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シリーズ・フィナーレ。クリスマス時期と重なったのですが、これまでのような派手派手クリスマスエピソードではなく、しんみりしていましたね。でも最後が結婚式で、ハッピー・エンドだったと思います。老年の星、デニー・クレインよ永遠に。そして、このドラマのように人生の黄昏時期を迎えている多くの視聴者に笑いを与えた番組はもう出ないのでしょうね。カールとシャーリーの結婚式は宗教の違いから喧嘩になり、教会を使えなくなってしまった。アランとデニーが同性結婚を申請したところ、2人が税金のがれのために偽装結婚しようとしているとして、ゲイ・レズビアン連盟から差し止め訴訟を起こされる。同性結婚が悪用されれば、せっかく勝ち取った権利が奪われるかも知れないという。アランは現実の結婚がロマンチックな愛やセックスを前提としていないと主張。判事はマサチューセッツ州で同性婚が認められているので、政府がその関係に関与すべきではないと、2人の結婚を認める。アランとデニーはニモ・ベイでの結婚式にカールとシャーリーを誘い、合同結婚式をすることにする。クレイン・プール・シュミット事務所は、オーナーが中国系企業に変わり、デニーの替わりに「チャン」・プール・シュミット事務所となった。訴訟部のお目付役はポールで、デニーを解雇することになったという。シャーリーたちは反対だが経営陣は場合によっては問題を起こすアランの解雇もやむを得ないという。結婚式前に最高裁では、デニーにロシアの未承認薬の治験を認めるかどうかの裁判が行われる。FDA側の弁護士は未承認薬が自由に手に入るようになれば、正しい治験が行われなくなり、製薬会社は売れる薬を治験をせずに売り出すだろうという。そうなれば患者は危険な薬を飲むことになり、正しい薬の発売が遅れてしまうと訴える。アランは最愛の友人を救うためには何でもしたいがそれが許されない。最高裁の判事であっても、最初に法律家を志したのは人を救うためなのではないかと訴える。アランの渾身の訴えに、判事は治験薬を認める覚え書きを出すことになった。アランたちは最高裁判事とニモ・ベイのフィッシングハウスで顔を合わし、その場で合同結婚式を執り行ってもらう。ボストンに戻ったジェリーとケイティはキスを交わす。アランとデニーは結婚を喜びながら、バルコニーでダンスを踊る。最高裁はやはり特別の雰囲気がありますね。それでもアランは判事たちを茶化していましたが、相手側の弁護士は自分もアルツハイマーの祖母がいると言いながら、しっかりと納得できる訴えを行いました。確かに、きちんとした治験をしようと思ったら、偽薬を与える対照群も必要で、データを取って安全性も確認しなければならない。どうせ死ぬんだから、何を飲んでも勝手でしょうというのも、国としては見逃せないですよね。まあとにかく、デニーが薬を飲むことで、おそらくアランとの結婚生活の幸せも長く続きそうです。中国系の幹部2人がバルコニーでアランとデニーの悪口を言うのが皮肉が効いて面白かったですね。あの場所もまた、乗っ取られる訳です。(爆)事務所の名前に中国名が入り、デニーの愛する偉大なアメリカもついに経済面では中国の支配下に入るのだというのは、本当に時代を感じさせます。このエピソードは2年ほど前の放送ですから、DEKの先見性はさすがだと思いますね。しかも、超保守的なデニーが同性婚ですからね。それでも人々は人生の最後の瞬間まで、光り輝いて生きてほしい。そういうメッセージだと感じました。次のシリーズが作られないので、アランがこの先どうするのかは、想像するしかありませんが、ラストシーンは希望と愛に満ちていました。後、ジェリーとケイティがついにロマンチックな関係に進みそうで、それもまた最終回にふさわしいと思いました。すばらしいですよね。一つの時代が終わったような気がします。ずっと弁護士ドラマを作り続けてきたDEKは、この先どんなドラマを見せてくれるのでしょうか。
February 21, 2011
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いよいよ、シリーズのラストを迎えて盛り上がってきました。事務所の買収話に、デニーのBSE騒ぎにBLらしくドタバタ度は最高潮、中高年(老年)の星デニーを中心にやりたい放題やってくれました。倒産が決定的となったため、クレイン・シュミット・プール事務所は中国企業傘下の事務所と合併することになった。実質、経営陣は中国人となり、知らされていなかったシャーリーは猛反対する。パートナーの会議で合併が決まってしまい、シャーリーは異議申し立ての裁判を起こす。デニーはペネロピの家に忍び込み驚かそうとして、隣家に侵入してしまう。デニーは逮捕されて、非常に記憶が混乱しているところから訴えは取り下げられるが、アランは何としてもデニーのために新薬の治験に加えて貰えるよう最高裁で闘うという。シャーリーの訴えは認められず、重役会議でも自分の名前を冠した事務所を中国の企業に手渡すことはできないとがんばったシャーリーは辞任を決意する。それに従い、デニー、アラン、ジェリー、ケイティ、サックの訴訟部の弁護士は丸ごと首になってしまう。それでもシャーリーはサックとの結婚を貫くといい、アランはシャーリーに「彼らを首にする」と直談判することにする。自分たちは最強の弁護士で、敵に回すと怖いぞとまくし立てた結果、解雇は取り消された。最高裁の裁判の準備で、ジェリーがデニー側に有利な判例を見つけ出し、いよいよ戦いを迎える。デニーは自分が死に近づいたことを意識して、アランに同性結婚を求める。そうすれば医学的に家族の同意が必要なときもアランに判断ができるし、配偶者なら贈与税も遺産税も払わなくて良いという。アランは結婚を受け入れ、ニモ・ベイで結婚式をしようという。結婚式の件は面白いと同時に、BLらしい結末だと思いました。2人はゲイではないけれど、友人というかそれ以上の繋がりがあり、弁護士らしく法律を利用して有利に事を運ぼうというのは、実に皮肉であり、ある意味納得です。アランが必死にデニーを失わないように努力している姿も感動的だし、引退したら貧困層にタダで法律扶助をする事務所を始めたいというアランに金をオファーするデニーなど、しんみりしてしまいます。ちなみに、アランの志は親番組だった「ザ・プラクティス」に戻るような感じがしますね。金持ち相手にあの手この手で権利を守り、金儲けを考えていたのが「ボストン・リーガル」でしたからね。ところで、中国企業の買収に言いたい放題のデニー、シャーリーには「そこまで言って良いの?」と心配してしまいました。アメリカの敵、共産主義、人権問題、チベット問題その他、「悪魔の手先」と言ってデニーはペイントガンで撃ちまくる。(爆)ちょうど日本が経済面で完全に中国に抜かれてタイミングが良すぎるというのか、ドラマの中でも巨大な中国マーケットにアメリカが飲み込まれていく恐怖感がリアルに感じられました。しかし、かつて日本がバブルでアメリカの資産を買いまくった頃には、一体どうだったのでしょうか。小さな国だからまともに相手をしていなかったのかな?これが時代の流れだから、という意見にシャーリーは財力でアメリカの人権まで買い取るというのか、法律事務所を買い取るということは、彼らは法律を変えるかも知れないという。これにはさすがだと思いました。実際、オバマ大統領が中国の主席を迎えて最高の気遣いをしていましたからね。それをおもしろくなく思う人は多いでしょう。シャーリーは多少、感情論になっていましたが、中国の企業は結局国有のようなものだというのは、日本でもよく認識して置くべきなのかも知れませんね。実際、水資源が着々と買い取られていると聞きますし。さて、後は最高裁でのフィナーレ、結婚式ですね。(爆)
February 15, 2011
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中高年はお金もありテレビをよく見ているのに、テレビネットワークはなぜ子供向けの番組ばかりなのだろう、なぜ年長者が面白いと思うようなテレビ番組が作られないのだろう。テレビは万人のもの、放送は公共の利益のためにあるべきである。まさにDEKの心の叫びが炸裂しましたね。(爆)思えば、「ボストン・リーガル」は熟年層のドラマでしたね。年寄りをネタにして自虐的な笑いを誘っていたのは、アメリカの綾小路きみまろのようなものだったのかも。・「頭脳ドーピング」を理由に合格を取り消されたマージーの案件大学進学適性試験で満点を取りハーバード大に合格したマージが、地元の新聞のインタビューに答えて、脳機能を高めるために処方されていない薬を飲んだと口外したため、合格を取り消されてしまった。処方されていない薬を飲むのは大学の規則では禁止されていないが、違法で、大学側は合否は人格の問題も含めて判定されるという。マージーは合格するために必死だったと言い、他の人も同じような事をしていると、ジェリーとケイティも不合格処分を取り下げてもらうよう裁判で訴えるが、やはり違法なことをしてしまったマージーを入学させる命令は出せないという判決が下される。ジェリーはマージにハーバード大に受かることが人生の全てではないと諭す。ケイティはジェリーを飲みに誘う。・パイパーさんが秘書に復帰し、テレビ局を訴えるシャーリーの留守の間に勝手にサックの秘書になったパイパーさんは、事務所に居座るために何か訴えると言い出す。サックは若者よりもよく金を使う中高年が、テレビ局の番組製作で故意に対象として排除されている事を訴えることにする。ブラウン判事は自分も腹立たしいと、裁判続行を命じる。・デニーがアルツハイマーの未承認薬を飲みたいと国を訴えるデニーのアルツハイマーの症状が進み、治療を進めることになった。デニーはロシアの薬が効果があると聞いて、医者に処方して欲しいと要求するが、医者はそれを断る。患者は薬の認可を待っている時間がなく、治験も希望者が一杯でそこに入り込むことはできない。アランは申し立てを行い、薬を飲むかどうかは患者が選べるようにするべきであると訴える。判事はマサチューセッツ州最高裁の判断に委ねるというが、残念ながら申し立ては却下された。しかし、後で州最高裁が独自にこの案件を最高裁に提出したため、ついにアランとデニーは最高裁で闘うことになった。デニーはこの案件が片付けば、弁護士を引退するという。ハーバード大の関係者役として、JAGでは上院議員役だったAnne-Marie Johnsonが出ていました。また、その代理人は「エバーウッド」のアボット医師役のTom Amandesでした。以前にも弁護士役を見たような気がします。マージーが飲んだのはリタリンという薬で、勝手に飲むのは危険なのではないかと思われます。どんな薬でも医師の適切な指導、処方なしに勝手に飲むは危険ですよね。スポーツ関係でも試合時には薬物は厳しくチェックされると思いますし、コーヒーを飲むのと同じ、みんなもやっているという依頼人の言い分は認められないだろうと思いました。ただ、「アカデミック・ドーピング」という言葉があるのだとすると、社会問題になっているのかも知れないですね。いずこも、大学に入るのは大変な事なのですね。シャーリーは花嫁向けのダイエット合宿に行っているのだそう。ラストにデニーの記憶の中の若き日のシャーリー(キャンディス・バーゲン)が出ていましたが、本当に、それはそれは、本当に美しい。もちろん、今も年を重ねた人のもつ美しさがありますが、誰しも若い頃は生きる力そのもののようなエネルギーに満ちあふれているような気がしますね。デニーは徐々に記憶を失っていく恐怖にさらされ、必死になっていますが、ついにこの裁判が終われば引退して、好きな釣り三昧で人生を楽しむのだという。「人生を愛し続ける」この言葉に思わずほろりと来ました。いずれは誰もがその段階に達するわけで、最後まで肯定的に生きることができたらどれだけ幸せな事でしょう。本当にこの言葉には感激しましたね。ルース・ギンズバーグというのは、最高裁の女性判事のことのようです。こういったネタがピンときたらまたBLの面白さが倍増するのかも知れません。後、ケイティがジェリーに同僚以上の関係に進むような態度を見せたこと、これはとても素敵でした。ジェリーがハンディを抱えながらも、闘っている姿に心を動かされたのでしょうね。マージーを諭すジェリーの言葉も心に響きました。最後が近くなりましたので、ジェリーについてもできれば幸せになって欲しいです。それにしても、パイパーさん、殺人までしてなお、退屈でしょうがないとがんばっているのはどうなんだろう。あれこそ「老害」じゃないの?(爆)確かにパイパーさんがテレビに釘付けになるような番組を作った方が良いかも知れませんね。
February 7, 2011
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感謝祭エピソードでしたが、今回は仕事抜き。珍しい展開でしたね。「キャンセルされるのか?」「もう、ネタ切れだ」という台詞も飛び出して、いよいよこのシリーズも終焉に向かいつつあります。シャーリーがカールと2人だけで感謝祭の食事をしようとしていたところ、成り行きで事務所のメンバーを呼び寄せることになった。久しく休んでいたプールや、なぜかあのパーマーも参加する。シャーリーはついに事務所が破産した事をメンバー全員に告げることになる。いつものように宗教や政治の話などで言い合いが続く中、腹を立てたシャーリーは父親を亡くして初めての感謝祭を静かに過ごしたかったと言い、ナーバスになっていた理由を明かす。デニーは自分の誕生日だと勘違いして、いよいよアルツハイマーの症状が出始めたとショックを受ける。カールはこのディナーでシャーリーにプロポーズするつもりだったという。諦めようかというカールは仲間の後押しでプロポーズすることができた。シャーリーはyesと答える。ジェリーはケイティに愛の告白をして、ケイティも2人の関係を尊重してカップルセラピーを受けようと言う。事務所が破産するということは、「アリー」、「プラクティス」から続いたDEKの弁護士ドラマが終わるということですね。シャーリーの立派なおうちは、もしかして債権の処理のために手放すことになるのでしょうか。ディナーの最後にアランが感謝の言葉を述べたのも、寂しさと共によき時代の終わりを感じさせました。ネタにしていたオバマ政権が本当に誕生して、ネタ切れになったというのも判りますね。(爆)終わるなら、きれいに終わって欲しい物です。エドウィン・プールが闊達な黒人の子供を養子にし、それにデニーが放送ギリギリ?な発言を繰り返すのは、いかにもBLらしい展開だったのかも知れません。歌のシーンがあったのは、始めの頃のBLには良くありましたよね。DEKのドラマではおなじみの要素だったのですが、最近はすっかりなくなってしまいました。そして、かつてデニーと付き合って、その後も友人として何かとデニーを見守ってきたシャーリーがついにカールと最後の人生を共に過ごすというのは、とても心温まるシーンでした。デニーは、最近混乱することが増えるようになったと言っても、アランがあなたを撃つために銃を買ったと、彼なりのサポートを表明し、来るべき終わりの日へ少し力づけられる気がしましたね。本当に撃ってしまったら困りますが。(爆)ジェリーとケイティの関係は、幸せな結論が出ると良いと思います。
February 1, 2011
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またまた選挙の話題ですね。BLはおじさんの井戸端会議のようなネタが多くて、たまたま選挙の年だったのでそれが話題になっているのだと思いますが、ここまでドラマで一方の政党を持ち上げたり、コケにしたりしても良いのでしょうかね。特にテレビ局からだめ出しがないのなら、随分向こうは大らかなのですね。「これが最終シーズン」という台詞もあって、やりたい放題やっちゃえ、ということなのかも知れません。ただ、投票と死刑制度の側面を取り上げたという意味で、個人的には興味深かったです。・死刑執行中の注射ミスで刑務官が死刑囚を「安楽死」させた裁判バージニア州の刑務所で、死刑囚が薬が効かずに酷く苦しんだのを見ていたホルト刑務官が見るに見かねて、銃で死刑囚の頭を撃って死なせ、第2級殺人で起訴された。弁護を頼まれたサックはデニーを連れてバージニア州へと向かう。サックは心神喪失を主張するつもりだったが、ホルトは自分は正気だったという。証言に立った医師によると、倫理的理由で医師は死刑執行には立ち会わず、知識のない担当者が注射をするので、失敗は数多いという。今回も、睡眠薬が効いていなかった。だからといって、「法」によらず人の命を奪う権利はないと検察側は主張する。サックはデニーのアドバイスを取り入れて、アメリカは死刑好きの国であり、検察側は裁判を通じて死刑制度反対の動きに持ち込もうとしているのではないかと訴える。判決は無罪となった。・投票結果で首になったというマーサの件アランの同窓生のマーサが、マケイン候補に投票し政治について社長と口論になったのが原因で首になったので、差し止め請求をしたいと依頼にくる。社長のドナルドによると、自分もマケイン候補に投票したが、マーサはペイリン候補がパワフルだから投票したと言ったのを聞いて、「バカだ」と思って首にしたという。この会社では解雇権付きの契約を行っており、ドナルドが決めた理由で解雇しても問題ない。アランは難しいと見てシャーリーにサポートを頼む。しかし、裁判ではマーサは本当に政治に関して無知で表面的なことしか見ていないことが判る。アランは大半の有権者が実はよくわからないままに投票していると言い、民主主義の国なのだから自由に投票すればよいと訴える。判事は差し止め請求を却下する。アランはデニーがいない間にシャーリーに付き合うようアタックするが、シャーリーはデニーの許可をもらってきてくれという。デニーはどんなことがあってもシャーリーを譲らないという。死刑になる事が判っているのだから、そいつを殺して何が悪いというのは、やはり乱暴な意見ですね。彼らは権限を委ねられて行っているのですから、自分で勝手に判断してはいけないでしょうね。自殺を手伝うのとも、安楽死を望むのともまた違うと思います。それでもやっぱり無罪になってしまうのですね。でも、医者じゃない刑務官が注射を行って苦しめているというのはちょっと怖いですね。それによって刑務官自身が罪悪感を感じたり苦しんだりするかも知れませんね。もう一つの、ファッションで副大統領候補を選ぶ従業員を「バカだ」と首にする社長さんは傲慢だと思います。仕事がしっかりできれば、支持政党やその選び方などどうでも良いじゃないですか。何もかも自分の思い通りなんて、勝手すぎます。まあ、今回は仕事面でも成長が認められないということでしたが。それでも、アランが負けてしまうというのが珍しくて、マーサは気の毒だと思いました。大体2つしか政党を選べないのに、あまり違いが(感じられ)ないということもあるのでは?軽い気持ちで選ぶ人もいるでしょう。政権がもたらす結果だって予測できないし。日本の選挙だって将来の政策よりも、目先の事で左右されたりするし、選挙カーでひたすら名前を連呼したり、その時だけお願いに来る選挙活動もどうなんだろうといつも思います。ところで、今回デニーとアランが別々に弁護を行い、アランとシャーリーのバルコニーシーンがあったのは珍しかったですね。シャーリーまで葉巻をくわえて、しかも「私と寝たかったらデニーの許可をもらってね」とは、やっぱりデニーのことを大切にしているのかなと思ってしまいました。あるいは、デニーが絶対に許可しないと踏んでいたのかも?シャーリーもいつまでも男性たちに愛されてうらやましいですわ。(笑)
January 17, 2011
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先週、パートナーに昇進したジェリーがさっそくトラブルに巻き込まれてしまった。このままでは、パートナーの座だけでなく、資格剥奪の恐れも?というわけで、今週もジェリーのパワーは全開です。いろんな表情があってChristian Clemensonは本当に良い役者さんですね。もう一つの案件は、答えのない難しい問題で、BLとしては珍しく問題提起型でした。・15歳のキムが妊娠し、人工中絶をする権利を訴えた件マサチューセッツ州では16歳にならないと、中絶は親の同意が必要だが、母親が反対しているため、アランが代理人を引き受けることになった。母親のシューは、子供のことは自分が一番知っていると言い、家族の問題だという。この件については、女性の意見が必要だとアランはシャーリーに補佐を頼むが、自分も中絶の経験のあるシャーリーは、気が進まないという。アランとシャーリーは代理人を降りるかどうかで激しくぶつかる。デニーは、アランが本当は中絶を認めるべきではないと、心の中で最高裁のロー判決を疑っているのではないかという。判事は、キムが年齢の割にしっかりしていることから、女性として成熟しているとして双方の言い分を聞く。シャーリーがあまりにキムに葛藤がないことを気にしているとサックに話すと、サックは中国人が男子を重視する風習があることから、お腹の子は女の子なのではないかという。しかし、判事はシャーリーの性差別という指摘に対して、法的に根拠はないとして、キムが中絶することを認める。アランは勝っても気分は晴れず、自分も2度中絶させた経験があるとデニーに打ち明ける。中絶を認める理由をこじつけるアランに、デニーはそういう風に考えたら自分の子供に対しても納得できるかと尋ね、アランは「できない」と答える。・ジェリーが態度の悪い客ともめて、殴って怪我をさせ逮捕された件カフェで侮辱的な言動を受け、カッとなったジェリーは相手にカップケーキを投げつけたところ、相手が殴りかかってきたため、ジェリーが反撃に出た。生まれて初めて相手を倒したジェリーは、反省するどころか喜んでいる。ジェリーは加重暴行の容疑で訴えられ、さっさとすまそうというケイティの言うことを聞かず、自己弁護するという。サックも心配して弁護させてくれと言うが、ジェリーはあくまで一人で裁判に臨むと言う。ケイティは証人として、ジェリーの行動を正直に話してしまい、後でジェリーから「裏切った」と責められ、2人は珍しく言い合いになる。その後、ケイティはジェリーの最近の思いやりのない態度を諭し、陪審員に許して貰えるように話すべきだとアドバイスする。ジェリーは自分の病気に触れ、それが原因でいじめられてばかりだったに、初めていじめっ子を倒してつい喜んでしまったと素直に話す。判決は無罪となった。人工中絶については日本の方が自由(法的に追及されない)に行われているような気がしていましたが、今回の話では理由を聞くことなく権利を認めるという点で、本当に自由なのだなと感じました。アメリカに渡った中国人、中国系のアメリカ人の中でも男児の方が多いというのは、本当なのかなと思いましたが、でもそんなこと理由を詮索しても確かめようがないでしょうね。また、性別についてはキムの場合、そんな初期に確定的なことは言えないだろうし。いずれにせよ、放っておけば育つ命を奪うわけだから、後ろめたさ、罪悪感を感じるのもまた人間として当然な感情だと思います。アランとシャーリーが今回悩んだのも判りますが、15歳の少女があまりにあっけらかんとしていたことについて、やはり何か足りないのではないかという気はしました。一方、ジェリーの行動には心配しましたが、ケイティのおかげでジェリーが道を外さなかったのは本当に良かった。彼女があれほど厳しく言ったのは裏返せばやはり親愛の情ということになるのでしょうね。子供の頃からいじめられていたという最終弁論にはこちらもついホロリとしてしまいました。殴られた男は殴られてもしかたないとは言いませんが、ジェリーは正当防衛を主張してもおかしくなかったのでは?
