オリビアとステイプラーが密会(!)するシーン、映画みたいな雰囲気で印象に残りました。
August 15, 2022
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『再出発』ゲストが賑やかでしたが、ここでクロスオーバーかい!と叫びたくなる、取って着けた感ありありでした。それは別として、退役軍人の自殺が多いという話題、NCISとしてはシリアスだなと思っていたら、予想外の展開でしたね。退役した海軍少佐トーマス(トミー)・ミラーが建物の屋上から飛び降り死亡し、NCISが捜査を始める。目撃者のレオは、ミラーと同じ仕事先で毎朝顔を合わせると、それぞれの持場に別れて行く。トミーは疲れた様子だったというが、パーマーは額に生前の鈍的外傷があり自殺ではないかもしれないという。トミーの携帯にはなぜか元FBIのフォーネルから何通も不在着信の記録が残っていた。ナイトは、グリーフケアの会でミラーを見かけていたという。屋上には凶器と見られる鉄パイプが落ちており、付近に争った跡は見つからなかった。トミーはヘリのパイロットとして海外に派遣され、南スーダンで砂嵐の中墜落事故を起こした。その際に、一番若い下士官のサリー・ジョーダンを死なせている。その後除隊したが、トミーはサリーを死なせたことで自分を責め、罪悪感に苦しんでいたという。NCISにフォーネルが現れ、一同は驚く。フォーネルはグリーフケアの会ではトミーのスポンサー役だったという。トミーからは「追い詰められた状況にありアドバイスがほしい」とメッセージが送られてきたので、電話をかけ続けたがトミーから返信はなかった。元捜査官として、トミーの家族の聞き取りに加わりたいというフォーネルに、チームはギブスでも許さないだろうと告げる。フォーネルはモルグを訪れ、パーマーと愛する存在を失った者同士で話し込む。そこにグリーフケアの会を主宰しているグレイス先生が現れ、自分たちが力不足でトミーの死を止められなかったと反省する。トミーの妻オリーブは、夫が一番若い部下のサリー・ジョーダン三等兵曹を死なせたことで今も苦しんでいたという。ヘリは砂嵐に巻き込まれ墜落したが、トミーは毎日その時のことを思い出し、夜にはうなされていた。現在の仕事は泊りがけのものが多く、仕事に没頭してグループセラピーもあって忙しい毎日、オリーブはやや不満気味のようだ。ニーナの兄マーティンは、トミーが墜落事故以来人柄が変わってしまったという。実はサリーの父親が1年以上前にトミーを脅し、接近禁止命令が出ていた。しかし、トミーはサリーの父親を恨むことはなかったおちう。グレイス先生はトーレスとパーカーが心理鑑定を受けていないと指摘する。パーカーはナイトに促されて予約を取ることにする。トミーがグレイス先生のセラピーで忙しかったと聞き、グレイス先生は個人セラピーは週3回も行っていないという。トミーにはフォーネルらも知らない秘密があったのか。トミーの携帯にサリーの父親リック・ジョーダンから何度も電話がかかってきたことがわかった。ただしトミーはその電話に出ることはなく、マクギーとトーレスがジョーダンを訪ねていく。接近禁止命令は先週期限が切れており、トミーが殺された可能性があるというと、ジョーダンは心当たりがあるという。ジョーダンは娘の携帯から送信された「お前の娘は生きている。5万ドル払えば開放してやる」というメールに動揺していた。もちろん詐欺だと分かっているけれど、手の込んだメールで、死亡した任務に出かける直前にサリーが送ったメールに繋がるようになっている。トミーは娘を無事に帰すという男の約束を破った。サリーの携帯は回収されておらず、マクギーはクローン携帯だろうという。再びトミーへの怒りが復活したジョーダンだったが、正気に戻りトミーに詐欺メールについて頼りたかったので電話をかけたという。詐欺師はどこでサリーの携帯を手に入れたのか。ボルティモアでトーマス・A・ミラーという人物の失踪届が出された。同姓同名の人物が狙われているのか。パーカーとナイトがミラーの家を尋ねると、何とトミーが二重生活をしていることが判明した。「妻」のニーナは、1年前にトミーと出会い親しくなって妊娠を機に結婚へと進んだという。子供も生まれて幸せな家庭生活を営んでいるが、軍にいたときの話については、トミーは触れてほしくないらしく、自分たちの未来だけを見ていたいという姿勢だった。昨日の朝はカフェから夫婦で出てきたところ、トミーは急に何かを見て驚いた様子であわてて車で立ち去った。それ以降、何度も電話をしたが応答しなかった。ボルティモアでもトミーは留守がちだったというのでパーカーが事実を伝えると、ニーナは激怒する。トミーは携帯も2台もち使い分けていたようで、フォーネルも何も気が付かなかったと驚く。マクギーは国務省の友人に頼み、ジョーダンの携帯から詐欺師の居場所が南スーダンのある場所と特定する。すでに特殊部隊が編成され、詐欺師を捉える作戦が実行されるらしい。カフェの近くのカメラに、トミーが何かを見て慌てて走り去る姿が映っていた。そこには、ジョーダンの姿があり、再度尋問する。ジョーダンはトミーが電話に出ないので尾行していたことを認め、トミーは自分を見て驚いたのではなく、シルバーのSUVに乗った男を見て逃げたと証言する。フォーネルはジョーダンを悲しむ父親だと言い、彼を信じるという。転落現場の屋上に落ちていたパイプを調べていたケイシーも、ジョーダンのDNAは検出されたなかったという。カフェから逃走したトミーを追ったシルバーのSUVの持ち主はマーティンだった。マーティンはガソリンスタンドでトミーが女性と子供と一緒にいるのを目撃してしまい、トミーを追いかけた。トミーは観念して、何もかも白状したという。マーティンにトミーは自分で妻に話すと誓った。自分はトミーを殺していないし、オリーブにももう一つの家族のことは喋っていないというマーティンだったが、パイプからはマーティンのDNAが検出された。マーティンは弁護士を要求して口をつぐむ。オリーブにボルティモアの家族の事を尋ねると、何も聞いていない、兄からも何も質問はなかったおいう。しかし、DNA検査の結果でオリーブの可能性もあるというと、オリーブは兄は殺人犯ではないと認める。オリーブは仕事中に兄が現れて、その表情から何かあったのを察知した。兄はトミーと話すように勧め、オリーブは仕事中のトミーを訪ねた。トミーはまるで解き放たれたかのように胸に秘めた後悔や罪悪感を語り、ニーナとのいきさつを明かした。