CSI :Miami Files Annex

Law & Order:S.V.U. 12　#254 Branded

ゲストが「サードウォッチ」などのJason Wilesを始め、ドラマでおなじみの人ばかりでした。
先週予告のあったブルックリンでバリバリの検事補は、「レイジング・ザ・バー」のMelissa Sagemillerでしたね。そのままの役名でも良かったかも知れません。（笑）
なるほど、そう言えばGloria Reubenもこの間出ていたし、2人が顔を合わせると面白いですね。

自宅で子供のためにゲームの準備をしていたビル・ディクソンが何者かに襲われ、麻酔薬を打たれて意識を失い、縛られた上性的暴行を受けた。
不法侵入の形跡はなく、ビルの胸には「破壊者」という文字が刻まれていた。
このような仕打ちを受ける覚えはないという事だったが、ビルは革製品を扱う会社を営んでいて、環境保護主義者のジョナスから脅迫状を受けていた事が判る。
しかしジョナスには犯行時のアリバイがあった。
犯行前にビルの住むアパート宛てに掃除機の箱が届けられ、監視ビデオにはその箱の中から黒づくめの人間が出てくるところが写っていた。
運送会社がハッキングされており、送り主は判らないという。

ヴィクターは税理士で、やはり犯人に心当たりがないという。
2人には全く共通点が見あたらず、お互いを知らないという。
Dr.ホアンのアドバイスで、フィンが2人を尾行していたところ、何とビルとヴィクターが3人目の男アレキサンダ・ギャモンの会社で会っているのを発見する。
ギャモンは2人とは仕事の関係があるというが、3人は何かを隠していると思われる。
ギャモンもまた狙われるかも知れないと考え、SVUが自宅を監視していると、黒ずくめの人間が不法侵入を行う。
控えていたSVUが早速捕らえたところ、侵入者は掃除機の配送で事情を聞いていた運送会社のカミール・ウォルターズだった。
カミールはドラッグや非行による逮捕歴があるが、知能は高いという。そして幼い頃に母親を交通事故で失い、父親が統合失調症のため里親の家を転々として育った。
カミールを面通ししたビル、ヴィクター、ギャモンは犯人は女ではなく男に違いないと言い張り、カミールを単なる頭のおかしい女性だとして犯人だと認めようとしない。
新たに着任した検事補のジリアン・ハードウィクは、被害者が認めないためカミールを暴行で起訴する事は難しいという。
さらに、カミールは犯行時に別の場所にいたという事が携帯の履歴から判っていた。
オリビアはカミールに固執し、彼女こそが被害者ではないかと主張する。

オリビアはキャンプの集合写真でギャモンが写っているのを見つける。
キャンプ場の関係者によると、1996年の夏にスタッフとしてギャモンを雇った事を認める。ビルもヴィクターもキャンプ場の従業員だった。
カミールは児童施設からキャンプに参加したが、ある日放心状態で取り乱しているのを覚えているという。
オリビアはカミールに優しく語りかけて、キャンプ場でギャモンらに集団レイプされた出来事を聞き出す。
中心的な役割をしたのはギャモンで、ヴィクターは始めは嫌がっていたが命令されてレイプしたという。それで彼らに復讐をしたのだという。

カミールはレイプにより妊娠し、生まれた女の子をすぐに養子に出していたのだった。
まだ顔を見たこともない娘だが、すぐに判ったという。
その子は3人のうちの誰かの子供になるが、彼らのレイプに関してはすでに時効が発生していた。
勝つことに熱心なハードウィク検事補はカミールの自白により、起訴するというが、動機ともなり得るレイプについては、裁判で取り上げない姿勢を見せる。
ギャモン、ビル、ヴィクターらは口を揃えてカミールが正気を逸していたと証言する。
カミールは法廷で興奮してしまい、不利な立場に追いやられた。
ハードウィク検事補はオリビアに生んですぐに養子に出した娘ハンナの情報を手渡す。
ハンナはカミールの弁護士の勧めに従い、DNA検査を受け、裁判でヴィクターが実の父親だと証言する。
ヴィクターはショックを受けて、ギャモンから口止め料をもらって嘘の証言をしたと認めてしまう。
ビルもヴィクターに従い、結果2人は偽証罪に問われることになった。
一方、ギャモンについては他に余罪があり、そちらは時効になっていなかったため、レイプで起訴されることになった。
カミールは不法侵入のみ認められ、一度は手放した娘と向き合う事ができるようになった。

カミールの弁護士はBONESでプロフェッサー・ジュードの人でしたね。
ジリアンもまた被害者のため、というよりは自分の手柄を重視する人のようで、「レイジング・ザ・バー」のミシェルを思い起こさせます。
それでもハンナを探し出すなど、オリビアの力になってくれました。
オリビアといえば、もう完全にカミール側に立っていました。人間性を否定されるような経験をしたのに、男たちはのうのうとその後の生活を謳歌している。
しかもまたここでも「時効」の壁がありました。
カミールの復讐は犯罪ですが、こちらもまた親告罪なので男たちが被害を認めなかったというのは皮肉です。
カミールにはこれを機に立ち直って欲しいですね。
ハンナはしっかりして良い子でした。というか、彼女が証言する事を認めた養父母も立派ですよね。
実の母親がどんな人間であれ、知りたいと言えば本人の意思を尊重する。父親についても検査して突き止める。
今の家庭でハンナをしっかり受け止めることができるからできるのでしょう。不幸な生い立ちだったかも知れませんが、今が一番大切です。