January 10, 2011
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お久しぶり、シーズン3で降板したデニースこと、Julie Bowenがゲスト出演していました。あの後、ブラッドとはどうなったのか気になりますね。後、ポールも本当にお久しぶり。シーズンの始めの頃はこういったベテランもたくさん出番があってドラマに幅がありましたね。今回はメインテーマとも言うべき、大統領選挙の投票日となって、ちょっと日本では考えられないくらいに実在の候補者をバッシング(否定)していたのが印象的でした。BSEの全頭検査の問題は日本でも随分取り上げられた話題ですよね。・牧場経営者のキャロルが、全ての牛にBSEの検査をしていたところ、政府から検査を禁止された件自分の牧場の牛が安全だと宣伝するために、自費で全頭検査しているのに、農務省はそれを禁じるというのでアランが代理人を引き受け、政府を訴えることになった。デニーがサブに付く。相手側の代理人は、かつて事務所にいたデニース・バウアーで、アランは大手の食肉業者が農務省を抱き込んで、都合の悪い検査をさせないようにしていると主張する。政府側の証人は18~24ヶ月の子牛ではBSEに罹っていても検査で結果が出ないと言い、たった一つの牧場が全頭検査すると国民にはその他が危険だと認識されかねないという。キャロルも証言席に着き、原告優勢に見えたが、デニースがアランがブラウン判事の悪口を言っていたと言って、見通しが判らなくなる。和解の場でアランは、デニーのアドバイスに従ってブラッドの事でデニースを怒らせ、和解は不調と終わる。しかし、ブラッドとデニースは別れてはおらず、子供も生まれて幸せだという。最終弁論でアランは政府の政策には全て大企業が関わって、国民が不在であると強く主張し、ブラウン判事もそれに同調したため、キャロルに対する政府の命令は無効となった。・ジェリーがパートナー決定会議で面接を受けるついに、ジェリーが念願のパートナー入りを認められるかどうか、事務所のお偉方が集まって吟味することになった。同僚のケイティがジェリーの人柄、社交性についてすることになったが、差別的な会議の内容にかっとなり、ジェリー擁護のスピーチをぶつける。ジェリー本人も呼ばれて話をするが、人柄を表したスピーチのおかげなのか、晴れてパートナーに選ばれる。・デニーとアランは大統領選挙で言い合いになるあくまでマケイン候補を選ぶというデニーとアランが論争し、ついにペイントガンを撃ち合う。しかし、最終的にデニーは考えを変えたという。ジェリーの昇進は本当に良かったと思います。理事会のメンバーは、これまでの彼の変わった行動をあげつらい、パートナーの仲間に入れることに難癖をつけて、それに対してずばっとケイティが「あなたたちは変化を恐れている。この事務所は革新的な事務所だと聞いていたのに、白人の年配の男性ばかり。偏見にとらわれている。だから、最近の事務所は客も減って、落ち目になった」と言い返して、「おお~良く言った!」と感動してしまいました。これも、選挙の「チェンジ」の伏線だったのでしょうか。確かに、イギリスのドラマを見ると、登場人物の人種や肌の色はバラバラですね。それが当たり前になっている。それにしても共和党とマケイン候補については容赦ないバッシング、批判で「良いのか?」とおどろくほど。ブッシュの三期目となるので、知的なアメリカ人はカナダへ行って、カナダの天然サケの保護をする、にも爆笑です。あれだけ盛り上がって、希望に満ちていたオバマ大統領誕生も、あれから時間が経った現在、すっかり旗色が変わってしまって、現実は厳しいですね。
December 28, 2010
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久々のデニー&アラン、お出かけ編。何が楽しいって、外に出るとデニーが元気で、アランとは仕事上とは立場が変わるのが良いですね。デニーというか、ビル・シャトナーは本当にアウトドア派で、今はすっかりあんな(!)体型ですが、かつてのヒーローぶりを思い出させてくれます。(笑)でも、やっぱりあの派手派手なシャツに、光るカウボーイハットがおかしくておかしくて。今回は、羊に催してしまったデニーが天真爛漫というか、怖いものなし。良いキャラだわ~。(爆)・デニーとアランがユタ州の観光牧場に行き、「不貞行為」で訴えられる観光農場で乗馬やキャンプファイヤなどを楽しみに行った2人だが、何かと「大金を払ったのに」と文句の多い客の妻アイリーンにデニーが色目を使い、「不貞行為」をしてしまったためにデニーが逮捕され、アランも幇助で逮捕されてしまう。地元の裁判所でアランはデニーの代理人を務めるとして息巻くが、偶然ツアーに参加していたメルヴィン・パーマー弁護士が2人の代理人を引き受け、アランが一夫多妻を引き合いに出して大騒ぎをするから起訴しない方が良いと、判事に話をまとめる。2人はユタ州に立ち入ることができなくなった。・キャサリン・パイパーが医師を焼き殺しそうになったと弁護を求めてくる腎臓が悪くて貧血の治療を受けていたキャサリンが、医師から処方されたアキソロゲンのせいで、心臓発作を起こしてしまったという。これは医療過誤だとして、抗議のためにオフィスに放火したら、医師がその中に飛び込んでしまい、危うく焼き殺すところだった。罪状認否まで自分で済ませ、裁判はアランに弁護してほしいというが、アランがいないため、シャーリーが担当することになった。シャーリーは一時的心神喪失だったと主張するつもりだが、見通しは厳しい。裁判では、製薬会社が医師にリベートを与えており、業界ぐるみで患者に薬を処方しようとしていると訴える。しかも、規制もなく新薬が承認されるときの国民への情報公開もない。判決は一時的心神喪失が認められて無罪となる。時期的にハロウィーンだったのですね。ジェリーの「ボー・ピープ(トイ・ストーリー)」が似合っているのなんのって。だから、ケイティも羊さんになったのか。カールはケイティから、大人すぎておもしろくない、堅いとか言われて若い日の写真を持ってきた。それを見ると随分、イメージが変わりましたよね。そして、自分たちでも落ち目だとか、つぶれそうというように、事務所内の人の数が減りました。今はジェリーとケイティ、そして首脳陣だけなので、本当に寂しいです。でも、その寂しさを上回るデニーの暴走ぶり。一方、馬に乗れないアラン。早く帰りたくて、デニーに連れ回されているのが楽しい。そして、逮捕されるやいなや、口を閉じる暇もないくらい一夫多妻制でユタ州を攻撃する。公判に持ち込められれば、最高裁を目指すつもり。私の知り合いに信者がいるのですが、一夫多妻についてはそんなことをいまでも信じているのか?と言われたことがあります。でも、ドラマ「ビッグ・ラブ」などは今でもあるという事ですよね。微妙な問題かなのかな。とにかく、どこでも仕事中心のアランでした。
December 21, 2010
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前回、タバコ会社の代理人だった弁護士が、今度は国防省の代理人として出席。よほどやり手ということなのか、それとも撮影の効率化のためなのか。判事も最終弁論だけでよい、と省エネモードです。(笑)ジェリーの姉が出てきましたが、本当に彼はキャラクターとして成長しましたよね。BLのサブレギュラーの中では最後まで残った唯一の人ということかな。まさか、その後、全く場違いなCSIマイアミの検死医になるとは思いませんでした。(笑)・軍病院で医療過誤があり遺族が国を訴えた件イラクで負傷し、帰国後退役軍人病院で回復途中にあった兵士は病院側のミスで死亡した。医師もミスを認めているという。しかし、フェレス原則があり、軍を訴えることが出来ない。それでもシャーリーは依頼人のためにアランに代理人を任せることにする。今回軍の代理人となったマティスはアランが事務所に悪影響を与えているとシャーリーに忠告するが、デニーとアランが裁判の勝負を賭けていることが判事の耳に入ってしまい、判事は激怒し、最終弁論だけ認めその後はアランの弁護士資格を剥奪するかも知れないと言う。アランはうっかり掛けのことを漏らしたデニーを責めるが、デニーはますます自分が衰えてきたとしょげる。裁判では、アランは戦時下で貧しい人たちが兵隊となって負傷しているのに、不公平なルールで軍の病院を訴えることができず、何の補償も受けられない事に人々が無関心すぎると訴える。国側は議会で議論すべきだというが、判事はアランの言葉に耳を傾け、裁判の継続を認める。アランは依頼人に国との和解を勧める。・ジェリーの甥が生物学上の父親を明らかにするように、精子バンクを訴えた件ジェリーの姉が事務所を訪れ、人工授精で授かった息子のヘンリーが15歳になって、顔つきがよく似た女の子と付き合うようになったが、ひょっとして同じドナーの子供ではないか知りたいという。精子バンクの担当者はドナーの秘密保持が前提なので、ジェリーの要求を断り、やむなく裁判となった。ジェリーは裁判で、自分の将来や病気の可能性などを知る権利を訴え、バンク側は匿名性をなくすと、ドナー不足となるなどと主張する。判事は、匿名のまま、2人が同じドナーの子供かどうかをバンクに明らかにするように命じる。その結果、2人は同じドナーの子供、異母兄妹であることがわかる。デニーのおふざけに、判事もシャーリーも随分まじめに怒っていましたが、このドラマからいうと、いつももっとふざけているじゃないですか、と言う感じがします。でも、弁護士の資格を失う事になると確かに深刻ですよね。シャーリーはアランを許したようですが、判事もそういうことだったのかな。アランもデニーにあれほど起こって「私たちはこれで終わりだ」と言った割には、すぐに仲直りしていました。次はお楽しみの牧場ですか。ウィリアム・シャトナーは確か牧場を持っているんじゃなかったっけ?華麗な乗馬姿がみられそうです。「フェレス原則」というのが、検索してもなかなか出てこないのでよくわからないのですが、要は退役軍人病院でかなり医療過誤があって、それにいちいち対応していたら大変だということなのでしょうか。でも、問題は深刻ですよね。政治的な問題として誰も取り上げようとしないのですね。ジェリーの案件は、深い問題だと思います。子供が欲しい人に精子を提供するのは朗報だけれど、こういう問題があって、同じ人が大勢の父親になり得るわけですね。科学が進んだ結果、法律が追いつかないという例ですので、問題提起として興味深く見ました。ジェリーはもう、葉巻は要らないかも?それくらいの大活躍でした。
December 14, 2010
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デニーの下ネタがイング良く笑わせてくれて面白かったのですが、メインの刑事事件は完全に昔の「プラクティス」で散々見たアレですね。やっぱり、もう終わりに近づいている感じがするな~・フィービーの夫が不倫相手の元看護師を毒殺した容疑で逮捕された件アランの元カノ、フィービーが夫の弁護をして欲しいと頼みに来る。有名な心臓内科医の夫と被害者は過去に浮気をしていたが、今は別れていて、1週間前に不安定な被害者をなだめるために、夫はまた彼女の家を訪れていた。しかし、被害者の死亡時には夫はフィービーと一緒にいたという。ただ、隣人が夫を見たという目撃情報もあり、現場はきれいに指紋が拭き取られていた。アランは容疑者のロバート・ブルックス医師と話すが、ロバートは人をバカにしたような態度で陪審員にとって印象が悪い。デニーは今でもフィービーを愛しているアランに、勝っても負けても彼女と一緒になる事はできないので降りるべきだという。検死によると、被害者には注射痕があり心臓発作を引き起こす薬が注射されていた。アランは、あくまで夫を守ろうとするフィービーが信じられない。フィービーはたとえ夫が浮気をしても家族が何よりも大切なのだという。裁判が始まり、アランは無罪を勝ち取る自信がない。ただ、合理的疑いを持ち込む事は出来そうだ。アランはまだフィービーの話が信じられず、彼女を証人として証言させることにする。犯行時のアリバイについて、夫は外出したかどうか尋ねられたフィービーは、12時から3時までの間、夫が外出したと証言してしまう。フィービーに嘘を付かれたアランは、休廷を申し出る。フィービーは子供のためにも偽証はできなかったと言い、アランは作戦を変更することにする。そして、フィービーに人格障害があり、夫の浮気を知ったフィービーが真犯人であるかのように、合理的疑いを持ち込む。判決はロバートの無罪となるが、クレイン・シュミット事務所に現れたフィービーはアランに、裁判で偽証はしておらず、ロバートが妻に関する作り話をアランに聞かせて、フィービーに疑いの目を向けさせたという。仮にフィービーが起訴されても、無実なので心配ない。ロバートはもう一度殺人罪で起訴されるのはダブル・ジョパディになるので裁くことができない。アランはショックを受けるが、デニーはアランを力づける。要するに、別の犯人がいると言い出す「Bプラン」ですね。フィービーは弁護士なので、アランの質問に巧みに答えて、しかも、アランがフィービーのことをまだ愛しているので全力を尽くすと判っている。大した女です。ただ、この女性もいきなり出てきてアランにとって「true love」だという訳ですから、一体これまでの誰が本命だったの?と突っ込みたくなります。(笑)まあ、最終シーズンなので彼女が女性の中での「運命の人」。そして、デニーが言うように、人生の最良の友、運命の人はデニーだというで良いのですね。最近はもう、ベッドを共にしているようですし、このまま死が2人を分かつまで仲むつまじく暮らしてください。それにしても、あの血流センサーのアラームは最高だったな。ウィリアム・シャトナーの名(迷)演技が光りました。
December 6, 2010
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落ち込みが激しかったデニーが今回は大活躍で、久しぶりに面白かった。ゲストにgleeのスーことJane Lynchが出ていましたが、ジョアンナがまさか彼女だったとは。うかつでした~彼女が「クリミナル・マインド」に出ているのを見つけたときも驚きましたが、これまで様々なドラマで見かけてきた人だったのですね。反省しきりです。・デニーが強盗を撃ち、銃の不法所持で逮捕された件駐車場でピストル強盗に襲われたデニーは、逆に相手に3発撃ち込み、銃の不法所持で逮捕される。デニーはパートナーになりたいと望むジェリーに最終弁論を任せる。問われているのが正当防衛かどうかではないので、デニーが不利で裁判では負けそうな様相だったが、ジェリーがトーマス・スカリア裁判官を例に出し、アメリカでは銃が人命よりも価値があると、アメリカの司法制度がいつの間にか政治的に判断するようになったと皮肉たっぷりの最終弁論を行う。サックは負けたと観念するが、デニーは始めから負けてくれれば控訴して最高裁で闘うと威勢がよい。しかし、判決は無罪となり、デニーはがっかりする。・ジョアンナの前夫が娘の親権を求めて訴えた件SEXセラピストのジョアンナが、別れた夫から不適切な職業を理由に娘の共同親権を奪われそうだと依頼を受ける。アランはジョアンナから性差別的になったと指摘され、ちょっとした言葉に敏感になってしまう。裁判では、SEXセラピーがどういうものか、売春とはどう違うのかが説明され、娘にどういう風に説明するのかなどが問われた。当の10歳の娘は母親との生活が普通の家庭だという。アランは性に関することが隠すべき事として日常隠されているくせに、本音ではそれが売り物になったり人々が最大の関心事になっているなど、大統領の不倫などを挙げてまくし立てる。判決は母親の共同親権を認めることになった。モックのタバコを手にしたジェリーとストレスをぶちまけるようなアランの最終弁論は圧巻で、大統領選のジョークを始め、当時の関心事が盛り込まれていました。このドラマはおかしな弁護士たちのどたばた劇を楽しむというよりは、こういったトークショーのような話題ににやりとしたり、政治家の建前や本音に突っ込んだりするんでしょうね。さすがに、そこで語られている話がむこうでの常識なのか、どの階層、グループの好む意見なのか、できれば解説して欲しいところです。DEKのドラマは「ザ・プラクティス」の頃は、どうやって不可能を可能にするかというような、法廷内の戦い方を描いていましたが、「ボストーン・リーガル」になってからは(特に最近は)、脚本家が政治や世の中に対して言いたいことをアランに言わせるという趣が強くなってきました。当然、そうなるとキャラクター中心のドラマが影を薄めてきて、その辺がこのシリーズの終焉に繋がったのかなという感じです。デニーは、アルツハイマーどころかポンポンと言葉が出て、銃はぶっ放すは老いてますます元気。性差別など繊細な問題もどこ吹く風。現代人は人間の本性を他人とは分かち合わなくなってきた。「俺たちは野獣だ、だからこうして孤独ではない」と開き直って、昔ながらの「アメリカ人」をからかっているのでしょう。ジェリーはデニーの最終弁論で大いに活躍して、ついに念願のパートナーになれそうで良かったですね。アランはまたまた相手側代理人にかつて関係のあった女性がつきましたが、こうなると最終シーズン総決算という感じですね。
November 30, 2010
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裁判の内容もたっぷり、今週は先週よりも良かったです。そして、いつもの内輪ネタ(これが最終シーズン?)が出てきて、デニーとアランが有終の美を飾ろうと張り切っているように感じられました。・民間矯正施設でレイプされたと訴えるローレン15歳のローレンは、コカイン所持で逮捕され、少年院に入る代わりに安全な民間の矯正施設に入り、看守にレイプされたと訴える。施設側の代理人はパーマーで、和解金22万5千ドルを提示するが、ローレンは裁判を望む。パーマーはローレンがその看守と親しい関係になり、規則違反などを犯していたと指摘し、民間刑務所の責任者は、経営を合理化し看守の採用に当たっては公的な基準よりも厳しくして、再犯率も低いなどと主張する。ジェリーとケイティは儲け主義の民間企業が看守の教育に金をかけないことや、犯罪者がいなくなれば経営が立ち行かなくなるのに、本当に受刑者を更正できるのかなどと訴える。判決は原告勝訴で、170万ドルの損害賠償が認められる。・シャーリーの孫マリーナが選挙権がないのに予備選に投票して逮捕された件17歳でまだ選挙権がないマリーナは、投票にいかない人間も多い中、年齢で投票の制限があるのはおかしいと主張する。そのため、Youtubeに投票用紙を改ざんして投票する方法をアップしていた。サックが弁護する。ブラウン判事は子供には飲酒やSEX、雇用などで制限があり、だから投票もあと1年待てばよいというが、サックは年長者が投票して自分たちの要求を実現させる結果、予算の40%を医療扶助や社会保障給付金などに充てられ、若者にはしわ寄せが来るという。10代の若者が納税をしているのに、投票権がないのは不公平だ。貧乏な人々はIDを登録する金がないために投票ができない。また、19の州で投票年齢の引き下げが検討されているなど、独自の見解を訴える。ブラウン判事は投票権は与えられないが、刑事責任は問わないと言い渡す。・デニーとアランが製薬会社を訴えるデニーがいきなり倒れ、一時呼吸停止となる。原因は、テレビCMを見て体に良いからと42種類もの薬を飲んだ結果、副作用にやられてしまった。デニーは製薬会社を訴えることにし、アランが代理人として業界の金儲け主義を辛辣に批判する。会社側は話にならないとアランをばかにするが、判事は、裁判として取り上げると告げる。デニーが倒れて、アランが人工呼吸を施す。事務所に除細動器の設置が必要ですね。目が覚めたデニーはシャーリーではなかったので、がっかり。(笑)デニーはあれこれ病気の心配があったり、若さを取り戻したいと飲むも飲んだり、薬だけでお腹が一杯になりそうですが、これが裁判になるんですね。普通は、そんなに飲む前に考えるはずですが、さすが訴訟大国アメリカです。(爆)アランは先週はタバコ会社を打ち負かしたと鼻息も荒く、舌鋒鋭く製薬会社の売らんかなの体質を糾弾するのが、気持ちよかったですね。研究開発費よりも広告費の方が多いとは。(笑)そして、恒例のバルコニーシーンでは、ついに「これが最後」という話題が出て、2人は今一度愛の絆を確認するのでした。選挙権の年齢を引き下げる話ですが、すでにアメリカでは18歳で投票できるのですね。日本はどうして20歳のままなんだろう。民間の刑務所は日本でもありますね。公の刑務所が収容人員を越えているとか、民間の合理的な経営をするということだと思いますが、今回のケースは国による事情が違うのかも知れません。いずれにせよ、選挙権にしろ民間刑務所にしろ考えさせられる内容で良かったと思いました。
November 22, 2010
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BLの最終シーズンがスタート。プロデューサーのDavid E. Kelley本人の脚本ということで、期待しましたが、タバコ会社訴訟は、かつて「ザ・プラクティス」でリンジーが取り組みエキサイティングなエピソードがあっただけに、二番煎じの感が否めず、あれほど激しく入れ替えがあったメンバーもほとんど変化なし。アランの元カノもデニーの下ネタも相変わらずで、盛り上がりませんでした。・ベサニーがタバコ会社相手に不法死亡の訴えを起こしている件長年、タバコによってガン死した依頼人の娘の代理人として、タバコ会社を相手にしているが、引き延ばし作戦で証人の医師が死んでしまった。ベサニーはクレイン&シュミットに応援を求める。シャーリーは反対したが、サックの一言で引き受けることになり、アランとデニー、ケイティとジェリーが担当する。マスコミも注目する裁判となったが、タバコ会社側の代理人がアランの元カノのフィービーで、アランは今は情け容赦ないやり手弁護士となったフィービーに翻弄される。フィービーはアランの目から情熱の炎が消えたと言う。裁判では、フィービーはタバコの害について医学的に反論し、アランは企業の行う若年層向けの禁煙キャンペーンは逆に喫煙を煽っていると訴える。始めから計算ずくでフィービーは和解を申し込むが、ベサニーが断り、判決は原告勝利で、60万ドルの補償金と2億1300万ドルの懲罰金が申し渡された。フィービーは控訴するという。・デニーのお騒がせ事件晴れて沿岸警備隊に加わったデニーとアランが、クルーズ船のパーティに乱入。デニーはその時に美女と事に及んで立たなかったと言い、落ち込む。しかし、シャーリーのチアリーダー時代のユニフォームを見て「元気」を取り戻す。本題のタバコ関係の話は、今から10年以上も前のプラクティスの時代と何ら変わらず、逆にタバコ会社の広告宣伝費は増加していて、企業はちっとも反省していないという事だったのだろうと思います。それとお得意の政府への批判。アメリカではあれだけ喫煙に厳しいのに不思議ですね。やり玉に挙げる相手としてはやりやすかったのかも知れませんが。アランとフィービーの話はこれまで何度も繰り返された恋愛ネタで、アランらしいと言えばそうですが、もしかして過去に出た人?と思うほどフィービーには個性もインパクトもなくてつまらない。デニーのひたすら情けない話ももうちょっとひねりがあればと思いました。DEKのドラマは盛り上がなくなり、きちんとした最終回を迎える前に自然消滅というシリーズが多いので、BLのこのシーズンもそういう事だったのかなと言う気がします。それでも最後まで見続けるつもりですが。(爆)デニーが「私が船長だ(I'm the captain.)」と言ったのが、唯一楽しかったですね。
November 17, 2010
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シーズン4・フィナーレ。アランとデニーの友情にひびが?今シーズンはどのエピソードも面白かったですね。最後の方は、政治絡みのテーマが多くて、国に仕えたいと考える2人は念願の沿岸警備隊の補助隊員に合格したので、シーズン5では出動することもあるのでしょうか。ちなみにシーズン5は途中で打ち切られてしまって、残念ですね。エミー賞などを多く受賞したこのドラマも、おそらくこのシーズンが山だったのかも知れません。・クーパー判事がコンコードの独立を求めて裁判を起こした件マサチューセッツ州コンコードの住民であるクーパー判事は、昨今の国の姿勢に不満を持ち、議会でも独立して合衆国から離脱しようと議決したため、クレイン・シュミット事務所に代理人を依頼する。政治を批判する事にためらいのないアランに対して、デニーはこの件は引き受けてはならないと言う。場合によっては友情もここまでかというデニーの態度で、借りに事務所が引き受けても勝てそうにない。しかし、依頼人の強い希望でブラウン判事の法廷に持ち込まれ、クーパー判事の挑戦的な言動もあり審理されることになった。アランが担当するが、州側の弁護人にはデニーとカールが就くという。シャーリーはアランと闘えば酷く叩かれると忠告するが、デニーは聞かない。それどころか、アランと勝負に金をかけるという。裁判ではアランは言論、宗教の自由、多数決の原理が愛国者法によって脅かされ、国民が政府に監視されていると主張、一方デニーは、何もそういう事は今に限ったことではなく、第2次世界大戦時にも同じ事だったと返す。2人の論議はオーバーヒートし、最終弁論ではデニーは沿岸警備隊の軍服を着て現れ、独立は愛国的ではない、「味方でないものは敵だ」とブッシュ大統領の言葉を引用する。アランは愛国者法を批判し、良く審議されずに決議され、今では拷問がシステムの一部となってしまっていること、また独立することはアメリカを放棄するのではなく、アメリカが原告らを放棄したのだと主張する。ブラウン判事はアランの訴えは正当であると認めた上で、家族の安全を考えたら今こそ団結すべきで、独立は認められないと訴えを棄却する。裁判はこの一つだけですね。デニーが勝ってシャーリーがデニーを見直し、賭に勝ったデニーは掛け金を半額にしてやる。今回、デニーががんばった理由として、世代間のギャップをあげていました。彼らの世代はナチが台頭して本当にアメリカの終焉がもたらされるかと思っていたということで、アランがそれを理解できないなら「私のことを判っていない」とショックを受けてしまう。一方、憲法を解釈すると、独立することはできるらしい。今でも5つの団体が独立を求めているそうで、アメリカ建国の精神が今は脅かされているというのがアランの意見。私は井上ひさしの「吉里吉里人」を思い出しました。(爆)理屈をこねるアランよりもデニーが勝ったのは、本当に守るべきは愛する人との時間であるという話につなげたかったのかも。そのためには大自然の中で釣りをしようという訳で、いったんは友情が危うくなった2人は仲良く釣りに出かけていきました。アランはジェリーを言い込めてしまい、つい友情を忘れそうになりましたが、こちらも反省。アランが丸くなったシーズンだったのかも知れないですね。ということで、きれいに終わりました。(笑)