謝罪もあり許す気持ちになったが、トミーは正直にニーナが自分を自由にしてくれた、過去を忘れさせてくれたとしゃべり続けた。オリーブも夫と子供を持つ将来を夢見ていたが、トミーはハグをしてきたので手元にあったパイプを振り回した。トミーは縁に躓いて転落してしまった。特殊部隊は南スーダンで詐欺師を確保した。ジョーダンに問題が解決したことをマクギーとフォーネルが伝えに行くと、ジョーダンは複雑で、一瞬でも娘が生きているかもしれないという気持ちになったのが、裏切られてまた娘を失ったような気持ちがするという。フォーネルは自分も娘を失ったと言い、ジョーダンの言葉に耳を傾ける。トーレスは5年前にアフガニスタンの弾薬庫爆発事件を調べ未解決のままだったところ、カイル・ジェニングスという目撃者がハワイにいることがわかり、ホノルル市局のテナントに協力を求めて身柄を確保するよう依頼する。目撃者の顔を知っているのはトーレスだけで、テナントからの要請もあり、トーレスはハワイに向かう。トーレスとテナントがカイルを移送中、何者かに銃撃され、カイルは死亡、車も事故を起こして大変なことになってしまう…本来はこの後にNCISハワイが始まるはずなのですが、諸般の事情でスピンオフが始まってしまった。本家とスピンオフではテナントのイメージが全然違いますね。シングルマザーで仕事では熱心で、チームの規律は正しい、そんな立派な支局長とトーレスが同レベルでつるんでいたなんて、なんだかなー。今シーズンはトーレスの存在が大きくなっていますね。ギブスの抜けた穴を埋めるには、各レギュラーがより活躍しなくてはならないのでしょうけど。ともかく、トーレスがハワイの方に顔をだすエピソード、確実に放送されるので、安心して待つことができます。フォーネルが出てきたのは嬉しかったですが、ギブスがいないのに出てくるのは何で、と思ったら、そうか、悲しみを共有して人々を支えていくという役柄に変わったわけですね。こちらはジミーとも関わるなど、上手いなと思いました。俄然、存在感が増したのはグレイス先生ですが、そういえば、NCISにはジャックというセラピストがいたのに、ちっとも役に立っていなかったなと思ったり。サリーの父親役のジャック・マクギーさん、いい表情していましたね。この人もNYのイメージが強くて、いろんなドラマに出ておられますが、「レスキュー・ミー」の時は実際にNYの消防士だったという話題があったのを思い出しました。軍人の娘を亡くしたというと、先日のNICS:LAとかぶって、また退役軍人の話かなと思ったら、何とまあ、被害者が二重生活で立ち直ったという、この発想はNCISならではなのでしょう。事実を知ったニーナにパーカーがフォトフレームを投げつけられて、オリーブにはフォーネルが伝えてくれよ、とか、そういう軽さがいかにもという感じ。被害者は自分が救われるために、2人の女性を傷つけていたというのですから、あまり同情はできませんでした。パーカーもセラピーは好きだが、心理鑑定は苦手だというのはどういう背景があるのかなと思いました1
August 14, 2022
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まだ引っ張る、まだか、とため息。これはもう、シーズン一杯リズの死について突っつき回すのでしょうね。まあ、パクのキャラクターを掘り下げたのは良かったけれど、レギュラーを平等に扱うようになって、本筋のストーリーがなかなか進まない感じがします。ヴァンダイクの携帯データから、リズが殺された日の足取りを追い、チームはついにヴァンダイクがヘレン・フィールドという女性と一緒にいたことをつかむ。レッドは自らヘレンから話を聞き出すという。パクはリズが死んだ後、生きる目的を失い、あるきっかけで秘密の仕事に関わることになった。今は手を切っているが、そのパートナーだったジョン・リクターが再びパクの前に現れる。コングロマリットという組織を始めることになったので、パクにまた仕事をしないかという。パクは即断るが、リクターは連絡先を置いていく。レッドは新たなブラックリスターとして、各国の諜報機関が契約する暗殺者たちがコングロマリットという組織を始めたという。デンベから話を向けられ、パクは無関係を装う。暗殺者たちは金と引き換えに、犯罪者や権力者などを殺すという。クーパーはCIAに裏を取って捜査を始めるように命じる。パクは、リクターが接触したことを知って、チームにこの捜査を持ちかけたのか、とレッドに食って掛かる。レッドに頭を冷やせと言われたパクは、チームに事実を明かす。2年前、バーで男に絡まれて困っている女性を助けようとしたパクは過剰に暴力を振るった。それを見ていたリクターは、怒りは愛情の純粋な表現と言い、パクを暗殺者の仕事に誘った。リクターは元CIAで、ミャンマー軍のトップで民族の虐殺をしている男の暗殺を持ちかけ、アカデミーの教官をしていたパクはリクターの申し出を受け入れた。クーパーはパクに潜入を命じ、組織のメンバーを探れと命じる。パクとリクターは単なるパートナーではなく、関係を持っていた。駐車場で話をしていたリクターが、急にターゲットを見つけて動く。パクも後を追い、監視していたレスラーとアラムもその後を尾行する。リクターはしくじって、逆にターゲットの男に銃を向けられた。その時パクがリクターの窮地を救ってその場から逃走する。パクが殺したのはロシアのマフィアだったが、クーパーはパクが元彼との関係で感情的に行動したのではないかと非難する。レッドがヘレンからヴァンダイクのPCを回収し、FBIに現れる。アラムが分析したところ、ヴァンダイクの携帯の位置情報と2か所異なる地点があった。そこは、デンベがリズに手紙を渡したカフェとリズが殺された場所で、考えうるのはリズに追跡装置が着けられていたということ。レッドはリズの検死が行われ、衣服など遺留品を警察で保管しているのではないかという。アラムは取り寄せた衣服に発信機がついていないかチェックする。パクはリクターとコングロマリットの面接に出かける。リクターはパクが8ヶ月で暗殺稼業を辞めた理由について説明を求める。パクは友人の紹介で知り合ったピーターと会い、笑わせてくれるピーターの人柄に惹かれ暗殺者を辞めた。面接で質問され、パクは暗殺では笑えなかったと答る。パクが身につけていたカメラで、デンベがコングロマリットのメンバーを特定し、FBIは武装チームを突入させ彼らを逮捕する。