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March 19, 2007
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テーマ: Jazz(2024)
カテゴリ: Jazz Memorandum
●マイルス・ミュージックの完成『ビッチェズ・ブリュー』

フュージョンの誕生を告げる歴史的アルバム

Bitches Brew


Bitches Brew / Miles Davis


録音日:1969年8月19日:ディスク1-2、ディスク2-2、4
    1969年8月20日:ディスク2-3
    1969年8月21日:ディスク1-1、ディスク2-1
    1970年1月28日:ディスク2-5
録音場所:アメリカ、ニューヨーク
オリジナル盤発売日:1970年4月(アメリカ)
レーベル:Columbia

[収録曲] 

ディスク:1


2.Bitches Brew ビッチェズ・ブリュー

ディスク:2

1.Spanish Key スパニッシュ・キー
2.John McLaughlin ジョン・マクラフリン
3.Miles Runs The Voodoo Down マイルス・ランズ・ザ・ヴードゥー・ダウン
4.Sanctuary サンクチュアリ
5.Feio フェイオ (ボーナス・トラック)

[パーソネル]

マイルス・デイヴィス(tp)
ウェイン・ショーター(ss)
ベニー・モウピン(bcl)

チック・コリア(elp)
ラリー・ヤング(elp)[D1-1][D2-1]
ジョン・マクラフリン(elg)
デイヴ・ホランド(b)
ハーヴェイ・ブルックス(b)[D2-5]以外

ジャック・デジョネット(ds)
ドン・アライアス(ds,per)
ビリー・コブハム(ds)[D2-5]
ジム・ライリー(per)[D2-5]以外
アイアート・モレイラ(per)[D2-5]




これは、ジャズ史上に起こった「フュージョン誕生」のきっかけになったアルバムです。

このアルバムが発表されたとき、それはものすごくショッキングな出来事だったことでしょう。
『ビッチェズ・ブリュー』は、マイルス・デイヴィスが1970年に発表したアルバムで、
これぞ、またしても、マイルスが今までのジャズの概念を覆(くつがえ)してしまった、
ジャズの歴史的アルバムで、このアルバムが世に出た瞬間に一大センセーションを巻き起こし、
その後の音楽に新しいジャンルのカテゴリーを作ってしまうことになるきっかけにもなるほど、
ジャズのありかたをも変えてしまうことになる新しいサウンドでした。

それは、ジャズというワクに収めておくことができないぐらいに飛躍したものであったため、
ついに「ジャズをも超えた」とまで言われたものです。
しかし、そのため、それまでのマイルスのファンや、ジャズ・ファンからは、
「マイルスは気が狂った」とか「ジャズは死んだ」と大騒ぎになったことも事実です。

サウンド的に今までのジャズと大きく違うところは、
鍵盤楽器やギター、ベースなどはエレクトリック・タイプを使用することにより、
いわゆるエレクトリック(電気)・サウンドというものになりました。
そして、リズムは4(フォー)ビートというものはなく、
8(エイト)ビートを基本に、複数のドラムにパーカッションを同時に多用していて、
リズムの多元化(ポリリズム)というものを図(はか)っています。

音楽ジャンルの話になると、音楽を聴くものの立場からすればどうでもよいことなのですが、
ジャズの歴史的観点で見た場合に問題になるのは、
これは今までのジャズと違うから、ジャズではないのでは?、ということがありますが、
私は、これは立派にジャズであると思います。

それは、この演奏は集団インプロヴィゼーション(即興)というべきものでできたもので、
完成したサウンドは、この時の演奏メンバーですら予想がつかないものであったようです。
マイルスの頭の中にだけは、ある程度の完成図が描かれてはいたものの、
その全体像を把握しているのはマイルスだけであり、
演奏は即興的に各パートが影響しながら、その場で展開していくといった、
ジャズの最も本質的であるインプロヴィゼーションが、
きわめて高いレベルによって行われた結果によるものだからです。

リズムにしても、よりジャズの起源にもどったアフリカ的なビートになったものと言えます。

マイルスには、すぐれた「トランペット奏者」という一面だけではなく、
トータルな音楽表現を創造するという、
すぐれた「サウンド・クリエイター」という面もあります。
このアルバム『ビッチェズ・ブリュー』は、
そうしたマイルスの、すぐれたアーティストという才能が見事に表現された傑作だと思います。
このアルバムでのマイルスのトランペットの音自体、すばらしい響きを持っています。

このアルバムの出現によって、
後にフュージョンという新しい音楽ジャンルが誕生することになり、
また、そのほかの音楽ジャンルにも大きな影響をもたらすことになりました。

このサウンドがロック的であると思われたことから、ジャズとロックの融合ということで、
当時ジャズ・ロックとも呼ばれました。

これは、ジャズ史上に起こった「フュージョン革命」とも言うべきアルバムです。

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●ビッチェズ・ブリュー





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Last updated  March 20, 2007 12:07:31 AM
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