March 5, 2010
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ちょうどこの時期が大統領選挙の真っ最中だったのでしょうね。あれほど実名で個人をバカにして良いのかと驚くほどですが、でも面白かった。(爆)日本の選挙で、ああいう笑いは取れないですよね。ゲストの検事補にジーナ・トレースが出ていました。彼女が法廷ドラマに出るのは初めて見ましたね。・デニーが共和党の大統領候補に立候補する?デニーの友人で、賭の借金が残っているポールが現れ、デニーに共和党の大統領候補として出て欲しいと伝えに来たという。先日出演したラリー・キングショーでのデニーの印象が良かったから、ということでポールはデニーが断る前提で話を持ってきたが、なんとデニーは引き受けてしまう。アランが心配するが、党内の面接は順調に進み、健康診断をすることになったが、何とガウン姿で共和党の寄付金集めのパーティへ連れ出される。ポールはデニーを騙して余興のつもりだったが、その場にFBIが現れ、詐欺行為による寄付金集めだと弁護士たちを逮捕するという。デニーはあらかじめ本当かどうか確かめていて、乗せられたふりをしていたのだった。ポールはデニーに掛け金を支払う。・ジェリーの元恋人デイナがおとり捜査で捕まった件ジェリーが別れを告げたデイナが、おとり捜査官に逮捕され、クライアントとして弁護して欲しいと頼みに来る。デイナはそれだけでなく、恋人としてよりを戻そうと言うが、彼女がコールガールであることが許せないジェリーは認めない。ケイティはデイナを弁護すると、雇い主のロレインを差し出すことになるので取引には応じられないという。デイナは自分の仕事を恥じてはいないとして、売春を禁じる法律は違憲だと訴えることにする。ジェリーが代理人を務めるが、元には戻れないというジェリーの気持ちを聞いて、デイナは姿を消す。・女性司教になれないのは差別であると大司教区を訴えたレネーの件カトリックの司教になりたいというレネー・ウィンガーからの以来で、サックが代理人を引き受ける。教会側は男女の役割の違いは教義で決まっていると言うが、サックはそれなら宗教組織は免税資格を取り上げられるべきだと主張する。教会は歴史的に世論に併せて教義を変えてきた。世の中では、信仰を隠れ蓑にして差別や憎悪が横行し、憲法がそういう抜け道を作っているという。ブラウン判事はサックの主張を認めて、原告勝訴とする。とにかく、真に受けたデニーに対する面接官たちの質問への受け答え、珍問答に爆笑しました。先週は民主党の選挙方法についてあれこれ突っ込んでいたわけですが、共和党のガイドラインのあれこれ、死刑賛成、銃所有賛成、中絶反対etc.などが誇張されていたけれど、わかりやすくて笑ってしまいました。何よりもマケイン候補をぼろかすにこき下ろしていたのが良いのか?という感じ。デニーの方がまし(もちろんそれは手の込んだドッキリだったわけですが)というのが本当に見えてくるから不思議。ともあれ、優秀なブレインのアランが手を回したのでしょうね。だまされた振りをしていたデニーも名演技でした。最高!ジェリーとデイナの関係はちょっと引っ張りすぎた感じでしたが、裁判で売春を法的に認めた方が性犯罪や性病の蔓延が少なくなる、という点が言いたかったのでしょうね。この辺はさんざん論議されてきたことでしょうが、昔ならともかく大国でそんなことはできませんよね。あと、ジーナ・トレースがもうちょっと出番があれば良かったなと思いました。宗教における性差別の件は、結局宗教があるから争いが絶えないのと似ていますよね。自分が納得がいかなければ別の宗教に改宗すればよいということでは根本的な問題は解決しない。これは伝統文化の話で女性が立ち入れない場所があるなど、意外に日本でも身近な話ですよね。「そういうことになっています」というのにあえて逆らおうとは思わないので、なかなか変わらないですよね。だったら教会を免税扱いにするのを止めなさい、というのはなるほどというアイディアでした。
February 26, 2010
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またまたセクシーな依頼人に恋をしてしまったデニー。今回は彼のハッスルぶりや切ない表情が何だかキュートで魅力的でした。女性大好き、お下品で惚れやすいデニーですが、本当に恋をしたのですね。違いを見せつけてさすが演技派ウィリアム・シャトナーです。もう一つの裁判は、大統領選挙からみで党代表を決める選挙について、へえ~と思うような内容ですね。こういうのは日本にいるとなかなか見えてきません。・牧場主がクローン牛を認可するFDA(食品医薬局)を訴える件牧場を経営しているサニー・フィールズが、クローン牛を認めようとしていると言ってデニーに代理人を依頼する。デニーはすっかりサニーを気に入ってしまい、実際の裁判はサックが担当する。大量のホルモン剤や薬を与えて作るクローン牛は安全性に疑問があるだけでなく、FDAは安全ならどうしてクローン牛を使っている事を表示するよう義務付けないのか、またFDAは製薬会社の言いなりになっているのではないか、などと追及するが、担当のサンダース判事は今ひとつ理解できない。判決はどちらか判らないままに閉廷してしまった。デニーは魅力的なサニーにプロポーズすることにするが、新たな事業を始めるためにモンタナ州に行くというサニーに着いていくことはできず、デニーの恋は終わりを告げる。・シャーリーの甥が誓約代議員なのに自分の意志で投票するので訴えるという件シャーリーの甥ミッチーが、予備選の地区と州で勝った民主党のヒラリー候補の誓約代議員になったのにオバマ候補に入れると言う。ミッチーは良心に従ってヒラリー候補に入れるよう推奨されているだけで拘束力はないというが、シャーリーは倫理に反すると考える。アランは規則に不備があるとして民主党を訴えることにする。アランは代議員と一般投票者の票の重みが違う事や、この20年間にブッシュとクリントンの2家系がホワイトハウスを独占していると指摘。二大政党制が続く限り少数意見は取り上げられず、民主主義に反するという。ブラウン判事は民主党側の民間団体なので、規則は自由に作れると言う点を重視し、シャーリーの訴えを棄却する。サニーに誘われて彼女の牧場で早速と馬に乗るデニー・クレインは、いつものデニーじゃないですね。あれはカーク船長の老後です。(爆)でも、BSEの牛がいると他の牛は近寄らないと言われて、デニーが牛の前に出るとさーっと引いてしまったのには笑ってしまいました。いや、これまでずっと自分はBSEかもれしれないと心配し、アルツハイマーの初期症状と診断されたデニーですので、本当は笑っては行けないのでしょうが、それでも最後にはアランにBSEだからこそ今を生きるんだと答えていました。結局デニーは、アランとのバルコニータイムのお楽しみを捨ててまでは結婚できない、サニーに「彼を愛しているの?」と言われていましたが、まさにそうですね。ところで、FDAのトップはあなたやデニーの様な人だと言われたサンダース判事。つい最近「プッシング・デイジー」で見かけましたが、とぼけた味が良いですね。(笑)民主党の党代表を選ぶシステムについては、言われてみなければ判らないですね。まあ、単に不勉強でもあるわけですが、国民はコーラを飲みたくてもペプシとコークしか選べない、代議員には金が渡されているらしい、イラクに民主主義を広めるのは止めて国内の民主主義のことを見直したら?という言い分は非常にわかりやすかったです。本当に面白い国ですね。
February 19, 2010
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アランが連邦最高裁の法廷に立つ!最高裁それは弁護士にとって特別の場でもあるようです。連戦連勝の輝かしい記録を持つデニーもまだそこに立ったことがない。アランの緊張感も判ります。デニーの服装も非常にフォーマルな感じ。今回のケースは、実際にあったパトリック・ケネディ対ルイジアナ州の裁判そのものをBL流にやって見せたと思って良いのでしょうね。(裁判があったのが2008年の4月で、放送は裁判の1週間後)、その後裁判は5対4でケネディは死刑を免れたそうです。とにかく、アランの圧倒的な迫力ある弁論にはノックアウトされました。James Spaderすごい!・アランがルイジアナ州の死刑囚の弁護を手伝う8才の女の子をレイプしたとしてルイジアナ州で死刑判決の出たレナード・セラが上訴するというので、担当弁護士のオードリー・パターソンから手伝って欲しいと依頼があった。カールはアランに引き受けさせる。セラはIQ70で、知的障害者であるだけでも死刑は違憲だが、面会したアランには無実を訴えていた。模擬裁判官による予行演習も行うが、さすがのアランも厳しい闘いを強いられいつもの調子を出す事ができない。アランはえん罪ならば取り返しが付かないと言い、裁判官たちが実は政府をかばい、大企業に操られているなど個人攻撃をする。度々発言を注意されながらも、アランは熱弁を振いつづける。結果、判決はいつになるか判らないが、満足のいく弁論を行いオードリーからも感謝される。仕事を受けたサックも事務所としたら裁判官への個人攻撃は許されないが、個人的にはアランを偉いと思うと言う。・ジェリーの彼女デイナの真相初体験で喜ぶジェリーに、ロレインが実はデイナは彼女の経営するエスコートクラブのデート嬢(高級コールがル)であることを明かす。デイナは事実を認めて、それでもジェリーに愛しているという。ケイティも心配し意見するが、ジェリーはデイナとは別れることにする。最高裁の裁判官たちは、高圧的でいつものお楽しみ判事たちとは比べものにならないくらい手強かったですね。アドバイザーから被告人の罪状について話すのではなく、憲法論議をしろと言われても、アランは彼らしく最後は慈悲を求め被告の言葉を伝えました。弁論の中で言っていた死刑囚3300名のうち、殺人犯でないのは2名しかいないなどは実際の数字のようです。死刑については撤廃されるのが世界的に流れだそうですが、実際の裁判でも「児童レイプ罪に死刑を認めないのが、国民的合意」だとして違憲判決が出たそうです。これは、ドラマで言っていたのとは逆でしたね。まさか、ドラマを見て裁判官たちが考えを変えたとは思わないですが、D.E.Kelleyとしてはアランに言いたいことを言わせたのかも知れません。えん罪の可能性があったことがまたアランに肩入れしたくなる理由だったと思います。ところで日本では今でも報道されるような残虐な事件に対して、厳罰を求める事が多いような印象を受けます。被害者の家族の立場に立てば納得してしまいますが、自分自身この辺はもう少し知識を持たないと行けないなと思いました。とにかく、アランはあっぱれ。賭で勝つことができてデニーもアランに惚れ直しておりました。(爆)ジェリーの「losing cherry」ですが、微笑ましい話に苦いオチが付いてきましたね。何で仕事をしないロレインがいまだ事務所に残っているのかと思ったら、そういうことだったのか。でも、違法じゃないですか。ケイティやジェリーはそれを知ってサックに黙っているのでしょうか。そして人形のパートナー(!)に戻ったジェリーにあれこれ口を出すのは、いくら仕事仲間と言えども、ケイティはやり過ぎでしょう。それこそ一線を越えましたね。それならあなたが付き合ってあげなさいよ、と言いたいです。
February 12, 2010
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ジェリーの台詞から脚本家ストの後に撮影されたエピソードだということが判ります。どうやら新しい関係も始まるらしい。「エバーウッド」のアボット医師が弁護士役で出ていました。・裕福な住人が多いナンタケット島が防衛のために原子爆弾を作りたいと訴える件サックの友人ビルが原子爆弾を作りたいが、原子力規制委員会から許可が出ないので訴えるという。とんでもない訴訟だが、勝たなくても事務所の知名度が上がれば良いと言って、サックは引き受けることにする。依頼人の言い分は、ナンタケット島は孤島で攻撃を受けても国は守ってくれないので自衛したいという。判事はとりあえず言い分は聞くと言い、マスコミも話題にする。目的を果たしたところで真意を尋ねたところ、ブッシュ政権が核拡散条約を守らず、選挙戦で核の問題が上がっていないので世間に問いたいという。一応、原告の言い分を述べたところで、判事は訴えを棄却する。・シャーリーの父親の苦痛を和らげるために裁判所命令を求める件アルツハイマーを患い症状が悪化した父親が骨折し、混乱しているのを見てシャーリーは病院側にモルヒネの投与を求めたが、病院は違法だと拒む。裁判所命令を取れば別だというので、シャーリーはアランに代理人を依頼する。裁判ではアランは社会一般で表沙汰にはならないが尊厳死が行われていると指摘し、どうしてシャーリーの父親には適用されないのかと問う。病院側はモルヒネが使われる条件などを限定しており、制度を悪用すれば自殺願望者を増やすことになると言う。アランは認知症で自分の気持ちを伝えられないシュミット氏の尊厳はどうなるのかと言い、自分はデニーからアルツハイマーが悪化すれば死ぬ日を決断するように託されていると告白する。愛しているから苦しみを終わらせたいと思うのは人間的な行為であると言う。判事は要求を認め、シャーリーは父親を静かに見送ることができた。・ジェリーが好きになった女性に媚薬を使われたと性的暴行で訴えられる美しいデイナに恋したジェリーはデートに「愛の香水」と言われるオキシトシンが含まれたコロンを使ったが、それがばれて訴えられる。ケイティが代理人となるが、デイナは信頼していた相手に裏切られた思いだと言い、ジェリーには反論することができなかった。ジェリーは自信のある男に見られたいと思っただけだという。ケイティは素直に自分の気持ちを告白するようアドバイスし、デイナに詫びた結果、2人は付き合いを再開することになった。安楽死というよりもやはり尊厳死というべきなのでしょうね。アランはシャーリーに辛い裁判になると言いましたが、法律でそれを認める事は大きな意味があって難しいのも判るような気がします。今回は重度の認知症ということで、窓から飛び降りて骨折し、それを治療しようにも嫌がって難しい、せめて痛みを軽減させてあげて欲しいと願う気持ちから薬を求めても、モルヒネの使用は厳格に制限されている。もちろんそれは大切な事だと思うけれど、今日が死ぬ日だというのを決められなくなったら、信頼できる人間にそれを決断して欲しいと願う気持ちも判ります。デニーはアランの最終弁論を傍聴し、アランが途中で言葉に詰まったところを見ていた。任された方の重荷も大変重いです。子供が親を看取るのとはまた違うかもしれない。私はそう言う立場になったことがまだないので、何とも言えませんが、でもデニーは幸せな人間なのでしょうね。アルツハイマーの初期と診断されて、シャーリーの父親を見たデニーもショックだったでしょう。誰もがいずれは老いるわけですから、他人事ではないのですけどね。ところで、シャーリーの父親も弁護士で有名な人だったらしい。デニーは一緒に狩りに行ったこともあり、家族ぐるみの付き合いだったわけですね。そう思うと、デニーとシャーリーの絆も深いなと感じます。でも、恋愛は抜き。(爆)どうやらカールとよりを戻しそうな雰囲気でした。我が町でも原爆を作りたいというのは冗談にしても許されませんが、核兵器を保有する国は増えていく。それをどうやって減らしていくのか、あの国には持たせないというだけでは問題はなくならないですね。とにかく、簡単に作れると言う物理学者の証言にはむかつきました。ジェリーの相手はとんでもなく美人なのですが、対人関係に問題がありと言いながら彼は持てる持てる。(爆)仕事場もケイティと一緒ですし、得な人ですよね。
February 5, 2010
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アランの苦手なパーマー弁護士がまた登場。(前回)なぜ、彼が嫌いなのかというと、叩いても叩いても起き上がってくるパンチング人形(起き上がり人形)みたいにしぶといから。しかも、まるでピエロのようにいつも笑ったまま。そういえば、アランはピエロ恐怖症でしたね。・元恋人に殺される原因となったリアリティ・ショーを被害者の父親が訴えた件DVなどが原因で恋人と別れた女性が、恋愛について語るリアリティ・ショー「Dr.Ray」に出演して、そこに元恋人スティーブが登場し、放送中にプロポーズしたのを女性が断ると、その後彼女の自宅に押しかけ何度も刺して殺してしまった。女性の父親は、「Dr.Ray」のプロデューサーを訴えアランが代理人となる。相手側の代理人パーマーはスティーブの行動は予測不可能だったとし、出演については事前に女性の了解も取っていたという。発言を遮るようにまくし立てれられ、さすがのアランも圧倒される。劣勢だったアランもロレインの持ち込んだピエロのパンチング人形を殴って気分を切り替える。最終弁論でアランは、昨今のテレビ番組は堕落している、下品なリアリティ・ショーが視聴率が取れるからと増えてきた、ニュースさえ公平さを失ってきたなどと批判する。女性が殺されたのも不測の事態ではなく、番組の筋書き通りの展開で、実は番組中に騒ぎが起こるのを期待していたのだと述べる。判決は原告勝訴で、罰金として 430万ドルの支払い命令が出る。それでもパーマーは、控訴すればまた金になるとくじけることがない。・元ベトナム帰還兵がアザラシを食用のために獲って逮捕された件シャーリーの古い友人、イーサンが食べるために魚を釣り、魚が捕れないときは銃でアザラシを撃って食べていたのを何度も逮捕されたという。イーサンは戦争によるPTSDと診断されていたが、仕事に就けず保険料が払えなくなってからは薬を飲んでいない。シャーリーは事態を重く受け止め、心神喪失を主張するつもりだ。しかし、イーサンは自分は正常であると言い、国に仕えた多くの軍人たちのように「戦争のヒーロー」だと言う。だが、いくら食べるためでも裁判で負ければ刑務所送りになってしまう。シャーリーは、ベトナムやイラン・イラク、湾岸戦争で闘った退役軍人の間で鬱病や自殺が多いと言うデータを挙げる。そして保護動物のアザラシを守るよりも、退役軍人たちが暮らしていけるように適切な措置を獲って欲しいと訴える。判事はイーサンに無罪を言い渡す。・デニーとシャーリーがディナーデートいつものデニーの行動が度を超している事に驚き、心配になったシャーリーは話をするためにディナーに誘う。デニーは都合良く勘違いして、涙を流す装置を身につけて、シャーリーの前で泣いてみせるつもり。しかし、上手く行かずにディナーはぶちこわしに。デニーは繊細でソフトな自分を思い出して欲しかったと説明する。シャーリーは博愛主義者か、一体何人の元彼が出てくるのでしょうか。(爆)まじめな話、イーサンのケースは「ディア・ハンター」か「ランボー」の頃よりも更に状況が酷くなっているということですね。社会全体の生活の苦しさが病気よりも深刻。リアリティ・ショーの方は、これまでのドラマでもよくあったDEKのマスコミ、テレビ業界批判でしたね。それが証拠に、パーマーと闘いに向かうアランのバックに鐘の音が。これはアリーでジョンやリチャードが裁判所に向かうときに鳴っていたのと同じですね。(笑)悪いけれどピエロに怯えるアランに笑ってしまいました。デニーはまたズボンを履かずに出社。別に忘れたわけではない、汚したから。点けていないテレビ画面に向かってゲームのボクシング。そして、シャーリーにもう一度振り向いてもらうために、涙を流す装置を特殊メイクで付けてもらって、それがピューピュー涙を噴出して大変なことに。ここも大爆笑でした。負けを認める事が嫌いな点で、アランもデニーも共通であとは人生「ケ・セラ、セラ」。そう言って生きていけるのはまだ幸せですよね。
January 28, 2010
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このエピソードは例の2008年の脚本家ストのために撮影がストップしてしまった最後のエピソードらしいです。そのためか、ありったけの裁判をてんこ盛りにしてお腹いっぱい。それもそんなのを裁判にするの?というのばかりでしたね。やけっぱちでしょうか。(笑)登場人物も多かった。カール・サックは次々と持ち込まれる無理な裁判の依頼に機嫌が悪い。デニーとアランは沿岸警備隊の入隊テストに挑む。・ケイティは小切手を偽造したレオの公選弁護人となるレオは4年前にエイズと診断され、余命数ヶ月と言われたので、死亡保険を買い取って被保険者が死後その保険金を会社が受け取るシステムを利用、契約でその替わり健康保険料をはらってもらっていた。ところが、新薬のおかげで治療の見込みが出てきたため、会社側は契約を破棄し、健康保険料の支払いを拒否してきた。レオは治療費が必要なので小切手を偽造したという。ケイティはその企業と和解に持ち込もうとして、小切手偽造の告訴を取り下げる同意は取り付けるが、保険料を払い続ける事はできないと断られる。サックにさっさと終わらせろと言われたが、ケイティは死を利用して金儲けをするのは許せないと企業を脅し、なんと75万ドルの和解金を得る。レオはケイティに恋をしてしまい、2人はデートするが、シャーリーはケイティに将来の事をよく考えるように、と釘を刺す。ケイティはやはり一生を共にすることはできない、と別れることにする。・牧師と浮気をしたあげく、捨てられたので訴えるというモーリーンの件サックはそんな依頼は断れと言うが、クラレンスが引き受け裁判では精神的苦痛を訴えるという。牧師のジョイナーは単なる衝動による付き合いで愛はなかったと言い、ロレインが牧師の代わりに教会を訴えると脅す。しかし、判事も恋愛関係に関わる訴訟は無理と諭す。その後、ジョイナーからやはり愛していたと言われてモーリーンは復縁したと言いに来る。訴えは取り下げられる。・アンドレアが遺灰をダイヤモンドにする会社を訴える件母親の遺灰を手渡すと、遺灰をなくしたと言って代わりにジルコニアの指輪を持ってきたので、会社を訴えるという。サックが代理人を務めることにする。ブラウン判事はこんなばかげた裁判は受けられないと怒るが、サックが熱弁を振るい奇跡的に裁判は続行となった。惚れやすいアンドレアはサックに交際を迫り、シャーリーも2人の幸せを祈るという。・頑張り屋の高校生サマンサが居眠り運転で死亡、母親が学校を訴えるというホットニーが代理人を引き受ける。サマンサの母親は、良い大学に行くために特進クラスの子供たちが勉強やクラブ活動などに寝る間もなく取り組み、本来の学校生活は望めなかったという。ホイットニーはストレスを抱えた若者たちに鬱病などの精神疾患が多いなどと指摘し、学校側は子供たちを追い込んだのは保護者にも責任があるという。また、生徒自身の要望に応えるため、学校はやらざるを得ないと主張。意外にも判事はこのような事態を打開するためには教師たちが主体となって取り組むべきであると、裁判の続行を認める。・水が恐いアラン実技テストで、水には入れないアランが溺れるデニーを救助できなかったため2人は不合格となる。それでもデニーは諦めない。2人は友情を再確認する。どの案件もバタバタと進みましたが、特に娘の死亡で高校を訴えたのは無理な感じがしました。業務上の過労死とは状況が違いますからね。本人が望んでがんばったと思うので、寝不足なら母親が運転を代わるなどの気を遣えば良かったのでは?ともあれ、ばかげた訴訟を扱うのはクレイン・プール・シュミットの売りですから、BLらしいといえばそうですね。(笑)デニーとアランの入隊テストのあれこれは、いつものように罪がなくて爆笑でした。沿岸警備隊が水が恐いのはやはり困るでしょう。(爆)派手でクラシックな水着を来たぬいぐるみ体型の2人は、番組のアイドルで世の中の憂さを笑い飛ばしてくれます。ところで急に出てきた依頼人と恋をしてしまったケイティ。ジェリーと良い雰囲気だったので、この展開は彼女らしくないかも。ちょっと末期ガン患者を愛したデニースを思い出しましたが、依頼人と恋愛してはいけないというシャーリーの警告もデニースを念頭に置いての事だったのでしょうね。
January 24, 2010
