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JAZZ Jazz ジャズ
August 16, 2005
Lush Life
テーマ:
Jazz(2023)
カテゴリ:
カテゴリ未分類
『Lush Life』(ラッシュ・ライフ)
飲んだくれ人生
この曲は、ビリー・ストレイホーンの作詞、作曲によるものです。
ストレイホーンはデューク・エリントン楽団(オーケストラ)の作曲、編曲、ピアニストとして、
1938年に入団し、それ以来1967年にガンで死ぬまで、
デューク・エリントンの片腕としてバンドを支えてきました。
ストレイホーンは、もともとはダンサーでしたがエリントンの音楽に心酔し、エリントンを訪ねて、
彼の前で彼の曲をピアノで弾いてみせて採用になったといいます。
この曲のクレジットは1949年になっていますが、
エリントンはこの曲を聴いて彼の才能を確信して雇ったということのようです。
1938年、ストレイホーンは23歳のときです。
メル・トーメは、彼が19歳のときに、この曲を作ったといっていますが、
音程が微妙で非常に凝った音作りになっていて、歌詞はこのとき付けられていたのかはわかりませんが、
とても19歳のときに書いたとは思えないほどの内容の曲です。
ストレイホーンは、最初はエリントンの作る曲に作詞をするということで入団しましたが、
すぐに曲を書き始め、編曲にも力を発揮し、
エリントンは指揮をしていることが多いので、そのときはピアノも弾きました。
エリントンは彼を相当信頼しており、「Satin Doll(サテン・ドール)」などの共作も数多いもので、
どちらが書いたのかわからないようなものも多いといいます。
この曲はエリントン楽団ではしばらくは演奏されることがなく、ほおって置かれたようになっていましたが、
1963年にジョニー・ハートマンがコルトレーンの伴奏で歌って、さらに有名になりました。
「Take The "A" Train (A列車で行こう)」はビリー・ストレイホーンの作詞、作曲によるもので、
バンドのテーマ曲ともなり、デューク・エリントン楽団を代表する曲となりましたが、
この曲は、1957年にエリントン楽団でもレコーディングされましたが、
エリントン楽団のレパートリーとしての印象は薄い曲です。
題名の「Lush Life(ラッシュ・ライフ)」とは「やけくそで飲んだくれの人生」という意味です。
「lush」とは、普通は「豪勢、豪華、実りの多い、(草が)青々と茂る」といった意味なのですが、
俗語として「やけくそ」とか「飲んだくれ」といった意味があります。
好きな女に無視されて、やけくそになって酒におぼれる男の末路を「飲んだくれ人生」と表現しています。
「私は、どこかの小さな場末の酒場で、やけくそで飲んだくれの人生を送ろう。
同じように寂しい人生を送っている飲んだくれどもと一緒に、
そこで酔いつぶれて朽ち果てながら」
歌詞の内容を理解していれば当然わかることなのですが、
この曲も「みずみずしい人生」とか「豊かな人生」などという誤訳がまかり通っているものです。
日本のジャズ評論家と称する人たちのいいかげんさにはうんざりします。
ストレイホーンの伝記本「ラッシュ・ライフ」に、エリントンとの出会いが詳しく書かれていますが、
その中で、ストレイホーンがホモセクシュアルだったということにも触れています。
*****
●ラッシュ・ライフ
Lush Life
作詞:ビリー・ストレイホーン
作曲:ビリー・ストレイホーン
1949年
《ヴァース》
以前よく私は娼婦のいる飲み屋なんかに行ったものだ
あるいは、いかがわしいショーを見せるところとか
そういうところでは外れかかっていた生活の車輪がもとの軸に収まって
ジャズとかカクテルによって生きる力を取り戻すことができて、ホッとしたものだった
私の知っている女たちは、みんな悲しげで暗く陰気な顔をしていた
彼女たちの顔には濃い化粧のあとがはっきりと残っていたが
それは昼間から次々とお客を取っているために落ちてしまったのだということが
誰にでもわかるほどだった
そこへ君が現れて、私に気が狂わんばかりの誘惑の言葉を言ってきた
君の笑顔の中にある影は、私へのかなわぬ恋の悲しさに浸っているからだと
最初は私が思い込んでしまったほどだ
しかし、私は間違っていた、またしても間違っていた
《コーラス》
毎日の生活はまた孤独なものになった
つい去年までは、何もかも確かなものに思えたが
また生活がこんなにすさんでしまった
こんなときは多くの人の暖かい気持ちも、ただうんざりするだけだ
パリで一週間ものんびりすれば、その傷も癒ることだろうに
だから私は笑顔を作るように心がけている
そして君のことを忘れるのさ
まだ君が私の脳裏に焼きついて燃えている最中に
君のことを忘れてやるのさ
ロマンスなんてものは、毎日の生活と格闘しているようなやつらには
息も詰まるほど退屈な話だろう
私は、どこかの小さな場末の酒場で、やけくそで飲んだくれの人生を送ろう
同じように寂しい人生を送っている飲んだくれどもと一緒に
そこで酔いつぶれて朽ち果てながら
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Last updated August 16, 2005 09:35:36 AM
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