リズの衣服からは発信機は見つからず、パクが記録したリズの遺留品の中に保管庫で見つからないものがあった。レッドはパクが持ち出したと考えるが、それが発信機なら最後に信号を発した場所に今もあるのだろうという。自宅に戻ったパクをリクターが待ち受けていた。突入の時に上手く逃れて、リクターと思われたのは別人だった。リクターはピーターを拘束すると、パクに夫には殺し屋だったことを告げたのかと問う。パクはリクターのことを今も大切に思っていて、このまま逃げろというが、リクターは諦めず、パクはリクターに飛びかかる。ピーターの眼の前でパクはリクターを惨殺し、そこにレスラーらが駆けつける。ピーターは血を流す妻にショックを受けた様子で、パクも結婚生活はこれで終わったと落ち込む。レスラーはピーターと話し合うよう勧める。パクは隠し事はもうしないと言い、レディントンについて話し出す。リズの最後の発信場所は埋葬された墓地だった。レッドはクーパーにリズの遺体を掘り起こすよう求める。なんとなく、ピーターとはよりが戻りそうですが、続くかどうかはわからないですね。あるいはレッドの仲間に入れば、案外うまくいくかもしれませんけど。アラムがリクターを見て「サマルの元彼と同じ、暗殺者はみなイケメン」というのは面白かったです。パクがリクターと交際しながら、ピーターを選んだのを「カサブランカ」に例えていましたけど、以下、ネタバレイルザはレジスタンスの活動家の夫との関係を周辺には隠していて、死んだと聞かされて失意の底にいた時にリックに出会って、2人は恋に落ちて、パリ陥落の前にマルセイユ(だったかな)へ行こうと約束したのに、イルザは現れなかった。リックは振られたと思ってカサブランカでバーを経営しているところに、夫と共にイルザが亡命を求めてやってくる…というわけですが、二度と会うとは思わなかった再会の後、イルザはあの時駅に行かなかったのは夫が生きていると知らされたからで、今も自分はリックを愛している、だから夫だけを亡命させてあげてと頼むわけですね。その夫が人差し指でリックが中指という例えが、なんだかなー。ものすごく飛躍しているので突っ込みたくなります。ま、リクターは自分をリックに重ねたかったのでしょうが、パクをイングリッド・バーグマンに例えるのは無理があります。殺し屋じゃないんだし。ちなみに、この夫のヴィクター・ラズロというキャラクターは、その後のEUの礎となるEECを作ったオーストリアの貴族がモデルと言われており、彼の母親は日本人です。彼女を吉永小百合が演じたドキュメンタリーがあって、と話は関係ない方向にどんどん広がるのでここで辞めます。それにしても、ついに墓のリズまで出すなんて、いい加減にしてくれという感じ。アクセサリーか何かをパクが持ち帰って、棺の中に入れたということかな。
August 10, 2022
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全編、緊張感があって、最後まで惹きつけられました。はっきりとしたテーマもあり、LAらしからぬというと怒られるかもしれませんが、まとまっていて良かったです。カレンはカティアに繋がる証拠として手に入れた貸金庫の中身をチェックし、高位のロシアの情報将校に関する不祥事のファイルを見つける。しかし、貸金庫自体は5年間も放置されたままだ。気になるのは美術品を扱うクルーシエル社に何かを預けているらしいということで、目録をファティマに調べさせようという。不名誉除隊したゲイリー・デマヨ伍長の父親ゲイリーが、バスジャックを行い5人を人質に取って立てこもった。たまたま乗っていた非番のLAPDの巡査がゲイリーともみ合って、銃で撃たれてしまう。ゲイリーは爆弾を持ち込んで起爆装置のスイッチを握っており、NCISはLAPDの応援に向かう。デマヨ伍長は、アフガニスタンに派遣され、見張り勤務の途中で居眠りをし、現地民から襲撃を受けた際に銃撃戦となって脳を損傷した。その後伍長から薬物が検出されたため不名誉除隊となったが、2週間前に公園で拳銃自殺をしている。ゲイリーは娘ははめられた、潔白を日没までに証明しろと要求している。キルブライドはサムとラウンドトゥリーを派遣し、失敗は許されないという。現場を仕切るLAPDのロペス警部によると、バスは内側から新聞紙を貼って中が見えなくなっており、ゲイリーが持ち込んだ爆弾が実在するのかどうかわかっていないという。すでにSWATを配備しているが、ゲイリーは交渉に応じようとしない。サムは自分が交渉役になると申し出て、SWATを下がらせてゲイリーの信頼を得る。ゲイリーの主張は、娘の自殺はありえず、どこで銃を手に絵入れたのか調べろということだった。ゲイリーの妻レイチェルによると、夫婦関係は娘が除隊して家に戻ってから距離ができたという。夫が主張していることを信じたいが、実際にはよくわからないのが実情。キーラは後遺症で苦しみ、記憶を一部なくしていて、セラピストの勧めでノートを付け始めた。しかし、高額な治療費を支払えず、退役軍人省の制度に裏切られた気持ちだという。交渉の入り口に立てたものの、サムに対してゲイリーはお前にも軍人という偏見があるという。サムは中立的な記者なら話ができるのではと提案し、その代わりに傷ついた刑事を開放するよう取引を取り付ける。記者役はラウンドトゥリーで、ひたすらゲイリーに寄り添い、スキを見てカバンの中にあるという爆弾を確認するよう命じられる。一方、妻のレイチェルも現場に向かい、ゲイリーと話をすることになった。レイチェルは人質を開放するように呼びかけるが、ゲイリーは娘の潔白が証明されるまでは動かないと叫ぶ。そうしなければ自分たちのような黒人の家族は忘れ去られるのだ。夫婦がバスのドアを開けて話をしている間にラウンドトゥリーがカバンの中身を調べるが、ゲイリーがLAPDのスナイパーに気づいたためバスの中に戻る。カバンに手をかけていたラウンドトゥリーは、記事のために確認したかったと切り抜け、サムにメッセージを送る。使われている爆薬はTATPで非常に危険だ。キーラが遺したノートには疑問符がついた「ローレンス・カー」という名前があった。ファティマが調べたところ、キーラが派遣されていたのと同じ時に空調設備会社の社員として基地で働いていたことがわかる。しかも自殺する前の晩にキーラはカーに電話をしていた。ディークスとカレンはカーを逮捕し、事情を聞く。カーは上司に基地に備蓄されている武器を盗んで地元で売りさばこうと誘われた。