Yabu's Essence

Yabu's Essence

2009年10月19日
XML
カテゴリ: 薬膳の普及活動
先日、新宿調理師専門学校で薬膳料理の講師をしてきました!

PA170072.jpg

冬の食養生ということで薬膳のお話を少し

薬膳の考えでは季節の気候を
「春=風」「梅雨=湿」「夏=暑」「秋=燥」「冬=寒」と考えます。

しかし人の抵抗力が低下したり、強くこの気候の影響を受けると「気候」は「邪気」となって人体に悪い影響を与えます。これをそれぞれ「風邪」「湿邪」「暑邪」「燥邪」「寒邪」といいます。

冬にはこの「寒邪」への抵抗力をつける食材を食べる事によって「未病(病気になる前の体調不良の状態)」を防ぐ事が大切です。また、秋から続く乾燥の気候からの影響もあるので体内水分を補う食材や、気力を高める食材、寒さによって運動不足になりがちなので気や血の流れを良くする食材、食欲の秋からの流れで蓄積した体内の毒素を排出(デトックス)する食材、そして「寒邪」は「腎」にダメージを与えやすいので「腎」を補う食材を多めに取る事も大切です。

作った料理は次の4品
PA170073.jpg


羊と当帰の腐乳煮込み(腐乳当帰火文羊排)
PA170093.jpg
これはEssenceの定番料理に当帰を加えて薬膳的効能を高めたもの。身体を温め、血行を良くします。


PA170092.jpg
烏骨鶏・黄耆・党参・淮山・枸杞・龍眼・豚肉・金華ハムを蒸して仕上げた薬膳スープ。気と体内水分を補うスープでインフルエンザ対策としても期待できるスープ。

薬膳食材入りハスの葉包みチャーハン(行気活血荷葉炒飯)
PA170096.jpg
チャーハンに鶏肉・キクラゲ・ナツメ・金針菜・紅花を入れたあんかけを鍋で混ぜ合わせ、ハスの葉で包んで蒸した料理。血を補いつつ血の流れを促進する効果が期待できます。

雑穀とタロイモのココナッツ汁粉(麼麼咋咋露)
PA170095.jpg
これもEsenceの定番スウィーツですが腎を補いデトックス作用がある食材がたっぷりなので冬におすすめです。

ここ最近はずっとワイン学校で「教わる側」だったので久々の「教える側」になって新鮮な気分。
ソムリエ試験が終わったばかりで頭の中がワイン一色になっていたのを薬膳一色に塗り替えるのに苦労しました(笑)
お陰さまで定員60名の教室は満員御礼!!!!みなさん薬膳料理への関心が高いという事を改めて感じました。
料理を作りながら90分しゃべり続けるのは大変でしたが、ライブ感覚で楽しませていただきました。
受講された方、このすばらしい舞台で講師をする機会を与えてくださった新宿調理師専門学校の皆様本当にありがとうございました。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009年10月19日 07時40分51秒
コメント(4) | コメントを書く
[薬膳の普及活動] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


ありがとうございました+ご馳走様です。  
くぼ さん
薮崎先生
先日は、大変興味深い授業をありがとうございました。
それから、ソムリエ試験の合格おめでとうございます。

ドラマでチャングムが育てた『おうぎ』を見せて頂いたり、
当帰の名前の所以となったお話は面白くて、あっという間でした。
人と自然が一体であるというお話を聞きながら、とても大きなものに生かされている
自分や家族・友人を想像して、もっと自然と仲良く・わかりあいたいと思いました。

薬膳について、もっと知りたいと思いながら調べていたら
先生の頁にたどり着きました。とても嬉しかったので、足跡を残します。

それから...ちゃっかりと恐縮ですが、お料理の読み方を教えて頂く事は出来ますか?
板書と辞書を照らしあわせながら、何となく・カタカナを当ててみましたが、正解はいかがでしょうか?


===
・腐乳当帰火文羊排(フゥルゥトウキフォフェンヤンパイ)
・補気補陰燉烏鶏(ホキホインダンフーチー)
・行気活血荷葉炒飯(コウキカッケツオエイチャーハン)
・麼麼咋咋露(モーモーチャーチャーロウ)
(2009年10月21日 01時23分12秒)

Re:ありがとうございました+ご馳走様です。(10/19)  
Dr.YABU  さん
くぼさん
コメントいただきまして、そして授業を受講してくださいましてありがとうございました!

薬膳に興味をもってくださった様でとてもうれしいです。薬膳はとても奥深いでこれからも薬膳の知識を応用して健康に役立ててください。

料理の読み方ですが、私は広東料理が専門なので広東語しか分かりませんので、広東語の読みを書いておきます。
>・腐乳当帰火文羊排(フゥ・イィ・トン・ケイ・マン・ヨン・パイ)これ火と文で一文字なんです。
>・補気補陰燉烏鶏(ポウ・ヘイ・ポウ・ヤム・タン・ウー・カイ)
>・行気活血荷葉炒飯(ハン・ヘイ・カッ・ヒュッ・ホー・イィ・チャオ・ファン)
>・麼麼咋咋露(モーモーチャーチャーロウ)
-----
(2009年10月28日 23時53分21秒)

Re[1]:ありがとうございました+ご馳走様です。(10/19)  
くぼ さん
YABU先生

お返事ありがとうございました。勉強になります。
たくさん勉強して、自分や家族や身の回りの人たちが...季節から・食事から、正しい気を受け取れるような毎日を過ごしたいと思います。
こちらにも、マメに足を運びますね。お世話になります。m(_ _)m (2009年10月30日 00時02分51秒)

Re[2]:ありがとうございました+ご馳走様です。(10/19)  
Dr.YABU  さん
くぼさん
コメントありがとうございます!

>YABU先生

>お返事ありがとうございました。勉強になります。
>たくさん勉強して、自分や家族や身の回りの人たちが...季節から・食事から、正しい気を受け取れるような毎日を過ごしたいと思います。
>こちらにも、マメに足を運びますね。お世話になります。m(_ _)m
-----

「病は気から」・・・この言葉まさに薬膳の本質をついた言葉だと思います。気には良い気もあれば悪い気もあります。自然と一緒に生きていくことで無理の無い生活を心がけたいものですね。 (2009年10月30日 17時07分37秒)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: