ルイ14世の宮廷生活 (56)
ルイ14世の宮廷では、独特の人間観察術、礼儀作法が高度に発達していました。この点もまた、独自の文化と言って良い領域に達していました。
こうした人間観察術は、古典主義文学の中核をなす、モラリストの文学を生み出す礎になりました。フランソワ・ド・ラ・ロシュフコー公爵の『箴言と考察』は、鋭くシニカルな表現によって、人間の内面を実に鋭く突いています。
「美徳はほとんどの場合、装われた悪徳である」など、ひねった言い方の中に、彼』独特の鋭い人間観察眼が躍動しています。
ラ・ロシュフコーは、宮廷で重んじられる礼儀作法や美徳が、偽善であり結局は自己愛であることに、警句を発しながらも、それがむき出しの闘争心を和らげ、決闘を抑止する効果を顕し、人間関係を円滑に運ぶために、欠かせぬ役割を果たしていることも、認めていました。
こうした宮廷における礼儀作法や美徳とされたものが、自己抑制力を身につけ、マナーを心得た近代教養人の典型とされる、「オネットム」の誕生に繋がってゆきます。
「オネットム」とは、その精神や言動、振舞いの全てにおいて、品格のある人物に贈られた人物評であり、特に17世紀の後半から18世紀の初頭にかけて、重んじられた人物評でした。
ラ・ロシュフコー公爵は、フランス最初の近代小説として、今日に知られる『クレーヴの奥方』の著者、ラ・ファイエット侯爵夫人と親しく、彼女の小説の誕生に際して、公の助言を得て、夫人が何度も推敲を重ね、稿を改めていたことが知られています。
また、ラ・ファイエット夫人は、ルイ14世の信任厚い女性の1人で、王自ら親しくヴェルサイユの宮殿や庭園を案内したことも知られています。
その彼女の小説は、宮廷生活とどのように関わるのでしょうか。
続く
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