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スコット・バクラがシャーリーの元彼役として登場。元々キャンディス・バーゲンとスコット・バクラは「TVキャスター マーフィー・ブラウン」でも共演していたのですね。スタートレック関係者が出演することの多いBLなので、ついつい新旧キャプテンの対決?な目で見てしまいますが、お得意の歌を歌うシーンなどは彼の代表作「タイムマシーンにお願い」の一場面を見ているようで楽しかったです。あんな風に歌える男性にはやはりうっとりしてしまいますね。ただ、年齢的にシャーリーのお相手としてはちょっと差がありそうな感じはしましたが。(爆)・アンドレア・ミシェルが原発建設の禁止命令を求めた裁判シャーリーの友人で訴えるのが好きなアンドレアが地元ベルモントに建設予定の原子力発電所に反対し訴える。シャーリーはアランに手伝って貰うことにするが、電力会社はシャーリーの元彼、ジャック・ロスを代理人にして逆にアンドレアを名誉毀損で訴えるという。裁判ではアランが放射能漏れの危険性、廃棄物処理の問題、核兵器が作られることなどを理由に反対理由を述べ、ジャックが地球温暖化には原子力発電に切り替えるしかないと主張する。双方熱弁を繰り広げるが、ブラウン判事は自分の母親がベルモントに住んでいることを理由に建設禁止を言い渡す。シャーリーはカールと微妙な関係の時にジャックと親しい時間を過ごしたため、カールが別れることを切り出す。売り言葉に買い言葉で、カールに首を言い渡すが、幸せな結婚生活を営むジャックとも元には戻れないと言われ落ち込む。デニーやアランから慰められ、カールはとりあえず事務所に残ることになった。・ジェリーの恋人リーとケイティの対立またつきあい始めたリーが、ジェリーの気持ちがケイティに残っている事を察して、ジェリーとはしゃぺらないでくれと警告に来る。その内容が度を超している事から、ジェリーに相談するがかえってリーが敵意を強め、脅迫に近い状態になった。ケイティはその様子をiPhoneに録画してジェリーとリーに突きつけ、ジェリーはショックを受けまた別れることになった。・アンドレアとデニー、アランが三角関係に?「活発」なアンドレアと名前も知らないで関係したデニー。アランもアンドレアのお相伴にあずかり、そうとは知らないデニーからスワッピングをもちかけられる。さすがにお互いの相手がアンドレアだと知った2人は3Pまでは無理と諦める。スタートレックらしさはありましたね。ブラウン判事に「イエスは2回」という台詞や、ジャックが「この惑星を救いに来た」という台詞など。(笑)恋多きシャーリーはデニー・クレインの女性版なのかも知れませんね。カールは彼女には自分が釣り合わないと感じ、ジャックとのような関係は築けないと感じた。それは判るような気がします。でも、ジャックはやり直すことはできないと言い、お互い別々の道を歩んできた、これからがあるわけではないと去っていった。さすがのシャーリーもビター&スイートなエピソードでしたね。ちなみに、アランとデニーはシャーリーの恋愛関係では論外です。(爆)原発の問題でアランが指摘した核廃棄物処理の問題はやはり大きいと感じました。これがクリアにならないと、むやみに原発を作るべきではないのでは?そして本当に安全なエネルギーが確立するまでは、少しでも二酸化炭素を減らして時間を稼ぐしかないのかも。ジェリーとケイティの関係はスイートで好きです。確かにケイティが恋愛関係に進むつもりがないところがジェリーとしては切ないでしょうが、静かに見守っていきたいですね。
January 14, 2010
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またまた「人生はミュージカル」なミッシーが登場。今回は歌うときにはカラオケ付きで、ミッシーがラジカセのスイッチを入れたびにシャーリーがそれを止めるのが面白かったです。ただ、案件は非常に過激な話題で物議を醸しそう。実際、あり得る話だと思いました。そして前回同様、アランとシャーリーが対立することになりました。・ミッシーがデート相手に無断で子供を産もうとして訴えられた件アイヴァンと離婚した後、ミッシーは黒人男性とデートし、手に入れた精子を不妊治療機関に持ち込み人工授精した。それを知った相手のテレンスはレイプされたようなものだと、出産を阻止したいと訴えたという。彼はミッシーとはただ2回デートしただけで一緒になるつもりはなく、ミッシーは詐欺をはたらいたという。ミッシーはシャーリーに代理人を依頼し、アランはテレンスの依頼を受ける。ミッシーがそいういう行為をしても法的には問題なく、裁判所は中絶を命令することはできないのは明かだが、一応裁判となる。ケイティがシャーリーの補佐に付き、過去の判例を分析する。アランはまだ妊娠5週間なので中絶薬を飲むことは侵襲的な対策ではないと主張するが、中絶については最高裁が結論を出していないので判事も命令できないと訴えを却下する。デニーはこういうことは女性に発言権があり男は口を出せないとアランを慰める。シャーリーはこの件でカールと意見が対立する。・ジェリーの元カノが生徒をハグして解雇される教師のリーが、落ち込んだ生徒を慰めようとしてハグしたところ、生徒と教師間の不適切な接触を避けるために「ハグ禁止」という規則を作っている学校側から解雇されたという。ジェリーが不当な規則であるというリーのために学校を訴える。学校側の言い分は、性的虐待やセクハラなどのトラブルを事前に避けるためにそういう規則を定めたと言い、実際過去生徒の親などから訴訟を起こされ不利益を被ったという。また、リーはこれまでにも他の生徒にハグして校長から注意されていた。しかしハグされた生徒の親はリーの行為を評価していると証言し、ジェリーは自分の例を挙げ、人と人との接触が人を成長させ孤立を避けると訴えるが、判事はやむを得ない規則であるとして訴えは却下された。ジェリーとリーはまたつきあう事にする。ミッシーがどうやって入手したかは省いて(爆)、クローン技術が可能になれば有名人のDNAを盗むとか、夫が死んだ後に冷凍保存した精子を使って出産するなど、あり得る話ですね。全く自分の意図に反して子供を作られてしまった場合、男性にはそれを止める手段がない。今回の場合、女性側が養育費や財産の相続などは放棄しているが、それでも男性は精神的に傷ついた。確かに勝手にそう言うことをされたら困りますよね。しかし、中絶問題というだけでも微妙な問題なのに、裁判命令で「阻止する」というのはやはり倫理的に難しそう。始めから結論の判っていた案件でしたが、話としては「生む生まないは女性の自由」という方に話が進んで、ちょっと違う展開になっておりました。アランが熱くなったのは大学生の時に、同じような経験(知らないうちにガールフレンドが中絶してしまい、自分は口出しできなかった)をしたからで、それを聞いたデニーが「お前は父親になりたいのか」と突っ込まれていました。テレンスは裁判に負けて、父親似なることは受け入れるがミッシーとは絶対に一緒にならない、そもそもミッシーに母親になる資格があるのかという話でした。でもそこまで法律が関与するわけには行きませんよね。ジェリーの方も負けてしまいましたが、こちらもやむを得ない判決でしょうね。校長が性的虐待は信頼する関係において起こると言っていましたが、学校という場で人を素直に信頼できないというのは、現代は本当にわびしいです。人のぬくもりを感じることなく子供たちは育っていくのでしょうね。それはそれで心配なことでもあります。ところで、シャーリーとカールの間に波風が立ったと思ったら、さっそくデニーがつけ込む。(爆)そう上手くいくものでしょうか。
January 6, 2010
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年末2時間スペシャルという形で放送されましたが、ちょうど見たのが新年でタイミングが良かったです。BLは季節が織り込まれている事が多いので、日本でもこうしてタイミングをはかって放送してもらえるとうれしいですね。そして、久しぶりにウィリアム・シャトナーの独断場の法廷シーンに唸らされました。このエピソードでエミー賞にノミネートされたというのも納得です。・夫をシャベルで殴って殺したペネロピをデニーが弁護前回、事務所がエコではないと訴えたウォルト・キンボールの妻ペネロピが、自宅前で雪かきをしていて、口論の末、気がつくと夫を殺していたと自ら通報し逮捕された。下心のあるデニーは、殺人罪で不利である事を承知で弁護を引き受けたため、アランが心配するが、今回だけはどうしても一人でやり通すと頑として譲らない。さらに、久しぶりに注目を浴びたためにマスコミを前に好きなようにしゃべりまくり、ここで負ければ事務所の信用ががた落ちになってしまう。デニーはペネロピが一時的な心神喪失であったと言うことだけで闘うつもりで、そのために精神科医を買収して被告に有利に証言させる。検察側が夫婦が離婚するつもりだったことを指摘、夫が死ねば財産が丸ごと手に入ると動機もあり、これまでも精神病の病歴がないと追及するが、デニーは更年期のホルモンバランスの崩れでかっとして正気を失っただけ、意図的に殺した訳ではないと主張。始めは全く策がないように見えたが、絶妙の最終弁論で陪審は無罪の評決を出す。途中、アランは心配のあまり変装して傍聴していたが、デニーの勝利に賞賛を贈る。・ジェリーとケイティが離婚弁護士の下劣な広告を訴える夫が自分と離婚したのは、たまたま広告を見たためで、まるで離婚を勧めるような弁護士事務所の広告はやりすぎであると言うクライアントが現れる。ジェリーとケイティは相手の弁護士が話を聞かないために起訴し、裁判ではジェリーが弁護士の品位や威厳について訴える。判事は広告は適法としながらも、人の離婚につけ込んでそれをそそのかすような広告はやりすぎと認め、陪審裁判をするように決定を出す。ジェリーが「アラバマ物語」を例に出したのは、いかにもDEKのドラマだなと言う感じでしたが、案件としてちょっと物足りなかったかな。「あなたの人生、それで良いの?」「今こそ離婚の時」というのが下品なのかどうかはよく判りません。コピーみたいなのがダメなのかしら。要は、トゥレット症候群と診断された事もあるジェリーが、奇妙な声を出したりチック症の様な症状を見せたりしても、ケイティが「あなたは威厳がある」と認め、仲間意識なのか彼女も変な声を出してみたり、そういう所と対比させたかったのかも。この話、「アリー」でジョンがトゥレット症候群(多分そうだった)の女性と交際していた時の展開と似ていますね。デニーの一人舞台は、さすがに良かったです。自信なさげで、すっかり闘う方法を忘れたかに見えたデニーが、思いのままに語り出して法廷を自分の物にする、その流れに私も飲まれてしまいました。ホイットニーがのぞき見したノートに「デニー・クレイン」と何百回も書いてあったのには爆笑してしまいましたが。アランの友人として必死で守ろうとしていましたが、デニーはここまで4年アランの陰に隠れて来て、今回だけは往年の輝きを取り戻したいとがんばった。その事に、あのデニー・クレインが感極まってしまう、というのが良かったです。ただし、陪審裁判というのはこういう事になってしまうのも恐いですね。確かに、気がつくと殺していた、と言うことだったのかも知れませんが、この奥さんは何も罪を問われることはないわけですね。
January 4, 2010
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おなじみのクリスマス・エピソード。今シーズンは地球温暖化に気を遣ったのか、心持ち地味なパーティでしたね。(笑)でも、コーラスが"Run, Rudolf, Run"を歌ってとても懐かしかったので、Ally McBealのクリスマスCDを引っ張り出して来てしまいました。これがまた良いんですよ。ちなみに私は「アリーmyラブ」関係で4枚持っています。単独のドラマとしては多いですよね。それくらい音楽にを重視したシリーズだったわけですね。ボストン・リーガルもクリスマスやパーティの時はDEKのドラマらしさが出ます。ところでゲストのパーマー弁護士というのはシーズン2の同じような案件で出てきていますね。消費者金融が専門の弁護士なのかな。サブプライムローン問題はこのエピソードが放送された2007年12月頃の大きな話題だったわけですね。そしてもうこの頃にはiPhoneがアメリカ国内で発売されていた。ふーん。(笑)・デニーが友人で環境問題に熱心なウォルトから訴えられるクレイン・プール・シュミット事務所はグリーン・ピープルという団体と契約していたが、ウォルトが事務所はエコに無関心で、むしろクリスマスの飾りなどエネルギーを無駄に消費しているとして、支払った金を返せと言われたため、デニーが口論となってペイント銃で撃ってしまう。デニーは事務所は環境に優しいとウォルトに話していたという。デニーが頑固で和解も上手く行かず裁判となったが、ケイティとサックが本当に「環境に優しい」とはどういう事かを追及し、無罪となる。・クラレンスが家のローン返済が滞り家を取られた件頭金無しのローンで自宅を購入したクラレンスが、変動金利が予想外に高騰して2ヶ月返済できなくなり銀行に自宅を差し押さえられてしまう。アランが代理人となり銀行側と交渉するが、相手はアランの事をバカにした態度を取るパーマー弁護士を雇い突っぱねる作戦に出る。アランは、経済の状況から銀行側が家を取り上げても無駄だとし、強気の態度で金利を固定して再び返済をする事を認めさせる。・ジェリー対物愛のリーから振られたジェリーは落ち込むがケイティに慰められる。・ロレイン過去の犯罪歴についてサックから問わないとされ、解雇を免れる。・デニーの脳ドックアランに勧められPETスキャンをしたところ、MCI(軽度の認知障害)だと診断される。ただの老化か、あるいはアルツハイマーの初期症状かもということで、今後6年以内に80%の確率でアルツハイマーになるかも知れないと言われたデニーだが、落ち込むことなく今日一日を感謝して生きるとアランに語る。ハイブリッドカーが本当にエコか、電池を作るためにどれだけ石油を使うのか、環境を汚染するのか。ペットボトルで水を飲むことがどれくらい非エコか、肉を食べるためにどれくらい二酸化炭素が出るか、などなど、「あーいえばこーいう」抗弁が行われて言い逃れぽいですが、まあ確かに決め手には欠くかも知れません。しかし2年経った現在もうデニーのように開き直って放置する段階は過ぎているように思います。ところで、アランが気を遣ってデニーが検査を受けた結果、何ともグレーな診断が出てしまいましたね。75才でアルツハイマーの可能性、また酒とタバコを続ければ命はない。ああ、年を取るのは嫌だなあ。(泣)でも意外と楽観的なデニーはSEXの方はそろそろ卒業しても、何とかやっていくさという感じでしたね。少しずつ嫌なことを忘れていくのが老いなのかな、という気もします。デニーのクリスマスプレゼントは、アランの身体に付いたロレインの残り香を匂うことだなんて、随分デニーも省エネになりました。(爆)クラレンスもクリスマスに家無しは気の毒です。アランが大きなプレゼントを贈ったことになりますね。
December 23, 2009
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全編にわたって、アメリカに対するグチ大会という雰囲気でした。(爆)普段見ている海外ドラマで本音のような自国に批判的なコメントを聞きませんので、興味深く見ました。ただ、公立学校の教育に関する問題は「ボストン・パブリック」でよく取り上げられていた話題ですね。現実の問題ととらえてよいのでしょう。教育については今私は「The Wire」のシーズン4で現実を見ています。(笑)・アランとデニーが州兵を訴えるデニーがお気に入りのピザ屋へ行くと閉店していたので訴えるという。店主のバートが洪水の時に州兵が救助に来なかったので店を失ったというのを聞いて、アランは急遽バートになりかわり、州兵を訴えることにする。アランはイラク戦争に州兵が派遣され、国内で助けを求める人たちのことはおろそかになっている事実を指摘。大金をつぎ込んだ戦争の意義などを熱く語り出し止まらない。しかしブラウン判事からは政府に対するグチと取られてしまい、約束通り法廷侮辱罪で2人とも逮捕されてしまう。その後、釈放されたアランとデニーは国に奉仕したいと言って州兵の募集に応募するが、年齢制限で体よく断られる。アランは再び、州兵の採用に条件が多すぎ、国に奉仕したい国民を閉め出すとして訴えようとするが、ばかげているとして却下される。その後2人は沿岸警備隊に年齢制限がない事を知り応募する。・シャーリーの孫が公立学校から退学処分を受けた件シャーリーの孫マリーナは、統一テストはばかげていると抗議するために、テストの一部をシュレッダーにかけて校長室の前にばらまき、退学処分を受ける。マリーナは1年間イギリスに留学しているときに、教育レベルがアメリカとは格段に違う事を知り、自分たちも質の高い教育を受けると抗議したという。その後、国際的な学力検査の結果などを引き合いに出し、アメリカの高校生がいかに勉強できていないかを指摘するが、校長は自分自身の子供は私立高校に入れていることを認めた上で、政府の「落ちこぼれ防止法」による統一テストを実施しなければ助成金をもらえないという本音を漏らす。判決は器物損壊は認めるとしても、退学処分には当たらないとして学校の処分は取り消しとなる。・ロレインの秘密ロレインは自分の過去についてケイティらからしつこく詮索されたため、アランに相談する。アラブ系の男性と結婚して不倫したので逃げてきたという話しは嘘で、実はイギリスで貴族も客の中にいた高級売春クラブを経営していたが、捕まって国外に追放されたという。アランは正直にシャーリーに相談するように言う。・カールが事務所を去る?これまでのクレイン・プール・シュミット事務所のドタバタやばかげた裁判にすっかり自分の管理能力に自信をなくし、NYに戻ると言い出す。シャーリーは自分を愛しているなら残って欲しいと慰留する。アランが言っていましたが、楽しいことをやりながら見ている人はちょっとお勉強になるような、というまさにそんな感じですね。民主主義を海外に広めに行くのに自国民が災害にあっても救済されない、じゃあ心ある人が何か困っている人を助けたいと思っても、年齢的に入隊することはできない。現政権は一体どれだけの金を戦争につぎ込めば気が済むのだろう。もっともな意見だと思いました。ちなみに州兵は海外派兵が条件に入っているのですね。戦争が長引き、兵隊が足りないので借り出されている。州兵の立場については話を聞いていると日本の自衛隊のようなイメージを受けました。ラストの借り衣装の制服姿の2人は笑えましたね。全然似合っていないしまさに借り物程度。邪魔になるだけでとても役に立つとは思えないです。(笑)シャーリーの孫娘の言い分はいつものDEKのドラマぽいネタですね。年配の教師は給料が安いと辞めていき、若い教師も現場のきつさにすぐに辞めてしまう。政府は「落ちこぼれ防止法(No Children Left Behind)」で、レベルを下げる上に、統一テストでは結果が悪ければ州ごとに結果を操作するなど、この話については日本も人ごととは言えませんね。戦争に回す金を教育に回せというのはこれも納得です。ところで、びっくり(というのか意外)なロレインの過去ですが、これを知られて訴えられるとか、ストーリーがてんかいするのかな?このためにわざわざケイティがイギリス出身の設定だったのかと思うと、えらく手が込んだ感じがしますね。
December 17, 2009
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今シーズンになって初めて元大番頭のポール(Rene Auberjonois)とちびっ子ベサニー(Meredith Eaton-Gilden)が出てきました。オーバージョノーさんのおひげは、ちょうどこの時期に出ていた「Saving Grace」の関係かしら?トムソン判事役のLoretta Devineも、ボストン・パブリックでおなじみですね。・デニーが売春の勧誘で逮捕された件デニーが裁判所のトイレに入ったところ、隣にいたおとり警察官に売春の勧誘をしたとして逮捕されてしまう。トイレ内での行動がゲイの売春のサインだと判断されたという。取引しろと言う事務所のメンバーの助言も聞かず、デニーは頑として無罪を主張してアランが弁護することになるが、ブラウン判事は裁判で審議することにする。案の定マスコミに取り上げられてデニーの周辺は大騒ぎになる。証言席では言いたい放題のデニーにアランはヒヤヒヤするが、報酬を伴わなかったことと警察はもっと重大な犯罪を取り締まるべきという弁護などで無罪となる。・毒舌で有名なDJがラジオで過激な発言をして首になった件老人は死ぬべきであると発言して首になり、ラジオ局を訴えることにしたボブをシャーリーが担当する。ラジオ局側の弁護人はデニーの元カノのベサニーで、トムソン判事とお互いの外見を揶揄して法廷は攻撃的な意見が飛び交う。判事は訴えの根拠となる修正第1条について、民間企業には適用されず、DJの解雇は編集の範囲内としながらも、ジャーナリズムの発言の自由を重視して原告勝訴とする。勢い余ったベサニーは言葉が過ぎて判事に法定侮辱罪で留置場に入れられる。・ロレインの秘密ケイティはロレインがイギリス人ではないかと疑いを持ちホイットニーが調べたところ、過去数年しか記録がないことがわかる。ロレインは自分から過去にパキスタン人の男性とロンドンで結婚したが、不倫を見つけられて「名誉の殺人」で相手も殺され、自分も命が危ないということになったので身分を変えてアメリカに来たという。ホイットニーはケイティ自分たちも危険な目に遭うかもと黙っているつもりはなさそうだ。最初の事件で、どう見てもデニーが逮捕されるのはえん罪じゃないかという印象です。アランのいうように検察は立件の責任を果たしていませんからね。誰か有名人がそういう風にして捕まったのでしょうか、もしこんなことで逮捕されたらたまったものじゃありません。行きすぎた治安維持をからかっているのでしょうか。ちなみに、ゲイの検事補はSteven Culpでした。アランとデニーのお泊まり会やフラミンゴなどの「男同士の絆」はゲイは認めないんだそうで、男と女が友人関係で居続けることはできない、というのと同じでちょっと笑ってしまいました。デニーがアランに助けを求めるときに携帯を出すと、プルプルと言う音がしてまるでスタートレックのコミュニケーターみたいでした。シャトナーのしゃべり方もそんな感じでしたよね。(笑)発言の自由については、日本の放送でも「社会福祉に国費が支払えないというのなら老人は死ねと言うのか」と言えばまだ理解できますが、俺たちの将来が不安だから老人は早く死ぬべきだと言ったら、後から「先ほどは不適切な発言がありました」とお詫びすることになるでしょうね。ただ、アメリカでもベビーブーマーが揃って引退し年金やら医療費で国が苦しくなるのですね。でも、そこでせっせと政治献金して自分たちの権利を守ろうとするのが日本とは違いますよね。日本だと老齢者はただ切り捨てられていくのに。ロレインの秘密が明らかになったことにより、先のエピソードの展開がありそうですね。
December 9, 2009
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最新の話題から裁判ネタを探していて、深くは追及されませんでしたが面白かったです。・クラレンスが牧師に悪態をついている場面をYouTubeにアップロードされた件駐車場で女装をしたクラレンスが場所争いで牧師と喧嘩になり、尻を出して悪態をついている場面がYouTubeにアップロードされた。サックが事務所の品位を落とすと叱るが、クラレンスは逆にYouTubeを訴える。サックが代理人となり、侮辱罪、肖像権の濫用を訴えるが、相手は個人の投稿した動画は名誉毀損にはあたらないと主張。ブラウン判事は科学技術の進歩で新たな法整備が必要だが、現行法では違法とは言えないと訴えを却下する。・事務所の弁護士を太っていると言う理由でデニーが首にした件ナンシーの代理人は100万ドルを要求するが、アランは逆にセクハラまがいの言動で追い返す。ついに裁判となるが、判事が太った女性だったのでアランは言葉を失う。判事は原告の「アメリカでは太った人々は差別されている」という主張には耳を傾けるが、アランの発言は無視して訴状を検討するとだけ言って引き下がる。いきなり判決を言い渡す判事に、アランは辛うじて肥満は健康を害するし、太った人と付き合うと太ってしまうと主張をしてみるが、判事は特に説明もなく訴えを却下すると告げる。・被疑者と間違えて黒人の青年を射殺してしまった元警官の裁判元警官のジェフリー・バスは、銃を持った強盗の通報に基づき、現場にいた黒人の青年がポケットから空き缶を出そうとしたのを銃と勘違いして射殺してしまった。しかも、8発も撃った。これが人種差別による殺人ではないかと起訴されたため、ケイティとホイットニーが担当する。バスが人種差別主義者だという根拠は、fMRI(機能的磁気共鳴画像法)により、感情面の脳の活動を調べる方法で検査したところ、黒人全般を恐れているという結果が出たから。ケイティらは再検査を要求するが、全く同じ結果に終わる。バスは過去、任務中過去3度撃たれており、また2度黒人の容疑者を撃った事がある。担当している地域はギャングが多くて治安が悪く、黒人が容疑者になることが多い。ホイットニーは今回の根拠がMRIの結果だけであり、政府は頭の中まで取り締まるべきではないと主張し、判決は無罪となった。3つ目の事件はなかなか重いものがありますね。死んだ青年の母親の無念さは十分に判りますが、心理的なデータを有罪の根拠にするのは難しいですよね。警察も不当逮捕や不正を日々市民から監視されているし取り締まりたいわ、厳しいことはできないわで辛いところ。しかも、逮捕するときに撃たれて殉職する警官も多い。「政府は私たちを監視している」という言葉には陪審員もさすがに敏感になるようでした。無罪にはなりましたがホットニーは「次は銃を持たない仕事を」と言っていましたので、適正のある職場を探すべきでしょうね。YouTubeの話は実名で出てきましたが、そういう裁判や訴えの実例があったのでしょうか。はしたない格好、悪態、失言などを一般市民が撮影してさっとインターネットに上げる。それだけで本人の性格を全て表してはいないけれど、印象というのは大事ですね。そして、昔は恥ずべき事や失敗は忘れ去られ、水に流されて来たのに、今は決して消え去ることはない。世界中に配信されてしまう。それに対して特に取り締まる法律もない。一般人の行動を知らせることはジャーナリズムなのかどうか。この手の話は携帯電話やインターネットなど便利になればなるほど、増えるばかりでしょう。まじめな話はこれくらいで、ジェリーとリーのデートの話は微笑ましいというか、純愛ドラマのようです。(爆)3回目のデートではキスを、ということでアランがロレインと実演してみせるとあまりの濃さにジェリー失神。(笑)すったもんだしたようですが、どうやら落ち着いたようで良かった。一方、意味不明のフェロモン女ロレインは彼氏ができたとアランに伝えて、アランは機嫌が悪い。ストーカーした上で、他にいますからとどこまでも迷惑な女です。デニーは、最近物忘れが多いような感じですね。裁判でも何も発言させてもらえないし、シャーリーもお休みだったし元気がありません。
