| 太陽の光 - 楽天ブログ

｢最初で最後｣

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

人物紹介

飛鳥　晴（アスカ　ハル）（女）　中2
この物語の主人公。
男たらし（男好き）。

松城　流風（マツシロ　ルカ）（男）　中２
モテル男。
女の子は苦手。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

この物語は、男たらしな女とモテル男のお話です。
それでは、はじまり、はじまり。

「好きです。付き合ってください。」
よくある告白のセリフだ。
このセリフを言ったのは、飛鳥　晴、男たらしな中学２年生。
そして相手の方が松城　流風、モテル中学２年生。
彼は、よく告白される。
だが、いつもＮＯの返事だ。
どんなにかわいいこでも。
今日もまた同じ返事だろう。
だが、違った。
「よろしくお願いします。」
めずらしくＹＥＳの答えだ。
こうして、２人が付き合い始めたのであった。
２人はクラスも違うし、あまりというか全然話した事がなかった。
それなのにどうして晴は告白したのだろう。
どうして流風はＹＥＳの返事をだしたのだろう。
晴の場合は男たらしだからかな。
だけど流風の場合はわからない。
どちらかと言うと女の子は苦手な方だったから。
人間とは不思議なものさ。
流風の理由は、おもしろそうだからだそうだ。
流風はある意味チャレンジャーである。
ま、この２人２ヶ月弱で別れちまうんすけどね。
もちろん流風の方からだけどな。
その２ヶ月弱の間に晴が必要以上に言ってた言葉が・・・
「最初で最後の男（ひと）だね。」
という言葉だ。
晴の場合は絶対に違うだろう。
絶対に。
それに別れる理由が・・・
「ソリが合わなさすぎる。」
だったしね。
２ヶ月弱の間には色々あったわけだね。
別れてから２人は付き合う前と同じように晴は男たらし、流風はモテる男へもどりました。
そこから晴はことごとく男と付き合って、流風はことごとく告白してくる女の子をふりまくっていた。
２人とも違うクラスなので全然話さないし、高校も違ったし、大学も違ったけど、１つだけ同じところがあった。
就職先が同じであった。
そこは何のへんてつもない普通の会社。
幸い２人は、夢が同じであった。
別れてから２人は１２年後に出会った。
そして２人はまた１２年前のように付き合い始めた。
前の２ヶ月とは違ってもっとたくさんの年月。
前とは違い、ケンカもしたし、２人で過ごす時間が増えた。
１２年、長かったようで短かったのかな。
２人の付き合った年月は２年。
でも、別れたのではない。
結婚したのだ。
２６歳、遅いのか早いのか、わからないが２人の結婚した時の歳だ。
でも、やっぱり２人共かわらない。
晴は男たらしのままだし、流風もモテることはかわらない。
そして、かわらないこの言葉。
「流風は私の最初で最後の男（ひと）だよ。」
変わらない晴の言葉。
前にはあまりこの言葉に返事を返さなかった流風だけど大人になった今では、ちゃんと返事を返すようになった。
「晴の場合は最初と最後じゃないの。」
「えー、そーかなー？」
「あ、やっぱり晴はまだまだ男たらしなままだから、俺は最初だけじゃねーのか。」
「失礼ですね。私は、こー見えても変わったんだよっ。」
あの頃には見られなかった、流風の笑う顔、２人の楽しそうに話す姿。
「よし、決めた。」
「何を？」
「晴。俺と約束しろ。お前が浮気をしたら即別れる。」
「それってフツー女の私の私が言う言葉じゃない？」
「約束するのか？しないのか？」
「約束しますとも。」
ホントに守れるのかねー。
守るには、その性格を直さなきゃだな。
・・・・・・・・
「それでは、指輪の交換を。」
「約束は絶対だぞ。」
「わかってますとも。」
「私は、いつでも、貴方の事を想ってますとも。」
「なんか信じれないけど。ま、いいか。」
「俺もいつでも貴女の事を想ってますよ。」
と、ゆーわけで。
２人は、今、新婚ホヤホヤさんです。
本当に流風は、晴の最初と最後の男（ひと）になるのかねぇ。
ま、晴が性格をかえるか、かえないかで決まるんだけどね。
その真実は、晴だけが創りだせる・・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――――――　完　――――――

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ジャンル別一覧