All The Things You Are

April 19, 2006
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テーマ: Jazz(2024)
カテゴリ: カテゴリ未分類

Head Hunters / Herbie Hancock


録音:1974年
Columbia

Herbie Hancock :electric piano, clavinet, synthesizer
Bennie Maupin :saxophone, saxello, bass clarinet, alto flute
Paul Jackson :electric bass
Hervey Mason :drums
Bill Summers :percussion

[収録曲]

1.Chameleon

3.Sly
4.Vein Melter




これは、1974年リリースのアルバム。
私が初めてハービー・ハンコックを聴いたのは、ここからです。
当時ハードロック少年だった私が出会った衝撃サウンド。
えっ?これもジャズ?
このアルバムの音楽は、ジャズというより、ごきげんで、かっこいいファンキー・ミュージックというものです。
そういう意味で、今までのジャズのイメージを塗り替えた一枚でした。
これを聴いてからジャズは非常に身近に感じられるようになったわけです。
そして、世の中のクロスオーヴァー時代の幕開けとなった一枚です。


ジャズは新しい時代に突入します。
1968年までマイルス・バンドにいて、マイルスの影響を受けた天才、ハービー・ハンコックも、
またその新しい境地へ向かい、一つの結果の出た記念すべきアルバムです。

その当時、スライ&ファミリー・ストーンがスターとなり、多くのファンクやソウル・グループが注目され、
ディスコブームがそれを盛り上げていたところでした。

ファンクのビート、16ビートを取り入れたものになり、フュージョンの中でもジャズ・ファンクというものです。

ハーモニー的にはシンプルで、そのため、ハンコックのエレクトリック・ピアノによるソロが浮き上がっています。
さらに、ファンキー集団、ヘッド・ハンターズのバンドが一体となって決まるキメも心地よいものです。
リズムはところどころでベースがわざとモタったり、ドラムもビート感の強弱などで独特のグルーヴ感がでていて、
ただのディスコサウンドのような単調なものとは全く違う、すばらしいビートを作り雰囲気を盛り上げています。

このアルバムを聴いた当時のジャズファンは、ハービーも堕落したと非難しました。
しかし、ジャズファン以外の音楽シーンでは、広く圧倒的な支持を受けました。
そのことについて、ハンコックはこう語っています。

「勇気づけられたよね。
とくに自分で言うのも変だけど、世界中ですごい評判になったよ。
それまでのジャズの世界とはまったく違う状況が生まれたと言えばいいかな。」

このアルバムはハンコックがジャズの世界を超えて一躍ポピュラー音楽シーンで注目を浴びるきっかけとなったものですが、
それだけではなく、ジャズの歴史の中においてもジャズの流れを変えた極めて重要な意義をもつもので、
1970年代の、いわゆるクロスオーヴァー・ブームを代表する記念碑的名盤です。
しだいにフュージョンという言葉が使われるようになりましたが、これは正直嫌いな言葉で、
それ以前の、まさにクロスオーヴァー的な作品。

ハンコックはしばらくこのエレクトリック・ファンキー路線を続けますが、ジャズをやめたわけでなく、
結局、カメレオン的に多彩な活動を平行して行なっていきます。

アルバム1曲目の「カメレオン(Chameleon)」が大人気曲になり、
ハンコックのフュージョン・ミュージックを代表する曲になりました。
また、ハンコックがモダン・ジャズ期にやっていた「ウォーターメロン・マン(Watermelon Man)」が、
このアルバムで全く違うサウンドにリメイクされていますので、聴き比べてみるのも面白いです。





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Last updated  April 23, 2006 12:10:33 PM
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