December 3, 2009
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アランの裁判は意外な展開でしたね。死刑制度に対するD.E.Kelley流の問題提起だったのかな?・パトリス・ケリー裁判娘を殺されて、犯人が心神喪失で無罪になった事で、逆に犯人を殺して自分も一時的な心神喪失だったと主張しているパトリスの裁判の続き。検察側は、パトリスが冷静、冷血に被害者を撃ったという目撃者の証言を引き出し、復讐のために殺したのは明白だと主張。アランもパトリスの無表情で冷たい感じでは裁判に勝てないので、もっと感情的に訴えるように求める。パトリスは殺せと神の声が聞こえたと殺害の状況について説明するが、聖書にも復讐を認める言葉があり、殺すのは神のご意志だったと涙する。そこからは、殺人はもちろんいけないことだと判っているので、「神の声」に自分を投影したのだろうと認める。弁護側と検察側は聖書の中の言葉を引用し復讐は認められるのかどうか、神父と宗教学者を呼んで解釈の違いを論じあう。アランの、死刑制度は反対だが当人による「正義」を行う行為は快いという発言に、判事は過失致死の取引を持ちかける。アランはこれも断ってしまうが、評決は第1級殺人、第2級殺人とも無罪となった。・物置に愛情を感じる依頼人リー・スウィフトジェリーのところに、「恋人」を連れ去られ殺されたと訴えるリーがやってくる。ただし、この場合恋人とは「物置」で、彼女は対物性愛の嗜好があり訴訟は起こせそうもない。しかし、自分にそっくりのリーに対してジェリーは力になろうとする。物置はすでに壊され元の姿ではなかったが、人間と関係をもつのも悪くないと話すとリーはジェリーにデートを申し込む。・太っていることを理由に部下を首にしたデニー事務所の弁護士ナンシー・ワイルディングを太っているとして首にしたため、逆に訴えられそうになる。ロレインが補佐に付き和解の場を設けるが、あくまで外見にこだわり失礼な発言を繰り返すデニーに、ナンシーは金銭での解決は受け入れられないと断る。サックは最近では法廷に座らせてもらず注目を浴びたいデニーに、何をしようと君の勝手ではないといさめる。裁判はアランが代理人に就くことになった。ユダヤ教の宗教学者にアランが、復讐がいけないと良いながらイスラエルは周辺国に爆撃を加えているじゃないかと言い、デニーに対しても、あなたは中絶は反対なのに、死刑は賛成ですかと何だか屁理屈を捏ねているような感じでした。判決が無罪となったのは、被害者の親として法制度に委ねたら、殺人犯が無罪になってしまったという悔しさに陪審員が理解を示したということなのでしょうね。それでも、復讐が道徳的な行為だとは仇討ちが認められた封建時代のような話で、法廷ドラマとしては「え~?」という感想でした。あえて逆を示して問題提起したかったのでしょうか。ジェリーの依頼人が物置に愛情を持つというのは、昔某番組でマネキン人形に恋をしてしまったという話題を思い出しました。(笑)アスペルガー症候群で変人扱いだったジェリーが今ではすっかり「良い人」になって、この依頼人に人間とかかわるのも悪くないよ、と言えるようになったのが感慨深いですね。次はデートをして交際が始まってからのドタバタのようです。デニーは人のことを太っているとはとても言えないと思うのですが、確かに最近はぱっとしませんね。やることがないので、RPGゲームの中で娼婦を買っていると言うのが笑える。女性関係も最近はないし、話題薄ですね。そろそろ引退時期ですかねえ。
November 27, 2009
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いつものBLらしからぬ、ロー&オーダーのような展開で少々面食らいますが、今回はD.E.Kelleyの脚本なのですね。性犯罪者情報公開法に対する問題点を提起する意欲的なエピソードになっています。昔の「プラクティス」を主今しますね。・ジョセフ・ワシントンが新たに施行された性犯罪者に関する条例で逮捕された件ケイティとジェリーが担当して無罪になったジョセフが、可決されたばかりの法案を根拠に告知もなく逮捕されてしまう。ミドルタウンでは性犯罪者が町の境界を通過するのを禁止することになり、そうとは知らず車で走っていたジョセフが逮捕されてしまったのだ。ジョセフは17歳の時に付き合っていた白人の女性からレイプの告発をされ、服役した過去があり、性犯罪者の登録をしていた。しかし、それは父親から罰せられるのを恐れた彼女が訴えただけで、合意の上のSEXだった。ジョセフは彼女を庇って犯していない罪の償いをしていたのだった。しかし、性犯罪者に対する地元の強い反発や拒絶のために公共機関も使えず、家も追い出された。ケイトの説明に判事は起訴を取り下げるが、ケイトは罪を償った人間が受け入れられる場所がないと、ミーガン法そのものが違憲だと主張する。判事は却下するが、ケイトは収まらない。サックはジョセフの元彼女に掛け合って、当時の訴えを取り下げ性犯罪者の登録を取り消させるようケイトに言う。ジョセフの交際相手だったグウェンは、始めはケイトにレイプだったと言うが、後から父親恐くて嘘の訴えを起こしたと認める。それを明らかにすると場合によっては偽証罪に問われる可能性があるが、それでもジョセフをこれ以上苦しめられないという。ジョセフは登録を抹消し再び自由の身になるが、まもなく他殺遺体で発見される。ショックを受けたケイトはミドルタウンの教会へ行き、ジョセフのために祈って欲しいと訴える。・娘を殺した犯人を殺し、心神喪失で無実を訴えるパトリス・ケリーの件アランの前に、娘を殺して有力な弁護士を雇って一時的な心神喪失が認められて無罪になった男を殺したいという女性が現れる。驚いたアランに、そういう小説を書く上でのアドバイスが欲しいというので応対するが、なんと本当に殺してしまう。アランが代理人に指定され弁護を始めるが、パトリスは一時的な心神喪失を主張し全てをコントロールして無罪を勝ち取ろうとする。アランは計画的だと疑うが、裁判にやる気満々だ。今回はまじめな話が多かったので、デニーは裁判から外されてました。(爆)新入りのケイトが中心となったジョセフ・ワシントンのストーリーはこれがやりたかったのでしょうね。クレイン・シュミット事務所の弁護士がこれほど依頼人に感情移入するのも珍しい。いつも性犯罪者を追及する側のストーリーが多いですが、本当は無実の人が法制度のしわ寄せに巻き込まれていくのが新しい視点だなと思いました。ワシントンは本当に気の毒な人ですね。裁判後に「それでもミドルタウンから去った方が良い」と忠告した人がいたのは善意の行為だったのでしょうか。警察でも犯人を見つけてやると言っていたので、この後犯人捜しのストーリーに繋がるのかな?ジェリーは恋する人にはほとんど手伝いできませんでした。一方、アランを翻弄するパトリスは娘が殺されても犯人が罪に問えないという悔しさは判るものの、自分も同じ手立てで目的を達して無罪になろうという。これは相当悪質ですよね。演じている人がERとかグレイズ・アナトミーなどであまり良いイメージではないので、余計に冷たい感じ。彼女の無罪を勝ち取ることができるのかどうか、あるいはアランの弁護士の良心を問われるのかどうか。とりあえず、次週に期待したいと思います。
November 19, 2009
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また新人が入りましたね。NYから勝手にやってきたホイットニー・ローム。まだ若くて男と別れたいとかなんとかでクレイン・シュミット事務所にやってきて、とりあえずケイティ・ロイドの裁判を手伝うことに。ジェリーとケイティの関係は、前のシーズンのクラレンスとクレアの関係のように見えてきます。ゲストの判事に初めてRoma Maffiaが出ていましたね。「Nip/Tuck」のリズですが、この先何度か出るようです。・陸軍大将フィッツジェラルド(フィッツ)がゲイをカミングアウトしたため除隊となった件デニーの戦友が軍の「聞かず、話さず(Don't ask, don't tell)」という政策に反して自分の性的指向を明らかにしところ除隊となった。軍を訴えたいというが、ゲイ嫌いのデニーはやる気がない。担当が過去に同性愛を「治療」する宗教団体を訴えたブラウン判事なので、シャーリーは判事に代わって欲しいと申し立てる。しかし愛国的な判事は逆に引き受けることに。2005年以降、同性愛を理由に1万人が軍を去っている。軍では最近の人不足で採用枠を過去の健康問題や犯罪歴のある人にも広げているという現状があるという。フィッツは性的指向と軍の仕事を遂行するのには何も関係ないとし、NATOでゲイを受け入れないのはトルコだけで、シャーリーは「聞かず話さず」の妥協策が結局は偏見を生んだなど、政府を批判する。ブラウン判事は現実主義者として「聞かず話さず」政策の裏に、実利的な目的がないとして、30年間功績も多く、国に仕えた軍人を辞めさせることはできないと原告勝訴を言い渡す。・別れた夫が息子を闘牛士にしようとしているので親権を取り戻したいという件先週、闘鶏で依頼人となったミゲルが、元妻から10歳の息子を危険な闘牛士にさせようとしているとして、母親から裁判を起こされる。事務所に転勤してきたばかりのホイットニーがケイティ・ロイドの補佐に着くことになる。アメリカ人である妻側は闘牛は子供の利益にならないと主張、ケイティは闘牛はメキシコの文化であり息子のドミンゴ自身が闘牛が好きで訓練を重ねており、スポーツとしても危険は特に大きいとはいえないという。ペイトン判事は自分も母親であるので原告に共感を示すが、個別のスポーツを親権争いのネタに使うべきではないとし、両親がよく話し合うようにと諭す。・ジェリーケイティをデートに誘おうとして上手く行かず、すっかり自信をなくしてしまう。ケイティはジェリーを尊敬しており、これからも友達として付き合いたいという。・デニーシャーリーとサックがキスしているのを見て、自分は愛されていないとすっかり意気消沈してしまう。シャーリーが違う形であなたを愛していると慰めるので再度アタックするが、あっさり拒絶される。・アラン&デニーロレインの存在が次第に影響を与え、以前なったようなWord Salad(言葉の混乱)状態になってしまう。ロレインはそれを認めるように迫るが、アランは意地を張る。デニーは話をきいてやるが、アランの初体験の時のことが引っかかっているようだとわかる。デニーはゲイ嫌いを直すセラピーに行く前にまたニモベイにサケ釣りに行くという。アランの「初体験」の話は、「アリー」のエピソードで、ジョン・ケイジが思春期の頃に「おもいでの夏」を見て恋をしていたという話の焼き直しのような感じですね。人妻が14歳と関係を持つと今ではレイプ扱いですが、とにかく、その時の体験はロレインに対する特別な感情に繋がっているらしい。今は話し上手、聞き上手なデニーでもなかなか本音を打ち明けないので、デニーもちょっと不満。そのデニーは最愛のシャーリーが自分を愛していないと涙を流す。ここはかなりツボでした。(爆)デニーは愛すべきキャラクターですが、シャーリーじゃないけど人生の伴侶としては考えますよね。軍と同性愛の話はJAGなどでよく見た話題です。同性であっても異性であっても、同じ部隊の中で恋愛は御法度、その場合は所属を変えるというような対応では無理なのでしょうか。ケイティはやはりイギリス出身でしたか。事務所に来るときは何の説明もなかったのですが、おっとりしていてしかもしっかりしている。彼女の持つ気品はやはりイギリス人だからかな、と感じました。
November 11, 2009
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ゲストが多彩でしたね。学校を訴えたアビー役のKay Panabakerは、なんとCSIでキャサリンの娘リンゼイを演じていました。まあ~大きくなったこと。その学校長は「エバーウッド」のJohn Beasley。先日「NICS」でも見たばかり。また、ケイトとジェリーが引き受けたライス夫人役のClare Careyは、「ポイント・プレザント」や「ジェリコ」などのレギュラー。闘鶏が残酷かどうかという話題は、やはり「BONES」で違法な闘犬の賭博事件で同じようなテーマを見たばかりです。でも番組が違うと解釈が違っていた。(笑)ちなみにこの裁判の判事はBONESで準レギュラーのPatricia Belcherでした。・アランとロレイン15歳のアビゲイル・ホルトが禁欲のみしか教えない学校を訴えたいという。彼女はコンドームを使うことを学校で教えられなかっただけに、ボーイフレンドからHIVウィルスを移されたという。SEXしなければ移ることはなかったと言われてもしかたないが、彼女なりに少しは学校にも責任を取って欲しいという。学校が禁欲を奨励することによって10代の妊娠率は確かに低下しているが、性・行為感染症(STD)の罹患率は決して下がっていない。学校側は性教育の責任を持つのは両親であると主張。アランは問題は背後に宗教が関係していることや、禁欲を教える学校に助成金が下りることなどを挙げ、未だに患者が増え続けているHIV感染予防にとってコンドームの使用が最も有効であると訴える。ブラウン判事はアビーの訴えを認め、学校に75万ドルの罰金を言い渡す。・デニーとカールシャーリーの件でデニーはカールの事が面白くない。対抗心むき出しのところに、売り言葉に買い言葉で、闘鶏で訴えられた依頼者の弁護をカールが引き受け、その結果をデニーと賭の対象にすることにした。依頼人は英語が不自由なので、デニーが手配したシスターが通訳に立つ。警察は闘鶏が残酷であるとして依頼人の鶏を救いだし、その後安楽死させてしまった。カールは闘鶏を愛するメキシコの文化との違いについて説明し、一方アメリカ国内で飼育されている食用の鶏が決して幸せではないと訴える。「鶏らしい一生」を終えることができる闘鶏の鶏たちが豊かな人生を送っているのではないか?検察はギンズバーグ検事補。判決は依頼人の無罪となり、カールがデニーに賭で勝つ。・ケイトとジェリージョセフ・ワシントンの前の弁護士で、バスに飛び込んで自殺してしまったライス弁護士の妻、ディーナが依頼人。ディーナの夫は父親の死後落ち込んでいたのでDr.ファレルのセラピーを受けることになったが、治療は逆の結果を生み、子供の頃の親の虐待の記憶を呼び戻され、それが原因で死ぬことになってしまったという。ディーナはDr.ファレルを訴えたいという。Dr.ファレルは薬剤を用いない、カウンセリング中心の治療を行うが、調べたところ催眠治療の40%は悪影響がでるという報告もあるらしい。ジェリーは話し合いで治療の危険性について事前に患者に話すべきだったと、インフォームドコンセントの欠如を追及し、高額の和解金を引き出すことに成功する。ジェリーはケイトに恋心を感じ始めていたが、なかなか思いを伝えることができない。ジェリーはなかなかの腕前で相手側を攻撃するときは別人のようですね。相手側の代理人も裁判に持ち込まれると困るので、「きっと戻ってくる」という予測通り和解の金額の話し合いに応じました。この話が一番興味深かったです。そういえば、「ロー&オーダー:性犯罪特捜班」でも、特殊なセラピーが原因で封印されていた辛い過去が蘇り、それがまた犯罪に結びつくというやりきれない話がありました。セラピー万能ではないという事は意外と知られていないのかも知れないですね。ジェリーは若くてきれいなケイトに夢中。アランに相談してみるものの、アラン自身今それどころではない。同じ事務所になったロレインの事が気になって、気もそぞろ。デニーに相談すると催したら(!)チクレットというガムを噛めという。(爆)そのデニーはアランが別れたばかりのグロリアを狙っている。アランは別にどうなっても構わない、「お好きにどうぞ」と言う。その替わり「ボクもシャーリーを」というと、デニーは絶対にシャーリーに手を出してはダメだと釘を刺す。やはりシャーリーは別格か。少女が学校を訴える話は、何でも訴えてしまうDEKのドラマらしいですよね。それでも、いくら宗教の影響があるといっても学校側敗訴というのはちょっと苦しかったかも。日本でこういう裁判はまず起きないでしょうね。ただ、HIVは日本でも感染者が増えているらしいので、学校だけでなく公的にもきちんと教育して欲しいと思います。
November 4, 2009
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先週に引き続き、ジョセフ・ワシントンの裁判を中心に新人弁護士とジェリーが奮闘する。アランの身の回りには若干変化が。ジェリーが頼もしくなりましたね。ブラッド役のMark Valleyはどうやらこれが最後の出演らしいですね。残念ですが、この後「Fringe」へ行ったのかな?まもなくFringeも日本で見ることが、見ることができるでしょう。無実を訴えるワシントンに対して、裁判の見込みはかなり不利。アランは弱気になる新人ケイティにアドバイスを与える。ワシントンは被害者と不倫関係があったというが、それが証明できれば被害者の夫に疑いの目が行く。被害者のセラピストは秘匿特権を理由に事実を話してくれないので、証人として召喚することにする。裁判が始まり、弁護側は違法な取り調べで自白を強要したと担当刑事を追及し、ワシントン以外他に容疑者はいなかったかどうか答えを求める。被害者の夫で医師のリバースは始めからワシントンが犯人だと思っていたと前の証言を翻す。妻はワシントンから付きまとわれていたという。「合理的疑い」を持ち込めれば良いと言うアランのアドバイスで、リバースが妻殺害時間帯に家の駐車場の車の中でずっと待っていたことを指摘、夫人の不倫に気付いたかという質問するとリバースは否定し、「奥さんを殺しましたか」と質問にも動じなかった。セラピストが前もって知らせていたためだった。しかしセラピストはリバースの妻が不倫していたと証言する。アランは前科のあるワシントン本人に証言させるのには反対だったが、彼の人間性を知って欲しいというケイティの強い要求で証言席に座らせる。検察のブラッドがワシントンの過去の犯罪歴を取り立てて陪審員の心証を悪くするように攻めるが、ジェリーが最終弁論で警察の捜査の不備、リバースが証言を変えたこと、犯行時に自宅の駐車場にいたことなどを挙げ、ワシントンが犯人とするには合理的疑いを持ち込む余地が十分にあると訴える。その結果、判決では被告の無罪が認められる。アランはグロリアと子供を持つことに決心が付かない。そうこうしているところでデニースの穴を埋めるためにロレインが事務所に入ってきたため、さらに混乱する。さっそくロレインに目を付けアタックするデニー。熟考したあげく、アランは子供は持てないとグロリアに告げ、2人は別れる。アランはシャーリーとサックが関係を持っていると気づき、それを聞いたデニーは最愛の人を奪われてショックを受ける。「プラクティス」ではよく使った「プランB」はリバースには読まれていましたね。ジョセフ・ワシントンは目撃証言もあったことからいきなり逮捕されて、自白以外は許されない状況に追い込まれてしまった。犯行と被告を結びつけるような証拠もあって誰もがワシントンが犯人だと見る中で、新人のケイティが彼の優しさを見抜き、ワシントンもケイティを信じて最後まで闘う事ができた。アランのアドバイスは法廷での駆け引きやテクニック的なものでさすがだと思いましたが、やはり「君自身が自分を信じなくてどうして陪審員が君を信じるだろう」「本当の自分のまま、心から話せ」と刑事弁護士の根本を語ってくれて良かった。まあ、その部分も「プラクティス」でもあったわけですね。(笑)無罪となった(検察敗訴)後は、ブラッドはリバースに「居住地を離れるな」と釘を刺していました。もしかすると、次は夫が訴えられるのかも?グロリアの子供欲しい宣言はやはりアランを次の列車に乗せることになりましたね。アランが悩んだのは彼の父親や祖父が酷い親だったことで、自分もそうなるのではないかと言うこと。でも、聞いていたジェリーは「君は良い父親になれるよ」と言う。今回ジェリーやケイティに対するアランの優しい態度を見ていると、それも納得です。でも、彼はそれ故に父親になるのを拒んだということですね。自分が自分でなくなっていく気がするからと言うことで、まあBL的にはしかたないでしょう。デニーはロレインが入って来てさっそく口説く。アランとグロリアとの関係を壊さないためにも君は僕と寝るんだ、なんて何を言ってもパターンは同じ。アランもじゃあ僕もシャーリーを口説いても良いんですね、という会話は面白かった。何回も結婚しているくせに、デニーにとってシャーリーは運命の人で手の届かない存在。でも、勘の鋭いアランはサックとシャーリーの関係に気付いてしまった。次週からはサックvs.デニーが見られるのでしょうか。そのためのレギュラー入りだったのか。(笑)
October 28, 2009
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シーズンプレミア。拡大エピソードだったのでラストが切れて録画し直すことになりました。例によって多少メンバー入れ替えがあったようですね。最後はちょっと驚きました。(笑)DEKらしく、歌入りの豪華版で楽しかったです。・デニーおとり捜査で引っかかり買春容疑で逮捕。泣きつかれてアランはガールフレンドで判事のグロリアに頼み、圧力をかけ訴えを取り下げて貰う。・アランシャーリーの起こした裁判を担当。スタンフォード大に代替エネルギーの研究に対して寄付したつもりだったが、石油会社からも多額の寄付を受けている事を知り、研究の中立性が損なわれると寄付を取りやめたいという裁判で、相手側の代理人が元カノのロレインでやりにくい。誘惑に負けてエレベーターの中でSEXしてしまう。グロリアからは子供が欲しいと決断を求められて躊躇する。・新人ケイティ・ロイドまだ本物の裁判をしたことがないのにいきなりレイプ殺人事件の被告、ジョセフ・ワシントンの弁護を任される。ワシントンは取り調べで自白したがその後弁護人を次々と解任しケイティにも何も話さない。検事補となったブラッドが取引を認めてくれたが、本人が了解しなかったために裁判となってしまう。ケイティの熱意にワシントンは口を開き無実だと訴えるが、自白が証拠として認められてしまったために、補佐に就いたジェリーと共に非常に不利な裁判を始めることになった。・クラレンス広場恐怖症のドリスと共に、女装で歌唱コンテストに出て準々決勝に進むところだったが、新シニア・パートナーのサックから事務所の信用に関わるので出るなら首にすると言い渡される。ドリスのために辞めるつもりだったが、アランから自分で立ち向かえと言われてサックと直談判し、許して貰う。・シャーリー裁判ではアランが温暖化問題を包み隠そうとする石油業界の思惑を追及し、サンダース判事が契約は有効ではなかったと認めたために勝訴。逮捕騒動で落ち込むデニーを慰める。ジョン・ラロケット演じるNYからやってきたカール・サックというシニア・パートナーですが、何とまあシャーリーの恋人?元彼?厳しい上司としてクラレンスやジェリーに接していましたが、そうでもなさそう。変人の集まりであるこの事務所を普通の事務所に変えるつもりはない、というかできないと理解したのでしょうね。ただ、安心はしていられないかも。もう一人、イギリスぽいアクセントの新人ケイティはよくぞこの事務所に入れたな、というほどの控えめなひよっこ弁護士ですね。ワシントン(役者さんはOzで有名な人)が不利な状況にも関わらず気に入られてアランと交代させてもらえず、当惑する。ジェリーが陪審員から気に入られることで裁判を闘おうとアドバイスしていましたが、さあ劣勢を跳ね返し勝つことができるのでしょうか。殺したと言うマンションの管理人とは関係を持っていたそうですし、彼を陥れようとする者もいるみたい。さし当たって、管理人の夫はあやしいですね。アランは首の長いロレインと再会して、グロリアからは子供を作ろうと言われて、どうやらこの辺で変化のチャンスでしょうか。(笑)来週の予告ではロレインは事務所に加わるみたいですね。シャーリーはチアリーダーの頃の話をしてデニーを慰めていましたが、あくまでそれは機嫌を取っているだけなのですね。でも、デニーの「You are my sunshine」が聞けました。(笑)今回一番嬉しかったのは、ブラッドが検事補となってまともに活躍するところが見られたところ。今まではお笑い専門でしたからね。(爆)しかも、クレイン・シュミット・プールの新人と聞いて助け船を出してやるなど、検察官にしては良い人らしいところを見せていました。デニースは産休らしいですがいつかまた出てくるのでしょうか。お許しを貰ってクラレンスとドリスが張り切って歌ったのはミュージカル「ヘアスプレー」のナンバーから「Big, Blonde And Beautiful」でした。ジェリーの弾けた様子が最高!
