Hallo!

Hallo!

ベルリン!!

Berlin 2



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5日目。

今日からネナドもお仕事再開で、ステも博士号の研究を続行、ってことで1人タイム。

美術館めぐりをすることにした。って言っても二つだけだったけど。

まずは、街中に宣伝されてた絵画館でのレンブラント展に赴く。

アムステルダムに1人旅した時に、レンブラントの夜警を見てすばらすぃ・・と感激したので、期待して行った。

けど・・15ユーロもしたんですけど入場料。高くねぇすか?

本気で迷った・・けどまぁ、折角来たので払いました。

中は見事にじじば・・、あ、お歳を召した方々で埋め尽くされていた。

内容は、というと、・・・うーん。私あんまりレンブラント好きじゃなかった。

フェルメールが大好きなので、っていうオランダ繋がりで見に行ったけど。

常設展の中にあったフェルメールの真珠の首飾りの女が見れたのでいいとしよう。

(15ユーロは?)

はぁ・・この絵画館がなんかおっきいのねぇ~。疲れ果てた、既に。

どっか素敵なカフェでランチ、と思っていたけどもう歩く元気もなくなったので、

2階にあった館の食堂でクロワッサンとカプチーノを頂いた。

はぁ・・・・・・・。さて、次は、と。(地図と相談)

本当は、ヴィトラデザインミュージアムに行きたかったんだけど、

なんだかもう小さいものや、考えて見るものを楽しむ気分でも気力も無かったので、

ここはばーん、とひとつ、でっかいものを、ってことでペルガモン博物館へ。

入場料8ユーロだった。

日本語のオーディオガイドを借りて(無料!)いざ出陣。

まずは、ゼウスの大祭壇!わー大きいー。

丁寧に説明されたレリーフのガイドを聞いていると・・・

さぁ!それでは祭壇の大階段をご自由に昇り、古代の眺めを堪能ください!

とかなんとかいうセリフで盛り上がった私は早速左足を階段にかけた!

と、ここですごい勢いでスタッフに止められ、思わず日本語で、

だって今ガイドの人が昇って!って言ったからぁー、と言いそうになった。

どうやら昇っていいのは真ん中の部分だけで、私が足をかけた角っこはレリーフに近づきすぎる為か、進入禁止になってる模様。

じゃ、先にそう言ってください。

部屋は進んで見たかったバビロニアのイシュタール門に出た。

圧巻だねー。さすがに。

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イシュタール門


2階はイスラム文化、あとはギリシャ、ローマ彫刻などがあった。

ブツは大きかったとはいえ、やっぱり疲れたー。

また館のカフェで一息ついた。

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ベルリン大聖堂。


6日目。

今日はステと一緒にまだ行ってない地区を観光してみることにした。

プレンツラウアーベルグ地区。私の雑誌にも、パボーからも、ヒダリの色が濃い地区だ、と聞いていたので楽しみ。

この地区には、まだ行ってなかったヴィトラデザインミュージアムのあるのでそこにまず行ってみよう。

地図を見ながらてくてく進む・・進む・・が見つからず。

うーん、しかしこの辺の町並みはなんとなく、フラブルを彷彿とさせ・・、

あ、そんなこと言っちゃダメか。と思っていたらステもそう思ってたらしい。

お金のあるヒダリ寄りのエコなやつらの匂いがする・・・としかめ面の旦那さん。

ヴィトラが一向にみつからないので、それっぽい建物で搬送してる人に聞いてみると、

あ、それねー。2週間前に移転しちゃったよ。確かに前はここにあったけど、とのこと。

しかもまだ再オープンしてないらしい。がっくし。折角来たのに。

気を取り直して、線路の向こう側を探索してみることにした。

すごく綺麗な町並みだけど、なんていうか、面白みには欠けた。

若いママの子供連れが非常に目立った。そういう人達が多く移り住んでくるんだろう。

帰りにアレクサンダープラッツで、夕陽で金色に輝いていたテレビ塔を見上げながらカレーヴルストを食べた。


この日の夜は、ステのいとこのジュリーと彼のクリスに招かれて夕食。

彼女達の住まいは、クロイツベルクというトルコ人がたくさんいる地区。

ミッテともまた違う雰囲気。駅前のトルコベーカリーで売っていたパン達の安さに驚いた。

チーズバゲット、90セント・・。しかもめちゃくちゃ旨い。

夕食に招待されてるってのになんで食べてるんだろう、私たち・・。

今夜のテーマはモロッコらしい。ミントティーでもてなされ、メインはスパイスの効いた肉だんご。

うーん・・キミ料理上手だね、クリス君。

クリス君は一見、とっつきにくいイギリス人で、初めて会った5年前は確かにとっつきにくかった。

しかし今日はとっても柔和でリラックスしてるみたい。

出されたカップの絵柄がムーミンっぽかったので、ムーミンが・・という話を始めると、皆知らないみたい。

フィンランドとドイツで入ってこないはずがない、と思い、人気が出なかったのかなんなのか、

みつばちマーヤとかハイジなら・・って感じで皆話しをしていたら、

いきなりこのクリス。黙って何かを考えていると思ったら突然、

トーベヤンソンだよね!と言い出した。

クリス、知ってるの?さすが~。と、私。(彼は物書き)

そしたら、トーベヤンソンはものすごく辺境に住んでいて、レズで、うんたらかんたら・・と彼女について膨大な情報が!

いや、そこまで聞いてないってか、ムーミンを説明してよクリス、と言うと、

うーんとね、カバの家族が~・・・ってカバじゃない!!

って感じで話に花が咲いて、居心地の良さにだらだらと、気がついたら朝の4時。

深夜バスで帰るつもりが、あと20分でSバーン始発でるよ?

ああ、楽しい夜だった。

7日目。

いよいよ最終日。明日は午前中にはベルリンを出るので、1日あるのは今日で最後。

夜はパボーの家に夕食ご招待されてるので、昼間ちょこっと観光した。

壁を残してある所とユダヤ博物館の建物見学。

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チェックポイントチャーリー近くで。

壁が想像以上に薄くて驚いた。ここはちょっとしたギャラリーというか、歴史の流れをおさらいできるところになっている。

ボタンを押すと、ナチス党員の裁判時の肉声が聞けたりできる。

この後ユダヤ博物館へ行った。

ここは建物が見たかったので中には今回は入らなかった。

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夜、パボーの家でおいしい魚を頂いて、まるでフライブルグでいつもしていたように、

なんとはない会話をしながら時間を楽しんだ。

地下鉄の構内まで二人が見送ってくれて、ステが突然スピーチを始めた。

私もステも、フライブルグで友達と呼べる関係が築けるとは思っていなかった、と。

離れても、この関係を大事に続けていこう、と。

私は一言も言えずに、彼らの顔もまともに見れずにただしゃくりあげて泣いた。

電車が入ってきて、扉がしまっても、なかなか涙は止まらなかった。

8日目。

腫れた目で起床。ネナドの部屋を掃除して、道中の軽食を買ってベルリンにさよなら。

なんと楽しく、なんと悲しい1週間だったろうか。

色んな思い出がいっぺんにできたベルリンに、また行きたい。

あまり西の色に染まることなく、このまま独特の雰囲気を保ってもらいたい、と願いつつ。

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切手だらけのトラヴィ




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