ユグドラシル

ユグドラシル

円滑な人間関係を保つ言い回し


例えば 「あの人は鼻につく」 という事を表立っていうとその人がその場にいなくても角がたつ。そこで 「あの人は大盛り飯やねぇ」 と婉曲にいうとユーモアもあるので、その場もなごむ。
(大盛り飯を食べようとするとご飯が鼻につく事から)
いいにくい言葉も、そこにユーモアを加える事で、場の雰囲気もなじむ。大阪商人の知恵というべきものであろうか。

他にも冷やかしの客を揶揄するのに「夏の蛤」といった言葉を使うという。意味は、 「身だけ腐って貝は死なない」 (蛤の身はすぐ腐りますが、貝殻はいつまでたっても腐らない=見くさって買いくさらん)から転じて見るだけで買わないという意味らしい。

しかし、いまや何度か足を運んでその商品を調べて買うというのが、食料品を除けば、ほぼ常識である。現代の商売では、冷やかしの客すらも入らないところでは、物は売れない。このあたりは時代の変化というものだろうか。


宮崎でもこれに似た言葉を一つだけ聞いた事がある。 「あんたは釜揚げうどんやがねぇ」 といったいい回しである。
それは釜揚げうどんは湯だけで具も何も入ってないので、つまり、湯ばっかりで何も無い。そこから転じて 「言うばっかりで実行が伴わない」 という有言不実行を皮肉った言葉である。

しかし、関西には数多くこの手のバージョンが存在するようで、今でも謎の言葉で、引っかかっているものがある。

もう10年以上も前の事なのだが、関西の女性と会話している時に「神経が鯖になる」とポツリと言われた事がある。さして親しい間柄でもなく、それ以降会う事もなかったので、この意味を聞く事もできず、謎が解けないままなのだが、どういう意味だったのだろうか。

ご存知の方はご教授くだされば幸いである。

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