October 24, 2009
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シーズンフィナーレ。以前にも、趣の変わったエピソードでシーズンを終わったことがありましたが、今回もそんな感じですね。アランとデニーがタッグを組んで、父親殺しで起訴された兄弟を弁護する。ボストン・リーガルというよりも「プラクティス」のようなエピソードです。展開も、これまで何度も見たような「Bプラン」が出てきますが、要はデニーが珍しく活躍して次シーズンに期待を繋ぐ、そういうエピソードだったのでしょうね。(爆)・マイケル&エドワード・スキャンロン兄弟が父親を射殺したとして第1級殺人で起訴された件兄弟共に犯行を否認しアランとデニーが弁護することになっていたが、犯行の3日前に2人が精神科医の元で、虐待する父親を殺したいと言っていた事実を精神科医が警察に通報したため、不利になった。アランは供述を一時的な心神喪失に訂正して、検察側の取引を受け入れるように勧めるが、兄弟は無実を主張して引かない。負けると連勝記録が途絶えるので尻込みするデニーに、アランは発破をかけて、それぞれが兄弟の弁護を引き受けることにする。判事はデニーには正当な弁護をする能力がないと外すように言うが、アランは聞き入れない。医師の秘匿特権の公表で兄弟を犯人と決めつけるなど、アランは反論するがそれでも劣勢は否めないため、兄弟の母親に一時的心神喪失を受け入れるように説得する。その後アランの元に匿名で使用済みコンドームが届けられる。DNA鑑定の結果、母親と歯科医の不倫関係が証明されたので、アランは母親が歯科医のところに言っていたというアリバイが崩され、実は夫を殺したのではないかと言い出す。ところが、検察側は歯科医を証人に呼び、母親が無理に誘って関係を持ち、息子たちを守るために自分に疑いがもたれるように細工をしたと証明する。追い込まれた状況となり、アランとデニーはCプランを実施。始めに証言席に立ったエドワードに「マイケルが銃を持っているのを見た」と証言させ、次にマイケルに「父を撃ったのはエドワードだ」と証言させる。2人の証言が食い違い、合理的疑いを挟むのに十分だというアランは、警察が初動捜査で目撃された青い車を調べず捜査に手を抜いたと批判する。判決は兄弟共に無罪で、デニーはアランと勝利の酒に酔いしれる。・カジノで全財産をすったアリッサ・マッケンジーがカジノを訴える件ギャングル癖があり、8万ドルをなくしたアリッサが人生を壊されたとカジノを訴えたいと言い、シャーリーが5セントでも金を取る自信があるのならという事で、ジェリーが引き受けることにする。ジェリーはクラレンスと共同で交渉に臨むが、タフな相手側の代理人からは全く相手にされない。やむなく奥の手(タバコをくわえたスーパー・ジェリー)で、ジェリーはカジノのあくどいやり方を指摘し、現地を調査して証拠を採取してもよいかと脅す。これには相手側も折れ、225,000ドルで和解しようと言ってくる。デニースは顔を出さずブラッドが赤ちゃんを抱いてお披露目。とてもかわいいけれど、本当に誰の赤ちゃんなのでしょう?気の弱いジェリーとクラレンスが共同で強面のカジノの代理人を負かすというハッピーエンディングでしたね。意気揚々としたデニーが「昔はスターシップを指揮したこともあるんだ」と言ったのがお楽しみ。シリーズ終盤、シャーリーに首を言い渡されたり心配だったデニーの首の皮が繋がったという感じですね。それでも、ズボンを履くのを忘れて危ない危ない。(笑)「デニー・クレイン」「アラン・ショア」「俺たちフラミンゴ」「死が2人を分かつまで」「そんなことは誰にもさせん」でも、いつかは終わりは来ますよね。(爆)デニーが一番恐れる幕引きの瞬間はもう少し先のようです。
June 18, 2009
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ついに華燭の典!と言う割には、盛り上がらなかったですね。結婚出産にまつわるドタバタはいつものBLらしかったですが、どちらかというとデニー(と、シャーリーも)の老いが心配なエピソードだったのかしら?・神父が不法入国者母子をかくまった件で逮捕された件ブラッドとデニースの結婚式を行う教会で、神父がFBIに逮捕される。勤め先の工場に捜索が及び、国外退去を恐れて不法入国者のマリアが子供連れで教会に逃げ込みかくまっていたためだが、神父は過去にも逃亡者をかくまったとしてアランが弁護する。政府側は、マリアと取引して証人となるかわりに永住権を認める。そして、アメリカの不法移民の増加が、税金を払わず、医療や教育、福祉などの国益を損ね仕事を奪っていると訴える。アランは、かつて移民の国だったアメリカがいつのまにか国粋主義者が増え、外国人を阻害するようになり、世界から敬遠される国になってしまったと嘆く。2000万人ともいわれる不法移民はすでに社会、経済の一部となっていて身近な存在だと訴えるが、判決は有罪と出る。・ペット禁止の部屋でアヒルを飼ったために追い出されそうになった女性をジェリーが弁護田舎から出てきてパニック発作に悩む女性が、不安を解消するためにペットとしてアヒルを飼ったために大家から出て行けと言われたという。アヒルは介助動物だという女性にジェリーは感情移入していまい、大家の住宅にいくつもの法令違反があるのを調べだして話を上手く収める。しかし、両者が興奮して盛り上がった時に介入したデニーがショットガンを撃ってしまい、アヒルが心臓麻痺を起こして死んでしまう。・デニースとブラッドの結婚式教会の神父が逮捕された上、デニースが産気づいたので急遽分娩台でブラッドの要望で結婚式をすることになった。たまたま病院に入院していたサンダース判事がいたために、ギリギリ間に合う。2人には女の子が生まれた。職場でショットガンをぶっ放したデニーにシャーリーからキツイお叱りがありました。デニーは常軌を逸しており、次にやったらもう首だということですが、デニーの思いは別のところにありそうです。自分たちには金があるのになぜ若い者の方が輝いているのだろう、あくせく働く必要はない、ただ生き生きとした瞬間を感じていたいのだ、だが自分たちはもう年を取ったのだ、輝いていた時代は終わった。それはシャーリーも同じ事だというデニー。金では買えないのが若さ、誰しもいつかは表舞台から退くのだというということでしょうか。他に楽しみがあったら良いのでしょうね。それがデニーは」バルコニーであるというわけです。(爆)そのバルコニーからスタンレーカップを落としてしまって、さらにぽしゃるデニーでした。サンダース判事は痛風で入院していたのですね。さすがに制服姿のブラッドは決まっていて、元同僚にてきぱきと指示を出していましたが、子供が生まれるとなると、役に立たない情けない夫といういつものパターンでした。(笑)アヒルはかわいかったのに、残念でした。(涙)余談ですが、あのCMで出てくるアヒルはロボットらしいですね。
June 11, 2009
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今回の脚本はD.E.Kelly本人でしたね。憲法や裁判の及ばないグアンタナモ湾海軍基地の刑務所について、プロデューサー自身の明確な批判をしたのでしょう。放送された時期や今回の依頼人がイギリス人であることを考えると「グアンタナモ、僕達が見た真実」という映画を下敷きにしているような印象です。そして、こういうケースではアランが人権派弁護士として大活躍します。相手側(連邦弁護人)はおなじみMitch Pileggiでした。 ・グアンタナモ刑務所で2年間拘束され、拷問を受けたイギリス人カーラ氏が政府を訴える。アフガニスタンで人道的援助活動をしていた時にテロリストとして拘束され、その後グアンタナモ刑務所で証拠もないまま尋問、拷問され、その後関係がなかったとして解放されたという。始めは裁判は難しいと考えたアランだが、デニーの言葉に逆にやる気を出して引き受けることにする。担当判事のフォルジャー判事は管轄外だと言うが、アランに興味を持ったせいか公判を開くことに。カーラ氏が刑務所で行われた悲惨で非人道的な拷問を証言し、アランが収容者の扱われ方や損害賠償などの法的根拠を追及するが、証言席に座った軍の大佐や政府側は「戦争だから」「捕虜ではなく敵の戦闘員だから」「テロを未然に防止するのに役立っている」などと反論しアランもとりつく島もない。アランはやむなく皮肉を込めて訴えを取り下げ、専門の行政機関に任せようと発言。この件に関してはメディアも議会も無関心で、「9・11」を理由にアメリカ人の日常生活にも影響が出始めているなどとして締めくくる。しかしフォルジャー判事は政府の棄却申し立てを却下し、アランはカーラ氏に和解を勧める。・ジェリーが事務所に戻るクラレンスと裁判で争い、勝つためにあらゆる手段を使って残酷にならなくてはならなかったことに嫌気がさしたジェリーは、クレイン・シュミット事務所に戻りたいと申し出る。シャーリーとは人質に取ってナイフで脅した苦い過去があるが、個性豊かな従業員のいる事務所が恋しいと訴えたところ、シャーリーはデニー次第だと答える。デニーはアランと仲がよいジェリーにはアランを取られるような気がして始めは反対するが、お互いに大事な「人形」を貸し合うことで合意、ジェリーは事務所に戻ることになった。フォルジャー判事役のBernadette Petersは、ブロードウェイの大物女優なのですね。他にもテレビなどに多く出演し、そういえば「アリー」のロスお出かけエピソードでジョンがちょっと親しくなって裁判で弁護する役で出ていました。今回は男性弁護士にズボンを下ろして、と迫るセクシーな判事役。アランも迫られるのですが、付き合っているグロリアから気をつけて、としっかり釘を刺されて、もちろん浮気をするつもりはないが、熟女好きとしては抗しがたい魅力に「反応」してしまったというか。(爆)それを質問されて正直に答えるとグロリアは機嫌が悪い。嘘はだめだけれど自分以外に関心を持つのも許さない。心底「私だけしか関心がないという風になって」と言われてしまう。アランにとってはかなりキツイですよね。今回は彼女とまともなつきあいをしようと思っているので、言われたとおりにするしかないのですが。(爆)そして、アランのものは自分の物だと考えているデニーは、フォルジャー判事には自らズボンを下ろしてアピール。でも、あっさりと却下されてしまいました。(笑)女性は複雑だ、だから大統領になれないというデニー。そもそも、ヒラリー・クリントンのせいでグアンタナモもなくならないという、「風が吹けば桶屋が儲かる」式の自説を披露。それなら浮気をしたクリントン大統領こそ原因では?(爆)それにしても、ヒラリーの替わりにオバマ大統領になって、グアンタナモ基地も閉鎖の意向のようですが、実現にはまだ時間がかかりそうです。ジェリーが戻ってこられて良かったですね。本当に嬉しそうでしたし、裁判では血も涙もない事務所で「変人」が個性を発揮しているのがボストン・リーガルの魅力でもあります。それにしても、シャーリー人形を持って帰ったジェリーを見たシャーリーの表情は最高でした。
June 3, 2009
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ゲストのJoey SlotnickはD.E.ケリー作品「ボストン・パブリック」でレギュラーでしたね。グーバー教頭は時々判事役で出てきますので、顔合わせだと面白かったのですが。ところでこれまでお笑い担当だったのが、最近株が上がってきたブラッドですが、演じるMark ValleyはFOXの人気ドラマ「Fringe」にも出演していて、しかも、2009-2010のCBSのラインナップで「Human Target」というアクション系のドラマでは主役を演じています。ネットで見かけたこちらのトレーラーを見ると、すごくカッコ良くてブラッドとはかなり違うイメージで驚きました。ドラマも面白そうなので日本にも入ってきたら良いなあと思っています。・HIVが自然治癒したというサイモン・グリフィンが主治医から訴えられた件奇跡的にHIVが治ったことから、これからは人々に希望を与える仕事をしてエイズ大使のようになりたい、と言ってクライアント契約を申し出てきた。しかし、彼の血液のDNAパターンを特許にして権利を持つDr.フリーモントが現れ、グリフィンに血液を売ることを禁じると訴えてきた。グリフィンは製薬会社に血液を売って大もうけするつもりだったが、フリーモントに血液を採取されるときに同意はしていた。裁判で相手側は、政府機関でなく製薬会社に血液を売ったら、企業秘密となって結果的に薬の値段がつり上がってしまうと主張、シャーリーは売る相手を選ぶ権利があるというが、判事は原告側の訴えを認める。・大学の女子社交クラブを訴えるマーシー・クーパーの件加入していた社交クラブから、クラブのイメージ改革のために変わり者を理由に(魅力的でない、社交的でない)追い出されたマーシーが、クラレンスを代理人としてクラブを訴えることに。相手側の代理人はジェリーで、外見で人を判断するクラブ代表に熱くなったクラレンスはつい5000万ドルと慰謝料をふっかけてしまう。お互い良い人同士の代理人の戦いだが、クラレンスが勝つためにクロヴァントのキャラクターを出して、ジェリーがアスペルガー症候群であることに触れてしまう。相談を受けたアランは、クラレンスのまま闘うことを勧め、クラレンスは善戦したが、最終弁論でジェリーが「良い人であっても冷酷になることはある。社会は良いところだけ見ない、醜いことも不公平もこれもまた人生だ。」と訴え、クラレンスは負ける。・ウェルドン判事が違法な植物をお茶として飲んでいた事が発覚し、起訴されそうになった件ストレス解消に飲んでいたが、秘書がそれを飲んでハイになり破廉恥な行動をして事実が知られてしまった。ウェルドン判事はアランに相談するが、アランは法的には勝ち目がないので、検事局に圧力をかけることにする。ウェルドン判事はギンズバーグの上司と寝たことがあり、もし判事が罪を認めるとこれまでの裁判の正当性が疑われることになるだろうとギンズバーグを脅す。検事局は起訴を取り下げ、アランは判事とちゃんとした関係を持つことにする。・デニース&ブラッド喧嘩状態の2人を気にしたポールが話を聞くと、結婚式でブラッドが海兵隊の軍服を着ると言っていることが原因で口をきかないのだという。ポールはブラッドにちゃんと理由を説明するように勧め、ブラッドはベトナム帰還兵だった父親が人々の尊敬を得られなかった事を残念に思い、イラクから戻ってくる兵士たちに敬意を表したいのだとデニースに話す。魅力的なウェルドン判事にデニーがくっついてはなれない。まるでさかりのついた犬みたい。(爆)ウェルドン判事(グローリア)はアランに気があるようなので、デニーには目もくれず、アランのまじめなデートの申し出もそこそこに…(爆)今回だけはアランもデニーには「手を出してはダメ」と占有権を主張して、デニーはややお冠?アランにシャーリーを渡さないのと同じような物らしいです。それでも男同士の友情が最優先だと確認し合っておりました。ブラッドの話はじーんと来て良かったですね。今から亭主関白のようですが、そこをちゃんと説明するように、と気を回すポールが彼らしくて良かった。本当に気遣いの人です。後の2つ裁判はなかなか面白かったです。グリフィンの方は、おなじみのサンダース判事がグリフィンの人柄が気に入らなかったようでしたが(bad ass)、多数の幸せは少数のそれを上回る、という事で敗訴となったのでしょうね。シャーリーがインフルエンザに対する政府の無責任(死亡者が多いのにワクチン製造が間に合っていない)を当てこすっていましたが、今世界中で問題になっている新型インフルエンザにおけるアメリカの対応を少し思い起こさせました。ジェリーとクラレンスの「良い人」対決は考えさせられましたね。どちらも対人関係などで本人が困難を感じていて、一種の「ペルソナ」を利用していたわけですが、それを外見で人を判断する案件で闘う訳ですから。社交クラブのリーダーがいかにも!という感じの嫌な女でしたが、やはりジェリーの言う事に一理ありました。いろいろと苦しんだ彼ならではの言葉だと思います。そしてアランの忠告を守って?地道に自分本人のキャラクターでがんばっていこうとするジェリーの姿が感動的でした。クラレンスにとっても学ぶことが多かったでしょう。
May 27, 2009
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なんだかさらりとかわされましたが、本当に依頼者の娘はアランの子供だったのでしょうか?(笑)大統領戦の話については、このエピソードが放送された時期(2007年4月)というと、まだヒラリーvs.オバマの候補者選びのまっただ中だったということですね。期待はしていたとしても、まさかオバマが大統領になるとは想像しなかったでしょうね。デニーの人種差別発言ですが、やはりオバマ候補のしゃべり方をネタにした感じがしますね。当時は黒人なのに白人みたいなしゃべり方など揶揄して言っていたのでしょうか、今では全くナンセンスに感じられます。そもそも、アメリカには日本やイギリスのような「標準語」というのがないのでしょうか。・ターティ人形が子供にはセクシーすぎるとデパートを訴えた件アランが付き合ったことがあるケイが現れ、6歳の娘が遊ぶ人形がセクシーな衣装を着てまるで娼婦のようだと、販売しているデパートを訴えるという。相手側代理人はおなじみのジェリーで、最近はすっかりたばこをくわえた強気の別人格で、何かとアランを攻撃してくる。アランは友人を失ったような気になっているが、デニーに励まされ全力を尽くすことにする。しかし、担当の判事はアランが寝たことのあるWeldon判事で、アランがやりにくさから交代を求めると、すかさずジェリーがアランの女性関係を持ちだして判事の関心を引いてしまう。アランは今の子供たちが性的に早熟で、性的関心を催すことが摂食障害や鬱病を引き起こすと訴えるが、ジェリーは性的表現は何も人形に限らず、テレビや音楽などあらゆる環境にはびこっていて、昔と比較するなら女性の社会進出は進み、ロールモデルとなる大人の女性たちもセクシーを強調したり、ドラッグやアルコール、たばこなど若年層の妊娠率などの比率が下がっているので人形ばかりを批判しても意味がないという。判決はアランの負けで、アランは素直にジェリーを褒め称える。2人はまた友人関係を取り戻す。・デニースとブラッドシャーリーに結婚を報告したデニースは、本当に愛しているのかと問われて考え直す。しかし、やはりブラッドを愛していると納得する。・デニーが人種差別発言をして大騒ぎになるデニーが面接に現れたアフリカ系アメリカ人の学生に対して、「黒人のようなしゃべり方じゃない」と言ったことでマスコミでは人種差別発言をしたと言われ、パートナー会議を開き首にしようという騒ぎになる。シャーリーはパートナー会議の結果を却下し、人種差別をするつもりはなかったと謝罪した上で、現実のアメリカの白人社会では顧客にも白人が多く恥ずべき事だがその事実を変えることはできないと認める。シャーリーの釈明は物足りなさを感じましたが、「ブッシュもそういう表現を使った」とか、「政治的に正しくない表現」など、この時期の微妙な話題だったのでしょうね。痛いところを突かれたという印象です。もちろん人種差別はいけないし、無意識でも偏見に基づく発言をしたなら釈明しなければならないでしょうが、今まで当たり前と思っていたことが劇的に変化することもあるのだと改めて感じさせられました。バルコニーシーンでは「オバマに投票しよう」と言っていましたが、それでもデニーは世界の悪と闘うアメリカは変わらないと言うのが彼らしかったですね。「それは人種差別ではないだろう?」というのも、これから変わっていくのでしょうか。ジェリーとアランの関係では、たばこをくわえたスーパー・ジェリーのペルソナは、確かにクラリス/クラレンスと重なりますね。ジェリーのありのままの姿が好きだというアランは、彼を壊したのは自分だと罪悪感を感じているようですが、最後はわかり合えたようで良かったです。
May 21, 2009
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いつもはお笑い専門ですが、今週はブラッドが光っていましたね。初めて彼を見直しました。(爆)ラクエル・ウェルチは映画「ショーシャンクの空に」でも話題になっていましたね。ダイナミックなビキニ姿という印象が強いですが、今現れたらそれなりにお年のはず、デニーはそこまでイメージしていたのかしら。替わりに現れたフィリス・ディラー(Phyllis Diller)は、アメリカではおなじみのスダンダップ・コメディエンヌですね。この分野の女性の草分けだそうです。大戦中に防空壕で襲われた、とこちらも負けずとギャグを。(爆)・フランキー・コックスが弟の妻殺害現場をねつ造した件アランの元に弁護士で、自分の弟ニールが妻を殺害した時に正当防衛に見えるように現場に手を加えたフランキーが現れる。ニールは、結局第2級殺人として裁かれたが、仮釈放の聴聞会でフランキーが行ったことをしゃべってしまった。フランキーは司法妨害、証拠隠匿などで起訴されてしまう。アランはデニーの「兄弟愛」だというアドバイスで、ニールが犯行に及んだ状況を証言させて陪審員の同条を得て、フランキーの弟を思うあまりの行為だったと主張する。ニールの妻は、夫の上司と寝ているだけでなく、日頃から夫をなじり、暴言を繰り返していた。別れを切り出したニールは暴言を浴びせられ、かっとなってめん棒で殴ったのだった。パニックになってフランキーに連絡を取ったが、フランキーは殺人罪を逃れようとしてナイフを現場に置いた。よくしゃべり口の軽いフランキーだが、証言では弟に迷惑をかけてきて何とか助けたかったと涙をにじませて訴え、無罪となる。・恋愛契約にサインさせようとしてブラッドが反発するセクハラ訴訟になって莫大な罰金を払わなくてよいように、事務所の全職員に職場恋愛が破綻したときの免責事項を記した契約のサインをさせることになった。サインしない職員はクビとなる。この手の契約は最近大企業では常識になっているという。ブラッドはばかげた契約だと一蹴し、ポールからクビを言い渡される。ブラッドは審問を要求し、恋愛もさせないのか、孤独は嫌だと不満を爆発させる。デニースの身を案じた発言を耳にし、デニースも関心を寄せる。ブラッドはこの際に、デニースに気持ちを打ち明け結婚を申し入れる。ブラッドの訴えは受け入れられ、恋愛契約は中止となるがブラッドはやはり職を失う。しかし、デニースはブラッドのプロポーズを受け入れる。・クラレンスの「浮気」を目撃してクレアが破局を申し入れるコーヒーショップで女性と親しくしているクラレンスを見て、クレアは別れを切り出す。「あれはクロヴァントだ」と言うが、クレアは受け入れない。落ち込んでクラリスに戻ったクラレンスだが、アランが間に入り、2人はもう一度話し合う。クラレンスは、女性との関係を自然に深めるレッスンをエスコートサービスと行っていたと言うが、クレアは練習なら自分として欲しい、他の人格に逃げるのではなく、欠点も未完成の部分も含めてお互いを知り合うべきだとクラレンスに求める。2人はまた関係を取り戻す。3つとも良いお話でした。「愛」がテーマ?アランとデニーはどちらも恋愛とは縁がないから「我々はバルコニーでは孤独ではない」と慰め合っておりました。(爆)これもまた「兄弟愛」であると。ニールの奥さんは本当に酷い人でしたね。今風に言うと言葉によるDVか。本当に弟を思うのなら、フランキーも弁護士の資格を生かして2人を上手く別れさせてあげればよかったのですが。クレアとクラレンスの関係は、あの事務所の中ではあまりに純粋というか危なっかしいですが、アランが先週に続いてアドバイスしていたのが印象的です。結構、人情味があるのですね。「法律は人間的であるべきだ」という言葉に彼らしさを感じました。デニースのお腹は自腹ですか?(爆)