カーは見張りを妨害する担当で、直前になってキーラに交代になったのを知ったという。キーラは薬物で眠らされたが、予定より早く目覚めてしまい、薬物の影響下で銃撃戦となってしまった。上司はゲイリーのバスジャックのニュースを知り、姿を消したようだ。ファティマは自殺に使われた銃を調べ、キーラ本人が質屋で不正に購入した事実を突き止めた。公園のカメラにも不審な人物は映っておらず、自殺は事実のようだ。サムはそのことをゲイリーに伝えることにする。ショックを受けたゲイリーは、全員の解放を決断し自らも死ぬ覚悟だったが、ラウンドトゥリーが何者かがバスに向かって狙撃しようとしているのに気づく。身を伏せて何とか銃撃を免れようとするが、銃弾は爆薬のカバンに当たり、液体成分が流れ出てきた。サムはカーの上司が現場近くにいることを聞き、自らは盾を手にしてゲイリーとラウンドトゥリーの救出に向かう。間一髪で脱出できたが、そのころビルの屋上でカレンとケンジーがカーの上司を追っていた。カレンは狙撃犯を抑える。ゲイリーはSWATに投降し、ラウンドトゥリーはキーラがカーの上司らにはめられた事実を伝える。ゲイリーは娘の潔白を証明するためには、同じことをするだろうという。サムは軍人の子供を持つ身として、複雑な気持ちだった。退役軍人の自殺は女性が多いというデータもある。キルブライドは海軍長官にかけあい、デマヨ伍長の不名誉除隊を撤回し、三等軍曹に昇格させ、退役軍人墓地にきちんと埋葬するべく計らったという。また、非戦闘状態での最高の名誉である、海軍海兵隊勲章も伍長に授けられるという。ゲイリーは娘の埋葬には立ち会えず、遺族がこれで慰められれば良いのだが。ケンジーとディークスは養子縁組を希望する親の説明会に行く予定だったが、事件のためケンジーだけが参加した。途中で刻々と入る報告に心穏ではないが、担当者は気軽に待ったほうが良いという。養子を迎える道のりは人それぞれ、気持ちを大切にしてほしい。ディークスは子供を持つのに完璧な親ではいられず、どうにもならないことがあるだろうという。それも含めて親になるということなのではないか。恐怖心に親になるという自分たちの未来を支配されたくないのだ、FBI出身のラウンドトゥリーの使い方としては良かったと思いましたが、一番緊張が高まる場面は簡単に乗り切りましたね。それくらい、ゲイリーに信頼されたからといえますけど、あまり記者らしくは見えなかったな。このドラマを盛り上げたのは何と言ってもゲイリー役の役者さんの演技によるものだと思います。奥さんとのやり取りも良かったですね。伍長の退役後に家族みんなが苦しんだという状況が良く伝わってきました。「Seal Team」でも見た、退役軍人の健康問題に対する制度の不備という問題を訴えたかったのでしょうが、そもそもアフガニスタンでの事件をきちんと調査しなかったことが問題ですよね。仮に伍長が薬物をやっていたとしたら、それはそれで基地の士気が低下していることになるし、責任者の責任を問うべき。現場のゴタゴタの責任を伍長に押し付けたような、そんな印象を持ちました。ゲイリーは相当重い罪で裁かれると思いますが、極端な手段を使わなくては娘の無念を晴らせなかったということは重いですね。サムの胸に共感する部分があったと想像します。さらに養子縁組の前で逡巡するケンジーと正論を貫くディークスの会話も親になることの意味を補足していたと思います。ところで、キーラの名誉を回復して勲章を与えることが遺族への慰めというのは、わかるような気がします。そんなものをもらっても故人が戻ってくるわけではないという意見もあるでしょうが、国としてはやるべきでしょうね。ボートハウスにデッキは初めてのお目見えかな、キルブライド、カレン、サムの3人の後ろ姿が印象的でした。
August 9, 2022
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劇中でラッパーの動画を見ていたフィンことIce-T、彼こそ若い頃にストリートギャングに所属し、ラッパーとして活躍していたので、シカゴで流行ったシカゴドリルについて言及するのは、知っている人には感慨深いものなのでしょうね。とりあえず、ギャングの抗争をテーマにしたラップという程度に理解しておきます。でも、内容はいかにも「Law & Order」らしくて、カリシがかっこよかったな。ラッパーのマイク・ミラーの家に強盗が入り、マイクと手下が殺害され、動画の編集をしていたマイクの弟クリスも大怪我をした。クリスはハニートラップだったと主張し、押し込み強盗メンバーで同じ学校のトーリに会いたいと言われて、ドアを開けたという。そのトーリは17歳で自らも銃撃を受け、犯人たちに取り残されて捕まった。強盗殺人案件だが、トーリには全身に暴力を受けたあざがあり、性感染症にも罹っていてたことからSVUが呼ばれた。トーリは命令されてクリスに誘いのメールを送ったことを認めるが、誰に命令されたかは怯えて言わない。それでも検察はトーリを殺人容疑で起訴するという。トーリは仕事で家を開けがちな母親と暮らしていて、成績は優秀、犯罪とは無縁に見えたが、取引を匂わせ協力を求めると、ラッパーの「ガタ18」ことGと、友人のジャスミンの名前を挙げる。Gはマイクへの対抗心を持ち、マイクを殺して「俺達の女は口を割らない」と早速動画をアップした。そこにはジャスミンの姿も映っており、トーリは撮影された場所を教える。警察はGとその仲間がいる建物に突入して、一同を逮捕するが、Gはトーリが全てを計画した、お前たちは騙されているという。本名デイヴィッド・グレアムの持っていた銃は、マイク殺害の凶器と一致し、マイクにラップでコケにされたのでやり返したと悪れない。トーリは自分に好意を持っているクリスにメールして、誘うことを提案したのでそれに乗ったまでで、責任はトーリにあるという。ジャスミンも、トーリは良い友達だったと言っていたが、勝手に仲間に入ってきて、ドラッグやセックスなどやりたい放題をしていたという。やはりミラー兄弟襲撃に関しては、トーリが悪いと主張、ヴェラスコに白人女に騙されているのかという。SVUはトーリにきちんと説明してほしいと求め、やっと弁護士を要求し聴取に応じた。14歳の時にトーリはジャスミンと知り合い遊ぶようになり、やがてGを紹介された。Gはラッパーとして有名で憧れの気持ちで喜ばせたいと、交際するようになったが、それでは終わらず、暴力を振るわれ、性的な搾取をされたり、逃げようとすると殴られるので怖くて逃げられなかったという。