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2010.10.11
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忙しさにかまけて、なかなかブログを開く心の余裕がなく、ちょっと放置気味になってました。



ここでついでに、時系列を説明しておきます。

この話は、回想形式になっていて、ミカンが家に来たのが3年前の4月、前回までのお話は、3年前の夏ぐらいまでの状況です。

写真もだいたい記事と同じ時期のものをアップしています。


031.JPG



そして、3年前の8月に入ったばかりのちょっと蒸し暑い夜、その事件は起こったのです。

その日は、我が家から2キロほど離れたところで夏祭り。

お祭り好きなボクは、ミカンを伴ってお祭りへ出かけました。

お祭りには友達や職場関係の知人やらが多数来ており、会う人会う人ミカンを可愛いと言ってくれて、ボクは少し鼻高々な気分にもなっていました。



上機嫌で愛想をふりまきます。



お祭りのフィナーレは花火大会。

ボクはミカンと一緒に見やすい場所ををゲットし、花火が始まるのを固唾をのんで待っていました。

ドッカーン、ドッカーン、轟音とともに花火は始まりました。

初めて聞く花火の轟音に、ミカンは身をすくめ恐怖の色をあらわにします。

ボクの膝の上で、ハナずらを押しつけて震え始めました。

こっ、これはイカンと思う間もなく、ミカンの恐怖心はリミッターを振り切ってしまったようです。

突然大暴れしだし、その拍子に首輪がスポッと抜け、パニック状態に陥ったミカンは、脇見もせず一直線に走りだしたのです。

そして、お祭り広場の近くを流れる川の土手の茂みに飛び込んでしまいました。

お祭りの照明に照らされて、鼻面から尻尾の先まで1本の矢のようになって真一文字に全力疾走するミカンの姿が、何故かスローモーションのように見え、不思議な美しさがありました。

ですが、そんな感慨に浸っている場合じゃない。



ミカンを探さなきゃ、、、。

しかし、飛び込んで行った先は、身の丈ほどある藪の中、いくら呼んでも反応がありません。

友達にも手伝ってもらい、あたりを探してみますが見つかりません。

土手の藪にも入ってみましたが、真っ暗なうえ川と湿地の区別もつきにくい状況で下まで降りていくとこができません。

祭りが終わった後も一人であたりを探しますが、どこにもいません。




026.JPG



ミカン、どこへ行っちゃったんだよー


土手の周りを、散歩コースを、街中を、探す、、探す、、、探す、、、。

友達にも、見つけたらよろしくと、メールを打ちまくり。

警察に届けたほうがいいよ、なんてアドバイスもあり、ワンコと遺失物がイメージ的に結びつかなかったのですが、警察にも届を出します。

いつの間にか、夜も白々と明けはじめてゆきます。

披露困憊の態でふらふらしながら家にかえると、バーサンは何も知らないで寝息をたてています。



ふと見ると、空っぽのゲージの戸が半開きになっています。

いつもなら、ぼくの姿を見ると中で大騒ぎが始まるゲージの中にミカンがいない、、、。

心の中にぽっかり穴があき、木枯らしが吹き込んでくるような気分です。

もしかして、もうここには帰ってこないのか、、、。


悲しみとか辛さとかといったものとは少し違うような気がする、何か乾いたものが、胸の中に充満していきます。

はじめ頬を伝っている生暖かいものが、涙だとは気がつきませんでした。

涙は後から後から流れてきます。ミカンのいない風景を見えなくしようとしているかのように、、、。

悲しみでも辛さでもなく気持は固まったまま、涙だけが生暖かく、、、生暖かく、、、。




(つづく)





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最終更新日  2010.10.12 01:40:48
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