†詩の道へ†

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詩24 -独り切ない



学校の名簿のやつをもらって
僕の名前を見つけた
あと
君の名前も

僕の名前と君の名前を隣合わせにする
僕の顔が密かに微笑む
なんて馬鹿なんだろう
こんなことで
独り喜んでいるなんて


僕の名字と
君の名前を
合わせて小声で
呼んでみた

僕の頭の中で想像する
なにを考えているんだろう
そんな馬鹿な
無理なものは無理だ
どうあがいても無理なんだ

ただ僕は君の事を考えちゃうだけで
独り喜ぶ小さな男なんだ

自分でも思う
切ないなって

他の連中と正々堂々と
戦う事はおろか
真すぐ向き合う事すら
できやしない

それでも
僕は独り君の事を考えながら
微笑むよ
誰も気付かない
小さな暗闇で
独り

切なさに満ちあふれているが
僕はその切なさにふれながら
微笑むよ
想像するよ

独り切ない

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