May 14, 2009
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特別なエピソードですね。いや~感激しました。過去シーンとして挿入されていたのは、ウィリアム・シャトナー本人が1957年に出演したテレビドラマ「Studio One」の"The Defender"というエピソードだそうです。さすがに若き日のシャトナー(当時20代、カーク船長よりも10年前)は初々しくてすてきでした。よくこんなフィルムが残っていたものですね。また、それを現在のエピソードに上手く用いたものです。・デニーが1957年に父親と共に弁護した事件の被害者の息子が事務所に立てこもる母親を殺されたアーロン・シアーズが、当時の被告人ジョー・ゴードンを連れ、身体に爆弾を巻き付けてクレイン・シュミット事務所を訪れる。アーロンは事務所にいた者の身柄を拘束して、デニーにもう一度裁判をやり直せという。アーロンが爆弾のスイッチから手を離すと爆発するので強行的な手段を取ることができない。アーロンが検察側、ポールが陪審員長となり、当時の公判記録を読みながらデニーは再びジョーの弁護を始める。当時、ジョーがアーロンの家から出てくるのを見たという証言はメイドとアーロンの父親が行っており、ジョー本人が証言を拒んだことからデニーの父親も有罪だと確信していた。ただ、デニーはジョーが無罪だと信じ、勝つために被告人席にジョーとよく似た別人を座らせ、アーロンの父親に目撃したのはジョーだと証言させてしまった。そのために、アーロンの父親は荒れた生活を送り、家庭は崩壊、アーロンも悲惨な子供時代を送り、その後の人生も上手く行かなかったという。アーロンは裁判で小細工をしたデニーが全ての原因だと恨んでいる。ジョーは改めて証言を求め、その日、同じ建物の愛人の部屋にいたと証言する。当時自分がゲイだということを公にできず、証言できなかったという。ジョーはアーロンの父親に目撃されたが、メイドが目撃したのは犯人だった。「陪審員」たちは、やはり合理的疑いが残るので有罪にはできないというが、無罪にした場合アーロンが爆弾を白髪させるのではないかと迷う。その間、シャーリーは警察に連絡しSWATが待機していたが、どうすることもできなかった。ついに判決が出て無罪だと告げると、デニーはアーロンに対して若い頃の自分は裁判の結果に思いが及ばなかったと認め、アーロンの家族に手をさしのべるべきだったと謝罪する。デニーの真摯な説得にアーロンは折れ、逮捕される。・アランが隣人のジェナとバード上院議員の売春事件で判事に睨まれるジェナと上院議員が売買春をして現行犯逮捕される。隣人のアランはジェナの代理人として名乗りを上げるが、事を荒立てたくないバード議員は不抗争を受け入れようとしたため、アランはあくまで闘う意志を見せたところ、判事から法定侮辱罪でジェナと議員と共に逮捕されてしまう。事件でなくなるようにするには、双方が合意の上の愛情行為だと主張すればよいのだが、結局議員側も何も申し立てなかったために、時間切れで釈放される。アランは面会に来た議員の妻が離婚を申し出たことについて、妻を手放すべきではないと議員に声をかける。アランの事件は判りにくかったですが、警察は裏金や不正など何かと疑いのある議員をとりあえず逮捕して、そこから取引に持ち込みたかったのでしょうね。アランが大騒ぎして拘置されることになってしまったけれど、何もする必要はなかったのかも?メインのストーリーとの関わりはなかったですね。デニーが若い頃は使命感に燃えた弁護士だったというのは、新鮮でしたね。昔のことですし、当然のことながら父親はデニーに厳しく、実はデニーは勘当されたのだという。アランも実の父親から認められなかったことが辛い思いでになっているようですが、今はデニーを兄のように慕い、誇りに思っている。いつもはおバカなことをしているデニーですが、アーロンのおかげで久しぶりに若い頃を思い出して事態を収めることができて良かったですね。それに比べて、元ネイビーシールのブラッドはダクトから出られなくなって何の役にも立たず。ベサニーの嘘をつくなどなんのその、現実的な対応が印象的でした。 Billy Joel- "And So It Goes"
May 6, 2009
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最近のボストン・リーガルの中では「まさに法廷ドラマ!」という感じで面白かったです。真実を知るというのは本当に難しいものですね。また、裁判にはちょっとした手続き、やり方で落とし穴があるということも興味深く、改めて自分が裁く立場に立ったらどうなるのか、考えさせられました。・レナータ・ヒルの婚約者殺害事件かつてのアランの恋人で弁護士のレナータが、裁判所で結婚式を挙げようとして、ウェディングドレス姿のまま殺人罪で逮捕される。手には凶器のハサミを持ち、血まみれで裁判所内を走り回り、直前まで2人きりで婚約者と待合室にいたという。その場にいたアランが弁護することにする。状況証拠からレナータが婚約者を殺したことは明らかに見えるが、レナータはコルセットがきつくて気絶している間に何が起こったのか判らず、気がついたら目の前に婚約者が胸から血を流して倒れていたという。待合室にはレナータ2人しか入らなかったという目撃証言や、レナータが直前に婚約者と「私を捨てるのね」と激しく喧嘩していたという証言があり、アランは不利と見て一時的な心神喪失を申し出ようと持ちかける。レナータはその場に及んで驚くべき告白をする。実はレナータ・ヒルというのは別人で、本名はサラ・ポピヨと言って2人はロースクールで出会っていた。アラスカで新しい人生を始めるレナータのIDをポピヨが買いとって、本人になりすまして生きてきたが、最近になってレナータが戻ってきてIDを返して欲しいとつけ回したという。レナータは裁判所でポピヨを殺そうとして、止めに入った婚約者を殺してしまったのだという。アランはとても信じられないが、クラレンスに裏を取らせて最終弁論に入る。アランは合理的疑いを示すために、本物のレナータ・ヒルが裁判所に来ていると言って一芝居打ち、検察も陪審員も皆入り口のドアの方を見たことを指摘する。その上で、アランは検察と取引で過失致死で12年の刑を取引することにする。レナータ(サラ)は納得しないが、先ほどのパフォーマンスでレナータ(サラ)本人がドアの方を少しも見なかった事に触れ、彼女が来ないことを知っていたのだろうと言う。実は本物のレナータは1年前にサラの前に現れていて、サラが殺していたのだった。サラも2つの第1級殺人で有罪になるよりは、取引を選ぶ。・クレアが携帯を盗み現行犯逮捕されたジェロームを弁護した件州の公選弁護人として、これまで4回も逮捕歴のあるジェローム・ハリスの弁護をすることになった。有罪であることは確実で、クレアも検察側のウォーレンに取引を持ちかけるなど、裁判ではやる気を見せない。ジェロームは自分の物と間違えて持っていたという。クレアは最後の最後で検察側の「窃盗の故意(盗むつもりがあったかどうか)」の証明が不十分だと主張して判事から認められる。レナータ(サラ)の事件は本当にびっくりですね。状況証拠はばっちり揃っているが、本人は殺していないという。見ていて、どうしても被告の言うことを信じてしまうわけですが、アランが裏を取らなければ疑いの余地を挟む余裕はありませんでした。クラレンスは良い仕事をしましたようね。それにしても、人は簡単に錯覚してしまうのですね。今回は状況証拠で裁いても良かったケースですが、本物のレナータ・ヒルの殺害は闇に葬られてしまいました。クレアの事件も、あれだけしっかりと有罪となる証拠が挙がっているのに、盗んだジェロームの意志と行動が一致していたことを証明できていない、という検察側の落ち度を攻めて無罪に。これも、驚きですね。盗品の所持で訴えられていたら、それについては有罪になったでしょう。裁判には細かい抜け穴があるものですね。あと、ジェロームはクレアに助けてくれたことを感謝し、生き方を変えると言う。クラレンスに続いて、クレアは人に影響を与え前向きに生きる力を与えることができるのが偉いなあと思いました。デニーはベサニーにイスラエルの批判をしたことで、お叱りを受ける。暴言癖のため、リハビリ施設へ行くかも知れないと言う話でしたが、どうやらそれは免れたようです。結局、偏見はなく、思ったままを口に出して何が悪いというデニーですが、もっと感受性を身につけて欲しいと言うことでした。イスラエルについては、迫害の経験がない者に本当の理解は不可能という話で、これは我々の日常生活でも耳の痛いことだなと思ってしまいました。
May 3, 2009
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アランがすごく良い人になっていましたよね。彼にとって、デニーとの友人関係は良くも悪くも運命共同体、人生を共に歩くという感じですが、ジェリーに対しては、純粋な友情で結ばれているように思います。だから、壊れることもある。多分、アランとデニーが闘うことはないでしょうが、仮に裁判で反対の立場に立っても、アランはデニーを傷つけることはないだろうという気がしました。本物を使った人体模型はあの「人体の不思議展」ですよね。先日フランスで、あの標本の展示を禁止するという命令が出たという記事がありましたが、今回のモリーンの訴えは当然のことだと思いました。・父親が人体標本として展示されていたのを盗んだため逮捕されたモリーンの件モリーンの父親は死んだら臓器提供するつもりでいたが、病気があり叶わなかったので、母親が遺体そのものをリアルな「人体標本」のために献体した。その方が父親の遺志に報いられるという。その後、博物館で、酒瓶を手ににさらしものになっている父親を見かねたモリーンが盗み出してしまう。博物館側は所有権は自分たちにあると主張し、信仰心のなかった父親にとって標本になることは問題ではなく、モリーン本人の信仰の問題だと指摘する。アランは、母親が生前父親を憎んでいたので標本にしたのだろうと言い、誰の心にも思いやりや理性や良識が宿っていて、モリーンはただ父親に安らかに眠って欲しいと望んだだけだと主張し、無罪となる。・病院のセラピストがUFOを見たと患者にしゃべったために解雇された件オヘア空港の上空でUFOを見たと患者に話したことから首になったセラピストのアルヴィンがアランの元に駆け込んでくる。アルヴィンは解雇は不当だと主張し、自分のキャリアが傷つけられたという。病院側の代理人はアランの友人ジェリーで、今は新しいセラピーを受けて自信を付け、派手なパフォーマンスで法廷でも押し気味である。アランは本当にUFOを見たのなら解雇する理由にはならないのではないかと主張するが、ジェリーに負けそうなので、ジェリーがアスペルガー症候群であることを気づかせて、自信を奪ってしまう。強気だったジェリーも気落ちし、UFOを見たことを口外しない条件で解雇を取り下げることで同意する。アランはジェリーに弁護士として勝つためには何でも利用すると言い、許しを請う。しかし、ジェリーは人に病気を知られても負けない強い心を身につけなければと言って、去っていく。アランはジェリーに対して罪悪感を感じてしまう。・デニースとブラッド一人で子供を産むと決めたデニースだが、ブラッドの女性関係が気になり職場でイライラがつのる。本当は一人で子供を産むのが怖いとデニースは、ブラッドとカップルとしてやっていけるかどうか、2人でセラピーに罹ることにする。ブラッドはデニースと一緒になるなら専業主婦になって子育てに専念して欲しいと希望を出し、デニースはそういう関係は望まないと答える。・デニー、ユダヤ教のラビを傷つけるユダヤ教徒のベサニーに連れられて、祭日の行事のためシナゴーグに行ったデニーは、子供のいたずらに反撃して、ラビの目を傷つけてしまう。協議の場でデニーがイスラエルを批判したことから、ベサニーはまたデニーとは別れると言いだす。クレアはクレランスとのつきあいで、次のステップに進むつもり。まだ「経験」のないクレランスは焦ってアランに相談するが、アランは自然に任せろと温かくアドバイスする。なんだかんだ言っても、弁護士は因果な職業。アランとデニーはその面では「俺たち、結局は本質は弁護士だね」と認め合っておりました。これまで、ジェリーに対して良い人すぎたアランが本性を見せたのかも知れませんね。法廷で仲良しのジェリーと久しぶり~と世間話してハグするのも可笑しかったです。よく法廷侮辱罪にならなかったですね。(笑)
April 23, 2009
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脂肪吸引によるmedical wastesの再利用というと、「ファイトクラブ」ですよね。げげげ~デニーがまた逮捕されてしまい、アランと法廷に立つことになりましたが、彼らにとって法廷は目立つための自己主張の場なのでしょうね。検察側の申し立ては常に短いが弁護はひたすら引き延ばす。(爆)クラレンスが初めての弁護でがんばったのが良かったです。そして、事務所からは一人去っていきました。キャラクターが突然いなくなるのはBLには良くありますが、今回は「アリー」の最終回のようなお見送りシーンで締めくくられました。・ハイチから来た「奴隷」アーニャが、主人を殺した件クラレンスは初めて弁護士の実践を行うため、州選弁護人となることにした。第1号の被告人は、第一級殺人で起訴されたアーニャで、事情もわからないまま引き受けたクラレンスは、ポールから事務所の名前を落とすことはできないので弁護を諦めるように言われる。しかし、ベサニーもクラレンスに協力してくれて、クラレンスもどうしてもやると熱意を見せたため、ポールが自ら補佐人として付くことにする。18歳のアーニャはハイチに生まれて、7歳の時に両親の借金のためボアテル家に奴隷として買われたという。しかも、主人の性の奴隷にされて妊娠してしまった。ボアテル家の主人に生まれてくる子供を売り飛ばすと言われたアーニャは、ナイフで主人を殺してしまったという。クラレンスは心神喪失で闘うつもりだが、法廷では怖い判事ににらまれ、極度の緊張のあまり上手くしゃべれなくなる。しかし心の支えの「カツラ」に頼りながら、アーニャの体験を上手く引き出すことが出来て、ポールにも褒められる。裁判では無罪を勝ち取る。アーニャは裁判で晴れて自由の身となるが、これまで奴隷だったアーニャには行き場がない。・デニーがサイドビジネスで訴えられた件デニーが大口の投資をしている会社が、整形手術の脂肪吸引で出た医療破棄物をノルウェイに燃料の油として輸出しようとして違法行為として逮捕された。アランが弁護に付くことになり、デニーが子供の頃の事を感動的に語ったり、アランが地球を救うために代替燃料の必要性などを熱く訴えると、無罪となる。しかし、太った「ビルおじさん」の話は全くの作り話で、2人はいかに陪審員の心を掴むかに力を入れていたのだった。・ジェフリーが去るデニースの子供の父親がブラッドだと判って、ジェフリーの心境に変化が現れた。「この事務所の人間とはなじめなかった」とシャーリーに気持ちの変化を訴えたジェフリーだが、最後はシャーリーらに見送られて去っていく。ジェフリーに娘がいた話はどこかでありましたっけ?早口で自意識が強く、嫌みだったジェフリーが急に良い人になってしまいましたが、シャーリーが引き留めても無駄でした。最後はブラッドとコスプレで争った「バズ・ライトイヤー」姿での退場。無限の彼方へ消えるのかと思ったら、ボストンで別の事務所に勤めるらしい。ということは、また顔を見ることはあるのでしょか。
April 17, 2009
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今週はA、Bどちらの裁判も奥深くて面白かったですね。裁判は勝てばどんな変な理屈でもOKなのですが、ラストのバルコニーシーンなどでアメリカの本音と建て前が垣間見えて、常識的な線を示してくれるのがBLかなと思っています。共和党で銃大好きのデニーが意外と同性愛に寛容なのが驚きでした。同性婚については反対のようですが、まあ、アランと仲良くしているところを見るとさもありなん?セクシーなウェルドン判事役のGail O'GradyはNYPDブルーなどで有名ですが、この後しばらく出るようです。16歳の少女ミシェル役の子は、JAGでハーモンが後見人になったマティ役のHallee Hirshですね。この子、ERのグリーン先生の前妻の娘、レイチェル役だったのですね。うわ~大きくなったなあ。例の歴代豪華レギュラーメンバーが揃ったER最終回にも顔を出したようですね。・ブラウン判事が同性愛を「治療」する宗教団体を訴えた件SSAD(Same-Sex Atraction Disorder)、要するに自分が男性に興味があると気がついたブラウン判事は、『輝ける明日』という宗教団体の治療を受けたが効果が無く、かかった4万ドルを返却して欲しいと訴え出る。それにはデニーにアランとベサニーが代理人として加わり裁判に臨む。「治療」は聖書を研究し規律ある生活を送ることにより、自制心を学び性別にふさわしい行動を取れるようになるというものだが、ブラウン判事は個人の努力が足りなかったとして、金を返すつもりはないという。アランは同性愛は精神医学会でも病気ではないとしていると指摘し、本当に病気ならどうして製薬会社は薬をつくらないのか、宗教団体は政治家に賄賂を送って政府が勝手に偏見を作り出しているのではないか、同性愛は命に関わる差別や脅迫の対象であるなどと訴える。判決は勝訴で、治療費の返却の他、懲罰的支払いとして35万ドルを求める。アランは裁判終了後、以前にパーティで知り合ったウェルドン判事と関係を持つ。・レイプされた少女に「忘却薬」を飲ませるのを差し止めたいという件以前シャーリーが弁護したキャボット教授の姪ミシェルが最近ユダヤ教のラビにレイプされ、PTSDで苦しむのを心配した父親が新薬の「忘却薬」を飲ませて苦しみから解放させようという。ミシェルも嫌なイメージで生涯苦しみたくないと薬を望んでいるが、母親とキャボットは16歳の娘の記憶を部分的に消すという薬に頼ることに反対している。薬は父親本人が開発に関わっているプロプラノロールで、PTSDをもたらすアドレナリンを遮断するベータブロック剤であり、これはすでに戦争で傷ついた兵士たちにも用いられ50年の歴史がある。シャーリーはこの薬は副作用の心配な試験段階の薬であると言うが、状況はやや不利。それでも、悪い体験も彼女の人生の一部である、優れた芸術は辛い経験からも生まれると主張して差し止めを勝ち取る。・デニース妊娠騒動デニースは妊娠に気づき、父親が誰か検査したところブラッドである事が判る。ジェフリーはそれを聞いて少し落胆したように見えたが、ブラッドはさっそく子供をどこの学校へ行かせるか、口を出し始める。デニースはまだ産むかどうか判らないと突っぱねると、これ以上付きまとうなら接近禁止命令を取ると言い放つ。デニースの妊娠を知ったクレアは、クラレンスにしゃべりクラレンスがそれをジェフリーに話してしまう。クラレンスは真剣に付き合うのならクレアの秘書を辞めさせて欲しいと申し出て、アランの秘書になることになった。この妊娠騒動はデニース役のJulie Bowen本人がおめでたなのでその関係で作ったストーリーなのでしょうね。それにしても、ブラッドが父親だと判ると中絶しようかと考えたみたいに見えて、何だか嫌な感じですね。自分が好き放題をして男性と関係を持ち、結果として子供ができても厄介者のように中絶するなんて、分別ある女性としてはちょっと浅はかでは?ブラッドが父親ぶって口を出すのもある程度は仕方ないのではないでしょうか。アメリカは人権を重視すると言いながら、実は非常に保守的で、かといって共和党にゲイが多いなど、ダブルスタンダードがあるようです。同性愛を国が認めるかどうかについて、唯一の方法はゲイコミュニティがライフル協会に入って、ロビー活動をすればよいのだというデニー案にはにやりとさせられました。ちなみに、デニーが名前を出したJim BakkerとJimmy Swaggartキリスト教のテレビ伝道者で、どちらも性的スキャンダルがあったらしい。また、宣教師のTed Haggardも同性愛反対を訴えて、実際はゲイだったとか、Bill Bennettはギャンブル反対を訴えたが、実はカジノ中毒だったとか、Dick Cheneyについては先週の通り、銃中毒?などなど、確かにモラルという点で、他人に価値を教える義理ではないのかも知れません。
