All The Things You Are

August 3, 2005
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テーマ: Jazz(2024)
カテゴリ: カテゴリ未分類
『Make Believe』(メイク・ビリーヴ)

この曲は、ジェローム・カーンの作曲、オスカー・ハマースタイン二世の作詞によるもので、
1927年のミュージカル「Show Boat(ショウ・ボート)」のために書かれたものです。

ミュージカル「Show Boat」は、エドナ・ファーバーの小説をもとに、
オスカー・ハマースタイン二世が台本を書き、音楽の方の作詞をし、
ジェローム・カーンが作曲をして、ミュージカルにしたものです。
そして、これはアメリカ的ミュージカルの最初のものとされています。

それまで、ミュージカルはヨーロッパから持ち込まれたオペレッタやレヴューなどが主流で、
それらは幻想的であり、非現実的、空想的な内容のものでした。

そこには原作の中に出てくる人種差別、離婚、黒人水夫の生活といった社会的諸問題を取りあげ、
それらを音楽によって楽しく表現しながらも、現実的なものであるという、
今までのものとは違う、新しい内容のミュージカルとなったのです。
このことによって、この「Show Boat」が、最初のアメリカ的ミュージカルであると言われています。
現在の様な形のブロードウェイ・ミュージカルは、ここから始まったということです。

このミュージカルは何度も再上演されており、映画化は3回されています。
1回目の映画化は1929年で、2回目が1936年で、3回目は1951年です。

この「メイク・ビリーヴ」は最初の方で歌われ、
ヨーロッパ的な雰囲気が残ってはいますが、メロディーは美しいものです。
この「Show Boat」の中から有名な曲として「Can’t Help Lovin’ Dat Man」、
「Ol’ Man River」、「Bill」などがあります。


それは、ミュージカルの中で黒人音楽が初めて演奏されたものでもありました。
そういう意味でも、このミュージカルは白人文化が初めて黒人文化に触れたものであり、
このことにより、真のアメリカ音楽が始まった瞬間だということになりました。

要するに、アメリカ的なものを求めていたアメリカ人が、「真にアメリカ的なものとは何か」と考えた結果、
それは、「黒人が生み出した音楽であるブルースやジャズなどにある」と気が付いたということでしょう。

ミュージカルにジャズの要素をふんだんに取り入た曲を書いていくことによって、
アメリカン・ポピュラー音楽が確立されていくのです。
また、ジョージ・ガーシュウィンはクラシック音楽においてもジャズの要素を取り入れ、
アメリカ的のクラシック音楽も生み出すことになります。

ミュージカル「Show Boat」は、真のアメリカ的音楽というものは、
「ヨーロッパの白人音楽とアフリカの黒人音楽の融合である」ということを示したものとなりました。

*****

●メイク・ビリーヴ
Make Believe

作詞:オスカー・ハマースタイン二世
作曲:ジェローム・カーン
1927年


《ヴァース》 
(男)
「ちょっと想像してみる」というゲームは僕の大好きなゲームなんだ
僕らの見る夢は現実の世界よりもっとロマンチックなものさ
だから、僕の見る夢がもしそうでなかったとしても
それは、まったく別の細かいことで、あまり重要ではないんだ

(女)
あなたと私が会ったことがないのは確かなことだけれど
私たちは、しきたりや礼儀作法など気にしなくてもいいと思うわ
私たちが望んでいることを思い浮かべ
考えているとおりに行動すれば
後悔することは何もないわ

《コーラス》
たとえば、僕が君を愛していると想像してみるのはどうかな
君はただ僕を愛していると思えばいい
多くの人がそう思うことによって心の安らぎを見つけているのだから
君にだってできないことはないだろう?
僕にだってできなくないさ
僕たちにだってできなくないよね?
僕らの唇が重なることを想像してごらん
一回の想像のキスで、それとも二回、三回?
同じように僕が君を愛していると思い込んでごらん
それはね、本当のことを言うと、僕は君を愛しているんだ


*****

●ミュージカル映画「ショウ・ボート 」
Show Boat(1951)
原作: エドナ・ファーバー

《あらすじ 》

ミシシッピーの流れを行くショウ・ボート。
アンディ船長と継母パーシーに育てられたマグノリアは、美しい娘盛りを迎えていた。
彼女と仲良しのジュリーは、ショウ・ボートの主演女優だが、
混血児の身で白人俳優スティーブンと結婚していることが法に触れて、去って行かねばならなかった。
入れ替わりに、粋なバクチ打ちのゲイロードが、スティーブンの後釜として乗り込んで来た。
マグノリアはたちまち彼と恋に落ち、駈け落ちしてシカゴで愛の巣を育んだ。
だが幸福は1年と続かず、ゲイロードはバクチに凝って財産を失い、
マグノリアが妊娠していることも知らずに、姿を隠してしまった。
悲しみのマグノリアは、昔ショウ・ボートにいたダンサー・チーム、エリーとフランクの世話で、
ナイト・クラブに歌手として職を求めた。
偶然そこには、スティーブンに捨てられ酒浸りになっているジュリーがスターとしていた。
ジュリーはマグノリアの不幸な姿を垣間見て、彼女に職を与えようと、ひそかにそこを立ち去って行った。
やがてマグノリアは父と再会し、ショウボートに帰ってキムという女の子を生んだ。
そして5年、ゲイロードはある船の中でジュリーと会い、キムのことを知った。
彼は矢も楯もたまらずショウボートに帰って行った。
今はすっかり地道に帰ったゲイロードを、マグノリアは心から迎えるのだった。





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Last updated  August 7, 2005 05:48:26 AM
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