書くことの意味

書くことの意味

2004年10月03日
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 今朝の朝日新聞に、リービ英雄さんのエッセイが掲載されていた。2001年9月11日、東京からの経由地であるカナダのバンクーバーの空港で、ニューヨーク行きの飛行機に乗っていたが、テロのために離陸出来なくなり、かの地で1週間、足止めされた時のことをつづっている。中国語も、英語も、耳に入った言葉はほとんど無意識に頭の中で和訳してしまうというリービさんだが、テロを報じるテレビや新聞の英語にいくら触れても、日本語が浮かんでこない。それをきっかけに、「東アジアというもう一つの地域で生まれた日本語の中に、9月11日にあらわになった世界に対処することばはあるのか」と自問自答する。そして、「大陸に出かけ、島国に戻って、大陸の文化を翻訳し、大陸にない独自のことばを発揮する。そうした1千余年の動きの歴史を持つ日本語には、今、翻訳しづらくなった世界を表すもう一つの力があるはずだろう」と文章を締めくくっている。

 日本語を出発点として英語に近づき、何とか寄り添おうというしている自分にとって、この文章はしみじみ、共感できるものだった。英語を母国語に持ち、中国語も同じように堪能でありながら、表現手段として日本語を選んでくれたリービさんの存在が、とても心強い。出発点は異なっていても、目指す方向は同じなのだと思う。

 留学を志す大きな理由のひとつに、英語の本質に近づきたいという欲求があるのだと、だんだん分かってきた。恐らくそれは、日本語にさらに近づくためのものなのだ。自分の中に、複数の視点を持つことは、何かを理解する上で大きな手段になるからである。

 先日のTOEFLのListeningの点数があまりにも悪かったため、ようやく、書き取りに取りかかり始めた。CDから流れる英語の発音にじっと耳を澄まし、紙に内容を書き取っていく。ちゃんと聴いていたつもりでも、半分も耳に入っていなかったのだと分かって驚いた。やはり、やるべきことはきちんとやろう。スコアを取ることはもちろんだけれども、さらに英語とちゃんと対峙できる力を養うのに必要な作業なのだと思う。





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最終更新日  2004年10月03日 13時37分05秒
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