April 9, 2009
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時期的に仮装パーティをした意味がよくわかりませんが、全体としても内容が薄かったですね。正直、あんな役回りしかさせてもらえないブラッド役のMark Valleyがちょっと気の毒でした。キャラとしてもジェフリーと被っていますし。・ベラが動物愛護団体に対して接近命令を求める件化粧品会社の社長でもあるベラは、製品開発のために残酷な動物実験を行っているとして日頃から団体から抗議活動を受けていたが、今回は青いインクをぶちまけられた。早速団体のスタインケルナーという人物に対し、団体の接近命令を求める裁判を起こす。デニーは代理人を任されたが、スタインケルナーの代理人が娘のベサニーで、法廷での母娘対決で、どろどろの様相を呈した。デニーを巡ってベラと対立しているシャーリーもやむなく手伝うことに。裁判ではベラの美しくなりたいというエゴのために動物たちが殺されている、実験の必要のない安全な原料を使えば良いではないかとベサニーが訴え、それに対してシャーリーは人間は見せ物にした動物なども虐待している、アメリカ人なら美を求めるのは当然だと抗弁するが、旗色は悪い。判決はベラへの接近禁止命令が認められ、公共の場での抗議活動は問題なしとなった。デニーは裁判の途中で、ベサニーに対する思いを断ち切れないと分かりベラと別れることにする。ベラと別れるのにアランに手伝ってもらおうと思ったデニーだが、ベラは娘の幸せを考えて自ら身を引くと言う。改めて愛を告白したデニーに対してベサニーはまだ決めかねるようだ。・ブラッドvs.ジェフリーデニースと寝ている相手を探していたブラッドは、特殊インクを使ってついに相手がジェフリーだと突き止める。デニースは怒るが、ブラッドは単に身体だけの関係は終わらせたいと告げる。仮装パーティで共にバズ・ライトイヤーの扮装をしたブラッドとジェフリーは、決着を付けるべく延々と殴り合う。・クラレンス&クレアクラレンスは先日のクレアの言葉を信じて、ついに告白。クレアもデートを受け入れる。父に虐待された過去を持つクレアは、互いに仮面を付けて生きてきたことで通じるところがあり、仮装パーティでもカップルとしてダンスする。・アラン&ヴァネッサアランはヴァネッサの来ていた黄色のドレスが昔のあこがれの彼女を思い起こさせると告白する。そもそもなぜ仮装パーティをしたかというと、大番頭ポールが事務所のモラルを上げるために、みんなが尊敬する見習いたいキャラクターになることという命令をしたから。そのポールはアインシュタインに(そっくり!)、シャーリーはTV司会者として有名なダイアン・ソーヤー(これも写真で見たらそっくり!)。デニーは先日の台詞のなかにもありましたが、友人を猟銃で撃って怪我させたチェイニー副大統領。アランはシャーリー人形。(爆)ベサニーはダニー・デビート(ジョークきつくない?)など。クラレンスのオプラはこの間もありましたが、クレアのヤンキース娘は意味がよくわかりませんでした。アランのヴァネッサに対する告白はなんとなくアリーのジョンを思い起こさせますが、その後進展するわけでもなく、ラストはシャーリー人形にマジ萌えたデニーとダンスしていました。それがどうして"As time goes by"なのかよくわかりませんが、まあBLだから良いでしょう。(笑)いちいちデニーにプロポーズの台詞を指導するアランがいつもらしくて笑えました。
April 3, 2009
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ハワイで待っているベラに会いに行こうとしたデニーが「テロリスト」として搭乗拒否リストに載っていて行けなかったという、これまでの流れと911後のテロ対策の「やりすぎ」を組み合わせたストーリーが上手いなと思いました。判事は「エバーウッド」のエドナでしたね。(笑)アナフィラキシー・ショックで教え子が死んでしまった教師の話はそのまま「ボストン・パブリック」ですね。デニースの下半身の話は下品で相変わらずですが、クレアとクラレンスの交流の話はほほえましくてすてきです。・デニーが国土安全保障省を訴えた件カナダ生まれの「デニス・クレイン」という人間がイスラム教に改宗し、アルカイダに参加したということで、その名前が民間機の搭乗拒否者リストに搭乗されており、ハワイへ行こうとしたデニーが飛行機に乗れなかった。アランはデニーの頼みで知り合いの国土安全保障省の役人に掛け合うが、空港では名前だけで認識されるので同姓同名の者は全て拒否されてしまうと言う。リストから名前を外してもらおうと思ったら書類を出して承認を得てくれ、という高飛車な態度に腹を立て、アランは国を訴えることにする。裁判では民間機はミサイルにもなり得るので、多少不自由があっても危険な可能性のある人間は乗せないという国側の説明がなされる。アランは法廷に「デニー・クレイン」という名前の傍聴者を多数集めた上、リストに載せられた人が必ずしもテロとは関係のない前歴であることや、リストから除外するのに時間がかかり、弁護士も雇えない人がいることなどを指摘。科学技術が進んだ今、ブラックリストに載った人が本人かどうかを確認するための手段はあるはずであると訴える。判事はテクノロジーで問題は解決できるはず、とデニーの訴えを認めリストから除外するように申し渡す。・公立小学校教師がピーナッツアレルギーの生徒が教室で死んだ事件で訴えられた件シャーリーとヴァネッサが担当。不幸にも友人が持ち込んだチョコレートにピーナッツが入っており、それを食べた子供がアナフィラキシーショックで発作を起こした。その時、教師は実父の手術のことで教室内で電話をかけており、ほんの数秒の差でエピペンを打つことができず命を救えなかった。子供の両親は、世間に教師には大切な子供の命を守る義務があることを知らしめたいと訴えることにしたという。ヴァネッサとシャーリーが公立学校の教師が低賃金の上、過剰な労働時間に苦しめられている窮状を訴える。判決は無罪と出るが、教師は仕事を替わるつもりだと答える。・クラレンスとクレアサンディとのデートを勧められたクラレンスがまた女装して仕事場に現れる。なかなか理由を話さないが、オプラ・ウィンフリーになったつもりのクラレンスは、クレアも心を開くべきだと言って、女性らしい服装を勧める。男性に戻ったクラレンスはサンディとは上手く行かなかったというが、クレアへの気持ちをほのめかす。・デニース割り切った関係でブラッドとジェフリーと付き合っているのをアランにかぎつけられる。・デニー&ベサニーベサニーが現れデニーによりを戻そうと言うが、デニーは正直にベラと付き合っていることを認めてしまう。ベサニーは再び腹を立ててしまう。テロ関係の話で、デニーは過去の戦争時には国全体が負担をし犠牲になったが、現在もみんなが犠牲になるべきだという話をしておりました。例え不自由でも国のことを悪く言って欲しくない、なんだかんだ言ってもこの国はちゃんと機能するというデニーと、リベラルな意見を述べるアランの2人でこのドラマのバランスを取っているのでしょうね。デニーは誰よりもアメリカ的だと、アランが銃の所持やこれまでの所業をあげつらうのが面白かったですね。アランが引用した名前(時事的はネタ)がいちいちわかるとさらに面白いのだろうなあと思って見ておりました。来週はデニースを巡る男たちの戦いですか?そしてベサニーとベラの親子対決。おばかすぎますが、それもまたBLなのでしょうね。
March 27, 2009
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お久しぶりのデニー&アランお出かけエピ。と言っても、あの画面ではWSとJSは実際にニューオリンズには行ってはいないでしょうね。今回は裁判はさておいて、ハリケーン・カタリーナの被害でカメラに写っていない混乱状態が非人間的でどれほど酷かったのかをみんなも想像して欲しい、ということだったのでしょう。人道主義の弁護士アランの面目躍如ということですね。ニューオリンズと聞いてデニーがお荷物のように着いてきましたのでバルコニーシーンもニューオリンズで、大晦日エピソードでした。(爆)良い年を迎えたいというのはどこも同じですね。・フォレット医師の安楽死事件NY事務所のヴァネッサから手伝いを頼まれたアランは、ハリケーン・カタリーナによる混乱時、病院の入院患者5名を安楽死させたフォレット医師を弁護するためにニューオリンズに出張する。水も電気も薬もスタッフもない病院で、患者は激しい痛みを感じており、医師は鎮痛剤を多量に与えて死に至らしめたというのだが、難しいのは患者たちから安楽死を依頼されたわけではないという点。当時の病院は悲惨な状況で、フォレット医師以外の医者や関係者は逃げ出していて患者は死を目前にしていた。始めは事実を認めて情状酌量を狙うつもりだったアランも、判事も違反だと認めているなどかなり不利な状況だと認める。しかしアランは最終弁論でハリケーン後の1週間は絶望と混乱で人々が人間性を失っていた中、フォレット医師が人間の心を失わずに、耐え難い苦痛に苦しむ患者を痛みを救ったと訴え、無罪を勝ち取る。・クラレンスが女性専用のジムを追い出された案件クラリスとして女装していたころは問題なく利用していたが、最近男性の姿に戻って利用しようとしたところ、ジムのオーナー、サンディから追い出されたという。自分で対応しようとするクラレンスをクレアが援護し、クラリスの格好でサンディを訴えることにする。サンディはクラリスとは友人関係だったが、クラレンスに戻ったことで友情が終わってしまったという。クレアはクラレンスがサンディに気があると指摘し、前に進むようにうながす。クラレンスは訴えを下げる替わりに思い切ってデートに誘ってみる。・デニースに迫るジェフリーシャーリーに振られたと思っているジェフリーは、今度はデニースにアタック。デニースにはその気がないのだが、SEXはしたい。デニースはシャーリーに話すが、ジェフリーを取られたくないシャーリーはブラッドにデニースを誘うように頼む。デニースは絶対秘密の「割り切った関係」なら付き合うと言って、ブラッドとジェフリー両方とつきあう事にする。どうしてデニースばかりがモテモテ?アランからも言い寄られてましたね。ブラッドとは真剣な関係になれないので付き合わないが、身体の関係だけならOK。ジェフリーもこの際、いただいてしまいましょうって、大丈夫なのか?(爆)シャーリーの行動が意味不明です。自信家で嫌みなジェフリーとの一夜が忘れられない?もう、この事務所はどうなっていることやら。ヴァネッサはまだ出てくるようですね。今回、女漁りで大活躍だったデニーも色目を使っている。それに比べれば、地道にクラレンスを励まし、アドバイスするクレアは立派だと思います。ところで、私もだんなさんを安楽死させられた奥さんの気持ちを思うと、無罪はちょっと納得できないです。アランはどうしてフォレット医師が精神的に常軌を逸していたと主張しなかったでしょうね。
March 23, 2009
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久しく陰惨な事件が続きましたが、今回はクリスマスにふさわしくほんわかしたよいお話ばかりになりましたね。ここまでのゲストに加えて、DEKファミリーの顔も見えました。取り上げられた案件もたくさんある中で、いろいろと議論されてとても興味深かったです。・デニース、ブラッド&ジェフリーゴルフ中に夫が雷に打たれて死に何に腹を立てて良いのか判らず、とりあえず何かを訴えたいと言うアナベルがやってくる。ポールの反対にも関わらず、デニースが引き受けてしまい、ついに神を訴えるという。略式裁判でしのごうというブラッドを仲が悪いジェフリーが冷やかしたため、ポールはジェフリーも加わり互いの絆を深めるように指示する。それでも手がかりが無く教会を訴えようかと考えていたところ、新秘書のクラレンスが携帯電話と落雷の関係を調べ上げ、3人は携帯電話会社を訴えることにする。ジェフリーとブラッドのライバル意識が上手く働き、75000ドルで若いが成立する。・デニーステーキハウスのウェイトレス、ソフィアの娘クレアが拒食症の上、家出し自立するために親権を放棄するように求めたという。弁護を引き受けたデニーは、ライフスタイルとして拒食症を肯定するクレアの考えを変えることができない。ソフィアはただ娘の健康を心配しているが、裁判で敗色が濃くなり、アランに相談する。アランはデニーに内緒でクレアのHPで薬を薦められているのが違法な行為になると令状を取って脅し、母子の対話を求める。クレアは自宅に戻ることになった。・アラン共同経営者のエドウィン・プールの案件で、白人至上主義の両親に育てられている双子のシンガーが、人種差別的な歌を歌わされ問題だとという叔母からの訴えで監護権を奪う裁判を担当する。アランはもし勝ったらシャーリーにバニーのクリスマス・パーティでコスプレをさせるつもりだ。実際に歌を聞くとかなり問題があり、相手弁護士の「これは国家の安全にかかわる」という訴えに苦慮するが、きちんと養育監護されておりそのために親子を引き離すことはできないと訴えるアランは、「愛国者法」の濫用だと主張する。訴えは認められて、アランは望み通りウサギの着ぐるみ姿のシャーリーと宿り木の下でキスをする。・クレア秘書を募集すると、女装したクラリス・ベルが現れる。クレアはカツラを取って男性クラレンスとしてなら採用するというと、クラリスでなければ自信が持てないと答える。しかしクラレンスがロースクールを卒業していると聞いて、採用し、励まし続ける。クラレンスが携帯電話と落雷の情報を持ち出したことで、アナベルの裁判を和解に持ち込む事ができた。ゲストがすごいですね。アランが担当した裁判の相手側の弁護士がMichelle Forbes。もちろん、DEKの好きなスタートレック繋がり。そして、神様を訴えよう(この話はアリーにもありましたね)と言っていたのは、ボストン・パブリックでマーラ役のLoretta Devine。先生、お久しぶりです!そして、ソフィア役のKathleen Wilhoiteは、私はERでスーザンの姉のクロエ役の印象が強いのですが、この人も「L.A.ロー」に出ていてDEKと繋がりの深い人なのですね。クリスマス・パーティには、アランに感謝するジェリーがやってきて、「モナリザ・アラン」の絵をプレゼント。ジェリーにとってアランの微笑みが救いなのかな。デニーはベラがやってきて良い雰囲気に。遅れてきたベサニーが一人ブロークンハートでした。シャーリーはアランが裁判に負けると思ったのかも知れませんが、結局アランの妄想を上手く処理して着ぐるみ姿でした。それもかわいかったですね。でも、アランとデニーが間接キス(きゃ)とはね~デニーはアランがこっそり助け船を出したことを知っていましたが、怒りませんでした。今回は全体的に穏やかなデニーでしたね。やはりクリスマスだからかな?そして一番良かったのはやはりクラレンスが自信を付けていくところですね。「practiceはまだだけど」というのは弁護士として開業していない、という意味ですが、これをきっかけに彼も新米弁護士になるかもしれないですね。本当にほんわかして良い話ばかりでした。それではみなさん、Merry Christmas !違うって。(爆)
March 13, 2009
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リンカーン役の人は歌が上手いですね。経歴を見たら、オフ・ブロードウェイの脚本家&アクターで、なかなか多才な人のようです。グレイシーは死んでいませんでした。(爆)・エリカ・ドレンツの裁判かなり厳しい状況に、アランは無罪を主張するのではなく、精神異常を主張、心神耗弱も考慮してもらって司法取引に持ち込みたいと考える。しかしエリカは無罪を主張。ジェリーは落ち着きを取り戻して合理的疑いを引き出すよう、見事に証人尋問をこなしていくが、エリカが証言でポーラが死亡した2日前に、ポーラの恋人レネーと口論していたという目撃証言を覚えていない、と証言したために、不利になってしまう。レネーも証人としてそつなくこなし、アランは攻めあぐねる。しかし、「うそ発見器」を自称するジェリーがポーラの夫はうそをついているという言葉を信じ、アランは夫が受け取った生命保険の約款から、自殺だと保険金がもらえない事をつかんで最終弁論の前に夫に証言させ、自殺した妻を発見したが保険金のために他殺に見せかけたと認めさせる。アランとジェリーは友情を深めるが、その様子を見ていたデニーは嫉妬に駆られる。・シャーリー誘拐事件リンカーンの自宅に監禁されたシャーリーに、リンカーンは特に何かを要求することもなく歌を歌って聞かせる。やっと行方不明になったことに気づいた事務所のメンバーだが、リンカーンが怪しいと思うが、警察から証拠がないと家宅捜索の令状が取れないと言われ、とりあえずジェフリーとクレアがリンカーンの家を訪れる。しかし門前払いを食い、しかたなくアランがリンカーンから電話があったとうそをついて令状を取り、自宅に踏み込む。シャーリーは無事助け出され、リンカーンは自分で仕掛けたボウガンが刺さってしまう。シャーリーはアランに次に同じ事をしたらクビだと言いつつ、感謝する。出来事はあまり無かったのですが、アランとジェリーの仲の良さにデニーが嫉妬!スコッチと葉巻のバルコニータイムは俺たち2人だけのものだ、とむくれていました。男同士の友情は他の存在を介在させず、「君のいない人生など考えられない」とまで言いましたね。お互いに"I love you."と言い合う関係、これは日本語には訳せないなあ。(爆)アランによると人は簡単に親しくなりすぎる、親しくないのに親しいフリをしているとのこと。女性とはすぐに親しくなってしまうのにね。(笑)デニースを見てまた言い寄るアラン、戻ってきたシャーリーにも言い寄っていました。この辺のアランの心理はとても判りません。デニーはまたベラに口説かれておりました。こちらはどうなるのでしょう。リンカーンの自宅を見て初めてクリスマスシーズンだと判りましたが、あの飾り付けのえげつないこと!自分のスタンダップ(等身大の写真)をこれでもか、と飾ってありました。シャーリーは少しリンカーンの気持ちに触れようとしましたが、本当は寂しい人だったのかも知れませんね。
March 6, 2009
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シーズン3は毎回面白いなと思うようになりました。変なキャラのオンパレードなのは相変わらずなのですが、話が上手く続き、次が気になる展開になりました。またデニーに好感を持つのも初めてかも。(爆)・デニー&ベサニーベサニーの父親を調べたところ、デニーではないと判る。それでもベサニーは「母親と寝た男なんて嫌、二度と会わない。」と言う。それを知って母親のベラはデニーとよりを戻そうと猛烈にアタックする。デニーはアランの力を借りながら、ベサニーに復縁するように訴える。・ジェリー&アランジェリーと同じ精神科医で知り合いのエリカが、元「恋人」のポーラを殺したかも知れないと言う。エリカは妄想型人格障害で興奮すると「声」が聞こえると言い、ポーラと別れるかどうか喧嘩した後の記憶がない。ポーラは首をつって自殺に見えたが、後ろ手に縛ってありエリカがそれをほどいてしまった。このままではエリカは第1級殺人に問われることになり、アランはジェリーに弁護を任せる。しかし、ポーラには3週間前からつきあっているというウィンガーという恋人がいて、最近ポーラが遺言状を書き換え、自筆の遺言状を持っているウィンガーに全ての財産を渡すことになっているという。始め無罪を主張していたアランは、エリカの不安定な行動に疑問を持ち、申し立てを変えることにするが…・リンカーンの案件自分を叱責した判事をスコップで殺してしまい、レポーターのグレシー・ジェインから名指しで犯人扱いされたリンカーンは、警察に呼ばれたためデニーを雇う。始めはいやがっていたデニーも往年のデニー・クレイン復活!とやる気を見せる。警察では目撃者に対して面通しが行われるが、容疑者になるのを楽しんでいるかのようなリンカーンは認識されなかった。デニーはすぐに興味を失ってしまう。自由になったリンカーンはジェインをスコップで殴り殺してしまうと、クレイン・シュミット事務所に現れ、シャーリーに銃を突きつけ誘拐する。・ジェフリー&ブラッドブラッドは我が物顔のジェフリーについにキレて2人は殴り合いになる。シャーリーはジェフリーの行動に忠告していたが、今度はジェフリーがシャーリーを口説きにかかる。デートの約束をしたジェフリーはシャーリーが姿を消したので探す。・デニースダニエルの死以降、なぜかSEXしたくてたまらないと言ってアランから言い寄られる。とにかく、シャーリーがリンカーンに誘拐されてしまいました。次々と殺人を重ねるリンカーンは前シーズンの「フライパン」おじさんを思い起こさせますね。確かに気取ったゲイで、エキセントリックなところは変は変なのですが、自分を攻撃したり悪く言う者には全く容赦しませんね。シャーリーには「お友達ごっこ」をしようと言って断られましたが、一体これからどうしようというのでしょうか、事務所に金を要求するのか?シャーリーが証人となるのでこの段階で犯罪を起こしたことは明白ですし、何を考えているのやら。ベサニーに戻って欲しいというデニーには期待したいですね。これまでいろんな女性が出てきましたが、デニーに対して気持ちを持っているベサニーとはぜひ結ばれて欲しいなと思いました。デニースの悶々した気持ちは次にどう展開するのか?先週のダニエルの頭はやっぱり本物だったのかしら。(爆)
February 27, 2009
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