クリスに誘いのメールをしなければGに殺されると思ったので、それに従った。トーリは被害者でもあり、Gを性的人身売買の容疑で起訴できそうだが、カリシはトーリは殺人の容疑がかけられていると言って、SVUと対立する。カリシにとっては初の殺人事件だったが、オリビアは捜査に協力したトーリに見返りが必要だと迫る。カリシは検察のマクスウェル課長にトーリの実情を訴え、取引を認めるようにいうが、検察としては「法に従う」と建前一辺倒だ。それだけでなく、黒人男性を殺人罪で起訴しているのに、白人女性と取引をすることは、世間の目も集めることになるだろう。バプティスト局長はカリシが検事補としてキャリアを積む大事な時期を迎えていると、圧を書けてくる。カリシは上司の意向に逆らうことはできず、SVUにも微妙な立場となる。オリビアは、Gをレイプ容疑、人身売買容疑の罪状を暴く決意を固める。カリシが検察にトーリがGに殴られて頭蓋骨を骨折したときの病院の看護師から証言は取れると言い、トーリに取引を持ちかけてほしいと訴えると、マクスウェルはあなたはどちらの側の人間かと言う。それでもオリビアらの勢いに、検察はトーリに第2級共謀罪で25年の取引を申し出る。10年で仮釈放のチャンスがあると言っても、トーリは納得しない。裁判で有罪となれば、終身刑もあり得るのに。ヴェラスコはトーリがGにおびえて言いなりになって、逃げることもしなかった気持ちがわかるという。ヴェラスコもかつてはギャングの一員でボスに気に入られてたくて、敵を連れ出してその男が組織に激しい拷問を受けるという経験をした。自分は何もできず、その時、もし彼が生き延びれば善人になると誓い、今に至っているという。トーリの裁判が始まりすでに取引をしたジャスミンとGが証言をする。マスコミの関心も強く、オリビアは検察が最初から無理な取引を持ちかけ断ると思っていたのではないかと批判する。ますますカリシの手腕が注目されることになり、トーリの母親も傍聴する。トーリはGに暴力で支配され、性的に搾取されたことなどを証言する。カリシは脅されたと言いながらも、トーリがGから高級な服や服飾品などを買ってもらい学校に身に着けていったことや、最初の尋問で「Gから愛されたかった」と言ったことを質す。悪い男でカリスマ性のあるGに積極的に近づいて、特に監禁されることもなく彼から離れなかったことなど、トーリには不利な事実があった。厳しい質問にバプティスト局長はカリシの出来ばえを評価する。ロリンズは複雑な気持ちだ。オリビアはジャスミンもトーリと同じ立場だったと考え、Gから受けた暴力などを証言するよう求める。最初は自分は関係ないという態度だったジャスミンも、証言すると態度を変えた。検察は勝手にSVUが動いたことにお冠だが、カリシは「法は社会の『遅行指標』だ」という。法は法だと繰り返す上司に、カリシは世の中は変化していく、富めるものや権力と繋がるものには裁量を使うのに、なぜ、被害者の女性たちには使わないかと返す。時として正義とは慈悲ではないかと言ったのが功を奏したのか、検察はトーリとジャスミンへの強盗殺人の容疑を取り下げ、2人はカウンセリングと保護観察の処分となった。トーリは学校に戻るが、カウンセリングをさぼり、オリビアが受けるようにと念を押しにくる。トーリはGとその仲間とつるんでいたころの興奮を忘れることができず、罪悪感のようなものを感じないという。オリビアは14歳ながら自分を守るために身につけた鎧をいつか脱ぎ、辛抱強く自分を再教育しなければならないと諭す。自信なさげのトーリに、オリビアはあなたならできると背中を押す。カリシが一体どれほど偉くなったのかと思うほどの舌鋒鋭く、かっこよさに驚きました。これにはアマンダも惚れ直すでしょう。ちなみに正義は慈悲というのは、慈悲だったらmercyだよな、と思いました。compassionなら、同情とか思いやりかな。実行犯のGが取引を受け入れて、命令されてメールを送ったトーリが裁判でより?重い罪に問われるというのが、制度の矛盾なのでしょうか。でも、裁くにには法律で決まっていることに厳密に従うしかないし、せいぜい、情状酌量を求めるくらいしかない。陪審員はどう判断するのか、案外無罪評決を出すかもしれない。だとすると、久しぶりに登場のステインズ弁護士が活躍するところですが、カリシと丁々発止と戦うような強い印象は与えられませんでした。まあ、カリシが目立ったエピソードということですね。ちなみに、過去を告白したヴェラスコ、良い奴ですよね。ちょっと若い頃のアンディ・ガルシアに似ているなあ、なんて。(笑)トーリ役の女優さんは何歳なのか知りませんが、小悪魔的でどこまで本当のことを言っているのか、という面を見せるなど、なかなかの存在感でした。そこそこ恵まれた環境で育ったと思う少女が、何かのきっかけで悪い男と関わるようになって地獄を見た。立ち直るにも、14歳に戻って親子関係からやり直さないといけないのじゃないかなあと思いました。お母さん、もっとがんばらないと。
August 7, 2022
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『ウェイク』プロの捜査官らしからぬ、お気楽な会話が多いなと思ったら、最後のメッセージで納得しました。そのためのエピソードだったのですね。海軍下士官の夫婦が生まれてくる子供の性別発表パーティを開いていると、空から人間の部分と見られる破片が落ちてきた。パーマーによると、死後数ヶ月たっており、有機分泌物で覆われているという。手の指が採取されたので指紋検索をすると、5ヶ月前に行方不明となったエマ・ラドナーと判明する。エマは夫のサムと言い合いをした後、行方がわからなくなっていた。この事件はポッドキャストで盛んに報道されており、ケイシーを始めNCISのメンバーもよく知っている。サムは出張にでかけて3日後に妻がいなくなっていることに気づいたというが、戻った日に車を洗車するなど、気になる点があり地元警察はサムに疑いをもち捜査を始めた。しかし、サムは黙秘権を行使し、状況証拠のみだったので証拠不十分で不起訴となった。サムとエマの自宅の近くに、エマの妹モリーが住んでいることからNCISで話を聞くことにする。モリーはエマが行方不明になった時、旅行に行って不在だったことを後悔していた。サムとエマの夫婦仲については、最後の数年は喧嘩が絶えなかったと言い、サムを逮捕してほしいと訴える。