クジラカフェ

クジラカフェ

正しく知ろう子どものアトピー、アレルギー

HOME 【学】(クジラカフェ) >正しく知ろう!子どものアトピー、食物アレルギー

2010年9月(コチャ7歳)、「正しく知ろう!子どものアトピー、食物アレルギー」講演会のメモ書きです。
 写真入りの記事はこちら→ 「正しく知ろう!子どものアトピー、食物アレルギー」講演会へ行ってきました


1.正しく知ろう 子どものアトピー性皮膚炎 赤澤晃先生
  (東京都立小児総合医療センターアレルギー科医長)
2.正しく知ろう 子どもの食物アレルギー 今井孝成先生
  (国立病院機構相模原病院小児科医師)
3.食物アレルギーの栄養と調理の工夫 長谷川実穂先生
  (国立病院機構相模原病院臨床研究センターアレルギー性疾患研究部研究栄養士)
4.シンポジウム「学校・園・家庭のアレルギー児のサポート充実に向けて」
 座長:西間三馨先生 (国立病院機構福岡病院名誉院長)
 シンポジスト:赤澤晃先生、今井孝成先生、長谷川実穂先生、園部まり子さん


<正しく知ろう 子どものアトピー性皮膚炎>
  • アトピーの定義=かゆみが強い、長く続く湿疹(診断基準は6ヶ月以上続くということ)。
  • 学童期の特徴=膝の裏、苔癬化(たいせんか)。
  • アトピー素因=1.家族歴がある 2.IgEを産出しやすい体質。
  • 寒い地域に多い疾患。
  • 喘息、鼻炎、結膜炎などを合併することが多い。
  • 重症度は、体の表面積の何%を占めるか、で分けられる。
  • 原因。
     1.バリアー機能が壊れている
     2.ほこり、バイ菌、食べ物などの刺激
     3.炎症反応がある(皮膚の下に炎症細胞がいっぱいある状態)
  • 対策。
     1.バリアー機能を元に戻すスキンケア
     2.刺激、悪化原因をなくす
     3.炎症を抑える薬を使う
  • 対策2は、まず食べ物以外の環境などの要因を取り除いてあげる。
    それでもダメなら食べ物、という考え方。
  • 軽症であれば、1~2週間ステロイドを塗った後、量を減らしていける。

  • <正しく知ろう 子どもの食物アレルギー>
  • スコア6=55%の人が陽性。
  • スコア5、4=50%の人が陽性。
  • スコア3=35%の人が陽性。
  • 負荷試験は、リスクが低い人(スコア2以下)なら外来でも可能。
  • 触れただけで症状がでるけど、食べても出ない、というケースがある。
  • 減感作=耐性の獲得、とは言えない。
  • セット除去(鶏卵と鶏肉、鶏卵と魚卵、牛乳と牛肉)は意味がない、やるべきでない。
  • 類除去(麦類全部除去、豆類全部除去)は意味がない、やるべきでない。
  • ピーナッツは木の実(ナッツ類)ではなく、豆類。
  • アクの強いものはアクを取り除いて食べればよい。
  • エビ、カニ、イカ、タコ、(貝も近い)は交差性があり、注意すべき。

  • <食物アレルギーの栄養と調理の工夫>
  • 食べられるたんぱく質を摂り、バランスよく食べていれば、栄養が偏ることはない。
  • 極端に偏った食べ方をしないこと!
  • 牛乳は加熱、発酵で低減化することはない。
  • 「食物アレルギーの栄養指導の手引き2008」の7ページ参照。
    http://www.allergy.go.jp/allergy/guideline/06/07.html
  • 食品表示は、外食、対面販売、容器面積が小さいものには、表示義務がないので注意。
  • カルシウムの摂れる豆乳、ほんだしなども活用。

  • <シンポジウム>
  • 医師の教育は難しい。患者も勉強して、良い医師を見分けてほしい。
  • 判断基準としては、ガイドラインに沿った治療をしているかどうか、で見分ける。
  • IgE数値は年齢があがるとともに、普通、あがっていく。
     →環境(ダニ、ほこり)が原因となり「つられて上がる」という現象がある。
     (あがりきったあとは、さがってくる。)
  • 減感作については、何歳から始めるとよいとか、限界年齢とかはない。
     (何歳から始めても、差異はない。)



  • 前ページ:保険(医療保障編) 次ページ:還付申告方法


    HOMEへ戻る



    © Rakuten Group, Inc.
    X
    
    Design a Mobile Site
    スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
    Share by: