ユグドラシル

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割れたガラス理論


元より特命リサーチの受け売りなので内容は相変らず薄いんですが
(^^;
割れた窓ガラス理論、元はアメリカニュヨークで考案されたので、正しくはブロークンウィンドウ理論というらしい。それは何かと問われれば単純な事で、 「重犯罪発生を抑えるには、軽犯罪の取締りを強化する。」
例えば次のような実験結果がある。

実験1:治安の良い場所にボンネットを開けた自動車を1週間放置したが、何も起こらず。

実験2:仕方が無いので自動車の窓を割って放置してみたところ、1週間以内に自動車の部品が持ち去られ、ラクガキや破壊活動が行われた。

以上の実験より、管理・監視されていなさそうなものに対して、人々は悪さをしても良いと判断する(または、悪いとは思っているが、抑制が働かない)。
自動車の窓を割って実験したので、ブロークンウィンドウ理論と命名された。
この理論を応用すると。

軽犯罪、小さな犯罪を容赦せず検挙する。 (ゴミのポイ捨て、自転車や自動車の不法駐車など。) (修繕、清掃を常に行い、ゴミ、らくがきなどは残さない。)
この地域、場所、店は、管理・監視が常に行われており、悪さすると損である、という暗黙のメッセージになる。
一般人は悪さを行う際、抑制側要因が強くなり、悪さをする件数が減少する。
確信犯罪者はその地域を観察し、ここで悪さをするよりはもっと監視の行き届かない場所で行う方が得策であると判断し、移動する。
その地域の治安が向上する。

という事である。三国志風にいえば 「く棘そう中らん鳳の住むところにあらず」[くきょうそうちゅうらんぽうのすむところにあらず]
(すいません、変換できない漢字多すぎました(^^;>ちなみに意味は棘やからだちのようにトゲのある木の中には良い鳳は住まないという意味です。)
であり、フランスの諺を借りれば 「土地の価値は、そこに住む人間の価値によって決まる。」 という事であろうか。

最も基礎になる考えは劉邦の「法は三章のみ」が示しているように昔からありました。平等かつ公正公平に罪を裁く事。そして事の善悪を世間に広く知らしめ、法の適用、執行を容易にし、更に進んでいえば、誰もが罪を恐れて犯罪がなくなるようにする事です。最近はこのあたりがあやふやになったせいもあり、目を覆うような凶悪事件が増えてきています。

重大な犯罪を防ぐには日常の体制が重要でそれは地域社会の情報抜きには、語れません。時折思い出したように、未解決事件をTVで放送し、協力を得るのではなく、未解決のひき逃げ事件の情報提供等も警察は積極的にしていくべきです。
ただでさえ、年々下がる検挙率、確かに人手不足は否めませんが、民間と警察との距離を縮めない限りは、この数字はもっと悪化していく事は容易に想像できます。 日常業務の精励と地域住民の把握というのをしっかりやってほしいものです。

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