インターネットにコンピュータを接続するためにはNIC(Network Information Center)と呼ばれる組織から正式にIPアドレスを取得しなければならないが、実際にはインターネットに接続しないTCP/IPネットワークもたくさんある。この場合、わざわざNICからIPアドレスを取得するのは手間がかかるので、申請しなくても使ってかまわないというIPアドレスがあらかじめ用意されている。これを「プライベートIPアドレス」といい、IPアドレス空間のうち「10.x.x.x」「172.16.x.x~172.31.x.x」「192.168.x.x」の3つの領域が予約されている。プライベートIPとグローバルIPを変換するNATのような技術が開発されると、企業内ネットワークなどで広く用いられるようになった。そして、NICから正式に割り当てを受けているIPアドレスのことを「グローバルIPアドレス」と呼んで区別するようになっている。