Pastime Paradise

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2025.03.15
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天井桟敷の吟遊詩人 』  ジェスロ・タル
Minstrel in the Gallery Jethro Tull (75)

 ――あるいは、その優雅で、まじめで、奇妙で、悪意にみちた、淫らがましい、婉曲なおかしさとメタファーの攪乱術について――

A面
 1. 天井桟敷の吟遊詩人 - Minstrel in the Gallery
ヴァルハラへの冷たい風 - Cold Wind to Valhalla
 3. 黒衣の踊り子 - Black Satin Dancer
 4. レクイエム - Requiem
B面
 1. 一羽の白アヒル/0¹º=無 - One White Duck / 0¹º = Nothing At All
 2. ベイカー・ストリートの女神 - Baker St. Muse
インクルーディング
ピッグ・ミー・アンド・ザ・ホー - Pig-Me and the Whore
ナイス・リトル・チューン - Nice Little Tune
クラッシュ・バリアー・ワルツ
マザー・イングランドの幻想 - Mother England Reverie
 3. グレース - Grace

ジェスロ・タル (Jethro Tull)は67年に英国で結成されたプログレッシヴ・ロック・バンドで、ロックにフルートを持ち込んだバンドとして名を残しているそうだが、まぁそんなモノを持ち込もうと考えるヤツもそうそういないだろう。
 68年にリリースしたデビューアルバム「 日曜日の印象 (This Was)」が全英10位となり、69年リリースの2ndアルバム「 スタンド・アップ (Stand Up)」で見事全英1位に輝いた。その後も70年代には毎年アルバムをリリースしてヒットを続け、72年の5th「 ジェラルドの汚れなき世界 (Thick as a Brick)」と73年の6th「 パッション・プレイ (A Passion Play)」は全米でも1位を獲得するなど当時の人気の高さが伺えるのだが、日本では売上と知名度が今ひとつ比例していない…。

 とはいえバンドの知名度は低かろうが、この「 天井桟敷の吟遊詩人 (Minstrel in the Gallery)」という小洒落たアルバム邦題に見覚え(或いは聞き覚え)がある方はそこそこいるのではないだろうか。ほぼ直訳しただけなのに、妙にオシャレ感が漂っている素敵な邦題だ。ちょっと難解な帯文句はどうかと思うけど。

 このアルバムはジェスロ・タルの8thスタジオアルバムで、当時のメンバーはというと、voとフルート、アコギ担当で全ての曲を作っている イアン・アンダーソン (Ian Anderson)、gの マーティン・バー (Martin Barre)、bの ジェフリー・ハモンド (Jeffrey Hammond)、dsの バリモア・バーロウ (Barriemore Barlow)とピアノ、オルガンの ジョン・エヴァン (John Evan)の5人。
 創設メンバーはこの時点で既にイアン一人であり、17年に再結成した今も残っているのはイアンのみである。

 80年代の洋楽好きがジェスロ・タルを知るきっかけとなったのは、89年のグラミー賞で最優秀ハードロック/メタルパフォーマンス部門(Grammy Award for Best Hard Rock/Metal Performance Vocal or Instrumental)が新設され、何故かジェスロ・タルが栄えある第1回目の受賞者になったことだろう。 メタリカ (Metallica)の「 メタル・ジャスティス (...And Justice for All)」を始め AC/DC イギー・ポップ (Iggy Pop)などがノミネートされており、誰もがメタリカが受賞すると思っていたものの、まさかのHRでもHMでもないジェスロ・タルの「 クレスト・オブ・ア・ネイヴ (Crest of a Knave)」が選ばれたことに批判が殺到。翌90年にはジャンルを分離してハードロックとメタルのカテゴリーをそれぞれ新たに設定したのだった。
 あ、どうでもいいけど90年のグラミー賞といえば、最優秀新人賞を受賞した ミリ・ヴァニリ (Milli Vanilli)が実は口パクだったことが後に発覚し、賞を剥奪された――なんてことがあったっけ。

 「天井桟敷の吟遊詩人」という邦題に負けず劣らずアルバムのジャケットもかなり好みだ。天井桟敷にいる5人の吟遊詩人…メンバー(の中でvoのイアン)を吟遊詩人に見立てているそうな。タイトルとジャケットアートと楽曲が妙に合っていて、トータルでこのアルバムの魅力を感じてほしい。
 80年代から洋楽を聴き始めたものだからか、70年代のアルバムって逆に洗練されているように感じる。大人の鑑賞に十分耐え得るものが多いというか。いや、駄作は淘汰されて良作だけが残っているせいかもしれないけど。それでもやっぱり70年代のアルバムは素晴らしい!ジェスロ・タル、一聴の価値あり。

 そんなジェスロ・タルに興味を持たれた方は、こちらをどうぞ♪
天井桟敷の吟遊詩人
黒衣の踊り子
一羽の白アヒル/0¹º=無


このジャケットアートのちょっぴり可愛いながらも不気味な感じが実に良い。





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Last updated  2025.03.16 09:24:20
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