“やおっち”的電脳広場

“やおっち”的電脳広場

第二部第16話



彼女からの返事、それは

「OKだけど、その日は予定が入ってるからお昼の1時間ぐらいしか空けられないけど、それでもいい?」

でした。

彼は思わず、あ然としました。

「まぁ、確かに予定を空けろといってその返事がないから空けたともそうでないとも言えるけど、それはないよな?自分が連絡来なかったらすぐ連絡してくるのに、立場が逆だといいのかよ?まったくいい加減にして欲しいな~!」

そう思いながら、彼はあ然とする一方で、お腹の中から何かフツフツとしたものが煮えてきたのを彼は覚えました。

そして怒りと感情に流されそうになる自分を押さえながらこう返信しました。

「予定を入れたって、そんなこと言われてもこっちが空けておいてって言って返事がないから、てっきりOKだと思ってたよ。それならそれで、連絡欲しかったよ。」

すると、彼女からすぐにメールが。

「じゃぁ、明日はやめましょう」

このメールを見て、彼は

「やめる=明日はなしにしようってことだな。一方的なキャンセルだなぁ・・・。」

と思い、また、これ以上深入りすると感情的になりそうだからここは一つ、と判断して、この日はその後返事を書かずに寝てしまいました。

そして当日。
本当なら彼女と久々のデート・・・のはずが彼女からキャンセルをされたため、彼は朝からジムへ行くことにしました。
午前中一杯かけてトレーニングに打ち込んだ後、ロッカールームにある携帯を確認すると彼女からメールが。
時間はちょうど彼がジムについてから20分ほどした後の時刻でした。

その内容は

「昨日はあれから連絡なかったってことは、キャンセルされた、と思っていいわけだよね?じゃぁ、私は今から買い物に行って、その後友達と遊んでくるから、あなたも今日一日楽しんでくださいね。」

このメールを見た瞬間、彼の中で何かにスイッチが入りました。

そして、ここから二人の運命を決定づけるようなメールのやりとりが始まるのです。

その内容は、次回にこうご期待!(続く)

第17話へはこちら

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: