「平成のホームズ」 Ⅰ

「平成のホームズ」


この、お話は長谷川高校のドタバタコメディ物語です。
それでは、はじまり、はじまり。  ■ 人物紹介。


昭「悟――!隼人さーん!」
隼人「ほーい。」
   「おいっ、悟っさっさとしろよ。昭来ちまっただろ。さっさとパン食え。」
   「あーもーまた遅刻するぞっ。」
悟「昨日は遅刻しなかったぞ。」
隼人「当ったり前だ!家の玄関で靴履いてそれからまた眠りこけやがって、俺と昭で引きずりながら行ったんだぞ。」
悟「ふーん。だから、ズボンがよごれてたのか。」ナットク
隼人「おらっ、かばん持って、さっさと行くぞっ。」
悟「ふぁーい。」
昭「悟っ、隼人さんっ早くしろ。」
 「今日、遅刻したら、トイレ掃除だぞっ。」
       ガタガタッ・・・
隼人「さっさと走れ―ダッシュだ―!」
       キーンコーンカーンコーン・・・
昭「セーフ!」
松岡 由希「アウトですよ。屋島君、山西さん。」
昭「ゲ、松岡先生・・・で、今度はトイレ掃除っすか?先生。」
松岡「いえ、ちょっと頼みたい事があるんですけど・・・」
隼人「は?なんかまた、先生方のお悩み相談とかじゃないですよね。」
松岡「いえーちょっとねー、うちの娘が夜にどこかへ外出してるみたいなんですよ。」
   「それでその事を調べてほしいんですけど。」
悟「んで、お代は?」
昭「やっと、起きた。」
松岡「えーと、そうですね。娘がどこに行ってるのかがわかったら1人1万円にしましょう。」
昭・悟・隼人「1万円かー。」
昭(1万円かー。うーんそんだけあったら、新しい釣りのタックルやルアーが買えるしなー。)
悟(1万円かー。1万円あったら新しい本が買えるなー。)
隼人(1万円かー。こずかいもピークだしなー。1万円あったら新しいCDやゲームソフト買えるしなー。)
昭・悟・隼人(よしっ!!)
昭・悟・隼人「 お受け致します。
松岡「まぁ、そうですか。ありがとうございます。また、昼休みにクラブへ向かいます。」
   「それと、今日の遅刻は大目に見ましょう。さあ、早く教室へ行きなさい。」
   「中松先生には、上手く言っておいてあげますから。」
昭・悟・隼人「はいっ。」
       「失礼します。」
       教室へ行く・・・
悟「じゃーな、隼人兄。」
隼人「おう、授業中居眠りすんなよ。」
昭「悟っ!早くっ。また、探がうるせぇから。」
悟「はーい、はい。」
       ガラガラッ・・・
中松 彩子「おい、屋島、山西、お前らまた遅刻かっ。」
悟「すみません。事情は松岡先生から聞いてください。」
中松「はい、はい。またなんか頼まれたんだろ。」
昭「はい。」
中松「私も何か頼もっかなー。」
悟「金、いりますよ。」
中松「じゃ、けっこう。」
   「さっさと席着け。」
       HR終了後・・・
昭「でさー、それで・・・」
  (なにやら悪寒が・・・)
探(クラスメート)「やぁ、マイスイートハニー。だめじゃないか。遅刻なんかしちゃ。また、あの、屋島 悟のせいだろう。」
  「居眠りばっかりしてる、マヌケ面のアホ面の悟よりこの天才的な頭脳を持ち合わせた、美少年探とデートしよう。」
悟「グー―――――――ムニャムニャお前だけには、んなこといわれたくない。」寝言
昭「ククククククッ。」
       探が悟をにらみつけながら教室から出て行った・・・
昭「おもしろすぎ。アハハハハハッ。」
悟「うるせぇ。」
昭「わりぃ、わりぃ。悟が面白い寝言、言ったからさー。そんで、探が・・・・・・・アハハハハ。」
悟「ふーん。」
昭「あっ、もう、授業始まる。さっさと行くぞ。理科室へ。」
悟「はい、はい。あー、まだ、ねみぃ。」
       この後4時間目が終わるまで悟はずっと寝ていた。教室移動は寝ながら・・・
悟「あー、やっと、昼飯だー。」
昭「やっとって、お前ずっと寝てたじゃねーか。」
悟「そうだっけ。あ、隼人兄。さっさと弁当食いに行こう。」
昭「おう、もう、腹へってしょうがねぇ。」
       昭達の昼飯の場所は中庭だ。雨の日などは探偵クラブの部室・・・
隼人「あいかわらず相良の弁当は箱は大きいな。」
昭「そうか?まだたりねぇぐらいだけどな。」
悟「いいねぇ。どんだけ食べても太んないってのは。」
昭「そんなに多いか?」
悟・隼人「多すぎ!」
昭「まぁ、いいじゃねぇか。それより、お前らさっさと食えよ。クラブの時間少なくなるぞ。」
悟・隼人「へーい。」
       10分後・・・
悟「弁当も食い終わったしクラブ行こうぜ。」
       探偵クラブの部室は放送室によく似た部屋だ・・・
       1番助かるのが冷蔵庫があることだ・・・
       一番最後の客が、朝に相談してきた保健の松岡先生だ・・・                   
松岡「もうかってますねー。」
隼人「ぼちぼちですわ。」
悟「で、詳しい事をお聞かせください。」
松岡「はい。うちの娘は今、海南中の2年生です。この、高校の近くの中学です。これがうちの娘の写真です。」
   「名前は、愛海といいます。」
隼人「それで、夜出かけてるのをきずかれたのはいつ頃からですか?」
松岡「それは1週間前です。」
昭「出て行くところ見た事がありますか?」
松岡「はい・・・3日前ぐらいに・・・」
悟「んー・・・じゃあ何か愛海さんが近頃、かわったことはありませんか?」
松岡「えーとそーですねー。1ヶ月前ぐらいから娘の部屋の物が急激に増えてるんです。そんなにお金は無いはずなのに。」
悟「その他には?」
松岡「その他ですか?えーと、あぁ、最近、海斗の話をよくするようになりました。」
隼人「海斗?」
松岡「海斗というのは5年前離婚した私のだんなです。」
悟「はぁ・・・では、何か心当たりはありませんか?」
松岡「さぁ・・・とくにはありませんけど・・・」
昭「そうですか・・・」
       キーンコーンカーンコーン
悟「あー、俺たち、もう、行きます。」 
松岡「そうですね。5時間目に遅れないように。」
悟「あのー放課後ご自宅へおじゃましてもよろしいでしょうか?」
松岡「はい。では、これが住所です。6時30分ぐらいには、娘も帰ってくると思います。」
       タタタッ
昭「じゃ、隼人さんまた放課後!」
隼人「へーい。」
昭「おら、悟、考えながら寝るな!」
悟「いや、この事件は案外簡単だな。」
昭「事件っつう事件じゃねーだろ。」
悟「なんだ。昭もわかったのか?」
昭「ったりめぇだ!!隼人さんだってわかってるぞ!!きっと。」
 「んでも、わかってんなら何で自宅へ行くんだよ?」
悟「愛海とかいう女の後つけていって一泡吹かせてやる。」
昭「ストーカー?」
悟「ちげぇよ。」
昭「その場合、金は前払いだろ?」
悟「いや、あとでどーにかして、もらう。」
 「さっさと行くぞ。のろま。」
昭「 お前が言うな。
悟「はー、聞こえない、聞こえない。」
       放課後・・・



       ― 第1部終了 ―

第2部。 「平成のホームズ」 Ⅱ



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