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2011.04.08
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カテゴリ: カテゴリ未分類
あたしと彼は同じ大学で、帰る方向が同じだから、たまに一緒に帰ることがあった。

空いている車内。隣同士に座り、他愛無い話をする。
彼が先に降り、 ビブラム fivefingers そのひとつ先であたしが降りる。

あたしは彼が好きだけど、
なかなか埋まりそうにもないこの微妙な距離に困っている。
彼はどうにも読めない人で、あたしのことをどう思っているか到底分からないから。

そんな彼に、あたしはとてもじゃないけど好きと伝える勇気はない。


その日は大学のみんなで夕飯を食べに行って、いつもより帰りが遅くなった。
トリーバーチ はしゃいだせいで少し疲れ、
彼も心なしか眠たげだった。

電車の窓からはくっきりと白い満月が見えて、
当たり前のように彼の隣にいられることをとても幸せだと思った。

時の流れは早く、あっという間に彼が降りる駅に着いてしまった。
しかし彼は一向に降りる気配がない。
眠っているのかと思えば、起きていた。
「早く降りないと、しまっちゃうよ!」
あたしは慌てて必死に彼の肩を叩いたけど、時既に遅し。ドアは閉まってしまった。
思わず溜息がでる。
「どうしたの?ぼーっとしてた? mbt 靴
彼は肩をすくめて答える。
「いいよ、次で降りるから。」

次の駅、あたしがいつも使っている駅で、2人一緒に降りた。
この駅に彼がいることが、何だか新鮮だ。
「送ろうと思って。遅くなったから。」

「いいよ!あたしの家ここからすぐの所だし、上りの電車で帰りなよ!」
本気で遠慮した。送ってもらうのが申し訳ないくらい、家は駅に近いのだ。
だけど彼はしれっとしている。
「もう決めたし。行くよ。」
先に改札を出てしまった。

いつもは1人で歩く道を、彼の隣で歩くのは不思議な気分だった。
電灯に照らされたアスファルトにのびた2つの影。
風の匂いさえ今日は違うように思える。
「この駅久々に降りたなー。」
彼はあたしの緊張をよそに、 mbtシューズ 飄々としている。
背の高い彼を横目で眺める。
いつもは少し心細い気持ちで歩くこの道も、
彼の隣だとこんなにも安心で、幸福である。

小さな公園が見えた。あの角を曲がればもうあたしの家で、この短すぎる幸福な時間に終わりが告げられた気がした。
「もう着くから、この辺でいいよ。」
彼に向き合って小さく手をふる。
「送ってくれてありがとう」
すると、彼はおもむろにバッグから小さな箱を取り出した。
「はい、これあげる。」
「え?」
「誕生日プレゼント。」

そう、今日はあたしの誕生日。
大学の友達がみんなで開いてくれた誕生日会で、いつもより帰るのが遅くなった。

「けど、もう、みんなから合同のプレゼントもらったけど…」
みんなはお金を出しあって、 五本指くつ あたしが欲しがってたカバンを買ってくれた。
「あれはみんなで買ったやつ。正直金は出したけど選んだの他の人だし、あれだとあんまりあげた実感なくて。」
はい、と言ってあたしの手のひらにその小さな箱をのせてくれた。
「これは俺個人からのプレゼント。誕生日おめでと。」
「ありがとう…」
言葉では言い表せない程の嬉しさに、思わず顔がほころぶ。
満足気な彼のあどけない笑顔に、きゅっと胸がしめつけられた。
「じゃあ俺帰るね。気をつけて。」
プレゼントを渡した彼はそう言って、早々と帰ってしまった。
あっさりしている所が、彼らしいというか何というか…

彼の姿が見えなくなるまで見送ったあと、 ジミーチュウ 家に帰るまで待ち切れなくて、その場ですぐ箱を開けた。


中身は淡いピンクの花のネックレスと、
Happy Birthdayとだけ書かれた手書きのメッセージカード。


結局何の進展もなく、あたしはこのプレゼントの意味すら分からずじまい。
もしかしたら、深い意味などないのかもしれない。
彼の気持ちも分からないまま。


だけど、とりあえず最高の誕生日だったから、今日は深く考えないでおく。
あたしは電灯の下で、彼のくれたメッセージカードにキスをした。








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最終更新日  2011.04.08 14:57:08
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