そこに、近くに住むエマの友人夫婦ウォルトとナンスが訪れる。姉妹とは家族も同然の間柄で、エマの死亡を知りショックを受けていた。モリーは向かいに住む姉夫妻の家の鍵を持っており、サムは家の中に隠れているという。パーマーは、遺体の破片を覆っていたのは、ハゲタカの胃液だという。空を飛んでいたハゲタカが、飛行機に遭遇してパニックになって吐き出したため、空から遺体が降ってきたと思われる。ハゲタカの巣の近くに遺体があると見られ、ハゲタカの監視団体らが位置情報を記録していることから、サイバー部門が巣の場所を絞り込む。その情報を得て、鳥には詳しいパーカーとトーレスがヨークビル南のツインリバース公園で遺体を探す。5ヶ月前に失踪したエマが今頃、ハゲタカの餌食になったのは、恐らく冬の間凍っていたのだろう。2人はエマの遺体を発見し回収する。ナイトは受け取った鍵で一人エマの自宅に侵入する。サムは2階の寝室に座り込み、手に銃を持っていた。ナイトがエマの遺体が見つかったことを告げると、サムは銃を自らの頭に向ける。ポッドキャストではサムが犯人だと決めつけ、大いに話題になっている。もう生きているのに疲れたというサムに、ナイトは銃をおろし、公平な裁判を受けてほしい、話を聞くと語りかける。一方、外では地元警察が今にもサムの家に突入する決定を待っていた。ヴァンスは交渉術の上手いナイトに任せ、捜査はNCISに移ったととりなす。サムはポッドキャストでは夫婦の真実の姿に触れていないという。サムはエマの好きな牡丹の花を贈り、エマのために社交ダンスも習ったという。ケイシーは遺体発見現場の近くに、4輪バギーの通る道があり、サムの趣味は4輪バギーでその道をよく通っていたという。ヴァンスはサムが不利な情報に、ナイトと2人だけにしていて大丈夫かと懸念する。ナイトはポッドキャストを聞いて、サムが犯人だと決めつけていたことを認める。公平な裁判を受けさせる、私を信じてほしいと言うと、サムは自分は無実だと言い再び銃を頭に向けた。銃の発射音で緊張が走るが、幸い弾は外れ、サムはかすり傷で済んだ。モリーはなぜ逮捕しないのかと叫ぶ。エマの検死をしたパーマーは、階段から落下したような鈍的外傷がありそれが死因だという。エマがかかっていたセラピストは、エマが離婚を考えていたと明かす。サムはエマを手放したくないと考えているが、だからといって殺すことはないという。ナイトはサムの目は真実を語っていたと信じる。ケイシーはエマの左の耳から花の花粉を採取する。エマは花を耳に飾るのが好きだった。サムは出張先のフロリダから妻に牡丹の花を贈っていた。つまり、花が到着したときはエマはまだ生きていたことを示している。家宅捜索ではサムが送った花が、1輪足りずに玄関先に置いてあるのが見つかっている。その花瓶は何者かによって家の中から移動され、死後に届いたように見せかけていたが、指紋は検出されていない。サムは釈放されることになり、モリー以外に自宅に入れる人物としてウォルトとナンスを挙げる。ウォルトは短大で心理学を教えていたことがあり、エマは助手を勤めていた。エマはウォルトを父親のように慕っていたというが、ウォルトは若い女性を助手として雇うことが多く、そのうち2人から苦情が出て5年前に実質やめさせられている。ケイシーは花瓶の内側から指紋を採取した。ウォルトの妻ナンスは、夫がエマを不倫をしていると疑っていた。追及されて、ナンスはあれは事故だったという。エマは不倫を否定したが、自分はただ話そうとしただけだった。トーレスはポッドキャストでNCISの事件が取り上げられ、マクギーばかりが語られることに納得いかない。トーレスはケイシーを誘って、2人でポッドキャストを始めるという。サムは妻の墓に参り悲しみに浸る。ナイトは自分も友人を亡くしていて、一緒に乗り越えようと声をかける。モリーはサムを疑ったことを謝罪し、共に亡きエマを思う。法執行機関の捜査官が実際の事件をポッドキャストに話すのはありえないと思うのですが、SNSなどで事実とは違う事を書かれて、否定しても事実として信じてもらえず、苦しんでいる人がいるということだったのかな。ネットで話題の事件を実際に捜査することもなく、見てきたように得意げにしゃべっているというも、いつもの彼らじゃないですね。でも、そういうネットの暴力に苦しむ被害者がいて、追い込まれていることを救いの手につなげたいというエピソードだったかと思います。冒頭は久しぶりにNCISらしいグロさで、ダッキーがいたら得意げに蘊蓄を傾けるか、というような展開でしたが、最後はしんみり。ナイトがサムに寄り添って最悪の事態を防いだのは良かったです。ちなみに、冬の間に被害者が凍っていて、今になって出てきたというのはJAGでNCIS初登場のエピソードを思い出します。サイバー部門のカーティス・ハブリーくん、名前が出るということは、後で不幸な目にあるのがなんとなく予測できる。スタトレでも聞いたことのない乗組員が名前を出したら、大抵事故か何かで殉職とかありますので。パーカーは鳥に関して造詣が深いということでした。
August 6, 2022
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うん、レッドが元に戻りましたね。全てを支配する悪の帝王の復活だ。レッドの物資出荷所の一つに手入れが入り、特許を侵害した大豆を販売しようとした罪で、組織の会計係ヘディ・ホーキンスが逮捕された。レッドと弁護士のジェラルドは打開策としてFBIを利用することを考える。ヘディが当局の求めに応じてレッドの情報を話すことは、クーパーのチームにも影響する。しかし、レッドの部下には免責は及ばず、クーパーにはどうすることもできない。レッドはアーケイン・ワイヤレスという、法執行機関が追跡することも盗・聴することもできない携帯を追えという。闇社会にはすでに数千台が出回っているらしいが、大々的に売り出されることになったらしい。犯罪者の通信を傍受できなければ、各機関の捜査にも影響が出て証拠を得ることができなくなるだろう。世界中でアーケイン・ワイヤレスの携帯は使わているが、ウェストバージニアでドラッグを取り扱うバイカーの「マウント・ポート」クラブのリーダー、クライド・マクファーレンも闇の通信網を使って逮捕を逃れている。アーケインのリーダーは「シーアー(The seer)」と呼ばれているが、FBIでもすでに捜査対象になっている可能性がある。