「平成のホームズ」  Ⅱ

「平成のホームズ」


「平成のホームズ」 Ⅰ

 ■ 人物紹介。


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隼人「えーと、ここだな・・・」
悟「でけぇ家だな。」
昭「はい、はい。さっさと行くぞ。」
       ピーンポーン・・・(チャイム)
 「ごめん下さーい。」
松岡「はーい。」
  「いらっしゃい。さぁ、あがってください。」
昭「おじゃましまーす。」
悟「愛海さんの部屋へお邪魔してもよろしいでしょうか?」
松岡「はい、どうぞ。2階の奥の部屋です。」
悟「ありがとうございます。」
       ・・・
昭「ほー・・・広い部屋だねー。」
 「オトメチックで俺には全然わかんないねぇ。」
悟「ほいほい。」
隼人「おらっ遊んでないで何か手がかり探せっ!」
2人「へーい。」
       5分後・・・
昭「おい、これなんかどうだ?」
悟「日記帳か開けてみろよ。」
昭「へーい。」
       パサッ・・・
隼人「真っ白。」
悟「くそっ。」
       またまた5分後・・・
昭「おい、悟、隼人さんこっち来て、見ろ。」
悟「あ?」
昭「ここの壁に妙な線がついてるぜ。」
隼人「何か仕掛けがありそうだな。」
悟「うん。」
昭「ここは悟の出番だな。」
隼人「そうだな。仕掛け解きは悟るの十八番だからな。」
悟「おう!」
       カチャカチャカチャ・・・
悟「暗号か。」
昭「俺の出番か。」
隼人「説明しよう。暗号解読は昭の得意分野なのだ。」
昭「ハイハイ。」
悟「しっかし、こりゃ、何だ?」
昭「まぁ、色々とあんだよ。」
悟「わかんのかよ?」
昭「フッフッフッ・・・俺様を誰だと思ってんだよ。」
隼人「天才昭様。」
悟「へっ、天災。」
       バキッ・・・
昭「ちげぇよ。」
悟「ってぇー。」
昭「悟、紙と鉛筆かせ。」
悟「ほいっ。」
昭「これをこうやってけば、ひらがなになるわけだよ。」
隼人「へー。」
昭「これで、えーと、まずは、松岡 愛海とあー、ダメだ。えーと、次は、松岡 海斗とあーこれもダメだ・・・」
        ブツブツブツブツ・・・
昭「あー、もう、ダメだ。思い当たるモノ全部打ったのに。ちょっとさっきの日記帳、貸して。」
悟「ほい。」
昭「サンキュ。」
 「おっ、鍵穴発見!!」
 「隼人さんお願い。」
隼人「はいよ。」
悟「隼人兄が鍵開けが得意なのはいいけどそっち系の道に進むなよ。」
隼人「バーカ。警察官目指してる奴がんな事すっかよ。」
       カチャ・・・
隼人「開いたぞ。」
昭「紙切れか。」
悟「何か書いてあるぞ。」
 「えーと、「5年前の家族3人の思い出」か。」
 「打ってみろよ。昭。」
昭「おう。」
       カチャカチャ・・・ 
「おっ、開いた。」
悟「日記帳だ。」
 「こっちはちゃんと書いてあるみたいだ。」

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  ×月 ○日

   今日、久しぶりに父さんに会った。
   5年前とまったく変わっていなかった。
   優しくて、ちょっとマヌケで。
   母さんには、悪いと思ったけど、父さんと食事をした。
   もちろん、母さんには内緒だ。

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悟「へー、2ヶ月も前からよくやるよなー。」
昭「あっ、これ昨日のだ。」

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  □月 △日

   明日また会う約束をしてしまった。
   もう、そろそろ父さんにあの事を言わなければ。
   明日の10:00を最後にする。
   そして・・・

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隼人「日記、終了。」
  「どうする?行くか?」
悟・昭「もちろんっ。」
昭「帰ってからまた来るか?」
悟「うん。そうだな。」
隼人「晩飯食ったら、俺達ん家来いよ。」
昭「へいへい。」
 「んじゃ、帰るか。」
       8:00・・・
昭「ちょっと、悟ん家へ事件の事で行ってくる。」
昭母「いってらっしゃーい。早めに帰ってくるのよー。」
昭「へーい。」
       屋島家到着・・・
昭「こんばんわー。」
悟母「いらっしゃい。夜遅く大変ねー。」
  「さー、あがって。さと(悟の事)もは―君(隼人の事)も2階でいるから。」
昭「はい。」
       ドタドタ・・・
       ガチャ・・・
悟「よう、昭。」
昭「よっ。」
 「何時に行くんだ?」
悟「9:30ぐらい。」
昭「ふーん。」
       9:30・・・
隼人「そろそろ、行くか。」
昭「そだな。」
       再び、松岡家・・・
       松岡 愛海を待ち伏せ中・・・
昭「まだかよ。」
悟「ちょっと、待て。」
       ガチャン・・・
 「おっ、来た来た。」
 「さーて、行くとすっか。」
       待ち合わせ場所(喫茶店)・・・
昭「おっ、いたいた。」
愛海「久しぶり、父さん。」
海斗「久しぶり。」
(遠くにいるから小さい声)
昭「あれが親父か。若いな。」
悟「そだな。」
隼人「お前ら、サイフ持ってこなかったからおごってやってんのに、そんな高いパフェ食うなよ。(怒)」
昭・悟「えー、だってー。」
隼人「かわいこぶるなっ。」
悟「兄貴だろっ!年上だろっ!先輩だろっ!」
隼人「う゛。」
昭「静かにしろよ、2人とも!」
 「しっかし、似てねー親子だな。」
隼人「そだな。どっちかというと松岡先生の方にそっくりだな。」
昭「うんって勝手に人のパフェ食うんじゃねぇよ。」
 「あー、イチゴ食いやがって。」
悟「俺のも食いやがるしよ。こんのバカ兄貴!」(食い物にうるさい2人)
隼人「静粛に。」
愛海「父さん、えーと・・・」
海斗「何や?」
愛海「あの、そろそろ母さんと再婚して。」
海斗「え・・・」
愛海「お願い。」
海斗「そやけど、由来がなんて言うか。」
愛海「大丈夫だから。」
海斗「うーん・・・」

昭「 ムカムカムカムカ・・・
       ガタッ・・・
悟「あっ、こらっ。」
昭「おいっ、こらっ、松岡 愛海っ!んな事、言うんやったら、母さんにちゃんと言ってから、父さんに会えやっ!!」
 「お前の母さんも心配しとるぞ!!」
愛海「あ、あの、あなた誰ですか?」
昭「げ。」
悟「だから、止めたのに。」
 「俺らは君のお母さんから相談を受けたんだ。」
       説明中・・・
愛海「そうだったんですか。」
  「すみません。ご迷惑をおかけしました。」
隼人「別に迷惑なんかじゃないよ。 金ももらえるし。
愛海「えーと、もう止めます。コソコソ会うの。あ、そうだ、1人1万円でしたよね。」
昭・悟・隼人「はぁ。」
愛海「私から渡しておきます。」
昭・悟・隼人(ええ子や。)
愛海「父さん。今からでも家に来て。」
海斗「あ、あぁ。」
愛海「皆さん、ありがとうございました。」
       そのまま帰ってきてしまった3人・・・
悟「一応、解決だよな。金もらったし。」
昭「そーだなー。」
       山西家到着・・・
昭「んじゃ、また明日。」
悟・隼人「おう。」


       ― 第2部終了 ―

第3部。 「平成のホームズ」 Ⅲ




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