"Jazzを聴いてみたい"という漠然とした願望は以前からあったのですが、先日たまたまマイミクさんから木幡光邦というジャズトランペッターの話題のメッセージが届きまして。 ところが"introducing 923BIGBAND"を検索しても出てこなかったのですよ(笑) そこで以前、とあるチャットルームで親しくなった、音楽関係のお仕事をしている年上の人にMiles Davisを聴かせてあげたいと言われていたことを思い出し、なんだか無性に聴きたくなってしまった(笑) レビュー等を参考にしながら"MILES SMILES"と"COOKIN'/WITH THE MILES DAVIS QUINTET"の2枚を買ってみる。前者はレビューでかなり絶賛されており、後者は"ロックファンにもお勧め"とのことでプログレ好きな私にも取っ付きやすいような気がして_ ↑格好いい!
さて"MILES SMILES"は ORBITS CIRCLE FOOTPRINTS DOLORES FREEDOM JAZZ DANCE GINGERBREAD BOY の6曲、
"COOKIN'/WITH THE MILES DAVIS QUINTET"は MY FUNNY VALENTINE BLUES BY FIVE AIREGIN TUNE-UP/WHEN LIGHTS ARE LOW の4曲。 前者はスタジオ音源、後者はライブ(セッション)。 何の予備知識もなしに聴いた2枚です。なんとなくスタジオ盤→ライブ盤の順に聴きました。助かったのは、輸入盤なので解説入りのライナーノーツのような物は入ってないだろうと思ったら前者にはAnthony Tuttleによる説明文が添えられていたこと。 1曲目のORBITSを聴いていきなり、なんというか、生々しい、臨場感、というか緊張感といったものがグイグイ伝わってきた。迫力のトランペット、トランペットというのはこんなにも凄い音を出すのかと驚いたが、その音に絡みつくように激しく滑るようなピアノの旋律、かと思うと2曲目のCIRCLEは「しっとり」聴かせてくれる調べ_FOOTPRINTSまで聴いてみると今度は「ジャズに於けるピアノ」の奏法がこんなにも面白いものなのかと驚く。ピアノ奏者はHerbie Hancockと云う人物で、ジャズ界に於いてはかなり有名な人物らしい。 ライナーノーツには"Orbits" opens the album, and the mood of the side is sky-high. "Circle" is a different story."とある。"sky-high"と云う言い回しは張り詰めた、緊張感のあるピアノの旋律にピッタリだ。"thrilling"とでも言おうか_ そして最後のGINGERBREAD BOY、"Gingerbread Boy" takes the album out under full drive. In tight unison, Miles and Shorter introduce the striking theme and then Miles takes off on a flight wild and free."と解説にはある。 二度聴いた時点での感想だが、初心者の私が聴いても見事なunisonになっていると思う。ある一点に向かって総ての要素が見事なまでに収束し、そして最後に解き放たれるような心地よい開放感だ_ Miles smiles? Sure he does, and don't be surprised if you do, too. 何か美味い飲み物でも炒れて(自宅では飲まないが酒も良いような気がする)、シガリロ片手にうっとり聴き惚れたいようなアルバムだ。
続いて"COOKIN'"。 こちらはライナーノーツにあまり詳細な説明はなく、"It is said all good things come to an end. One did in the spring of 1957 when the Miles Davis Quintet was dissolved."と簡単な説明がある。 1曲目のMY FUNNY VALENTINEを聴いて、いきなりRed Garlandの美しいピアノの旋律に魅せられた。サクソフォンの音色といい、「美しい」の一言だ。自分が子供の頃にピアノを少しやっていたこともありどうしてもピアノの音に耳が行くが、管楽器の奏でる美しさが楽しい。 BLUES BY FIVE、音楽の楽しさが真っ直ぐに伝わってくるsessionだ。 Jazz=大人の音楽という先入観があったが、少しも退屈させられることがなく、10分23秒があっと言う間の短い時間に感じられる。難解なのかと思ったら意外と親しみやすい(もちろん専門的なことは分からないが)。 AIREGINの「酔わせる」ような心地よいリズムはそのままTUNE-UP/WHEN LIGHTS ARE LOWへと引き継がれる。この音律の心地よさをどう表現したら良いか、trumpet, tenor saxophone, piano, bass, drumsの5要素が複雑に絡み合って一つの美へと昇華するとでも言うか_ ライナーノーツにはIra Gitlerが2006年に補筆した部分があり、"I identified "When Lights Are Low" as "Just Squeeze Me"."としたことに関して訂正のようなことをしてますが、知らない固有名詞が出てくるので、このアルバムがQUINTET4部作の最初の一枚で、"Just Squeeze Me"と云う曲が別途存在するということだけ分かりました。