“荒れくれ者、姉”


主人公の名は、猿野 萩(サルノ シュウ)。
スポーツ万能、頭も良しの天国の姉とは思えない24歳。
天国とは、9歳違いで、就職先でバリバリと仕事やっとる。


え~と・・・
天国のクラスどこだったっけか?
職員室どこだ?
誰か~、先公でもいいからいねぇのか~。
「って今授業中かぁ。」
すると、1つの人影が・・・
「オラぁ~、何やってんだ。部外者は立ち入り禁止だ。職員室で許可もらってこい。」
「は?」
「「は!?」
見事にはもった驚く声。
だって、そいつは・・・
「何で遊人がここにいんだよ!?」
「それはこっちのセリフだ、萩!!」
「私は、バカな弟に弁当持ってきてやったんだよ。アンタは何だ。」
「俺は教師だ。教師」
「教師!?ティーチャーの事か!?嘘つけ。遊人がなれるか!!」
「何をぉ!!失敬な。俺だってやるときゃやるぞ。」
意味不明な会話を繰り広げていると、授業終了のチャイムがなった。
「ま、どうでもいいわ、そんなこと。弟に弁当持ってきたって言ってたよな。お前の名字は、・・・」
「猿野だ、バカヤロー。」
その名前を聞いて羊谷の頭には、ある1年野球部員の顔が浮かび上がった。
そいつは・・・
「あれ?姉貴がなんでここにいんだよ!?」
こいつだ。
「お前が弁当忘れるからだろ。マヌケ。高校生活でなぁ、楽しみは部活と弁当だけなんだよ。」


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