アラムは自分の師匠であるFJパウエルに情報を求めるという。ジェラルドは弁護士としてヘディに面会し、補聴器型通信機を持ち込んでレッドの言葉を伝える。ヘディに課せられるのは単に違法な大豆の販売容疑だけではなく、レッドに関するあらゆる罪状が課されるだろう。必ず助けるので黙秘権を行使して耐えてくれという。パウエルはアラムが立ち上げたIT企業の権利を売ってFBIに戻ってきたことに興味を示す。お互いの立場の違いなどでギクシャクしながらも、パウエルは昨日逮捕されたバイカーが持っていたアーケインワイヤレスの携帯を持っていることを明かす。敵はリモートで携帯を初期状態に戻しているのでデータは消えており、アラムが携帯を持ち出したいというと、パウエルは上を通せという。一緒に携帯の解析を始めたアラムだったが、なぜかパウエルは積極的ではない。パウエルのPCにアラムが起業したグレイロック・セキュリティのHPがあり、パウエルはアラムの会社だと知り驚く。実はパウエルはアラムの後任としてCTOに応募したという。デンベらは逮捕されたマウント・ポートのバイカーを尋問し、アーケイン・ワイヤレスの携帯の入手先を聞き出す。クラブのメンバー全員がリグスという男によって携帯を入れ替えたという。情報を得てレスラーとデンベがリグスに会いにいくと、リグスはつい先程店を出たところだった。連邦検事はヘディにレディントンの情報を提供する見返りに、即時釈放し、新しいIDと人生を用意するという。断れば刑務所で20年の刑に服することになる。検察はジェラルドがレッドに雇われていることを知っており、ヘディに弁護士を変えろと迫ってきた。このままではヘディが折れるかもしれない。レッドは担当する判事に手を回すことにする。ヘディにギルフォードという弁護士が面会し、ジェラルドではなく自分を選ぶように迫る。もし裁判になればヘディは不利でそうなると、刑務所の中で命を落とすことになるかもしれない。それでもヘディは検察との取引を拒否する。リグスの行方を追うFBIは、防犯カメラの映像にシーアーがリグスを連れ出すところを確認する。シーアーこと、ウィリアム・マイヤーズはソフトウェアのエンジニアだったが悪に手を染め「リヨン・シンジケート」と手を組み、FBIは3年前にマイヤーズを指名手配していた。実はレッドもリヨン・シンジケートとは繋がりがあり、FBIはレッドに協力を求めることにする。レッドは、シンジケートのリーダー、アロンゾ・リヨンとマウンテン・ポートのマクファーソンを呼び出す。リグスはシーアーによって連れ出されていた。マクファーレンはリグスが殺されたのではないかと憤り、アロンゾはかつてシーアーを雇ったことがあるが、今は独立しており何も知らないと言う。アロンゾとマクファーレンは対立する。アラムは自分がオファーされたグレイロック・セキュリティの株をパウエルが手にするのではないかと知り、腹いせにパウエルからアーケイン・ワイヤレスの携帯を盗んでしまう。パクはアラムに、グレイロック・セキュリティにパウエルを推薦するべきだという。ギルフォードはレッドが手配した弁護士だった。再三の取引の勧めにもヘディはレッドへの忠誠を忘れることなく、レッドはヘディは合格したという。レッドの腹の中にはヘディを「脱獄」させるプランがあるという。アロンゾはシーアーにリグスを殺したのかと迫る。シーアはアロンゾが自分の雇い主だとは思っていないというが、アロンゾは別の考えがある。レッドはアロンゾにシーアーを呼び出させ、殺す約束をする。アラムが尊敬するパウエルは、アーケインを潰すことに反対だった。何と、アーケインを作ったのはパウエル本人であると言ってアラムは驚く。その頃、シーアーは商談相手で人身売買組織のリーダー、オーディンと待ち合わせをしており、FBIは公園にSWATを投入する。アラムは作戦を中止するよう求めるが、時すでに遅し、オーディンは銃撃を受け死亡する。シーアーはFBIの潜入捜査官で、アーケイン・ワイヤレスを使ってオーディンの組織の会話を録音し、FBIのサーバーに送って証拠とするつもりだったという。そのために、莫大な研究費用と長年の潜入捜査の犠牲を払ってきた。人身売買組織を壊滅する作戦はクーパーのチームによって失敗した。リグスは殺されたのではなく、FBIが保護しているという。クーパーに知らせなかったのは、アラムの動きが誰のためなのかパウエルが見極められなかったからだという。アラムは師匠を疑ったことを謝罪する。パウエルはグレイロックのシステムがアーケイン・ワイヤレスを超えていると評価し、会社から誘われて心が踊ったという。シーアーはオーディンよりももっと大きなターゲットがあるという。それはレイモンド・レディントンで、実はアーケイン・ワイヤレスの携帯が何台かレッドの部下たちの手にわたっているという。クーパーはアーケイン・ワイヤレスをFBIに捜査させようとしたレッドの真意に気づく。ジェラルドは連邦検事にアーケイン・ネットワークの事を上層部に伝えろと迫る。その結果ヘディは釈放され、ヘディは自分が試されていて、ギルフォードや担当判事をレッドが買収したことを知る。アラムはパウエルをCTOとしてグレイロックに推薦する。よくわからないところもありましたが、感想としては「レッド、すごい」。シーアーはFBIの潜入捜査官で、アーケイン・ワイヤレスはアラムの師匠による巨大な盗・聴システムだということは、レッドは知っていたのかな。クーパーたちは知らなかったのに。だからこそ、ヘディには沈黙を貫かせてトップ中のトップと交渉して、正義のシステムを超越した。とすると、わざわざFBIに移ったデンベはくやしいですよね。また、先週レッドの組織から情報が漏れていると言っていたのは、このアーケイン・ワイヤレスの携帯からだったのかな?クーパーにそのシステムを止めろと言って、結果シーアーの潜入捜査は終了となった。アーケイン・ワイヤレスは今後もFBIに情報を提供し続けるだろうが、売り込むやつがいなくなったのでこれ以上は広がらない。ウィンウィンの関係だったわけか。クーパーとしたら、我々はレッドの掃除屋じゃないということですが、そこは本来のレッドのFBIへのスタンスだと思います。
August 4, 2022
