ギャンブル
打ちあがった花火が水面に彩られた瞬間に
キミが言った言葉をワタシはいまでも覚えてる
悲しい別れは3年たって美化されて
記憶の奥で静かに眠る
目の前で高飛車にタバコをふかしながら
人のことを卑下する男に殺意すら覚えた
イナクナッチマエ、オマエナンテイラネーヨ
言葉を喉元で反芻させた
時折浮かぶ見たことのあるような雲
冬の太陽は真夏の太陽より元気がありそうだ
冷たい身体を抱きしめてくれるのは愛するヒト
眠れ、子供のように
いつしか現実になろう死について
感慨深く考えたことはない
沸き立つ若さの匂い
口元に血を滴らせて
ゴミなのか宝物なのかわからない
暗闇の中で踊るのは誰?
大丈夫だよ、僕がついてる
だから安心して眠るんだ


