銀次郎's Trade & Business

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2007年10月06日
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テーマ: トレイダー(465)
カテゴリ: ポジション
ショートストラドル+デルタヘッジの「玉乗り名人」の、実際の損益の動きを損益図を使って示してみます。銘柄は私の場合ESなのですが、馴染みやすいよう225で見てみます。

まずは建て玉時。現在値に近い権利行使価格のプット・コールを両方売ります
なるべくデルタフラットになるよう、プットを多めに売ります
今回はコール10枚、プット12枚とします
これでお馴染みの、ほぼ左右対称の損益図になりました

s-tama1.jpg

このまま相場がSQまで微動だにしなければ、プレミアム丸儲けですが、もちろん世の中そんなに甘くありません。アッと言う間に500円も爆騰したとすると、こんな感じ

s-tama2.jpg

かなり中心から外れてきました。コールが思い切りインしてしまいましたが、慌てなくて大丈夫です。オプション価格がでたらめなので正確ではありませんが、この時点でデルタが-4位になったとしてデルタヘッジを行います。そこで先物を4枚買うと・・

s-tama3.jpg

このように先物(デルタヘッジ)は損益図全体を傾ける効果があります。かなり非対称ではありますが、デルタがフラットに近くなりました。ところが、ここで更なる暴騰が襲ったとすると・・・

s-tama4.jpg

いや~、仕掛け時から1500円上げて、コールはディープインで板がスカスカです。


ところが、ここで更なるデルタヘッジとして先物買いを6枚(計10枚、つまり当初コール枚数と同じ)入れると何が起こるかと言うと・・・

s-tama5.jpg

なんと、ストラドルとは似ても似つかぬ損益図になりました。どこかで見たことある形だと思いきや、実はコレ「プット売り」そのものなんですねぇ。そうです「コール売り+先物買い=プット売り」と言う訳で、結局「当初プット12枚+合成プット10枚」、計22枚のプット売りに変身したのでした。

こうなってしまえばもう「ディープイン」なんて気にする必要ナシです。この先どれだけ上げようかも心配ありません。ここまで変動するとストラドルとしては損失でしょうが、後はOTMプット売りとしてそこそこのセータは取り返せるでしょう。もちろん、ここから爆戻しされたらお手上げですが!

このようなポジション合成を理解することで、インだ何だと騒がなくて済むようになります
そもそもストラドルなんて、どちらかは必ずインする訳で、騒ぐ方がナンセンスですね(笑)





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最終更新日  2007年10月07日 00時30分09秒
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