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いつもと調子が違って、(珍しく)ずいぶん凝ったエピソードでしたね。何かヒントになるような映画があったのかな。最後まで目が離せませんでした。日曜に急遽チームが集められ、キルブライドは長年諜報員として中国海軍の情報を海軍に提供していたローラ・ソンの正体がばれた恐れがあるので、身柄を保護するように命じる。娘のリリーは母親の正体を知らずにUSCの1年生として寮に入っており、、ケンジーとディークスが迎えに行く。ソンの身柄を確保し、用意したセーフハウスに連れて行ったところで、カレンたちは配置についた。1時間後にはキルブライドが到着し、説明があるだろう。しかし、1時間後キルブライドが現れた時、作戦は失敗し警護対象のソンは死亡していた。一体何があったのか…その後、海軍情報局のアキル・アリ監察官がチームに対して聞き取りを行うことになった。ソンはセーフハウスの上層階で酒を飲みながら、カレンにキルブライドとの関係について話した。南京生まれのソンは母親がアメリカ人で、父親死亡後にサンディエゴに移った。17歳で海軍に入隊し、キルブライドと出会った。キルブライドはソンを諜報員として育てたのだという。ソンは諜報員には有効期限があるという。ケンジーたちが保護したリリーとソンが通話した後、サムにはディークスから電話がかかってくるが、突然携帯が圏外となり建物が停電となった。ソンはパニックルームに入るのを嫌がり、銃を渡しせと要求した。渡すことはできないと揉めている間に、建物の天井のガラスを破って敵が侵入してきた。サムとカレンが何とか侵入者を排除してパニックルームに急ぐが、敵は部屋のドアを爆破して侵入してきた。敵はソンを連れ去ると、閃光弾が投げ込み、その後はカレンとサムになすすべはなかった。モニタールームにいたファティマとラウンドトゥリーは、異変を感知せずにいたが、ファティマが礼拝の時間で席を外すと、何もかが外を横切るのを目撃する。すぐにラウンドトゥリーに電話しようとしたがつながらず、モニタールームに戻って2人で1階ロビーに向かう。しかし、敵は玄関ドアに爆弾をしかけ爆破して侵入してきた。銃撃戦の際にファティマは足を撃たれ、2には上層階に向かう。そこで男に連れられたソンを目撃し、敵を倒してソンを確保し、3人は停止しているエレベーターに逃げ込む。追手は近づいており、ラウンドトゥリーはエレベーターの天井を開けて脱出を図り、怪我をしたファティマを引き上げたところで、ソンは中から天井の開け口を閉じてしまった。その後、銃声が響き全てが終わった。ソンは自分の命よりも、NCISの2人を救おうとして死んだ。助けられなかったことをファティマとラウンドトゥリーは重く受け止める。ボートハウスでは、キルブライドがリリーに心配しないようにと電話を寄越した。今は飛行場から移動中でまもなく、ソンのいる場所に到着するだろう。リリーから、夫が事故死してからも仕事をして強く生きてきたソンの話を聞き、ディークスは思いついたことがありサムに電話をかけた。自分がソンの立場なら、そんなことはできないと思ったのだ。その時、セーフハウスで異変があることを察知し、ケンジーはディークスにリリーを任せ、現場に向かう。すでに通信は復活し、敵は去った後のようだ。しかし、そこでソンは射殺されていた。アリ監察官はキルブライドに防犯カメラの動画を見せる。なんと、ケンジーが到着する前に、キルブライドがセーフハウスに到着し出ていった姿が映っていた。キルブライドは自分がソンを殺したことを自供する。実はソンが中国に寝返ったのではないかという情報があり、チームには事実を伏せてソンの身柄を確保させ、確証を得ようとしたのだった。キルブライドが到着すると、ソンは敵の3人と一緒に降りてきた。敵はソンを暗殺するためではなく、救出に現れた。キルブライドは敵を倒した後、ソンを撃った。キルブライドの言葉に従わず、銃を向けようとしたソンにキルブライドはとどめを刺した。この調査は、部下たちを不審に思わせないための形式的なもので、真実は我々を弱く見せる。ソンは英雄的に死んだことにして、部下たちを納得させる。海軍長官にも報告済みで、アリには忘れろという。サイバー司令部の報告によると、セーフハウスのセキュリティシステムに欠陥があることがわかっており、ソンがセーフハウスに入った瞬間に、情報が敵方に知られていたことになる。それでも納得できないアリは、ソンが裏切った理由を知りたがる。キルブライドは彼女に聞けと答える。ソンを救えなかったと落ち込むチームにキルブライドは次の任務を与える。しかし、真相は最初からソンは敵のスパイだったのだ。キルブライドは家庭が壊れ、再起を図ろうとしていた絶好のターゲットで、ソンは自分がキルブライドを選んだのだと言って、死んでいった。ローラ・ソン役のサンドリン・ホルトという女優さんはあちこちで見かけますが、例えば「Homeland」ではロシアのスパイだったし、「マクガイバー」でも良くない役柄で(名誉あるソーントン局長ということだったのに最後は…)、最初から怪しいなと思いました。ただまあ、「諜報員にはそれぞれ有効期限があって、穏やかに去ることはできない」などというのは、カレンの胸に響くし、娘との関係でサムは通じるところはあるし、信用させる手練手管はなかなかのものでした。アリ監察官がさかんに、ソンに銃を渡したかどうか質問していましたが、もし渡していたらチーム4人は容赦なく殺されていたでしょうね。尋問のスタイルで「藪の中」みたいな展開かと思ったらそういうことではなくて、チームの証言をきちんと積み上げていって、最後にキルブライドがやってくれました。もう、本当にたぬきおやじめ。ヘティのように諜報員をリクルートして育て上げたつもりでいたのに、最初から見事に騙されていたとは、恐ろしくて誰にも言えない。中国に情報がダダ漏れだったわけで、アメリカにとって大ダメージですね。カレンたちチームはそんなこととはつゆ知らず、キルブライドは毎週日曜日は「特攻大作戦」を見ながらリー・マーヴィンからメモを取っているのだろうなんて、呑気なことを言っている。タイトル「分裂すれば倒れる」はそこから来ているかな?息子の話題が出ていましたので、後々出てくるかなと思いました。ファティマが予約が取れないレストランでディナーデートをするとか、ラウンドトゥリーとLAの外食カルチャーを語るのは面白かったです。印象に残ったのはラウンドトゥリーがLadies firstでファティマのためにドアを開けていたところですね、彼ちゃんとしているわ。
August 2, 2022
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